ARMORED CORE VERDICT DAY ‐カーチス姉妹の協奏曲‐ 作:黑羽焔
作者「苦手な方はご注意を」
作者「なお、過去作品からのゲストも出ますのでご了承を」
No side
「自立兵器の排除?」
「はい」
ある日、工房如月を訪れたマギー達はアインからとある依頼を聞いていた。
「お姉ちゃん、自立兵器って?大昔に作られた兵器だっけ?」
「そうね」
自立兵器とはパイロットを必要としない無人兵器の総称で、かつて世界が汚染に覆われていた時代からその姿が確認されていた。汚染地域の深部だったところ場所に多く存在し過去の大戦で残存していたものが稼働しているというのが世間での認識だ。
「本当は私達が対応したいところですが……ここ最近シリウスとヴェニデの戦端線で大きな動きがあるとの情報があるせいなのか、ACの修理・整備関連の依頼が多くなってツヴァイとドライ等整備班が動けない状態なもので」
「それで『ガーベラ』のオーバーホール作業が後回しになっちゃったんだ~」
「はい。申し訳ありません」
マギー達は前回の戦闘もあってかフリージア機のオーバーホール作業を行おうと訪れたが運が悪く仕事が忙しい時期に来てしまったようだ。
「依頼を受けたいんだけど、機体が万全じゃない状態ではねえ」
「そこは心配なく、どうやらフリージアからタンク型に乗ってみたいと聞いたツヴァイが演習機を準備しましたもので、ついでに新しく機体を組むためのデータをとりたいようです」
「え?ということは新型なの?たしかにタンク型に興味はあるって言ったけど」
フリージアは信じられないように目をぱちくりさせアインに尋ねた。
「フリージア、せっかく重量機が得意なんだし挑戦してみたらどうかしら?」
「タンク型の適性も十分ありましたし、そこそこシュミレーションでも好成績を残しています。私の
見立てでも大丈夫かと」
「う~ん…それならやってみようかな。お姉ちゃん、この依頼受けることでいいよ」
「わかったわ。本人からも許可が出たし契約成立ね」
「ありがとうございます」
「そういや自立兵器って見たことないんだけど」
「そういえばフリージアは見たことなかったわね」
「参考資料がありますので」
アインは端末を操作し映像資料の再生をはじめる。映像に出てきた兵器は、機械なのに有機的なフォルム…AMMONと呼ばれる兵器は赤いセンサーアイの球体型の本体部分、そしてうねるように動くテールバインダーを4枚、その姿は一言でいえばくらげのようである。
「ひ…ひぅ……」
ところが、資料に映っていた兵器を見たフリージアの表情が優れない。
「フリージア?」
アインがすかさずフリージアの様子を見る。どうやら小刻みに震えており、顔が真っ青だ。
「にょ……にょろ足はいやぁぁぁ!?」
「……いったいどうしたというのですか」
「そういえば、こういう有機的ににょろにょろしたやつが苦手だったわね」
この時のフリージアの絶叫は工房中に響いたそうで……。
《おい、なにがあった?》
《なになに侵入者!?ふぃあ~異常事態はつれ~い》
《総員第2警戒態勢。各部署異常がないか警戒してください》
ちょっとした騒動となっていた。
――――――――――
機体乗換⇒工房如月演習機タンク型(フルジャンクパーツ)
【アセン内容(通称/カテゴリー)
HEAD:D/HD226、CORE:D/KT-1O3、ARMS:D/KT-1S、LEGS:D/KT-1N
FCS:D/UFC-10、GENE:D/KV-3D2、RICON:D/STK-16
R-ARM:D/UEM-34(パルスマシンガン)
L-ARM:D/KO-6H6(ヒートキャノン)
SHOULUDER:D/KO-8C(ヒートロケット)
R-HANGER:D/URF-15(ライフル/今回のみ特殊弾頭搭載)
