ARMORED CORE VERDICT DAY ‐カーチス姉妹の協奏曲‐ 作:黑羽焔
指定する場所で、戦闘を行ってください。
作戦目標:(この依頼は、作戦目標が非公開に設定されています)
サインズ事務局より補足:
依頼主の意向により、具体的な内容は現地で説明されます。
相応のリスクをご了解のうえ、以来を受諾してください。
【アセン内容(通称/カテゴリー)
HEAD:HF-277、CORE:CB-209、ARMS:AE-118、LEGS:AOI mdl.1
FCS:Fs-L-E28(250広角サイト)、GENE:MAKIBASGURA mdl.3、BOOSTER:BA-214
RECON:ASATORI mdl.3
R-ARM:AM/GGA-206(35ガト/ガトリング)
L-ARM:AM/BRA-125(サーシス/バトライ)
SHOULUDER:SAZANAMI mdl.2(VTFミサイル)
R-HANGER:HABAKIRI.mdl1(高周波ブレード)
L-HANGER:Au-L-K29(カルサワ/レーザーライフル)】
みんな大好きACVD変態兵器ことヘンなの戦
side:マギー
この前の対戦依頼(Mission2)の依頼がきたけど、サインズからの開示情報が少なすぎる。どうやら訳ありの依頼みたいね。
私の予想としては財団関連の何かね。
「マギーなぜそう見るんだ?」
3大勢力はこういう依頼はしてこない可能性が高いと思うし、こういう非公開系の任務の当てならそこくらいかと、メリットとしては新開発の情報を流せるという大きな利点があるわね。あの組織はACの新パーツや製造技術の確立させ、自動操縦システムUNACの提供など多大な貢献をしてるんだけど、情報は表だって出ることがほぼないわ。昔から存在してたけど実態もほぼ分かってないし。
「なるほどな。で、なんで悩んでんだ?」
今回の依頼は私の興味っていう部分が大半を占めてるかしら。昔の傭兵時代のせいか情報扱うことが多かったせいだけど。それであの子を巻き込むことにちょっとねえ…。あの子も成長してるし多分大丈夫だと思うのだけど、
「まあ、身内持ちのお前ならそういうかと思ったよ」
「2人共何話してるの?」
フリージアがお茶を入れてやってきたわ。…ちょっと依頼の事でね。私はフリージアに依頼内容を見せると、
「……お姉ちゃん、ファットマン。私としては受けても大丈夫だよ」
いいのかしら?そんな安請負みたいなことして。
「こういう業界じゃあ裏あるのも当たり前なのは昔のお姉ちゃんを見てるからねえ……」
……そういえばそうだった。現役時代にこういう依頼何回か受けてたんだった。
「大丈夫、なんとかしてみるよ!…それともお姉ちゃん、私の事が心配なのはわかるけど、私ってそんなに頼りないのかな?」
いや、そうじゃないわよ。十分傭兵としての実力もついてるし死線も何回も超えた。こういうのもすぐに乗り越えられるとは思うわよ。
「いいじゃないかマギー。フリージアの社会勉強みたいなものだと思えば、それに…受けたとしても何かしら対策はあるんだろう?」
……まあね、当てはついてるし。わかった。怪しいけどこの依頼は受けるという事を打診するわ。
「うん!」
この笑顔を見たせいか…なんか純真無垢なこの子を利用してるようで罪悪感が…。
「マギー…悶えてるぞ…」
side out
――――――――――
-ウリア工跡-
side:フリージア
《時間通りだ。傭兵というのは、仕事には律儀だね》
指定された戦闘区域に到着したんだけど、待っていたのは2本足の大きな兵器と責任者らしき人物が乗っているとされている大型のヘリだった。
《一つ質問なんだけど、その見たこともないヘンなの、あなた、財団の人間なの?》
《……依頼はごく単純。こちらの用意した戦力、この「ヘンなの」と戦ってもらえばいいだけ》
《質問は無視かよ!》
む~。内容は単純明快だけど、厳守する内容があるならちゃんと言った方がいいと思うんだけど。依頼内容非公開で現地での説明ありならなおさらだよねえ……。
