艦隊これくしょん~みらいの未来~   作:エラー猫

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艦隊これくしょん人気だけどそこまで伸びねーだろーなー→うわあああああ⁉︎なんか伸びてるうううううううう⁉︎

って感じになってる、私です。

なんとか期待に応えられるように頑張ります。


1話:ファーストコンタクトは・・・?

艦娘。それは人類の切り札。

 

 

人類が二度にわたって経験した世界を巻き込んだ戦争、世界大戦。

 

 

その後ソ連とアメリカにより冷戦が続き共産主義が倒れた。

民主主義の世界となり、日本もまた発展していき。

 

 

紛争や宗教のいざこざが起きても、過去の悲惨な戦争は、もう二度と起きることはないと・・・起きないでほしいと願っていた。

 

 

 

 

 

――――その願いは、簡単に撃ち壊された。

 

 

 

 

突如、ハワイ近海を筆頭に行方不明になる艦船。

 

自体を重く見た国際連合は艦隊を派遣。

 

 

・・・派遣された艦隊は全滅。

 

 

残されたものは、最後に艦隊から送られたデータ。

 

 

 

海の上を走る、異形。

まるでどこか女性を思わせるソレらは、次々と艦船を破壊していき、人々を屠っていった。

 

 

 

誰かが呟いた。「お前達はなんだ」と。

 

 

彼らは答えた。「我らは深海棲艦。我らは過去に沈みし亡霊故に」。

 

 

 

誰もが悟った。

彼らは、まさしく亡霊。

 

過去に沈められた英霊達が怨霊となって現れたのだと。

 

 

奮戦空しく、敗退を重ねる人類。

 

 

誰もがあきらめかけた時・・・『彼女たち』が現れた。

 

 

 

深海棲艦と同じく大海原を駆ける、美しき娘たち。

 

彼女たちは人類を守った。深海棲艦と戦い、傷つき、それでもなお戦い。そして勝利をおさめた。

 

 

彼女達は名を持っていた。それは奇しくも第二次世界大戦中に戦い抜いた艦船と同じ名前だった。

 

 

誰かが言った。

 

「深海棲艦が怨霊だとするのならば。闇だとするのならば。彼女達はまさしく英霊。この世によみがえった光の象徴――――『艦娘』」と。

 

 

 

 

 

そうして10年以上の時が過ぎ・・・人間と艦娘は共同で深海棲艦との戦いを続けていた。

 

艦娘は整備などが必要で人間は戦力が必要で。たがいがパートナーとなるのはもはや必然ともいえた。

 

 

ここはそんな艦娘と人間・・・艦娘をサポートし、指揮する司令官/提督が在籍する中でも、最大の規模を誇る日本の、横須賀鎮守府である。

 

 

 

「ふんふ~ん♪」

 

 

 

機嫌良く司令官の執務室を掃除する一人の少女。

茶色の髪を後ろで結いどこかの小学校を思わせるセーラー服を着た女の子・・・彼女もまた艦娘である。

 

 

 

名は『暁型駆逐艦4番艦:電』・・・この鎮守府における一番最初の艦娘であり、司令官の秘書艦でもある。

 

 

 

「おはよう、電。今日も元気だね」

 

「あ、おはようございます司令官さん。今日の書類は机の上に置いておいたのです」

 

「うん、ありがとう」

 

 

 

片付けもそこそこの時、ガチャリと扉が開いて一人の男性が部屋へとはいって来る。

彼こそ電にとっての司令官。ピシリと着こなす白い軍服に帽子。まだまだ若いにも関わらずこの辺の海域を任され、少将の位を授けられるくらいの男である。

 

 

 

「・・・そう言えば、彼女は?」

 

「え?・・・ああ、あの新しい艦娘さんですか?」

 

 

 

片付けが終わり、執務に取り掛かろうとしたとき司令官から声がかかる。

それは、昨日の遠征からの帰り道で遭遇した一人の艦娘の事だった。

 

 

艦娘は、その名の元になった艦船の装備等をモチーフにしたと思われる『艤装』を装備することにより海の上を走ることができる。

 

例えば電であれば魚雷であったり連装砲であったり。

 

 

その艦娘は、とてもめずらしい艤装をしていた。

 

 

何かのコンテナと思わしき装備と対空機銃のようなものを後ろに背負い。

左肩には小さいながらも甲板を思わせる装備がついていて、右手には単装砲らしきものが見えた。

 