L-HANGER:D/KO-5K3(ガトリングガン)】
―――――――――――
視点:フリージア(3人称)
――― 翌日
-オパール洞穴前-
工房如月からの依頼を受けたマギー達は工房如月から演習機を受領し、アインとフィアが搭乗しているヘリと随伴し指定された潜入ポイント前に到達。指揮官のアインから作戦の概要を聞いていた。
《今回の依頼内容及び作戦プランを説明します。指定領域に存在する自立兵器群を全て排除することが今回の依頼となります。ですが作戦領域であるオパール洞穴はかなり入り組んだ構造となります。また、内部スキャンの結果大多数の兵器数が確認されました。そのため今回の作戦プランは3か所より同時に戦力を突入、指定されたルート通りにすべて排除します。作戦開始時刻は○○:○○です。それまでに準備を整えてください》
《案外シンプルなんだな》
《相手が自立兵器なら細かな作戦は必要ないと思います。ところで…フリージアは大丈夫なのですか?》
「だ、大丈夫です……」
誰が聞いても分かる程フリージアの声が震えている。
《まいったわねえ。まさか自立兵器でもこんなに反応するなんて》
《昔になにかあったんでしょうか?》
《ですね~。ちょっと気になっちゃうわね~》
《まあ、あれはな…》
――― 3年前
「いやぁ~やっぱ難しいっすね~」
「よくもまあ、お前さん旧時代のゲームなんてサルベージしてくるよなあ」
「旧時代のゲームは最高っす。たまにとんでもなく難しいの混ざってるけど」
ある時、ファットマンはテンバーが趣味でサルベージしてきたゲームを見ていた。
「おじちゃんたち何やってるのかな?」
「あ!?フリージアちゃん視ちゃだめっす」
ファットマンとテンバーを呼びに来たフリージアだったが、彼女は2人のやっているゲームの画面を見てしまった。
「ひ…ひぃ…」
画面に映っていたのは、粘液が滴る蛸のような触手をもつ大型の異形のモンスターであった。しかも作り込みがされているのか妙にリアルだ。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「フリージア、何があったの!?」
「おねーちゃーんー」
涙目になりながらマギーに抱きつくフリージア。
「…ファットマン、テンバー、どういうことか説明してもらいましょうか」
「いやあ、テンバーのサルベージしたゲームのボスを見たようでそうしたらフリージアがな」
「テンバー…またあんたか」
「ちょ…不可抗力っすーリタ」
「問答無用!?
「どこでそんな技を~うわらば」
――― 時は現在に戻る…
「……ってことがあったんだ」
「……なんともまあ」
「なんか…ありきたりなやつですねえ~ははは」
「それはそうと、作戦時間まであと少しよ」
ファットマンの昔話でいつの間にか時間が経由していたようだ。
「抜かりなく…残りはパイロットたちに任せる物だけでしたので」
「オペレーションの準備は終わってるよ~各自状況を」
《問題ない。いつでも始められる。そちらのタイミングで始めてくれ》
赤と黒の特徴的なACは既に準備が完了しているようだ。
《…ちょいつの間に、おい早くしろよ》
《お前もさぼってたろうが》
(ん?あのACはどっかで見たことがあるやつだけど、もう一方はどっかで聞いた声だな)
ファットマンがモニターを見ると、以前に捕えたバートとWRの機体がそこにあった。
《なんであいつらがここにいるんだよ》
《知り合いなのですか?》
《以前の任務で捕えたやつなんだけど。どうしてここにいるのかしら》
「捕まえたらなんかプロポーズしてこようとした残念な盗賊団の人」
《ああ、なるほど~。それで借金まみれになって放逐されかかってたんだね~》
どうやら、あの後依頼元からACの賠償金など多額の借金を背負わされ上で放逐された所を工房如月が立て替え雇い入れたらしい。
