それでは、どうぞ!
まず、ガイアルーが命蓮に向かって走り出した。だが、スピードはない。勿論、命蓮はそれをかわした。すると、シェードが針を飛ばす。その針は、命蓮の足に向かって飛んでいく。命蓮は、足に銀を纏わせ、それを弾いた。すると、少しシェードに気を取られている間に、ガイアルーがすぐ近くまで迫っていた。
「っ、はぁっ!」
命蓮はガイアルーに気づくと、風を使ってガイアルーを吹き飛ばす。ガイアルーは、それに抗うことは出来ず、吹き飛ばされた。
だが、命蓮はガイアルーに追い討ちはかけれない。ガイアルーに接近しようとしたその瞬間、シェードが針を飛ばして、足を攻撃しようとしてくるからだ。更に、シェードの方に集中しようとすると、ガイアルーが近づく。
ガイアルーに気を取られればシェードが、シェードに気を取られればガイアルーが行動を起こす。
更に、命蓮からしたら厄介極まりないことがある。それは……。
「はぁっ!」
命蓮が叫び、ガイアルーの腕を燃やした。しかしガイアルーは、僅かに止まったが、すぐに接近する。そして、その腕が再生した。
遠くから、シェードが再生させたのだ。
つまり、ガイアルーの足や腕を吹き飛ばしたとしても、シェードがすぐに再生させてしまうのである。そして、ガイアルーはそれを分かっているためか、恐れずに命蓮に接近する。
やがて、ガイアルーが命蓮の腕を掴んだ。命蓮は、あの余裕そうな笑みを消して、少々焦りの表情を見せた。そして、
「くっ、離しなさい!」
と叫んで、銀の手で作った手刀で、ガイアルーの首を斬ろうとした。が、
「サンキュー、ドール。やっと当てれたぜ。」
という声と共に、命蓮は手の力が抜けるのを感じた。見ると、シェードが間近にいて、その手に持った針が、命蓮の体を刺していた。
「力が上手く入んないだろ?……本来は、これでお前の負けだ。ただ、俺もドールも、異変の解決をしたい訳じゃない。今回は、博麗達の手助けをしに来ただけだからな。」
シェードは、淡々と自分達の目的を話した。そして、ガイアルーの方を向くと、こくりと頷いた。ガイアルーはそれを見て頷き返すと、注射器を取り出した。そして、それを命蓮に刺して、何かの薬を注入する。
「っ、ぐぅ……!?」
「安心してください。ちょっとした物のみをなくす薬ですから。」
苦しそうにする命蓮を見て、ガイアルーが静かに言った。そして、注射器を抜いた。その途端、この空間を作っていた結界と岩の壁が、崩れた。
霊夢達も、空気が綺麗になったためか、頭を抑えつつ、何とか立ち上がった。それをシェードが見て、
「んじゃ、頑張んな。」
と笑顔で言うと、針を抜いた。そして、どこかへと行こうとしたが、魔理沙が止めて、
「なんでお前達は毒ガスの影響を受けなかったんだぜ?」
と二人に聞いた。それを聞いて、シェードは少し固まったが、ガイアルーは冷静に、
「自分は簡単に言えば、人形なのです。なので、毒は効きません。」
と自分が毒に冒されなかった理由を話した。そして、シェードも、
「ま、色々あるんだよ。ってか、そんなことはどうでもいいだろ?」
と笑顔で言って、ガイアルーに合図すると、去っていった。
「……色々気になりはするけど、今は、異変を解決しないとね。」
霊夢は静かにそう言うと、命蓮の方を向いた。命蓮は、苦しそうにしながらも立ち上がっており、
「これは、困りましたね。まさか、あれらの力を抜かれてしまうとは……。」
と呟いた。それを聞いた魔理沙は、
「あれらの力がないんなら、私らが勝てる可能性が上がったな!」
と言って、八卦炉を手に持つ。霊夢は魔理沙のその言葉に頷くと、
「ええ、そうね。……もう終わらせて貰うわ。この異変。」
と言った。そして、お祓い棒を、命蓮へと向ける。命蓮は、それを見て、
「それなら、僕自身の力で、お相手致しましょう!この異変を終わらせないように!」
と叫んで、杖を再び構えた。
はい、というわけで……。ガイアルーさんとシェードが、命蓮を追い込みました。次で、霊夢達は命蓮を倒せるのか……。
それでは、次もお楽しみに!