「確かここを曲がれば・・・あったあった。」
霖之助は美鈴と別れた後、紅魔館の中をさまよっていた。紅魔館の内部は咲夜の能力によって空間が歪んでいるため外見と比べるとバカみたいに広い。その中で霖之助は美鈴にも行った通り図書館を目指していた、何度も来ている霖之助は図書館の場所を覚えているが美鈴と別れてから数十分はさまよっていた。
「さて、着いたが勝手に入っていいものか悩むな。パチュリーには気にせず入っていいといわれているがいいのだろうか・・・。」
などと部屋の扉の前で霖之助が唸っていると
「あら、誰かしら?人の部屋の前で唸っている変人は。」
と不意に話しかけられ、霖之助は声のほうを見る。するとそこには部屋の主、「パチュリー・ノーレッジ」が立っていた。
彼女、パチュリー・ノーレッジはこの紅魔館の中にある大図書館の主で魔理沙みたいな魔法使いと違いパチュリーは魔女である。見た目は少女だが歳は100をとうに超えている。余談だが霖之助は前に歳をたずねて死にかけことがある。霖之助は女性に歳を聞くのはそれからやめようと肝に免じている。
「人のことを一目見ただけで変人扱いするのはやめないかい。」
「あら?誰かと思えば霖だったのね、あなたがそんな恰好するなんて今日は雨が降るんじゃないかしら?」
「失礼ながら今日は雲一つない快晴だよ、今日はここでパーティーをするからと言って招待状を咲夜から貰ったんだ。」
「あら、そうなの?で、ここに来たのは時間まで暇つぶしって魂胆かしら?」
「暇つぶしというかは探し物かな?この間借りた本の続きを探しにね。」
「そう、とりあえず立ち話もなんだから図書館で話しましょうか。」
といい二人は図書館の扉を開けて図書館の中に入っていく・・・
「やっぱり霖やアリスは本を貸しても期限までに帰ってくるから安心ね。」
「魔理沙もああいうのがなければいい子なんだが・・・。」
などと言いながら二人はティータイムを楽しんでいた。飲み物やお茶請けは先ほどパチュリーが咲夜に用意してもらった。パーティーのせいか咲夜はすごく忙しそうだった。メイドはいろいろと大変そうだななどと霖之助が考えていると
「そういえば霖は私が霖なんて呼んでも何も言わないわね。」
と一つの疑問をパチュリーは投げかけてきた。パチュリーは霖之助と少し親しくなってきたころから霖之助を霖という愛称で呼んでいる。
「魔理沙から愛称で呼ばれるのは慣れていたからね。でも、君もどうせなら僕じゃなくて魔理沙やアリスを愛称で呼べばいいだろうに。僕なんかより長い付き合いだろう?」
「霖は私がアリスや魔理沙のことを愛称で呼ぶところが想像できるかしら?」
「・・・なんか君には似合わないね。」
「でしょう?それに魔理沙達は友達なんだから愛称なんかで呼ばなくてもいいのよ。」
「友達を愛称で呼ばないならいったい僕は君のなんなんだい?」
「そうね・・・あなたは私の本の虫かしら?」
「なんかいやな扱いだね・・・、まぁ君の本に興味があるのは本当のことだが。」
「ふふっ、冗談よ。本気にしないのよ。」
「君が言うと冗談に聞こえないね。」
「さて、ちょっと霖が気に入りそうな本を探してくるわ。パーティーまでここにいるのだから読み応えのあるものを探してくるわ。」
「本当かい?君の選ぶ本は興味深いから全部読んでしまうから今回も楽しみだよ。」
「そんなに期待をしないでちょうだい、それじゃ探してくるわ。」
などと言ってパチュリーは本を探しに行く。霖之助は気づいてはいない、パチュリーが普段、人のために本を探してあげることなんてないことに。パチュリー・ノーレッジ、彼女もまた好きな人のために何かしてあげたい恋する少女であることに霖之助は気づくことはない・・・
「あなたは友達じゃなくて、好きな人だから愛称で呼ぶのよ。霖の朴念仁。」
更新遅くなりました。仕事の合間に書いていたので文章がなんか自分で書いた感じじゃない感覚です。さて、今回はパチュリー回でした。好きな相手のことを愛称で呼ぶ女の子はかわいいと思います。さて、次回はパーティー回になると思います。ゆっくり待ってくれるとありがたいです。それではまた次回お会いしましょう