赤キ血統ノ忘レ形見   作:桐谷

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こんにちわ、桐谷です。

ダンジョン回ですが引き続き戦闘はありません。
私は早く投稿したいんですけど、「1日最高でも1話のみ投稿」をポリシーにしていますので(´・ω・`)

何事もリズムって大事ですよね




女子たちの自己紹介

ダンジョン区画入ってすぐ、わたしは先行している3人に追いついた。

 

「ふむ、少し遅かったようだが、何かあったのか?」

 

蒼髪の子が聞いてきた。

 

「うん、軽い自己紹介だけ男子に済ませちゃっただけ。その方が後々楽かなと思って」

「あ、確かにそのぐらいはしてきても良かったですね」

「まあ、進めばそのうち会うこともあるだろう。その時に私たちもすればよかろう」

 

その言葉に3人はうなずく。

 

「それじゃ、このメンバーでだけでも自己紹介しておきましょ」

「そうだね」

「うん、では、私から名乗らせてもらおう」

 

蒼髪の子は少しの咳払いをし、わたしを含めた3人に向き直った。

 

「ラウラ・S・アルゼイド。レグラムの出身だ。以後よろしく頼む」

「アルゼイド・・・たしか帝国の南の方にある州でしたね」

「ああ、一応帝国の中にあるが、ほとんど辺境の地と言っても過言ではないかな」

「へぇ・・・そうなんだ」

 

他の2人はレグラムについて考えているようだがわたしだけは着眼点は違った。

 

「アルゼイドって……あの、光の剣匠の?」

「む、父を存じていたか」

 

そう言うと、わたしの方に視線を向けた。

 

「いかにも、そなたが言うように、私は光の剣匠ことヴィクター・S・アルゼイドの娘だ。女子であるそなたが知っているとは珍しいな」

「うん、まあ、昔親に聞かされたことがあった程度だから、あまり詳しくはないんだけどね」

「えっと……光の剣匠って?」

 

わたしとラウラの話についてこれてなかったみたいで、アリサが首をかしげていた。

 

「あ、えっと、光の剣匠っていうのは、この帝国に伝わる騎士剣術《アルゼイド流》を修めた人でね、帝国では最強の剣士って言われてるんだよ」

「うん、娘の私が言うのもどうかと思うが、父は軽く人間離れしているぐらいの強さでな……剣の世界ではそれなりに有名なのだ」

「そうだったんですか……」

 

眼鏡の子とアリサが納得するようにうなずいた。

 

「そろそろ、私の事はよかろう。次はそなたらの事を教えてくれないか?」

「じゃあ、次は私が自己紹介しますね」

 

眼鏡の子がそう言うと前にでた。

 

「エマです。エマ・ミルスティン。私も辺境出身で……奨学金頼りで入学しました。よろしくお願いしますね」

 

そう言うと、彼女、エマは頭を下げた。

 

「たしか、サラ教官に主席入学っていわれてたわね。もしかして、エマってすごく優秀なのかしら?」

 

アリサがそう質問すると、首を軽く横に振りながら答える。

 

「あはは……その、たまたまですよ。必修の武術にも縁がなくて……こんなものを渡されました」

 

そう言うと、彼女は手に持ったものを前に出して見せた。

 

「ふむ……それは導力器か?」

「はい、魔導杖と言うらしくて……ノータイムでアーツ攻撃ができるものらしいんですけど」

「へぇ、初めて見るわ」

 

興味津々にアリサが魔導杖に顔を近づけてまじまじと見た。

 

「えっと……私の自己紹介はこれくらいです。次の方、よろしければどうぞ」

「そうね、じゃあ、私がするわ」

 

そう言うと、今度はアリサが前に出て口を開いた。

 

「アリサ・Rよ、ルーレ市からやってきたわ」

「ルーレ……大陸最大の重工業メーカー、ラインフォルトの本社がある街だね。街自体もかなり導力化が進んでて、街の外に普通にエレベーターとかエスカレーターが設置されてるんだよね」

「なるほど、お詳しいんですね」

「ふむ、エスカレーターとは……?」

 

ラウラが物珍しげに話を聞く。街の様子について気になるようだ

 

「簡単に言えば動く階段かな。自動で乗っている部分が動いて上や下に行ける便利な代物だよー」

「ふむ、面白いものがあるのだな」

「1回ルーレ市には行ったことあったからねー。わたしも最初見たときにはびっくりしたよー」

「ま、街の事はもういいじゃない、ほら、次はシルヴィアが自己紹介したら?」

 

わたしが街の説明をしていると、アリサがほんの少し急かすように言ってきた。

少し疑問に思ったがわたしは、頷いて3人に向き直った。

 

「私はシルヴィア。シルヴィア・O・ラメンティア。えっと、生まれは帝国じゃないんだ。でも、長い間はこの帝国で育って、今の住所はヘイムダルにあるわ」

 

私は、そう言って3人を見渡した。

 

「ヘイムダル……シルヴィア、貴女帝都に住んでたのね」

「ふむ、珍しいものだな」

「帝都は皆さん流石に知ってますよね」

 

帝都とは、西ゼムリア大陸で最大級の規模を誇る都市。

緋色のレンガを基調にした美しい街並みで、歴史的な建造物も数多く存在している。

近年の導力化を受けて、帝国全土に張り巡らされた鉄道網が帝都に集まる他、市街には導力トラム(路面鉄道)も通っており、自家用車も増え始めている街だ。

──北側には皇帝の居城や帝国政府が入る壮麗な「バルフレイム宮」があり、中心には老舗のデパートやオペラハウスが立ち並ぶ華やかな目抜き通りもある一方、貧民街のような区画もあり、帝国における貧富の格差を如実に示している。

 

「別に驚かれるような場所に住んでないよ。わたしが住んでたのは少しさびれた場所だったし」

「えっと……たしか平民が住む場所もあるんだったわね?」

「うん、見た目で言ったら普通のどこにでもあるような住宅街だし、帝都に住んでるって言っても、自慢できるようなものじゃなかな」

 

苦笑交じりにそう答えた。

 

「ふむ、生まれは帝都ではないと聞いたが……」

「うーん、わたしもあまり覚えてはないんだけど……確かクロスベルで生まれたらしいの」

「へぇ…また、珍しいところで生まれたんですね」

 

クロスベル、帝国と共和国の2つの大国に挟まれて存在する貿易都市。様々な施設が存在しており、観光に来る人間も多いんだとか。幼少のころ少しいただけなので、詳しい記憶はあまりないのだ。

 

「うん、小さい頃少しだけ生活して帝国に来たから、ほとんど記憶がないんだけどね。まあ、わたしはそれくらいかな」

 

そう言って自己紹介を締めた。語らなかった部分も多いがそれはきっとお互いそうだろう。今はこれくらいで十分なはずだ。

 

「まあ、長くなってしまったがそろそろ進むとしよう。ダンジョンがどれくらい長いかも分からないしな」

「ええ、行きましょう」

 

4人は気を引き締め、ダンジョン区画に向かうのだった。

 




お疲れ様です

ヒロインたちには長々と自己紹介をさせてしまいましたね。
いい加減進んでもいいと思うんですが(;´д`)

きっと次回こそは戦闘ができると信じて……
それでは失礼しますノシ
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