【システム…キドウ】
(!?)動きだした。立ち上がって全高は見た感じだけどACよりは上かな。でもって、2本の脚に重厚な装甲を付けているみたいで重2のように見えるんだけど…なんか対象を捉えようとしてるのか紅い目をキョロキョロさせてるのが気持ち悪いよぉ~。
《戦闘は実弾を使用。なんでそちらが負ければ最悪死ぬけど、まあそんなつもりで。どちらかが戦闘不能に陥ったらそこで終了。ま、運がよければ死ぬ前に止めるけどね》
ああ言ってるけど、こちらの命なんて全然関係ないよね…。
《まあ、その傭兵だけだと戦いにならなくなるし、こちらの用意したUNACをつけるよ》
《何のつもり?そうやって挑発してどういうメリットが?》
《話が長くなった、始めようか。じゃあ、よろしく》
う~ん。まるで自分の作品以外はまるで関係ないっていうような感じ…、マッドな科学者タイプってこんな感じなのかなあ。
おっと、考えことしてる間にも
《どうにも好かん連中だ。とはいえ、何をしてくるか》
「マギー、どうしよう」
《全く、面倒な依頼主だったわね。…UNACは向こうのカスタムした機体。変に連携するより、突っ込ませればいいわ。様子見にはちょうどいい》
そうだね。一応戦闘場所のデータだけは入手できたから、今回は引き気味でも戦闘できるようにしといたからね。
《実際の判断は任せる。フリージア、UNACは俺が見ておくから無茶はするなよ》
《あなたは引き気味に援護して。恐らくアレは財団の連中の兵器、一筋縄じゃいかない。クールに確実によ》
了解。……いきます!
【Main System Combat Mode Engage(システム戦闘モード起動)】
side out
――――――――――
side:3人称(フリージア視点)
戦闘エリアに着くとUNACが戦闘を始めてた。『ヘンなの』は見た目とは裏腹によく動き、UNACの主力武装であるライフルとレーザーライフルの弾幕を回避、集中砲火を受けないように立ち回っている。
『ガーベラ』は点在する廃船の影からスキャンモードで解析を進めていた。
《敵さんはKE特化。他は脆いみたいだ》
《UNACの数が減るまでは敵を観察しつつ遠距離からの火力支援。些細なことも見逃さないで》
「了解」
『ガーベラ』は廃船の影から飛び出し
「当たって!」
レーザーの最大チャージの放出と合わせ、VTFミサイルを3セットほど発射。衝撃力の高いレーザーの直撃に合わせた撃ったため、命中すれば相当のダメージを負わせることができる…はずだった。
【キケン。キンキュウカイヒ】
『ヘンなの』は少し身をかがめ、なんとその巨体で空中へと跳んだ。レーザーはかすりもせず、VTFミサイルも推力を失い自爆した。
「あの大きさで跳んだ!」
跳躍後『ヘンなの』は頭上からバトルライフルを斉射。UNACは回避行動をとるもその内の1体に直撃し破砕。もう1体の脚部にも当たり破壊、その場に膝をついてしまう。
《味方UNAC大破。1機は戦闘可能なものの移動が不能だ》
《まだいける…なんなのあれは…》
マギーが驚愕してる間に『ヘンなの』は次の手を打ってきた。脚をS字状に曲げると脚部に仕込んだブーストで加速し回転しながらUNACに突撃を繰り出した。
【……!!!!ガガッ…ビギュギュ!!】
直撃を喰らったUNACは見るも無残に潰され吹き飛ばされた。廃船に衝突すると爆発した。
《あんなもの喰らったら本当にひとたまりもない死んじまうぞ!》
「あわわわわわわ…」
《フリージア集中して、そろそろ危険よ!》
「う、うん。もう1機が狙われるからこっちも前にでなきゃ」
マギーの一言で我にかえったフリージア。幸いなことに相手の切り札ともいえる攻撃で驚いたものの左武装を
(アレには驚いたけど、小回りは意外と効くけどそれほど追いすがる程の機動力はないみたい。この子でも振り切れる)
《味方UNAC、反応なし…ええい、畜生。行動不能になってたやつも撃破された》