《早く準備しないと~…どうなるか知らないわよ》
《《は……はぃぃぃぃぃぃ!!》》
フィアの通信で2人はすぐさま準備を終えたのであった。
《では、作戦を開始》
アインの一声により、自立兵器殲滅作戦が開始された。
――――――――――
-オパール洞穴深部-
フリージアが担当するのは洞穴の奥地、そこまでに至るルートまでは他2ルートの攻撃もあってか自立兵器とは出会わず順調に侵攻していた。
《スキャン完了。けっこうな数だ》
《ここからが本番ね。自立兵器は強いっていうより、面倒なやつらね》
「マギー、リコンに反応が」
侵入者を感知したのか突撃型『AMMON A』と呼ばれるタイプがゆっくりと迫ってきた。
「うう~やっぱりキモいよぉ~」
《ぼやかないの。フリージア突進してくる奴に注意して。この場所だし、タンク脚だから避けるのが難しすぎる。正面にとらえて確実に落とすのよ》
フリージアは空洞入口に陣取りロック、左武装のヒートキャノンを発射。バトルライフルに使用されるHEAT弾よりも大口径の弾の直撃の威力に耐えられず、自立兵器Aは機能を停止し落ちていく。
特攻の射程にとらえた自立兵器は自爆特攻しようと回転し加速しようとするが、
《特攻しようとする奴は最優先で狙って》
マギーの指示で最優先で処理しようと近づく自立兵器に対しパルスマシンガンの電磁弾を浴びせる。出力が低い分相手を選ぶが、TEのシャワーを浴びた自立兵器は表面装甲が溶け穴だらけとなり内部から爆発した。
最初の突撃型の攻撃をしのいだフリージア機は空洞に入ると、今度は射撃型であり『AMMON S』がレーザーでの狙撃を試みてきた。
「遅いよ」
HBで回避。タンク型はコア部分のブースターの変わりに脚に仕込んだブースターである程度の機動戦はこなせる。回避後、射撃型とのGBで距離を詰めヒートキャノンとパルスマシンガンで巧みに使い1機ずつ無力化していく。
《残り半数か》
《油断すると危ない。十分注意して》
「了解。っていっぱいきた~~~!」
フリージア機はHBで回避し横穴へと身を隠す、回避前にいた位置にイカのような形をした誘導兵器が通りすがっていた。
《誘導兵器!近くに巣があるようだな》
「巣?」
《あれのことね。位置情報を送るわ》
送られてきた情報を見ると、誘導兵器を射出している『OOTHECA』と呼ばれるユニットが地面に突き刺さっている。
《アイン姉さん~AC04が『OOTHECA』見つけたわよ~》
《やはりそちらのルートにありましたか。『OOTHECA』ですが出来ればライフルの方で無力化を。特殊弾頭に換装しておりますので1・2発撃ちこんでください》
《随分な物好きだな》
《はぁ…まあ依頼人の意向ならフリージア、『OOTHECA』はライフルで無力化して》
「了解。でも突撃型も潜んでるし、PODの弾幕がきついなあ。慎重にいくよ」
PODと呼ばれる誘導兵器をフリージア機はパルスマシンガンで落としつつ、石柱の影をGBで駆ける。ENの残量と突撃型の奇襲に警戒しつつ奇襲してきた自立兵器にはヒートキャノンでしっかりと沈める。
『OOTHECA』を射程に捉え、右武装をライフルに換装する。
「壊さないように慎重に」
特殊弾を装填したライフルを2発撃ち込む。『OOTHECA』はPODの射出がとまり機能を停止した。
《ターゲットの確保を確認~》
《回収は後にこちらで行います。敵の殲滅を優先してください》
確保の通信を受けたフリージア機は残りの射撃型にヒートキャノン、突撃型に対しパルスマシンガンを浴びせ沈めていった。フリージアは機体の状況及び弾薬を確認。マギーとファットマンは周囲及び他のチームを確認していた。
《ファットマン、これで全部?》
《ちょっと待ってくれ。探索中だ》
《アイン、フィア。他の傭兵の状況は》
