艦隊これくしょん~鶴の慟哭~   作:エーデリカ

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何はともあれ、瑞鶴の進水日ですね。執筆時間的に日常の話は挟めなかったので、また次回にでも書ければと思います。ちょうど、夏祭り()編も終了した事ですし。

毎度お世話になっておりますオーバードライヴ先生の、高峰・笹原両名が登場する艦隊これくしょんー啓開の鏑矢ー(http://novel.syosetu.org/27457/142.html)最新話に、東郷中佐とローレンベルグ中佐が出張しております。
……今回はりょうかみ型護衛艦先生の井矢崎莞爾少将が主役ですよ?……なんでうちの子らが出てるかって? おとなのつごう って奴ですハイ。

慟哭夏祭り編の前日談にあたる、第二次AL/MI作戦。今回お借りしたグラウコスの件はあちらが本編となっておりますので、ぜひご覧下さい。

それでは、どうぞ。


三章-19 赤き水面と、灰色の唄と

 瞼が重い。そして酷い頭痛がする。見慣れない天井と共に。自分が病室のベッドに寝かされていると気付くのに、数刻を要した。

「目が覚めた?委員長」

「その声、笹原か。どうして……」

「ん……お見舞いと言う名の、業務のサボタージュだけど?」

 

 他人をダシにサボるんじゃない。抗議の目を向けると、ケラケラ笑う同輩は果物籠を漁りつつ近場に椅子を引き寄せた。

 

 第50太平洋即応打撃群(J-PaReS Group50)の第504水雷戦隊司令官である、笹原ゆう大佐は鼻歌を歌いながら果物ナイフを手の平で転がす。部下の川内を支援に回していたかぎり、どうやらこちらが陥った状況については知っているのだろう。

 

「タカ君に感謝しなさいよ?今ごろ3人分の業務抱えて、死にそうな目をしてたから」

 

 そういう前にお前が手伝えよ、笹原――とは口が裂けても言えなかった。

 

「……いったい何が起きたっていうんだよ」

「まる一日寝込むだけで済んだのが幸運ね。ヒューズを焼き切られかけて、ここまで意識がはっきりしてるとは思わなかった」

 

 病室というよりも、留置所のような無機質な背景。隔離されているという表現の方が正しいだろうか。振り返った笹原の視線は、氷の様に冷たかった。

 

「ここの安全は私が確保してるし、部下も警備にあたらせてる。吐くなら今しかないわよ?貴方があの戦闘について知りたいように、私もあなたに対して聞きたい事が多すぎる」

 

 盗聴器の類はないわ、そのための特別収容病棟よ――――そういって笹原は話を切り出す。

 

「予備役艦載機のコントロールが奪取され、味方艦隊に攻撃。それと同時に、警戒網を突破した深海棲艦の強襲。軍部全体でお祭り気分で浮かれているとはいえ、都合が良すぎる――――もちろん、委員長の景鶴と接触する件に関してもね」

「あの戦闘が仕組まれたものって言いたいのか。お前は」

「6月に起きた、メインサーバーへの不正アクセス事件。中佐の貴方がそれ以上を知っている訳ないけど、そこで大規模な電子戦が繰り広げられたのは察して頂戴」

 

 6月? そのクラッキングのときから、今回の会敵が予定調和だったとでも言いたいのか。

 

「さて。委員長が同調事故でノックダウンしてる間に、ダイブ中の半壊したログを覗かせて貰ったわ。貴方は誰と話してたのかしら?」

 

 まるで取調べだな。笹原の視線から目を逸らしつつ、東郷は脳内で情報を整理する。少なくとも目の前の女が味方であるかくらいは見抜きたい。

 

「『私の魂は私の肉体とともに消滅し、私のいかなる部分も貪欲な火葬の薪から逃れることがありませんように』」

「グラウコス……か、やっぱりこっちの予想が当たった訳だ」

「笹原……お前こそ何者だ。俺らがそのグラウコスとやらに、目を付けられてるって知ってた上での話し合いか?」

 

