それでは、どうぞ!
「…………ふぅー。」
幻想郷のとある場所、金色の長髪の女性が、一息ついていた。彼女の名はルーミア。いつもは、リボンで力を封じられ、子供の姿である。しかし、今はリボンがとれ、大人の姿である。
「どこにいるんだ……。霊矢……。」
ルーミアが呟いた。霊矢とは、先代の博麗の巫女の事で、ルーミアの親友である女性だ。しかし、霊矢は、すでに亡くなっている人物だ。それなのに、ルーミアは探している。その理由を知るため、少し時をさかのぼる事にしよう。
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「これは本当の話なのか、霖之助!」
香霖堂で、ルーミアが大声で言った。霖之助は、溜め息をついて、
「紫、か。まったく、余計なことを……。」
と面倒くさそうに言った。ルーミアは、若干イライラして、
「私の質問に答えろ、霖之助!」
と言った。霖之助は、また溜め息をつくと、
「……ああ、事実だよ。僕は、先代博麗の巫女と……博麗霊矢と交流している。」
と、ルーミアの質問に、肯定の意を示した。ルーミアは、霖之助の言葉を聞いて、いてもたってもいられず、香霖堂を飛び出した。霖之助は、あまり外に出ないので、どこに出たのか、ある程度分かるのだろう。そして、走り続けていたら、その場所に着いた。そして、捜索を開始して、今に至るという。
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「まだ、見つからないなんて……。霊矢、頼むから出てきてくれ……。話したいことが、一杯あるんだ…………!」
ルーミアが、そう言うと、その目の前に、光が集まる。ルーミアは、ばっ、と顔をそちらに向け、警戒する。しかし、その警戒はすぐに解かれた。理由は―――――――
「霊矢…………!」
ルーミアが驚きと喜びの混ざったような、訳の分からない声を出す。すると、霊矢は、口に笑みを浮かべ、
「久しぶりね~、闇の人喰い妖怪……。いや、ルーミア。」
とルーミアに言った。ルーミアは、本物と分かると、涙を流して、
「霊矢、話したいことがある……。」
と言った。霊矢は、「分かってる」という顔で、
「ただ、あまり長くは無理よ?」
と言った。ルーミアは、嬉しそうな顔をして、
「分かった。まず、霊夢が気づかない間に、随分大きくなっていたんだ。」
と最初に、霊矢の娘である、霊夢の事を出した。霊矢は、それを聞いて、
「成る程ねぇ、あの幼かった霊夢が……。安心したわ。」
と言った。ルーミアは、次に、
「それと、幻想郷は、今、凄く平和だよ……。」
と幻想郷の事を話した。霊矢が、「それは知ってる」と答えると、ルーミアは、
「ええと、それじゃあ……。」
と言った。話題を選ぶのに、迷っているようだ。すると、霊矢は、
「ルーミア、話したいことは、本当は違うでしょう?」
と聞いた。すると、ルーミアは、困ったような笑顔で、
「本当に、お見通しなんだな……。」
と言った。霊矢は、ただ微笑んだ。そして、何も話さず、ただただ時が過ぎた。ルーミアは、言葉を選んでいたが、
「そろそろ時間ね。」
と霊矢に言われ、選ぶ時間はもうない、という事を理解した。そして、霊矢の言葉通り、霊矢の身体が、だんだん消えている。ルーミアは、急いで、
「え、えっと、霊矢、私は、おまえの命を奪って、その……。本当に、ごめん!」
と霊矢に謝った。霊矢は、ポカンとしていたが、すぐに、笑みを見せて、
「あんたが謝る事じゃないわ。」
と言った。ルーミアは、首をふって、
「いや、私が謝るべきなんだ。」
と言った。しかし、霊矢は、
「いいわよ、そんなの。それより、聞きたい言葉があるし。」
と微笑みながら言った。ルーミアは、しっかりと前を向いて、涙を流しながら、はっきりと、
「私を受け入れてくれて、ありがとう!」
と霊矢に礼を言った。霊矢は満足したようで、笑って、ルーミアの髪にリボンをつけて、消えた。
「…………。私は、霊夢を見守ってるよ。」
幼くなったルーミアが呟いた。そして、そのまま、
「それじゃあ、霊夢のとこに行くのかー」
と言って、飛んでいった。その顔は、とてもすっきり、としたいい笑顔だった―――――
はい、どうでしたか?東方の、liztriangleさんの、ありがとうを聞いて、思い付いたお話ですが……。おかしくありませんか?
さて、活動報告で書いた事が、あと一ヶ月ちょいで締切ですね、参加する人は、伝えてください。……宣伝すみません。
それでは、次もゆっくりしていってください!