《AC01は大体殲滅。現在待機中》
《AC02及び03は……なんだか数が多くて苦戦中?まだ時間かかりそうだね~》
《マギー、フリージア。さっき反応がなかった場所に敵がいる…。撃ち漏らしが逃げたのかな?ビーコンをセットした、退治に向かってくれ》
「まだ終わりそうにないか。わかった。そちらに行ってみるよ」
《何をしてくるかわからない相手よ、気を付けて!》
《増援としてAC01をそちらに向かわせます》
――――――――――
-オパール洞穴最深部-
反応があった最深部へ進行したフリージア機であったがそこで見たものは、
「うわぁ…」
《何だ!?デカいのが出てきやがった!》
今まで見た自立兵器よりも何倍も大きい自立兵器が降下してきた。どうやら突撃型タイプらしくスキャンでは『AMMON A'■』と出ていたが最後の文字が文字化けして読めなかった。迎撃態勢を整えようとしたフリージアだったがここで異変に気付く。
「(!?)マギー、あいつ何か言ってるの?」
その異変にマギーとファットマンも気づきすぐさま解析をすすめる。
《なんだこりゃあ、なにかの音声を発してるぞ》
《待って、今調整してみる…》
マギーがコンソールを操作し音声のノイズを取り除くと、
【(ざざっ...)……やらないか】
「ふぇ!?」
フリージアは拾った音声を聞いて目が点となり固まってしまう。
【刺激的にやろうぜぇ】
【面白い素材と聞いている、期待するぞ…】
【隊長 仲間はずれはよくないなぁ、オレにも入れてくれないと】
その間に、ぞろぞろと妙な音声を響かせながら『AMMON A'■』の大群が迫ってきた…。
「ひ……ひぅ……」
《なんなんだこりゃあ…絶対にやばそうだ!しかも大量に出てきやがった》
《そいつに突っ込まれたら、機体がもたない!フリージア迎撃を!……フリージア?》
マギーはフリージアの異変に気付くも…
「もう……いやあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
《ちょ…落ち着いて》
彼女のSUN値は限界を振り切ってしまい…、フリージア機は両肩ユニットのヒートロケット・左右の兵装を乱発し始めた。ヒートキャノンは弾数切れ目前だったためパージしガトリングで牽制している。
【いいぜえぇ…】
【俺もイク!】
【○リアナ万歳!】
突っ込むだけの取り柄しかないのか高威力のロケットをもろに喰らい爆散していく『AMMON A'■』。そんな中弾幕をかいくぐり1機が接近してきた。
【大胆過ぎたな…身体に聞くことがある…】
「来ないでぇぇぇぇ!」
タンク脚でのブーストチャージのカウンターで沈め特攻による自爆はさせない。だが、その分背後が疎かとなってしまった。
【…として生きた証を…最後に…】
【…尻を貸そう】
《フリージア!危ない!》
「……へ?」
その時である背後に迫ろうとしていた大型自立兵器が突如爆散した。
《なにが…起きたの》
《このマーカー…味方か。どうやら援軍がおいでなすったようだ》
《手こずっているようだな…手を貸そう》
登場したのは赤と黒のカラーで『KAGERO mdl.1』と呼ばれる通称アンテナ頭をもつ特徴的な軽逆足機体を駆るACであった。どうやら右に装備している武器ユニットからCEミサイルを発射し撃破したようだ。
《こちら『ゲルニカ』だ。……さすがに自立兵器の数が多いな。共闘してすぐに片づけるぞ》
「あ…は、はい」
『ゲルニカ』は『MINORI mdl.1』と呼ばれる武器腕を変形。腕部ユニットを後ろへと格納し、肩部ユニットを羽のように展開、コアユニットへと接続した。近づいてくる『AMMON A'■』へと狙いを定め引き付けると、複数の大型パルス照射ユニットから複数の拡散電磁砲を連続浴びせる。電磁砲は『AMMON A'■』付近で爆発、発生した電磁フィールドにより装甲は融解され内部ユニットをショートさせ爆散した。
