艦隊これくしょん~鶴の慟哭~   作:エーデリカ

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投稿し始めたの先週の火曜からですよね・・・。

あまり数字は気にしない派なのですが、ついにUA3000越えとなりました!

読者の皆様、有難うございます!



自分で書いてて、この作品は読んで貰えるような物なのかと、自問自答する事があります。

それでも結局『書きたいから書く』で落ち着くんですよねー。


二章-6 submarines

被弾した青葉を含め、たった三隻との戦闘に対して敵艦隊が怯む。

 

このまま押し切れるか?しかし、こちらが投入できる戦力は限られている。

 

現状Верныйか瑞鶴が被弾した時点で、ゲームオーバーだ。

 

この海域を離脱する事すら叶うまい。そもそも青葉を曳航する必要がある時点で、既にそれ相応のリスクを背負っている。

 

せめて艦載機の攻撃と戦艦の砲撃を止めねば、こちらに勝機はない。

 

泊地が強襲された時の為に、巡洋艦組を残してきたのが痛い。やはり足柄辺りを連れてくるべきだったか・・・。

 

だが敵艦隊が浮足立っている今、戦力の漸減に努めなければ。

 

『―――アウトレンジで決めたいけどっ』

 

瑞鶴の流星が、彗星が飛翔する。爆炎と共に敵艦隊を血祭りにあげる。

 

戦果は重巡リ級flagship大破。雷巡チ級flagship、軽巡ト級elite、駆逐ロ級撃沈。

 

良い腕をしてるじゃないか。横須賀の加賀には相当鍛えられたらしい。

 

そういう意味では少将に感謝か。最も許すつもりは毛頭ないが。

 

制空権を取り戻したことで敵の観測射撃は途絶えている

 

不利を察した敵空母部隊が、後退し始める。

 

『―――この距離なら・・・外さない。Ypa(ウラー)!』

 

Верныйの魚雷が戦艦ル級の装甲を打ち抜く。

 

 

 

 

 

決して油断があった訳ではない。しかし敵の物量による攻勢を凌ぎ続けるには、集中力はいつまでも続かない。

 

Верныйと瑞鶴が疲労を隠せなくなった、その一瞬を突かれた。突如、雷撃が迫る。

 

「二人とも飛び退けっ!雷跡だ!」

 

あの方向には巡洋艦や駆逐艦クラスはいなかったはず。

 

・・・だとすれば、既に潜水艦に包囲されている?

 

索敵を怠った。戦艦ル級二隻が囮だと!?本命は潜水艦部隊とか正気か?

 

雷跡は三方向から。ウルフ・パックなら軽く見積もって計9隻以上。

 

水上戦力だけでも手が一杯なのに、これ以上裁けるか。

 

「何とか持ちこたえて。これから朝雲たちを対潜装備で向かせる」

 

どんなに早くても到着に30分。泊地の戦力を手薄にはしたくないが、背に腹は代えられない。今の状態が危険だ。

 

「瑞鶴。君の判断で構わない。彗星部隊で雷撃の発射元を爆撃してくれ。まだ潜られてないはずだ」

 

『―――分かってる。全機爆装!』

 

絨毯爆撃が海面を叩く。まずは一方向。少なくとも継戦不可までは持っていきたい。

 

『―――そろそろだね。один、два、три、взрыв(いち、にの、さん。着火)』

 

Верныйが投下した爆雷が水柱を上げる。これで二方向目。

 

『―――ヴェル!?ソナーもなしにどうやって!?』

 

『―――音を聞けば良いだけさ。聴力には自信がある』

 

僕からも言おう。長い付き合いだけど、君もやっぱりおかしい。

 

しかし視界の端から潜水艦による波状攻撃、やはりこれ以上の戦闘継続は無理だ。

 

「瑞鶴は青葉を曳航して離脱、足元掬われないでね!」

 

『―――魚雷はもうこりごりよ』

 

いやー面目ないです。軽口を叩く余裕があるなら、修復材に突っ込めば青葉は問題ないだろう。

 

しかし、攻撃を途切れさせた事が悪かった。体勢を立て直した戦艦ル級の砲口がこちらを向く。

 

「っ!?不味い。瑞鶴、回避行動!」

 

だが、例え青葉に気をとられていなかったとしても、瑞鶴は避けれない。大破した青葉も射線上にいる。

 

瑞鶴は左肩部の装甲甲板を盾に、その斜線上に飛び込む。

 

『―――これくらいは耐えなさいよ!』

 

敵の連撃と共に、瑞鶴と青葉が炎に包まれる。

 

