12層主街区 ~~コルト~~
1人はいつも通りの白を基本とした装備をした男性プレイヤー。
1人は全身をすっぽり包むようなフード着きの茶色のコートで顔までわからないように
している姿の女性プレイヤー
その二人が街を歩いている時だった
「附けられてるよね?」
「せやな~附けられてるなぁ~・・・・・」
テクテク・・
テクテク・・・(附けてる人)
テクテクテクテク・・・
テクテクテクテク・・・・(附けてる人)
ピタッ!・・・・・・・・
ピタッ・・・・・・・・・(附けてる人)
ダッ!!・・・・・・・・
!!!!!!!!!ダッ!(附けてる人)
不意に二人がいきなりダッシュで建物の角をものすごい勢いで走って行ったのだ、附けている人物にしてみればいきなり予想外にダッシュをされたのだ一瞬見失いそうになったのだが、すぐに二人を追いかけるように走りだした。
見失ってたまるかぁ!!っと思ったのも一瞬で後を追いかけるように建物の角を曲がった瞬間に
「ふべ!!!!」ズル・・ズル・・ベシャ・・・・・
建物の角を曲がった所で自身の両手剣を装備し、剣の腹部分を地面に突刺して待ち構えていたセツナがいたのだ。
盛大にセツナの剣にぶつかったプレイヤーは、何かのコントよろしく地面に突っ伏してピクピクとするしかできなかった・・・・
「誰や?この子??」
「さぁ?あたしは知らないよ」
??っと二人共が心当りが無く、誰??と思った瞬間だった。
ババッ!!と一瞬の内地面に突っ伏していたプレイヤーが体制を立直し正座の体勢を取っているではないか。
「お二方、はじめまして。某はジロウと申します。」
ふかぶかと頭を下げて挨拶をしたプレイヤーは見た目は13歳~15歳くらいにしか見えず、身長も140cm程度の子供プレイヤーだったのだ。
「まずは先ほどまで後を附けておりました無礼をお許しくださいませ。聞いて頂きたい事がありまして、参上つかまった次第でござる。」
ござる??どこの忍者だよ??と思わずツコミそうになる関西人のサガを何とか堪える事に成功したセツナが、横を見てみると少年の方を見ず横を向いてプルプル震えているアカネが必死に笑いをこらえているのだった。
「プップッ・・っでジロウくっくん・・の御願いってなんっ・・なんの?」
笑ってしまっているのが一目で分かるくらいに噛んでしまっているアカネを凄い目で睨んでいるジロウを見ながら
「なんや用事があるんやろ?立ち話も何やからそこのレストランにでも入るかいな?」
と首であっちに行こかと促すセツナであった。
まだ昼時には早いとあってレストランには人がまったくいなく、ガラーンとしている中の角のテーブルに席を取り3人がNPCのウェイターにそれぞれが飲み物を注文し、オーダーが届いてから話を始めるのであった。
「で、話って何なのかなジロウ君?」
「ジロウでいい・・・・」
明らかに敵意とも言えるような目線でこっちを睨みつけるジロウに何でこの子はあたしに対してこんな凄い目で睨んでくるの?と思わずには入れないアカネであった
「んでジロウは俺らに何の話があるんや?」
「は!セツナ様が某の主君になって欲しいのでござる!!」
椅子からどうやったらその垂直ジャンプで土下座の体制ができるの??と思えない程流れるように見事な動きで椅子の上で土下座をしたのだ。
「ぶっ!!」
「汚っ!!」
セツナが思わず飲んでいたお茶を横に向いて吹きだしたのだが、その瞬間を見極めてその吹きだしたお茶を避けたアカネは流石といえるのだろう。
そして武器を呼び出したアカネがセツナの頭をパコっとしばくのであったが、ここは(圏内)、ダメージ判定が出るわけでも無いのだが心情的には「痛て~」と頭を擦るセツナだった。
「主に対する無礼!!そこに直れ、この不届き者が!!」
いつの間に自身の剣を抜刀しているジロウがもの凄い顔で睨んできている。
アカネも「なにお~」と言わんばかりに槍を構えようとしていた所に
「ストーープ!!!、二人共何してんねん、頼むから席に座てくれや」
「ふん!!」
「主のご命令と有らば・・・」
アカネは不機嫌な顔をしながら、ジロウはキリ!とした表情をしながら席に座った。
「はぁ~~、ほな話を戻すけど何でジロウは俺の弟子に何か、なろうと思うんや。普通は赤い彗星の二つ名で呼ばれているアカネの方とちゃうか?」