 その問いをはぐらかす様に、果物ナイフを片手に林檎を剥き始める笹原。垂れ下がる皮は、まるで赤い糸のように――――そして流血の様に流れていく。

 

「貴方がファーブニル生化で飼うことになった被検体たち。軍上層部が解体後に秘密裏に接収し、艦娘のミッシングナンバーに当てはめてるのは勿論知ってると思うけど?」

「景鶴が瑞鶴になれないのと同じだ。深海棲艦の技術を用いている以上、彼女達は純粋な人間じゃない。それは艤装に完全に適合できない異分子でもあるってことだ。その人工深海棲艦ともいうべき彼女に対して、グラウコスの目的があるってことか?」

「御名答、だからこそ目を付けた企業があったのよ」

 

 PSSS(Pleiades Systems Surface Ships)――もちろん聞き覚えがあるんでしょうね? 笹原は微笑む。

 

「ファーブニル生化のターナー博士は、研究者であっても悪人ではなかった。彼にとって善悪の判断は毛頭なく、国防技術の進歩こそあるべき姿であった――ということでしょうね」

「だが、艤装からバックアップして貰う現行方式に切り替えた結果。薬物投与による人体実験の産物は、非人道的という指摘を恐れて凍結・秘匿されたはずだ」

「だからよ。日本が使っていない技術を用いれば、世論から非難される部分をブラックボックスとして隠しまえばアメリカ産の新・艦娘誕生が流布できる」

「月岡コンツェルンとの癒着のある帝政アメリカから、政権交代したい旧合衆国連中――アメリカ連合党が巻き返しを図ろうと、景鶴に使われている技術を手土産にってことか。3月にターナーをけしかけたのも、その裏があったと」

 

 何であれ、自分の琴線に触れる話だ。高みから見物して、自分だけ安全圏から他人の不幸を喜ぶその性質の悪さもだ。

 

「グラウコスはアメリカ連合党からの刺客ってことか。技術を奪って、国益にしたい。それかデータを引き抜いた景鶴の轟沈をもって、強奪した証拠を抹消したい算段だと」

「自己消滅型プログラムを内蔵した疑似記憶ウィルス――ディストリビューターが使われたせいで、このまえ景鶴ちゃんが暴走したのは覚えてる?」

「実は当事者の気付かないところで、グラウコスからは宣戦布告されてたって訳か。アメリカ艦隊との同士討ち、そして今回の横須賀への電脳テロときたもんだ。やっこさん本気で殺しにきてるな」

 

 景鶴が523航空戦隊に本格的に運用され始めたのにあわせて、執拗に高峰が景鶴に対してカウンター用の防壁を巡らせていたのを思い出す。今回の襲撃も高峰が備えたおかげで助かったといえば助かったのだが……。

 

「防諜システムRaidrsBETAのおかげで、6月の犯行はパラオにいた国連海軍の指揮官ってところまでは絞り込めてる。たまたま(・・・・)即応打撃軍がパラオ泊地に駐留していて、その場にいたアメリカと縁がある指揮官といえば……あとは分かるわね?」

「笹原。お前まさか……高峰を疑ってんのか!?」

「今のところは容疑者筆頭ね。彼の母親はアメリカ国籍だし、幼少期にはニューヨークで過ごしていた経歴がある」

 

 サラリと否定したい仮説を淡々と話す笹原に、東郷は眉を顰める。例え同輩であろうと容赦はしないのは知っているが、即応打撃軍で肩を並べる同僚にも少しの愛着も湧かないのだろうか。この女にとっては。

 

 酒飲みの席で尋ねたことはあるが、高峰がそんなにアメリカに傾聴しているとは思わない。だが、出自が出自だ。そういった部分では否定はできないのも事実だ。

 

「わざわざ隔離してまで、俺と話に来たんだろ?目的は何だ、笹原」

「なに、餌は撒いておくにこしたことはない。ただ海老で鯛を釣るためには、海老を食わせなきゃならないんだ。景鶴ちゃんの防壁に細工させて貰うよ。さすがにこれ以上は、看過できる事態じゃなくなった」