《次はこっちに来る!気を抜かないで》
『ヘンなの』は地上で変形し回転攻撃で無事だったUNACを撃破。着地後、移動不能になっていたUNACを無慈悲に踏み抜いた。
「やられた!早すぎるよ…」
《おやおや、UNACがやられて諦めムードなのかね。まだ実験はこれからなのに》
依頼主はもう終わりなのかとつまらなそうに一行を挑発する。
だが、戦闘に完全に集中してるフリージアにはその事は全く気にもならない。『ヘンなの』を捉えながらも敵を冷静に分析する。
(ガトリングはKE特化だから駄目。ミサイルもさっきから跳んでロックを切られてる。接近戦はアレがあるから今は危険かな。せめて動きを止められればいいけど。でも、あの巨体と速度じゃあ『ガーベラ』の機動力だとHB吹かしても避けられないかも…)
フリージアは機体を廃船の影に滑り込ませENを回復させながら考えていると、
『フリージア危ない!』
『ヘンなの』は回転攻撃の矛先をついに『ガーベラ』に向け放った。考え事をしてたのと飛び上がってからの頭上の強襲に一瞬反応が遅れてしまった。
「(!?)きゃっ!」
回転攻撃の余波なのか衝撃で粉塵が舞う。
《フリージア!》
《はは、意外とあっさり終わったね。このデータだけじゃあ使い物にならないよ。困ったものだねえ》
マギーは依頼主の一言にキレようとしたが、
「あ、危なかったぁ~。マギー私は大丈夫だよ」
粉塵が消えるとそこには無傷の『ガーベラ』がいた。同時にマギーは冷静さを取り戻す。
《フリージア無事か!》
「なんとか…廃船の穴に咄嗟に回避してなかったら直撃してたよ」
『ヘンなの』は回転攻撃を外され地面に激突、跳ねた衝撃で廃船に突っ込んでいた。
《ほう、やるじゃないか。なら実験は続行だね。面白くなってきたよ(しかし、今の回避…もしやKの興味が湧いた要因にでもなるのか。あはは、いいものがとれたよ)》
「(とは言ったもののほとんどギリギリだったよぉ。この子の機動力じゃあアレの回避は困難だよ…)
……あれ?あれは」
ここでフリージアが『ヘンなの』の姿を見て気づく、脚の部分に黒い液体がついているのだ。それを見たフリージアは、
「ファットマン!今すぐ調べてほしい事があるの!」
《こんな時になんだ!……なるほど。マギーどうだ》
《やってみる価値はあるわ。フリージア、少しの間耐えて》
「任せて!」
《相談は終わったかね。さあ、再開だよ》
依頼主の一言で再び攻撃を再開した『ヘンなの』。バトルライフルの弾幕は弾速が遅いため重量機体の『ガーベラ』でもたやすい。フリージアは例の回転攻撃に気を付けながら弾幕を張る。
《マーカーをセット。フリージア、ご要望で理想的な所があったぞ》
《そこまで敵を誘い込んで、だけどアレ前提になるからかなり危険なのは変わりないわね》
「危険は承知の上。さあ、来い!」
《何を狙ってるかわからないけど、ここは敢えてのってあげようかな》
『ヘンなの』は変形し、回転攻撃を放つ。速度をのせた重い蹴りが『ガーベラ』を襲う。
「さすがに前兆が
『ガーベラ』はGBを起動し、さらにHBを重ね瞬間的に速度を確保し回転攻撃を回避した。『ヘンなの』は一行が狙ったかのように廃船に突っ込む。穿ついた穴から黒い液体が漏れる。
「そこだ!」
『ガーベラ』は予め左武装をレーザーライフルに換装しすかさず黒い液体に撃ち込む。すると、撃ち込まれた黒い液体が引火し、『ヘンなの』がいた周辺に大爆発を引き起こした。
「うわあ…予想以上の破壊力…」
《……普通廃油じゃあこうならないわよ》
《どうやら誰かが精製したやつを隠してたみたいだ、ははは。おっと、やっこさんは健在のようだな》
噴煙の中から『ヘンなの』が出てきた。しかし、どうやら無事ではなかったようで脚部の一部が吹き飛んでいた。
【キャクブソンショウ…ブースターパーツタイハ】
どうやら、戦闘は可能だが脚部が爆発の影響を受けほぼ大破。蹴り用に装備された重厚な装甲ははがれ、ブースターパーツはえぐれ、関節部分から火花が散っていた。それにより明らかに瞬間的な機動力が削がれている。