「いえ!拙者セツナ様の武勇伝をお聞きしまして、いつかは君主として仕えたく思っていたのでござります。拙者が仕えるのはセツナ様以外はござりませぬ!!」
はぁ~~どうしたもんかいなこれは・・・と本日何回目か分からないため息をつくセツナが横に座っているアカネを見てみると、じと~~とした視線が「あんたいつの間に武勇伝とか作っちゃってるのよ!あたしは知らないからね!!」と言わんばかりの視線をこちらに向けてきているでは無いか
どうした物かと考えても今現在はアカネと一緒に行動しているのだ、勝手にパーティーを増やす事が
できるハズも無く、ひとまずは保留。今日一日考え明日答えをだすと言う事にしてジロウとは分かれたのだが・・・・・ひっじょう~~に痛い目線が刺さってくる。
たらぁ~~
と額に汗が垂れて行くのが分かる・・・・・・
「まぁ~何やかんや言ってもまだ子供やし、正直そうな子やん!一緒に行動してもいいんちゃうか?」
「ふ~~ん。」じと~~~~
あっあっあかんこのままやったら、死んでまう!!直感的に今の危機的状況を乗り越えるすべを考えるセツナだか、こんなあせった状態でいい考えが浮かぶはずも無く、言い訳じみた事をしゃべりそうになった時にしかたないなぁ~と言った感じの表情をしながらアカネが口を開いたのだった。
「あんな子供をほったらかして死なれた日には寝覚めが悪いだろうしね~、セツナがいいんであればあたしはパーティに入れてもいいと思うけ・・・ど!」
途中までは変わらず、じと目で話していたが、一瞬子悪魔みたいな顔をしたアカネが
「その代わりに!!・・・・一週間ご飯の後にジャンボパフェ!!もちろんセツナの奢りでね♪」
「ハハハハハ・・・・・」
苦笑いしかする事ができないセツナであった。
また俺が面倒見なあかん子が増えてしまうな~、あかんなぁ~これは俺の悪いクセやな。まぁかまへんけどな守る人が1人が2人に変わるだけやからなどうって事あらへんやろ!
これから先の事を考えると3人になってた方がいろいろええやろうしな。後はあのジロウが何処まで強いか、これを明日会った時にでも調べとかんとあかんな。
来る者拒まず、去る者追わず、これがセツナの性格の大部分だ。
関西弁でしゃべる彼は大らかな性格のように見られるが、実際は考えて無いようで以外と考えているのである。
アカネもそこらへんは分かっているので、戦闘の時以外はセツナが決めた事は対外従うのだ、そこは流石に死戦を何度か共にした仲間なのでセツナを信頼しているのだろう。
セツナと夕食を食べ終わりお互いの部屋に帰りアカネは何時ものように、今日の一日の疲れを癒す為に湯船の中にゆっくりと浸りながら考えていた。
はぁ~あ~、セツナのあほぉ~。
本当は二人でこのまま行きたかったのがアカネの本音である。
セツナとは結婚している訳でも無く付き合ってる訳でも無い、でもただの友達?って訳でもない。
アカネ自身が自分の気持ちにまだ気付けてないのだ。セツナに対する(好き)と言う感情を・・・
リアルの世界でも恋愛をまだした事がないアカネが、今の自分の気持ちの正体が何なのか分からずに
どう態度に表せばいいのかが分からないのだ
「あ~~もう!!何なのよ!このもやもや!!」パシャン!!っと湯船の中にもぐり、しばらくしてバシャ!!っと勢いよく立ち上がり
「よし!うやもやする時は狩りをするに限る!!」っと行き場の無い憤りをモンスターにぶつける事にしたアカネがフィールドに向かうのであった。
~~12層フィールド~~
「やっ!!」
「はっ!!」
一瞬の連撃によりモンスターをつぎつぎに霧散させ続けていた。
「ふーー・・・んっ??」ふと一息ついた所でアカネの前方約50mくらいあるだろうか?そのくらい距離が離れた場所からもモンスターと闘っているであろう音が聞こえてきたのだ。
普段なら他のプレイヤーが狩っているのだろうと気にもしないのだが、なぜか嫌な予感がしたのだ・
大概その場合の自分の感は当たるものだと言わんばかりにアカネはその方向に向けて走りだした。
「クッ!!」
モンスターの剣劇を辛うじて盾で防いでる背の低いプレイヤーが見えてきた
ぐぁぁぁぁぁーーーー!!
モンスターが叫びながら怒涛の攻撃を繰り広げている中、何とか距離を取り腰に着いているポーチの中に手を突っ込んだ所で
!!!!!!