「……その提案は、彼女の安全を確保した上でなら構わない」

「ん、そうでなかったら?」

 

 その答えを予想しているであろう笹原が、意地悪く笑う。

 

 そのときはお前と言えど、覚悟しておけ――敵意を露わにした、低く不機嫌な声が病室に木霊する。

 

 ヤレヤレだと手を振った笹原が、壁面の開閉スイッチに手をかける。見覚えのある廊下が見える辺り、どうやら拉致監禁された訳ではないらしい。

 

「まぁ、全員無事で何よりだよ。ほーら、退院祝いだ。可愛い女の子連れて、お祭りを堪能してきなさいな。委員長?」

 

 部屋の出入り口に目を向ける。右腕が包帯でミイラ状態だが、私服姿の景鶴が立っていた。

 

「提督さんは大丈夫だった? あのあと篠華さんが、通信室から意気揚々とお姫様抱っこして運んだらしいけど……」

「オイ待て。本土強襲された以上の衝撃なんだが!?」

 

 先程までの会話よりも、景鶴の一声に度肝を抜かれた。知り合いに見られてたら、からかわれる所の話じゃないな。これで頭痛と胃痛の種がまた芽吹いた。

 

 視線を下げた先にあった、彼女の庇っている右腕がまだ赤く滲んでいるのを見る。そういえば艦砲の直撃弾を何発も貰っていて、満身創痍なのはお互い様であった。

 

「あーこれ? 弾は貫通してるらしいから、痛覚切っていれば問題ないって言われてこのまんまって訳。塞がるにはもう少し時間がかかるらしいけどね」

「微妙に表情が引き攣ってるのが分かるから、あんまり無理をするなよ?」

 

 そういう無茶を無理と言わない所が、彼女がうちの艦隊に毒されてきているようで心が痛い。

 

 だが。きっと景鶴にだって、譲れない矜持があるに違いない。

 

 頑張った分を屋台での奢りに回して欲しい程度なら、こちらもお安い御用だ。

 

「さーて、働きに働いた分。楽しんじゃおうか! ねっ、提督さん。お祭りはこれからだよ?」

 

 悩んでたことが馬鹿らしくなるくらいに払拭する、彼女の笑顔に押されつつ手を引かれて進んだ。

 

 

 

 

 

「なんだ……思ったより元気そうじゃないか」

「そっちもご苦労様。俺が寝ている間に悪いな、仕事をお前にも投げてしまったらしい」

「同調事故後に、何食わぬ顔で復帰するお前も相当だよ」

 

 軽装に古びた上着を羽織った東郷が石段に腰を下ろすのを見て、高峰は一息つく。

 白袖に白襟。東郷だけが持つその侮蔑の証を見つつ、よく海軍大のお古を後生大事にとっておくもんだと思う。士官候補生のあだ名である、真っ黒な軍装を黒烏と形容したのはいつの時代からか。もちろん高峰自身も、センスの欠片もないというあの長袖を捨ててはいない。あの江田島の防衛大を卒業した証のようなものなのだから。

 

「悪かった。軍務から離れたせいで、索敵のさの字も出来てなかったんでな」

「海岸線10キロメートルのところで、ドンパチやってたんだぞ? まさか天下の”幻視”様が見逃す訳ないよなぁ」

 

 皮肉ってくる同輩の額を小突く。とりあえず、誰一人として欠けなかったのは喜ばしいことだ。

 

「何であれ、索敵に失敗して大惨事な部下(俺ら)の失態は、上司の責任だろ。何のために、おあつらえ向きな横須賀基地副指令の首があると思ってる?航空演習で、散々こっちを負かしてきた意趣返しだ」

「ちょっと待て。お前はともかく、空爆対策で俺が宿舎の照明をまるまる落としたってバレたら誰が責任とんだよ!?」

「……もしかしたら、即応打撃軍司令長官サマに頭下げて貰うかもしれないな」

 

 悪戯っ子のように、しかし力なく微笑む東郷に。高峰としてもそれ以上を追求しようとはしなかった。

 

