今回はサブタイトルにもあるように咲夜さん回です。それでは本編をどうぞ
第三話「森近霖之助と十六夜咲夜」
「店主さん、いるかしら?」
香霖堂の扉が開いた。聞き覚えのある声に霖之助は反応し店に出てみると
「いましたね、おはようございます。店主さん。」
「おはよう、咲夜。いくらなんでも朝早すぎないかい?まだ早朝だよ?」
「今日は夜にお嬢様が起きたらドッキリパーティーをするつもりなのです。あ、発案者は妹様です。」
「まったく、君たちは毎回毎回よくそんなに催しものを考えつくね。それで?今日朝から僕の店に来たのはそのパーティーの道具を買いに来てくれたのかい?」
「さすが店主さん、ご名答です。というわけで何かありませんか?」
「どうだろう、最近そんなものを仕入れた記憶はないしなぁ。ちょっと探してくるよ。」
「ありがとうございます、店主さん。」
といって霖之助は倉庫のほうに向かう。彼女の名は「十六夜 咲夜」
彼女は吸血鬼が住む「紅魔館」のメイドで紅魔館で済んでいる人間は彼女だけある。
彼女のメイドとしての能力は素晴らしいもので、みんなが彼女がミスしたことがないといわれるほどである。そんな彼女についた二つ名は「完全で瀟洒《しょうしゃ》な従者」という名前がついている。彼女は霖之助が去った後、一人で店の中を見回していた。
「あら?これは?」
といい彼女の目に一つの懐中時計が目に入る。それは彼女が愛用している懐中時計にすごく似ているが少し違うようだ、きっと同じ型番なんだろうなどと思っていると霖之助が店に帰ってくる。
「すまない咲夜、倉庫のほうを探してきたんだがそれらしきものがなかったよ。」
「そうですか、ところで店主さん?この時計はいったい?」
「ん?あぁ、その時計か。それは前に無縁塚に道具拾いに行ったときに見つけたんだ。動くようだし綺麗だったからね。買ってくれる人もいるだろうしね。」
「そうですか・・・。店主さん、この時計を私が買っても?」
「あぁ、構わない。お代は結構だよ、時間を取らせてしまったお礼だ。」
「そうですか。では、ありがたく買わせてもらいます。」
「あぁ。ところで君はそれによく似た時計を持っていなかったかい?」
「えぇ、持ってますわ。なので、これは店主さんへのプレゼントです。」
「僕に?なぜだい?」
「店主さんは時間をあまり大事になさらないようなのでこれで時間を見て一日を充実してもらいたいという私からの気配りですわ。」
「そんな風にみられているのか僕は。まぁ、ありがたく僕が使わせてもらうよ。」
といい咲夜から懐中時計を受け取る霖之助。渡しながら咲夜は
「えぇ、そうしてください。では早速、今日の夜から使ってくださいね?」
「今日の夜から?」
「はい、夜からです。」
「・・・まさか、君のところで行われるパーティーに僕に出ろというのかい?」
「はい、妹様からの招待状もあります。これをお渡ししておきますね。詳しい内容は招待状に記しておりますので。」
「ちなみに行かなかったら?」
「紅魔館の一同がこの店に押しかけることとなるでしょう。」
「わかった!今日のパーティーは楽しみにさせてもらうよ!」
「そういってくれるとありがたいですわ、それでは準備の買い物が残っていますのでこのくらいで失礼させてもらいますわ。」
「あぁ。すまないね、道具を仕入れてなくて。」
「いいえ、構いませんわ。今日は朝から良いことがありましたから。」
「良いこと?」
「えぇ、良いことです。それでは店主さん。また夜にお会いしましょう。」
と言い残し咲夜は店から出ていく。霖之助は今日の夜にゆっくりできないことを約束されたせいかすごく動きが遅くなっていた。きっと菓子折りや服装のことでも考えているのだろうが霖之助からみられるのはすごくめんどくさいといわんがばかりの雰囲気しか見られない。
そのころの咲夜は準備の買い物するために人間の里のほうにむかって飛んでいた。しかし彼女から聞こえる発言は
「店主さんともペアウォッチ!今日は朝からなんて良い一日なのかしら!夜にも店主さんと会うことができるし、そうだわ!たまには私もおしゃれをしてみましょう!そうしましょう!」
などと彼女から聞こえる言葉は普段の完全で瀟洒な従者といわれる彼女ではなく完全に恋する乙女の発言だった
第三話どうだったでしょうか?どうやら私は会話文が好きみたいです。今回も会話が多くなってしまいました・・・それはまぁひとまず置いといて、今回は咲夜さん回でした。次回からは今回の話に続いて紅魔館のキャラと霖之助の絡みになっていきます。誰から絡ませるというのはまだ決まっていませんがそれでも次回を楽しみにしてくれるとありがたいです。それでは、また次回にお会いしましょう!