それでは、どうぞ!
どうしてこうなった、と桃色の髪の仙人、茨木華扇は思った。そこには、立派な角を二本生やした少女、伊吹萃香と、これまた立派な角を一本生やした女性、星熊勇儀がいた。その二人は、酒盛りをしている。華扇は、ひとまず何故こうなったかを思いだそうとした。
「(確か、動物の様子を見ていってたら、萃香がいた。それで、いきなり萃香に巻き込まれた、と思ったら勇儀も来て、で、いつの間にか酒盛りに巻き込まれている、と……。)」
華扇はしばらく考えていたが、最後には考える事をやめた。理由は・・・自身の友人であるこの二人の鬼の性格を理解しているためである。そうしていると、
「ほら、あんたも呑め呑め!」
と勇儀が声をかけてきて酒を華扇の前に出した。華扇はため息をついて、
「貴方達は本当に変わらないわね。こうやって無理矢理人の思考をやめさせて、強引に酒をすすめて……。」
と言った。すると萃香が「ふーん」と言って、
「それじゃ、いらないかな?鬼の酒。」
と意地悪そうな笑みを浮かべて続けた。華扇は、その萃香の言葉に対して、
「いえ、いただくわ。呑まないわけないでしょう?折角のお酒を。」
と冷静に、即答で返した。萃香は、「そう来なくちゃ!」と言って、華扇の升に酒を入れる。
「それにしても、こうして揃って酒を呑むのは久々だねぇ。」
勇儀が口を開いた。その言葉に、華扇は「そうね。」と言って、
「本当はあと一人、いたんだけど、ね。」
と少し寂しそうな表情で言った。萃香は、
「行方不明、じゃあどうしようもないねぇ。……と、あるヤツなら噂を聞いたけど。」
と笑みを浮かべた状態で言った。勇儀と華扇が「?」となっていると、萃香は、また口を開いて、
「勇儀も華扇も知っているだろう?私と並ぶ程有名な鬼を。そいつだよ。」
と言った。勇儀は「あぁ、」と言って、
「あいつか、懐かしいねぇ。」
と昔を懐かしみながら言った。華扇は少し考えて、
「……あぁ、あの子ね!そういえば、私達の方にあんな事があってから、見てないわね。」
と思い出して、言った。萃香は、「そりゃそうだよ」と言った。その後の言葉は、
「苦手な宿敵、もいるから、ねぇ。」
と少し引きつった笑顔の勇儀に引き取られた。
華扇が「?」となっていると、萃香が華扇を呼んで、耳打ちで
「―――――だよ。」
と伝えた。華扇は、「あぁ、」と手を打って、
「そういえば、見なかったわね。でも、まさかそんなことになっていたなんてね。…………あの子も大変ね。」
と言った。萃香と勇儀は「そうだねぇ。」と返して、また酒を呑み始めた。そして、そのまま三人とも酒を楽しんだ。
はい、どうでしたか?ちょっとつまらなかったかもしれませんね。ここでは、華扇は鬼設定です。というか、茨歌仙読んでると、鬼確定に近いんですよね。そして、少し出た鬼の事ですが、もしかしたらまた出るかもしれませんね。
それでは、次もゆっくりしていってください!