赤キ血統ノ忘レ形見   作:桐谷

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こんにちわ、桐谷です

自己紹介が終わったところで、もう戦闘に入ると思いますよね。
さぁて、どうでしょうね?

原作でもしていたことがまだ残ってるんですよねー……


わたしは遊撃手

「……む、いたぞ」

 

先頭に立つラウラが後ろの私たちを手で制した。

 

「いよいよ出てきたわね」

「魔獣……かぁ」

 

後ろからその姿を確認する。どうやら、飛行する魔獣らしい。猫のような魔獣が蝙蝠を思わせる翼でパタパタと飛んでいる。

 

「そういえば、今更だが……お互い武器は何を使うか確認しておこう」

「そうですね、一旦ここを離れましょうか」

 

わたしたち頷き、静かに後ろへと下がって行った。

 

 

 

 

 

魔物がいた位置から約20アージュほど離れた場所で私たちは止まった。ここらなら、魔獣を視認してから態勢を整えるには十分な距離だ。

 

「とりあえず、私から武器を紹介しよう」

 

ラウラが自分の武器を腰から取り出して見せた。それはラウラ自身の身の丈ほどもある巨大な剣だった。

 

「わぁ……大きな剣ねぇ」

「流石光の剣匠の娘だね、それはアルゼイド公爵と同じ武器種なのかな?」

「うむ、まあ、父はこれを片手で扱うのだが、私は両手でなければ振るう事は敵わない」

「いえ、持てるだけでも十分すごいと思います・・・」

 

3人で感嘆の声を漏らしていると、ラウラはそれを少し振るい、鞘へと納めた。

 

「では、次は私が……」

 

「私は先ほどもお見せしましたが、この魔導杖です。若干後衛気味になると思いますが、精いっぱいサポートさせていただきます」

「うむ、頼りにしているぞ」

 

エマが武器の紹介を終える。すると次はアリサが得物を取り出す。

 

「私はこれよ」

 

見るとそれは《弓》だった。だが、少し特殊な形をしているようだ。

 

「それは弓……だよね。でもその形は―――」

「えぇ、これは《導力弓》よ。導力で矢の威力を上げられるの」

「なるほど、となるとアリサは完全な後衛に回るということだな」

「ええ、そうなるわね」

 

そう言って、彼女は武器をしまった。

 

「さて、最後はわたしだね」

 

わたしはそう呟くと腕を袈裟掛けに振り、袖から得物を出した。長さが約20リジュほどの刃物だ。

 

「それは・・・短剣(ダガー)か?」

 

ラウラがわたしに問う。答えはYESだ。

 

「うん、リーチはないけど軽くて扱いやすいよ」

「威力はあまりなさそうだけど、手数で補うかんじかしら?」

 

アリサの質問。これもYESだ。

 

「そーだね、連続で攻撃して威力を出す感じかな」

「えっと、それではシルヴィアさんは前衛に回る感じでしょうか?」

 

エマが確認をとる。まあ、YESといえばYESなのだが―――。

 

「うーん、一応遊撃ができるかな。投げナイフとしても扱えるし。」

「え、それじゃあ、武器が無くなってしまうんじゃ……」

「心配しなくても大丈夫。ほらっ……」

 

わたしは腰からさらに数本のダガーを取り出し指に挟んで広げて見せる。

 

「ど、どこに仕込んでいたよ!?」

 

マジックでも見たかのようにアリサが目を丸くした。

 

「まあ、とりあえずどんな戦い方をするのかは実際の戦闘で確かめる他ないだろう」

「う、うーん……そうね、とりあえずお互いをよく観察してみましょうか」

「了解です」

「でも、危なくなったら無理はしないようにね」

 

そう言ってわたしは武器をしまおうとした―――。

 

「―――! シッッ!!」

 

しかし、体で感じ取ったソレの方向を視認したときにはダガーを投擲した後だった。

 

「なっ!?」

「むっ!」

 

わたしの行動に驚く3人。だが、すぐに違う事態に目を剥いた。わたしが投げた方向、先ほど戻ってきたとは逆の通路の方だ。そこには先ほど見た魔獣と同じものが地面に伏せていた。

 

「あ、また……やっぱり反射的に投げちゃうのはよくないよね……」

 

わたしはため息を吐きながら投げた右手で頬を掻いていた。

 

「シルヴィア……貴女は」

「……驚かせてごめんね?わたし割と気配とか分かる人間なの」

「ふむ、気配を……しかし」

 

ラウラが倒れた魔獣の位置を見て手を顎にあて、唸る。

 

「ざっと15アージュ前後・・・そなたよくこの距離を手投げで命中させたものだ」

「あはは……運が良かっただけだよ。的も見ずに投げたようなものだし、たまたまだよー」

 

わたしはそう言って身構えてたダガーをしまう。

 

「たぶん、単体でたまたま通りかかったところでわたしたちを見て襲ってきたのかな。周りの魔獣の気配はここよりも遠そうだし」

「確かに追撃が来ないのを見ると、その可能性が高そうですね」

 

4人で周りを改めて見回してみても、視界に入る位置に魔獣の姿はない。安全が確保されたのを確認して、わたしたちは再び向き合った。

 

「とにかく、今のみたいなことがまた、いつ起こるとも限らないわ。みんなで警戒しながら進んだ方がよさそうね」

「うん、アリサの言う通りだ。気を引き締めていこう」

「了解です、あ、それと……」

「?」

 

思いついたかのように、エマがわたしの方を向いた。

 

「シルヴィアさん、先ほどは驚いて何も言ってませんでしたね。私たちを助けて頂き、ありがとうございます」

「ふぇ?」

「む、そうだな。確かにさっきは助かった。礼を言うぞ」

「そうね、シルヴィア、助かったわ」

 

エマの言葉で他の2人も思い出したの如く、次々に礼を述べる。わたしは慌てて両手を横に振る。

 

「い、いやいや!大したことはしてないよ?多分、数秒後にはラウラだって気づいていただろうし……」

「そうは言うが、早急に危機を対処してくれたことに変わりはないぞ?」

「そうです、助けて頂いたことは紛れもない事実なんですから」

「うんうん、みんなで感謝してるんだから気持ちは素直に受け取るものよ?」

「う……まあみんながそう言ってくれるのであれば……」

 

わたしは若干押されるように、礼を受け取る。

 

「どういたしまして。あはは、なんか照れるなぁ……」

「うむ、次も頼りにしているぞ」

 

わたしは少し頬を紅潮させながら、再び彼女たちと歩き出した。

 

 

 

―――古き伝承の魔物との闘いは近い。

 




お疲れ様です。

シルヴィアの武器はダガー兼、投げナイフ。
中距離~近距離の戦闘が主ですね。

若干フィーやシャロンさんと似通ったスタイルになっちゃうかもですねー……

まあ、そのうち機転効かせて面白い技とかも出してみます。
それと、今回軌跡シリーズ距離単位が出ましたね。一応下に記しておきますので、参考までにお読みください。


1リジュ=0.01m(1cm)
1アージュ=1m
1セルジュ=100m

それでは、失礼します。
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