それでは本編へどうぞ
春の天気の良いお昼時、霖之助は自分の店で今日も本を読んでいた。読書が一段落したところでお茶を注ごうと思い席を立った霖之助のもとに一人の来客が訪れる。
「香ー霖ー!いるかー?」
「若いうちは元気でいいと思うが少しは店の中では静かにするかなんかを考えないのかい?」
「おぉ!いたな香霖!ちょっと頼みごとがあるんだ!」
「まったく君たちは人の話を聞かないな。で、なんなんだい?頼みごとというのは?」
「頼みごとというより修理だな、修理を頼みたいんだ。」
「修理?いったい何の修理だい?」
「八卦炉《はっけろう》だよ、香霖がくれたミニ八卦炉の調子が最近悪いんだ。」
「なんか無茶な事でもしたんじゃないかい?まぁ見てみるよ、貸してくれ。」
「あぁ、確かここに・・・あった!」
といい魔理沙は霖之助に八卦炉を渡す。八卦炉は霖之助が実家から出ていく魔理沙を心配して霖之助が作ったマジックアイテムで形は小さいがとてつもない火力を放つことができたり料理をするときに八卦炉を使って弱火で煮込んだりなど火力調節が効く非常に便利な道具である。八卦炉を渡してから長い日がたった今なら少し調子が悪いといった不調が出るのも仕方がないと思いながら霖之助は八卦炉を調べてみる。
「香霖、どうだー?直りそうかー?」
など魔理沙が聞いてくる。
「直りそうなんだが動力部が少しおかしくなっている。少し修理に時間がかかるが構わないかい?」
「おう、直るなら構わないぜ!」
などと霖之助は魔理沙から了承を得る。しかし、時間がかかってしまう以上魔理沙も退屈してしまうだろうと霖之助は思い
「魔理沙、暇なら僕の本を読んでいても構わないよ、たまには魔道書以外も読んでみるといいよ?」
「まぁ、暇だからな適当に借りるぜー。」
といって魔理沙は本棚から適当に何冊か取出し本を読んでいる。本を読んでいるなら静かに修理に集中できるだろうと霖之助は考え気持ちを入れ直し八卦炉の修理に励むことにした。
「ふぅ、やっと直った。魔理沙ー、八卦炉の修理が終わった・・・」
「すぅ、すぅ」
とかわいらしい少女の寝息が聞こえてきた。どうやら時間を長くかけてしまったせいで魔理沙もいつの間にか眠ってしまったようだ。しかし、魔理沙からは聞こえるのは普段なら想像があまりつかないようなかわいらしい寝息だった。まったく、いつもこのくらい静かならいいのにと霖之助は思っていた。しかし、いつもなら口に出さないものの魔理沙が寝ていると思って油断した霖之助は
「魔理沙はかわいいね。」
などどいつもの自分では言わないような言葉をつぶやいてしまっていた。霖之助は焦りつつ魔理沙がまだ眠っていることを確認しホッとし少し風に当たってこようと考えその場を立ち上がり店から出る。
「かわいい?霖之助が私のことをかわいいっていったか?」
などと実は途中から起きていて霖之助を驚かそうと考えていた魔理沙は逆に霖之助がつぶやいた一言に驚かされて霖之助がいなくなった店の中で一人、魔理沙は悶えていた。普段の霖之助なら魔理沙に対してかわいいなど言わないだろう。しかしそんな霖之助から見ても寝ているときの魔理沙はとても魅力的だった・・・
さて今回の魔理沙回はどうだったでしょうか。自分の考えでは長い付き合いの魔理沙には霖之助も少し油断してしまうということもあるだろうと考えながら書いた回でした。
さて、次回なんですが霖之助と誰を絡ませるかまだ決まっていません。決まり次第次回を書くと思います。それでは今回も自分の書いた話を読んでいただきありがとうございました。また次回お会いしましょう!