それでは、どうぞ!
魔王は、どこからか刀を出すと、それを手に持ち、霊夢に一気に接近した。そして、刀を縦に振り下ろす。
しかし、霊夢は刀をギリギリまで引き寄せてから、さっとかわした。そして、お札を魔王へと貼り付けようとする。それを、魔王は翼で霊夢を吹き飛ばすことでかわした。
吹き飛ばされ、受け身をとっていた霊夢を、魔王は追い撃ちをかけようと動く。だが、完全に動く前に、霧葉と妖夢に挟み撃ちをされた。
「はぁっ!」
「くらえ!」
妖夢と霧葉はそう叫んで、魔王へと一撃をくらわせようとする。しかし、魔王はしゃがんでかわすと、ニヤリ、と笑みを浮かべた。すると突然、霧葉と妖夢の周りに、黒いもやが見え始めた。
「!離れて下さい!」
飛燕がそう叫ぶが、手遅れだった。その黒いもやは、突然、大爆発を起こした。
霧葉と妖夢は吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる。幸い、命は助かったようだが、思ったよりはダメージが大きかったようで、なかなか立ち上がれない。
「飛燕、お前はあいつらの治療をしに行け。」
シェイナは、飛燕に向かってそう言った。飛燕は頷くと、すぐに霧葉達の治療に向かった。そして、シェイナは魔王のところまで走ると、
「襲爪雷斬!」
と叫び、雷を纏った斬撃を繰り出す。だが、魔王はそれを後ろに跳ぶことでかわすと、黒いもやをシェイナの近くに出現させ、そして……。
「爆。」
と静かにはっきりと言うと、シェイナの周囲で爆発が起こった。シェイナは、吹き飛ばされ、そして飛燕をまきこんで倒れる。
咲夜、魔理沙、早苗も攻撃を仕掛けるが、ことごとくかわされ、逆に攻撃を受けてしまう。
「はぁ、はぁ……なかなか、強いな。」
肩で息をしながら、魔理沙が呟いた。その声が聞こえたのか、魔王が、
「ふふ……。貴様らに、私が倒せる筈がなかろう。格があまりにも違いすぎる。」
と霊夢達を見下しながら言った。
「これだけの時間しか戦っていないのに、よくそんなこと言えるわね。」
霊夢がお祓い棒をしっかりと握りながら言った。すると、魔王は
「言えるさ。現に貴様らは、先程から私に一撃も当てられていないではないか。」
と言って、手を前へと出す。そして、黒いもやを霊夢達の方へと放った。
「私に一撃も当てられない以上、私がずっと戦う必要もない。故に、こいつらを戦わせるとしよう。」
魔王がそう言うと、その黒いもやは、獣の姿へと変わった。そして、霊夢達の方に襲いかかる。
霊夢達は、容赦なくその獣を攻撃し、滅ぼしていくが……。獣達は、すぐに復活し、襲ってくる。
「私の力が獣へと姿を変えたものだ。そして、私の力と対抗できるものがない以上、貴様らにそいつらは倒せん。」
魔王は、ニヤリと笑いながら言った、その時……。
「じゃあ、それを生み出している、貴方を倒せばいいんですね。」
という声が響くと同時に、獣の一部が消滅する。そして、すぐに甦った。
「霊夢さん達、すみません。遅くなってしまいました。」
「ここからは、俺達に任せて。」
「貴方達は、ゆっくりと休んで。」
そう言って姿を見せたのは、天零、翔太、イアハートだった。そして、更に周りを見ると、獣の体を真っ二つに斬っている善、獣を潰している瞬破、噛み付きを受け止めて反撃をしているヒートファン、札を貼り付けて攻撃をしている晴蘭もいた。
「ほう……。助っ人の登場、といったところか。」
魔王が静かにそう言うと、ヒートファンが、
「そうだ。」
と答えた。すると、魔王のすぐ後ろに善が現れ、
「博麗の巫女達が充分に体力を回復させるまで、だけどね!」
と言うと、鎌を横に振るった。魔王は、それを難なくかわすと、
「面白い!ならば、貴様らがこの獣達を突破してみせよ!」
と叫び、更に多くの獣を生み出した。
はい、というわけで……。次は、天零達が獣達と戦うことになりそうです。
それでは、次もお楽しみに!