「今回は災難だったな。予備兵装がウイルス汚染の温床になっていたのに気付くのが遅れた。ディストリビューターで直接艦娘を操ることができなくなったから、今度は別の手段で攻めてきやがったって訳か」

 

 特設調査部だけでなく、全指揮官には疑似記憶ウイルスについての警告は回されているはずだ。高峰もまた、守秘義務に違反しない程度のボキャブラリで東郷に会話を投げる。

 

「艦娘自体を誘導できないならば、艦載機を乗っ取るって戦法は恐れ入ったよ。」

「相手は特A級クラスのクラッカーだぞ。何で俺らを頼らなかった? 部下を助けるために命を張るのは結構だが、それで死んでしまえばお前の部下が救われるとでも思ってるのか?」

「……悪かった。あのときは頭に血が上ってた」

 

 情に厚いのも大概にしろ。吐き捨てたつもりの自分の声に、安堵が滲み出ているのは無意識だった。しかし東郷の対応は乾いた笑いだった。

 

 なんで笑ってんだよ――その問いには、暫く答えが返ってこなかった。

 

「……お前には、俺が情に篤い男にでも見えるのかよ」

「少なくとも江田島からの付き合いではな。お人好し加減が委員長の由来だろうが」

「俺はそんな、よくできた人間じゃない。今回だって、景鶴の航空戦力はあの戦況を覆すためには必要だと判断しただけだ」

 

 さも当然――というように、東郷は返す。高峰もまた北方海域での一件があるからこそ、慎重に言葉を選ぶ。

 

「景鶴の艦娘としての異端性が、国連海軍内での内部抗争の渦中にあるなら……彼女がこの先の戦闘において、火種になるならお前はどうするっていうんだ? これからも彼女は人工の深海棲艦として狙い続けられるだろうが」

「守ってみせるさ。だがそれは、何かの対価を必要としない場合に限ってだ。景鶴を沈めるメリットの方がでかければ、それなりの対処をするさ」

 

 感情を表に出す訳ではない。だが、目の前の男の真意を確認しておきたかった。

 

 こちらに視線を向けた同輩の目は冷え切っていた。江田島で出会ったばかりの、悟りきった諦めの境地のような表情で。

 

「いつからそんな腑抜けになったんだ、お前は」

「最初からだよ。らしくないなぁ高峰、まだお前の方が人情を持ってるよ。そのときになったら、彼女は俺の手で沈める。そのあとでちゃんとケジメはつける」

 

 ただ、そうならないための手段は用意しているさ――東郷はニヤリと口角を上げる。

 

「あのとき、疑似記憶ウイルスの命令に介入できたのはちゃんと理由があるんだよ。俺の艦隊には、指揮官と艦娘との間に仲間意識なんてものは必要ない。あるのは死ぬなという命令と、自他を切り捨てられる各々の覚悟だけだ」

「それが、お前が艦隊に求める強さか」

 

 決して目の前の男は正義の味方(ヒーロー)ではない。自分の可能・不可能について、分別を持つタイプの人間だ。だからこそ己の限界に葛藤し、彼なりの答えを持っているのは間柄で知っている。

 

「指揮官が存在する以上は、軍隊とは命令を忠実に受け行動しなければならない。ではその過程をパスすることが出来れば、圧倒的戦力差であっても時間についてだけは捻出することが出来る」

「艦娘のスタンドアローン運用。末端の兵士誰しもが独自の権限を持つ、マルチローラーとしての自己判断に依存する艦隊か。確かに、少数対多数の防衛戦がメインのお前らしい戦い方ではあるな」

「艦隊行動を一瞬でも早めることができれば、それだけでアドバンテージが得られる。求められるのは独立した意志による、目標の並列化なんだろうけどな。その積み重ねが、大局を覆すための一手段になる可能性は十分にある」

 

 自分が生き残るための自衛を優先することによって、結果的に仲間を守るための集団防衛になる。誰かが抜けたら成り立たない――それを分かっていても、個人を切り捨てて集団が維持できるならば容赦なくその道を採る。東郷が個の犠牲を顧みないのは、高峰にとっても既知の話だった。

