殺し屋らしからぬ結末ですが、まぁ良いかと思いまして(苦笑)
お付き合い有難う御座いました。
俺は翌日、アカメから昨日の件を聞かされた。そして俺は・・・、
「アカメ・・・依頼を受けるのももう潮時だな・・・」
「ああ・・・、もう私のこの手じゃあな・・・、並みの相手ならどうにかなるかもしれないが・・・」
「もう無理すんなって・・・、アカメの手がそうなったのがそれを教えてくれたんだ・・・あいつが命まで奪わなかっただけでも良かっただろ?」
「ああ・・・、そうだな・・・ふっ・・・だがまた虐げられた人々を見たらどうする?・・・タツミが代わりにやってくれるか?・・・いや、やはりタツミの手は汚したくない」
「その時は・・・、なあ、アカメ・・・俺達だって出来る事と出来ない事があるんだ・・・俺達が革命成功させた・・・それだけでも良しとしないか?」
「う・・・」
「今後は俺達の生活と身を守る事だけ考えていこうぜ・・・今回は助かったが次はもう無いかもしれないぞ・・・これからは今の自分達で出来る範囲内の事だけしていけばいい・・・な?」
「そうだな・・・けど、死んでいった皆の事を思うと・・・私にはナイトレイドの皆だけじゃない・・・帝国時代の仲間や親しかった人も手に掛けた・・・そんな私が人並みに生きるのを許してくれるだろうか・・・?死んでいった仲間達への思いも考えると、やはり私も死ぬまで例え刀が満足に振れなくても別の殺しの方法を見付けて・・・この仕事を続けて、その中で死に場所を見出すべきでないかと・・・悩んでいる・・・」
「あー・・・、アカメ・・・生き残ったのが逆にマインで俺がマインと夫婦になったとする・・・そしたらお前は草葉の陰でどう思う?」
「・・・え?・・・それは、二人には幸せになってほしいと・・・」
「そして暗殺稼業を死ぬまで続けてほしいと願うか?」
「!?・・・そんな事は思わん!」
「だろ?・・・ひょっとしたら俺の思いこみ、死んでった皆がそう思うだろうというのは自分勝手な思い込みかもしれないが、もうアカメも好い加減自分勝手になって良いと思うぜ!」
「ああ・・・、判った、タツミに従おう」
俺はその日から自分とアカメを守る事を・・・それは身の安全と生活を最優先に考える事になった・・・もう俺はナイトレイドでもかつての俺でもない・・・ただの鍛冶屋だ・・・そう心に決めて生きる事にした・・・。
○月×日
本格的にここの村に腰を据えようと考え始めた・・・そして妻のアカメに村の人達とももっと親しくなった方が良いと話し、その後交流しているのを見かけた、微笑ましい限りだ。
俺は鍛冶での依頼も少しずつ増え、口コミでも広がり始めた・・・おかげでその日は隣村に出稼ぎだ・・・明日帰ってくるからとアカメに伝え家を出た。
翌日夜、遅くなったが早くアカメの顔を見たい。そして俺は家の扉を開けた。
「アカメー今帰ったぞ!」
「ああ、お帰り貴方♪」
「・・・・・・・・・・・」
俺は仕事道具を落とした。
事もあろうに妻が、アカメが・・・、何故か裸でエプロンを着ていた・・・、世の中には自分とのそっくりさんが7人いるという、どうやら人違いだったようだ。
「ああ・・・、すみません家を間違えました・・・失礼しました」
「あ!タツミ!」
俺は家を出て確認した・・・うん、間違いない俺とアカメの家だ・・・、となるとあの人は一体誰だろう?