背の小さなプレイヤーが驚愕の表情を浮かべているのが目に入った。
その瞬間を待っていました!と言わんばかりに、モンスターが攻撃の為のソードスキルを発動する黄色い光がそのプレイヤー眉間目掛けて振り下げられる瞬間だった
無念!!・・・・・・・っと死を覚悟し目をつぶろうとした瞬間音が響いた。
ゾン!!!
頭上から赤い光が流星の如く煌めき、モンスターの体には槍が突き刺さっていた。もちろんその槍を握っているアカネの姿があった。
モンスターがその攻撃で霧散したのを確認しアカネがそのプレイヤーに声を掛けた
「あんた死にたいの!!?」
「余計なお世話でござる・・・」
「余計なお世話ですって!!あんた死に掛けて・・・・って」
ござる・・って・・・・あっ!!
そこまで話して気がついたのだ、そこにいたのは昼間あっていた見た目は13歳~15歳くらいにしか見えず、身長も140cm程度の子供プレイヤージロウであった。
やれやれっと言った感じでアカネが口を開いた。
「あんたねぇ~死にそうだったじゃない、無茶するのもほどほどにしないと明日の返事を聞くまでもなく死んじゃう所だったよ~」
「某はこんな所で死ぬわけが無い!!」
「その自身は何処から出でくるのよ、現にさっきやられそうだったじゃない!!」
「うっぐ・・・・口の減らぬ女子めが・・・・」
あきらかに口喧嘩では負けてしまっているが、おとなしく負けを認める訳にはいかないと言ったような表情を見せるジロウだったが
そこは年上のアカネが折れてくれればいいものを彼女自体も負けん気が強い性格もあり一向に折れようとしないのだった。
「何よ!その憎まれ口は!このチビ助!!」
「なにお!この!おっぱい魔人」
「なっ!なっ!なっ!」
脚の先から顔までを瞬間湯沸かし器のように、かぁーーっと赤くしたアカネが
「何て事言うのよ!!このチビガキが!!」
と一段とその怒りのボルテージを高くしたのだ。
リアルの頃からの茜の悩みの一つであった胸の大きさ・・・茜は一言で言うとズバリ巨乳である!!しかしそれは一部の男なら完全ウェルカムだが、本人は肩がこるし、走るのに邪魔でしかないのだ。
そんな醜いやり取りを続けていると周りに白い光の柱みたいなのが大量に発生したのだ・・・・・
ちっ!!何でこんな時に大量に雑魚がPOPしてくんのよ!!
あたし1人だったら訳ないのにこの子がいたら邪魔じゃない!!しかもさっきポーチに手を入れて何もしなかったて事は・・・ポーションが無いんでしょうね、しかたないわね~
「ちょっとチビ助」
「なんだよ!」
「ヒール!!」
パリン!!っと回復結晶が砕けた音がしたのと同時に、ジロウのHPが瞬く間に全回復したのだ。
「今だけは一時休戦して、さっさと片ずけるわよ!」
「ふん!!」
「たぁく~可愛げがないわねー」
とアカネがしゃべったのが最後に戦闘が始まったのだった。
あ~~あ。疲れたぁ。
うーーーーんっと背伸びしたのは戦闘が終わって一息ついた時だっ、ほとんどのモンスターはアカネが倒したのだ。時間を見ても30分程度はたったかっていただろう。
「あんた、あんな戦い方してたら、いつかは死ぬわよ。」
「主に使え、その為に死ねるなら結構、今宵はその為の強さを手に入れる為修行をしていたのでござる」
こいつ普通にしゃべっている時はござる口調なのに、怒ったりしてる時は何で普通語になるんだ??
っと根本的な疑問をアカネはいだいたが、そこは突っ込まないでおいた。
「は~~~、まぁ~~いいわ。好きになさい。でも今日はもう止めときなさい、あんたポーション切らしてるでしょ?無駄に死ぬだけよ」
一瞬何かを言おうとしたジロウだがそこは少し考えているみたいだ。そして次に口を開いたのが
「・・・・・しかた無い拙者も今日は街に帰るとしよう。」である。
助けてやったんだから、感謝の言葉くらいないのかしら!!と考えるとその分ムカムカしてくるので
これ以上この件に関しては考える事をやめたアカネの足取りは重いものだった。
これから先この子とパーティーかぁ~疲れるなぁ~。はぁ~~とこの日一番のため息を吐くアカネであった。
毎回手探りの中書いております。
その中で主人公の性格をいまいちまとめ切れてないですね・・・
次回あたりは主人公の性格をみなさんに分かるように書ければと思っております。
ではご意見等なんでもいいのでありましたら書いてください。
よろしく御願いします。