勝利を確信したのだろう。功を焦った戦艦ル級が追撃しに動く。

 

しかしその砲口が再び向けられる事はなかった。

 

 

 

 

 

明後日からの砲撃。中口径の弾丸が戦艦ル級の装甲を抉る。

 

あっけない幕引きだ。悲鳴を上げ、水底に吸い込まれるように崩れ落ちた。

 

視覚情報に写るのは、見慣れた艦娘達。

 

―――トラック泊地に所属する五十鈴と由良である。

 

『―――537水雷戦隊。由良、五十鈴、現着致しました』

 

『―――久しぶりに戻ってきたら、どんな惨状よ。これは』

 

「・・・君たち今まで一体どこまで、行ってたんだい?朝雲はずっと前に帰還してるけど」

 

『―――艤装の開発のせいで、資源不足だっていうじゃない。ついでのお使いよ』

 

ちゃんと大本営にも報告済みよ。私達が驚かせたかっただけで、提督には報告がまだだったけど。

 

・・・いや君たち。ちゃんと上司には報告しようよ。

 

会話しながらも二人の目線は既に、残る敵艦隊に向けられている。

 

―――さぁて、人が留守の間にあんた達は何してるのかしら?

 

―――そうですね。私の仲間に銃口を向けたんです。覚悟は良いですよね?

 

うん、やっぱりこの二人は一番怒らせちゃいけない・・・。

 

『―――提督さん。由良の良い所。お見せしましょうか』

 

『―――対潜・対空は五十鈴の十八番よ!』

 

こちらの増援に対して、戦況は傾いた。

 

 

 

 

 

夜の帳が下りる頃には、全てが片付いた。

 

「・・・全艦、被害報告を」

 

『―――Верный。航行に支障はない。判定は小破』

 

『―――瑞鶴よ。流石明石さんのお手製ね。飛行甲板がボロボロなだけよ』

 

『―――こちら、五十鈴。遠征で疲れただけよ。被弾はなし』

 

『―――由良です。同じく問題ないです』

 

『―――どうも、青葉です。いやー助かりました。危うく轟沈する所でしたよ』

 

「了解。帰投までが戦闘だよ。誰一人も欠けないでね」

 

ヴェル、後は任せたよ。そう、言い残して戦闘リンクを切る。

 

東郷はヘッドセットを外しながら、執務室の椅子に寄り掛かる。

 

こちらの戦果は確認しただけで

戦艦ル級2隻

空母ヲ級2隻

重巡リ級1隻

雷巡チ級2隻

駆逐ロ級4隻

潜水カ級9隻

 

既に大破していた青葉を除けば、数だけでも5倍の戦力と渡り合っていた事になる。

 

制空圏を失っていた状態から、良く盛り返したものだ。

 

五十鈴たちの参戦が状況を打開したのは言うまでもないが、やはり瑞鶴のポテンシャルが想像以上に高かったおかげもあるだろう。

 

「・・・で。どうでした?瑞鶴さんの艤装は?」

 

「・・・少なくとも、吹き飛んだ資源分の価値はあったと思うよ」

 

明石の報告書を読みながら一息つく。何であれ、五十鈴たちの遠征はありがたい。

 

・・・いや本当に。

 

「いやー。実は結構失敗してるんですよねー。その分こんな資源残量に」

 

でも瑞鶴さんちゃんと活躍出来て良かったなー。テヘッという明石に対して一言言いたい。

 

「お前は少し反省しろーーーーー!!!」

 

雲一つない夜空の下だが、トラック泊地に東郷の落雷が落ちる。

 

 

 

 

 

「ふーん。貴方が新入りかぁ。で。どうなの?提督さんの指揮に惚れた?」

 

「へっ!?何の事!?」

 

あたふたする瑞鶴。顔真っ赤にしちゃって可愛いーとからかい続ける五十鈴。

 

平和だなー。そんな光景を眺める残り3人。

 

「あぁ、もう。元はと言えば青葉!あんたが突っ走ってたからでしょっ」

 

「えっ!?青葉のせいですか!?」

 

その矛先が青葉に向く。

 

そんな不条理なー青葉はただお仕事でっ・・・て。待って瑞鶴さん!ギブギブ!青葉沈んじゃいます!

 

本当に青葉はこのまま轟沈するんじゃないだろうか?そう思うВерныйだった。

 

結論:瑞鶴をからかうのは気をつけましょう。16万馬力で襲いかかってきます。

 




はい今回は、五十鈴と由良の登場回です。

E1とE2をイメージして書きました。

少し戦闘はお休みしてから、E3に入りたいと思います。
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