左手にもまた艦首を思わせる盾(?)と、コンテナが見えたその少女は、白い司令官のような軍服を身にまとった艦娘だった。

 

 

艦娘を入手する方法は主に二つ。

一つは鎮守府ないに存在するドックで妖精さんに資材を渡し、製造してもらうこと。

 

妖精さんやドックに関することは今回は後回しにしよう。

 

 

もう一つは、海の上で保護する、ドロップと言われる方法だ。

 

 

彼女達はなぜ自分が一人でいるのか分からないで、そこに佇んでいたりする。

 

一説には深海棲艦の怨念が晴れて艦娘になるのだという話もあるが、真偽はわからない。

 

 

 

電をはじめとした鎮守府艦隊はそんな彼女をいつも通りのはぐれである艦娘と感じ話しかけようとしたのだ。

 

 

・・・だが、その艦娘はいきなり気絶。慌てて皆で鎮守府に運び、今の今まで意識を取り戻していない。

 

 

何気に美人で、電が目指す「素敵な女性」といった感じがしたので、実は気になっていたのだ。

 

 

 

「確か明石さんからの報告だとまだ目が覚めてないみたいなのです」

 

「・・・そうか。何事もなければいいが」

 

「はい、心配なのです・・・」

 

 

 

二人で少しだけ顔を俯かせる。

と、その時ぽん、と提督は手を叩いた。

 

 

「どうしたのですか?」

 

「電、丁度いいから彼女の様子を見てきてあげてくれ。起きていたら私のところへ連れて来てくれ」

 

 

 

突然司令官にそう言われてちょっとだけ驚くが、すぐに二つ返事で了承した。

電にはわかっていた。司令官は自分が彼女の事を気にしていることを。

 

だから、こうして用事と称して医務室へと赴かせようとしているのだと。

 

 

なぜこうも以心伝心か?それは多分、彼と彼女の左手薬指を見れば一目瞭然だろう。

 

 

 

一応言っておくと彼はロリコンではない。手を出していたりするかも知れないけどロリコンではない。

 

 

 

 

大事なことなので二回言いました。

 

 

 

 

 

 

ということで司令官から指令をいただいた電は医務室へと向かっていた。

起きているといいなと思いながら。

 

 

 

「・・・あれ、電じゃない。どうしたの?確か今日は秘書艦じゃないっけ?」

 

 

 

そう言って話しかけてきたのは電の姉。暁型3番艦である『雷』である。

電とは対照的で、元気あふれる少女だ。

 

ほかに電には2人姉がいるが、残念ながらこの鎮守府にはいない。

 

 

 

「あ、雷ちゃん。実はかくかくしかじか・・・」

 

「しかくいむーぶ!なるほど、あの人のお見舞いね!雷も一緒にいくわ」

 

「いいのですか?」

 

「うん、ちょうど手が空いてるし。それに雷もあの人が気になってたから」

 

 

 

というわけで道中で仲間を増やした電は雷と共に医務室に向かう。

二人の話は、今医務室に居る彼女の事でもちきりだった。

 

あの不思議な艤装もそうだが、彼女が一体どの艦種かで二人とも色々な疑問を投げかけていた。

 

 

大きさ的には重巡のような気がする。

が、甲板がついていたり、単装砲や対空機銃だけしか装備が見えなかったり。

 

実は軽巡なんじゃ!?なんて話で盛り上がる。

 

 

と、あともう一つ角を曲がれば医務室・・・と言う時に。

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・うう~~~っ?!」

 

 

 

 

 

医務室から聞きなれない女性の声が聞こえた。

しかも叫び声。

 

二人で思わず顔を見合わせる。

 

 

「もしかして起きたのかしら?」

 

「でも今の、何かを叫んでたです?」

 

「・・・行ってみましょう!」

 

 

 

廊下を走るのはご法度(特に電の場合色々とぶつかったりと前科があったりする)だが、

緊急事態かも知れないということでたたたと走りだす。

 

 

 

「大丈夫ですか!」

 

「何かあったの!!」

 

 

二人で医務室の扉を開く。

 

 

見えたのは、件の艦娘。

どうやら起きたらしくベッドの上から出ていたが、何故か鏡の前で顔に手を当て、へたり込んでしまっていた。

 

 

 

 