 

「ギニョールシステムは、そのための布石だ。永野教官の考えは違うようだが、アレは部下を操るための道具じゃない。俺の場合は思考パターンを艦娘にトレースさせて、指揮官がいない状況でも自己判断出来るように育てているだけだ。それが自衛に直結するならな――ヴェルだけが例外だが」

「……Верный。確かにあの子だけは、お前の秘書艦として居続けているな。もう思考のインストールは済んでるってことか」

「さぁな」

 

 問いには答えず。屋台から戻って来た景鶴のもとへ踏み出す東郷を見て、高峰は口を開く。

 

「――――『中にはいる前に、すべてのドアに気をくばっておけ。ふりかえって注意しておけ。敵が中のどの席に坐っているか知れないから』」

ハーヴァマール(オーディンの箴言)か。ご忠告感謝するよ、ハールバルズ(灰色の髭)。有用に使わせて貰う」

 

 去る間際に、最小限のことが伝えられたとは思う。グラウコス(灰色の男)の矛先が、景鶴を捉えかけていることも。

 

 ふと魔が差して、昨日のイベントから懐に入れっぱなしである水鉄砲を構えて見る。もちろん20メートル弱のこの距離で届くはずもないが。それに水鉄砲で死ぬ惨事とかは、想像もできない。

 

 照準は、東郷の隣を歩く景鶴の頭に。視界の端で捉えたのか、ふと振り返った景鶴が銃口に気付き口角を上げる。御丁寧に、手を引いている東郷を射線から逸らして嗤う。

 

『ワ タ シ ヲ シ ズ メ テ ヨ』

 

 口の動きだけで伝えられたその言葉。表情は冗談交じりであった高峰の肝を冷やす程の冷笑だった。悪寒と共に鳥肌が立つ。まるで、景鶴のものではないような……。

 

 突然黙ってしまった高峰に対して。沈黙を破ろうと気を利かせたのか、木の幹に体を預けていた青葉が声をかける。彼女は景鶴の発した殺気まがいの雰囲気を、悠々と受け流したようだ。

 

「なんですかぁ。フラれちゃったのを、根に持ってたりしてるんですか?」

「……いや。相変わらず不器用な奴だと思っただけさ、景鶴も含めてお互いにな。結局はギニョールシステムなんか建前であって、部下を死なせたくないだけじゃないのか?」

「ですねぇ。でも指揮官が不在でも戦い続ける艦娘っていうのは、ある意味貴重な戦力ですよ? それが本陣が存在しない防衛戦という、東郷中佐の辿り着いた答えってわけですか」

「本音は自分の手で抱え込みたいクセして、傷つきたくない・傷つけたくないから突き放すのがアイツらしい」

 

 真面目であるが故に、軍人としては優秀なのだ。しかし艦娘から好かれているのは、彼が表に出したくない弱くて脆い面であったりするのだから一筋縄ではいかない。

 

 仮に深海棲艦として景鶴が立ちはだかったとしても、同じ艦娘を率いる指揮官として高峰は同朋を好んで討つ訳ではない。自分も含めてそうさせないために、手を尽くす者だっている。北方棲鬼をはじめとして、深海棲艦との分かり合える道だってあるはずだ。

 

「行きましょうか、高峰さん」

「あぁ。がっかりさせんなよ、”白鴉”。御託を並べてないで、自分に正直になれよ。じゃなきゃ、悪戯に部下を泣かすことになるぜ」

 

 明かりの群れに消える人影を送る。その行く末を見やりつつ、高峰もまた本業(・・)に戻るのだった。




今日に合わせて、貯めに貯めた弾薬鋼材吹っ飛ばして翔鶴型2隻を改二にしました。イベント用の資材が消滅してるのは気にしない方向で。カタパルトもう一個どうするかな。

グラーフ堀が終了し、あとはE5甲の戦力ゲージを割るだけですね。そしたら嵐と秋月掘りにでも出かけます。
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