「もう、タツミ・・・酷いぞ!何故いきなり出ていくんだ!」
「あのーアカメ?」
「そうだぞ、タツミの奥さんのアカメさんだぞ・・・どうして逃げる?」
妻はそう言って小首を傾げる
「・・・・・・今日ってそんなに暑かったか?」
「ん?特に暑くはないな?」
「じゃあなんで裸でそんな恰好なんだ??」
「・・・タツミが喜んでくれると聞いて・・・///」
「誰がそんな事言ったんだよ!おい!」
俺はアカメにそんなベタな事・・・エスデスならしそうな事をするなと昏々と説明した。
アカメはしきりに妻になるのは難しいと言っていたが・・・いや普通にしてくれてれば良いから。
数日後、
家に帰ると再びおかしな事になっていた。
「貴方、お帰りなさいまし・・・」
「うん・・・その、ただいま・・・」
アカメがどこで調達したのか知らないが確かワフクとかに身を包んで、板に三つ指付いて頭を下げていた・・・こないだのあれもあれだったが、こう畏まられるとなんだかむず痒い。
「貴方・・・お風呂にする?お食事にする?それとも・・・、わ、わ、わ・・・///」
「ワガシ?」
「わわわわわ・・・は、恥ずかしいぞ」
「いやうん、言いたい事は判っているから良いや」
俺は再びアカメにデレ状態のボスでもほぼやらないと言う事を昏々と説明した。
やはりアカメはしきりに妻になるのは難しいと言っていたが・・・いや普通にしてくれてればそれで良いから。
翌日
村の例の女性三人と話をした。
「あら?タツト君・・・ふふふふ」
「ああ、アケコさん、それに皆さん・・・どうしました?」
「奥さんとはどう?」
「ええ、まあ・・・元気ですね」
「そうなんだ・・・ふふふくくく」
「?」
「ちょっと、奥さん、言った方が良いんじゃない?」
「え?えーとね・・・最近、アオナちゃん変わった所無い?」
「・・・・・・・『原因はあんたらオバサンズか!?』・・・えー、あー、そうですね・・・」
「いやね、あたし達もアオナさんが聞いてくるしそれに・・・ねぇ?真面目に答えてもつまらないから・・・奥さんのなんたるかをちょっと面白く教えて上げたんだけど・・・」
「まさか・・・結構真に受けるなんて、ねぇ?」
「ねぇ?」
「・・・・・・・・・・」
「じゃ、じゃあそういう事で奥さんと仲睦まじくねぇー?」
「・・・・・・・・・・・・・」
諸悪の根源を突き止めた俺は帰った後、妻に絶対オバサンズのいう事は聞くなと言うべく家へと急いだ。
家に入った俺は中に入った瞬間、殺気?を感じた
「誰だ!?」
後ろを振り返ったその時、二つの柔らかい感触が顔に密着した
「ふごふごふがご・・・アカ・・・」
「貴方♪お帰り!」
「ア、アカメ・・・!どうしたんだお前?」
「前にレオーネがしていたのを思い出した・・・貴方が鼻の下伸ばして喜んでたから・・・だから・・・」
「ええ、あああ?ちょっと・・・ちょっと待て、俺は別に姐さんにそんな事されたからって・・・///」
「・・・私の胸ではやはり・・・レオーネより・・・・・・・・・」
「ちちちちち違うぞアカメ!!!そんな事ない・・・そんな事ないぞ!」
「本当か??」
『俺は一体、なんの話をしているんだ?』・・・ああ~~、あのなアカメ、一体どうしたんだよなんか無理してないか?」
「私は・・・もうなんの取り柄もない・・・」
「いや、そんな事無いって・・・」
「私は・・・タツミがどうしたら喜んでくれるか・・・一生懸命だった・・・」
「・・・・・・・」
「でも私らしくなくて・・・失敗だったみたいだな?」
苦笑するアカメ
「アカメ・・・、俺は普段クールだけど実は心にかなりのものを抱えている・・・それでも自然に振る舞うお前が好きになったんだ・・・ありのままのお前で良いよ・・・」
「貴方・・・ありのままか・・・」
アカメはタツミに胸に寄りかかる
「うん、判った・・・」
「ああ・・・」
「・・・明日また隣村に行くんだろ?」
「ん?ああ、すぐに帰ってくるって」
「私も料理の腕を上げたからな・・・弁当は楽しみにしてくれ」
「ああ、期待してるぜ」
「うふふ、真ん中に特大のハートマークを入れるからな、楽しみにしててくれ」
「おいいい!!!だからあのオバサンズの言う事はもう絶対聞くなあああああ!!」
完