「うそでしょ、なんでわたし女の子なわけ・・・?夢、ではないだろうし・・・あれ?あなた達は?」

 

 

 

 

どうやら、珍しい状況のようだと二人は判断した。

 

艦娘には二種類存在する。

 

一つは艦娘としての責務を知りながら出現する場合。

そしてもう一つは、なぜ自分が艦娘になったかを知らずに出現する場合だ。

 

 

どうやら彼女は後者のようだと感じた二人は、とりあえず目の前の彼女に話しかけようと心に決めた。

 

 

 

 

 

 

わたしとした事が、思わず驚いて人が入ってきたことも気がつかなかったとは・・・不覚です。

 

わたしの前に現れたのは、二人の姉妹と思わしき少女。

 

どちらも可愛らしい女の子で、小学生くらいにしか見えませんね。

 

 

 

「ええと、あなた達は?どこから来たのかな?」

 

「雷よ。かみなりじゃないわ、いかづちよ。そこのところもよろしく頼むわね!」

 

「電なのです、よろしくお願いします・・・ええと」

 

 

「ああ、わたしの名前ね・・・」

 

 

 

どう、答えればいいのだろう。

 

生真面目に「イージス護衛艦です☆」みたいに言っても多分信じてもらえいないだろうなぁ、うん。

 

今の私は信じがたいですけど、女の子ですから。

 

 

 

「そうだね。『みらい』と言ってもらえれば助かるかな。よろしくね、いかづちちゃん、いなづまちゃん」

 

 

 

そう言ってわたしは二人の頭を思わずなでてしまいます。

 

まあ、二人ともまんざらでもなさそうなので問題ないでしょう、うん。

 

 

にしても不思議な名前だなぁ。

 

まるでわたしたち護衛艦や、はたまたわたしたちにとって先輩で、そして目標でもある、あの特Ⅲ型駆逐艦3番艦と4番艦、雷や電みたいな名前です。

 

 

 

・・・まあ、きっとそんな名前をつける方もいるんでしょう、うん。

 

例えばで言えば、月と書いてライトと呼ばせたりするキラキラネームなんてものもあるんですし、いなづまちゃんやいかづちちゃんなんて名前があってもおかしくはないです。

 

 

 

「それで一体ここは?」

 

「あ、ここは横須賀鎮守府の医務室になります」

 

 

「・・・横須賀ぁ?」

 

 

 

なんだ、ここって日本なんですか・・・というよりも、鎮守府?基地じゃなくて?

 

 

ううん、色々とまだ整理がつかないなぁ。

 

 

 

「とりあえず起きたので、司令官のところに連れて行きます。お話したいそうです」

 

「大丈夫?歩ける?もしもふらついたらいつでも雷に頼ってね!」

 

 

「あはは、ありがとね」

 

 

 

さて、司令官・・・と言う事はこの基地の一番お偉いさんか・・・

 

なんでわたしと話をしたいのか全く分からないけど、とりあえず失礼のないようにしなくちゃ。

 

 

 

 

 

 

 




あとがき:


さて、というわけでみらいちゃんと雷電姉妹の邂逅です。

気がついたと思いますが、みらいちゃんはまだ艦娘の事についてきちんと理解してません。

なので目の前の二人がみらいちゃんにとって偉人(?)である事に全く気が付いておりません(笑


みらいがわざわざ漢字ではなくひらがななのも、「女の子の名前で、流石に漢字にするわけがないでしょう」といった勘違い故です。







あ、いまさらですが、みらいちゃんにとって特Ⅲ型駆逐艦である電と雷は目指すべき目標です。
理由は言わずもがな。雷電姉妹の経歴を思い出していただければきっとわかることかと。

そんな人たちに頭なでなでしてたんです。このあとの展開はわかりますよね(暗黒微笑



それと、この世界における艦娘と深海棲艦についてちらっと書きましたが、これは私が考えた独自の考えですのであしからず。
・・・たまたま亀の怪獣映画平成第二部作を見てたせいでちょっとそれっぽくなりましたが大丈夫です。少なくともレギオンは出ません、出しません。



PS.はい、早速やらかしました。資本じゃねえよ共産だよ私のばか。

なんで間違ったんだろ、ガチで気がつかなった私を許して欲しい…

この低学歴がと生優しく見ていただけると非常に助かります。

教えて頂いた佐武さん、ありがとうございました。




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