俺は高校初日、チャリを漕いで登校。
新しい日々に胸を踊らせた。
俺の名前は、『音無、景虎』
『音無』はあの綺麗で優しい管理人さんと同じ苗字。
『景虎』は親が戦国時代の上杉軍が好きで
かの有名な上杉謙信の幼少の名前らしい、
中学までの俺は特に何もない、
the!普通。とにかく普通で成績も運動も普通
友達も普通に居た。
『ボッチ』って訳でも無いし
かと言って友達が沢山で、グループの中心で
中学の話題で良く有る彼女出来た、
的な『リア充』でも無い。
そう俺は『普通』をこよなく愛していて、
これからも『普通』を守り抜く!
でも他人から普通って言われたら
「普通って言うな~!」
って返すんだっけ?まぁ良いや。
無事入学式を終えてクラスの席に座る。
担任の先生待ちでクラスは静かにしている。
皆緊張しているのか、誰一人騒いではない。
「皆さんお待たせしました。担任の先生ですよ~」
直ぐに先生がクラスに入って来た。
先生は美人というより、可愛い系で、
見た目はかなり若く見える。
「じゃあ早速皆の自己紹介して貰えるかしら?
出席順、あ行の人から行きましょう!」
「はい・」
最初の生徒が立ち上がり自己紹介した。
「碇です!碇ーーーです!これから皆さん一年間よろしくお願いします。」
彼がそう言い一礼し、クラスの皆が拍手をして
彼は席に着く。
碇君か~珍しい苗字だな、
九州の北部に多いんだっけ?
俺は心の中でそう思った。
そして次の生徒が立ち上がり自己紹介した。
「伊吹です。伊吹ーーーです。」
名前の後は以下同文だったが。
碇君に伊吹さん?
何これ?今は新世紀でも無いし、
此処、新しい三番目の東京とかでも無いよ。
勿論、巨大ロボットも居ない。
おっとアレを巨大ロボット言うのは違うな、
人造人間だな。
3人目に俺、
「音無景虎です!よろしくお願いします!」
前に習えで自己紹介したがクラスメイトから
一声掛かった。
「影が盗られた景虎!皆、景虎を
よろしくお願いします!」
俺の自己紹介時に声を上げたのは
幼稚園からの腐れ縁で
名前は『善家素直』
読みは、ヨシイエスナオ
親が素直な良い子に育つ様にと、
名を着けたらしい
その名のとうりに全く嘘は付かないし、
思った事は直ぐに口出す。
お陰様で悪さしたら直ぐに口を割り
俺達が犯人だと直ぐにバレた。
小学生の時に授業中に俺の好きな子話して、
「景虎!ーーーさん好きなん!?」
と立ち上がり俺に辱しめを受けさせた。
尚俺はその会話には参加して無い。
友達同士で好きな子話になり、
景虎はあの子が好きらしいと、
話してらしい。
「いらん事言うなよ、素直!」
俺は席に着いた、
皆が自己紹介を終えた。
俺は今までに無い違和感を覚えた。
それが何かと言うと。
珍しい名前や苗字が多すぎる。
『普通』じゃない気がする。
驚いたのは
『鈴宮、綾陽』
見た目は文学少女の委員長タイプで
俺の知ってる涼宮さんとは
かなりかけ離れている。
カチューシャでも無いし。
自己紹介の時に特異体質の人を
自分元に来るように言わなかった。
名前はアヤヒで惜しかった。
歌が上手そうな名前だが・・・
最後に先生の自己紹介
「これから、1年間クラス担任を受持つ
『本山希望』です。まだまだ若く新人教員ですが、
皆よろしくね」
先生の自己紹介が終わった。
凄いな、苗字の順番が違うだけとか・
そう思ってたら
素直が声を大にして言った。
「俺等の担任はきぼう先生や!よっ!きぼう先生!」
「きぼうじゃ有りません!のぞみです!
でも皆の未来は希望に溢れてるよ!」
こうして最初のホームルームは終わった。
俺の好きなライトノベルじゃ無いけどさ、
確かにこのクラスにも涼宮さんは居ないけど、
何か別の人に俺の日常が
崩されて行く気がした。