《明らかに死に体だわね。フリージア一気に仕留めて!》
「悪いけど、とどめを刺させてもらうよ」
仕上げに入るフリージア、『ヘンなの』を捉え、
「必死に練習したコンバットパターン…まずは目眩まし」
VTFミサイルを撃ち込み、すぐにガトリングを掃射。VTFミサイルは対象の近くで破壊されその爆発の噴煙により敵の視界が塞がれ、衝撃に機体が揺らぐ。
その噴煙にまぎれ、青い閃光が走る。カルサワを撃ちつつ、ガトリングで弾幕を張りGBで駆け抜ける。
「ここで反転しつつ突撃!」
対象から通りすがり、左ハンガーからバトルライフルを取り出しつつ、ガトリングとフルロックしたVTFミサイルを発射。それに続きバトルライフルのHEAT弾も叩きつける。一瞬だけスキャンモードに切り替えエネルギーを回復、HBで地面を滑るようにして回り込む。
「懐に飛び込んで!」
戦闘モードに切り替えHABAKIRIを抜き居合斬りの要領で切りつけ、蹴り込んで上空へと跳んだ。
「まだ終わらないよ!」
斬りつけた部分にカルサワを構え最大照射で撃ち貫く。
「最後はやっぱり…突撃だぁ~~~~~!」
機体を自由降下、最後はHABAKIRIでの唐竹割りで損傷部分から一刀両断。ようやく対象の損傷個所が連続して爆発…機能停止が確認された。
――――――――――
side:マグノリア
《……ホントに勝つとはね。その傭兵、何物だい?》
私の妹よ。それなりに生き残る術は教えてあるけどね。で、ただの傭兵が生き延びちゃいけないの?それとも……報酬が惜しくなったとか?
《いやいやいや、約束は守るよ。こちらも、必要…いや、それ以上に素晴らしい実験データが得られた》
まあ、いいわ。それでこんな実験して、さっきの『ヘンなの』でまた戦いでも煽るつもり?
《質問が多いね。僕が答えるとでも》
でしょうね。財団は昔からこういう体制だからこれ以上は無理か。帰るわ。ファットマン、フリージア機を回収!
《合点だ》
「あぁ、そうそう。隠し撮りしていた画像は好きにしていいよ。それは契約に入れてなかった」
まあ、そういうのは
「……こそこそ嗅ぎまわってるらしいね。昔の傭兵としての名声が泣くよ。ブルー・マグノリア」
いちいち勘に触るやつね。昔は昔のことでしょ。
「ご丁寧にどうも」
《む~~~》
フリージアが不機嫌だけど…やっぱし受けない方がよかったかな。
《なんかお姉ちゃんを知ってるのか挑発してるみたいで…やっぱ嫌な奴》
「そりゃあ大好きなお姉ちゃん馬鹿にされたんじゃあそうなるな。まあ先方さんはそういう輩だったみたいだから気にするなよマギー」
気にしてないわ。……フリージアを馬鹿にしてたらどうなってたかわからないけどね。
「お~こわ…」
《お姉ちゃん、やはり例のルートで流すの?》
そうね。いつも通りフレッドにでも流してもらいましょ。あちらが動く前にね。
――――――――――
side:財団
今回の候補者は実際にみたのははじめてだけど、はじいた候補者の身内とはねえ…。
「どうみるつもりだ財団」
未だに様子見だね。前よりもいい傾向だけどこの変化。
「この変化がどうしたんだ」
いやなんでもない。今まで見たことも無いものだったのでね…ふふふ、興味深いよ。
でもね、これこそ人間にとって不必要なものなんだ……いまは無理でも1と0で再現できるからねえ。
ははは!この先どう示すんだい?『フリージア・カーチス』…あははは。
時間がかかってしまった…。
●フリージアの笑顔
マギー達だからこの程度で済んでいるが。初見だったら間違いなく萌え死ぬ可能性のあるレベルらしい。
●コンバットパターン
色々あったため入れてみたかった。某弱王戦法でもよかったが、結局某大戦のやつに落ち着く。
●廃油
色々不純物混じってるためこうはならない…らしい(あまり詳しくはないが)。今回は精製したやつを誰かが隠していたという設定を使用。
活動報告にちょっとしたアンケートあり。