『AMMON A'■』を殲滅しきると今度は新たな大型自立兵器『AMMON S'』が『ゲルニカ』を狙い接近。こちらは通常タイプのとは違いパルスキャノンを積載している。装甲が薄い軽2にとっては天敵のようなものである。
「危ない!」
そこはフリージア機がカバー、射線上に割り込み電磁弾をTEフレームの装甲で防ぎ分散させる。そこへパルスマシンガンとヒートロケットで逆に破砕する。近づく『AMMON S'』と向かいあい対処を始めた。
《中々やるな!》
『ゲルニカ』はレーザーキャノンで援護してくる射撃型に対し、再び腕部を変形。手持ちのミサイルユニットでロックし射撃型にミサイルを当てていく。
最後に残った2機は苦し紛れにPODを撃ち込んでくるが、
《ふん…》
壁をけり空中で円を描くように回避行動し『AMMON S'』に肉薄し、
《使わせてもらうぞ》
自立兵器に蹴りを加え、もう一方の方に弾き飛ばす。そこに誘導を切ったPODを直撃させ爆散させた。
《反応なし、どうやら片付いたか。…なんか疲れる相手だったな。何だったんだこいつら》
《あのようなタイプ初めてだったな》
《AC01・AC04状況を~》
《こちらの殲滅は終わった。2機とも健在》
《すべてのルートの殲滅を確認。作戦は完了ですね》
アインたちのスキャンでも自立兵器は殲滅出来たようだ。報告をすました『ゲルニカ』はフリージア機に向かい合い。
《意外とこなせていたな。なかなかいい腕だな、気に入った。…ぬう》
賞賛したが、フリージア機の異変に気付いた。
「おねえちゃ~ん、怖かったよぉ~。しかもあんなのまでまでくるし~」
《よしよし、よく頑張ったわフリージア。しばらく休んでてね》
どうやら苦手なものに加え、あんなモノまで出てきたため我慢しきれずフリージアは素に戻ってしまったようだ。
《…すまないが、このパイロットどうしたものか》
《我慢していたのとあんな奴らのせいでこうなっただけよ。…ほっておけばその内もとに戻るし大丈夫よ》
《…そういうものなのか》
『ゲルニカ』のパイロットの質問に答えた後、ここでマギーは話題を変える。
《そういえば、タワーの中に、似たようなものがあったって聞いたわ》
《こんなモノもかい。しかし、どこでも湧いてくるなこういうのは》
《大昔の兵器が、野放しで生きているってことじゃない?》
《タワーね、そっちもそっちで何だかわからんだろ?》
《はっきりしているのは、あれも大昔の遺産ってことだけよ。三大勢力は、中のものが手に入ればいいみたいだし。よくわからないまま、つかえるものを使ってるだけ》
《案外適当だな。まあ、そんなもんかもしれんがね。人間なんて、ずっと…》
《《……》》
《…司令部、俺たちはこの後どうすればいい?》
《あ…、各自帰還してください》
(どうしたんだろう。マギーとファットマンの話でアインとフィアの雰囲気が変わっていたような)
そんなアインとフィアの雰囲気に通信越しだが1人だけ気付いたフリージアであった。
――――――――――
――― 数日後
-死神部隊専属列車-
「流石にこれはどうしたものか…」
珍しく財団と呼ばれたものは頭を悩ませていた。
「どうした?またおもちゃでも手に入れたのか?」
「あぁ、J。なにKが例の自立兵器を回収してきてね。解析が終わって……どうしようかと考えてたところなんだ」
「…どんなのだ?」
財団は音声のスイッチを入れる。
【恐れるな、掘られる時間が来ただけだ】
【僕のイカレてるタワーを滅茶苦茶にしてくれれば何でも構わないよ】
「……」
Jと呼ばれたものは唖然としている。
「どうかね?」
「長い付き合いだがこれは流石にこれはないと思うぞ、それに」
「それに?」
「回収したKと彼女の部隊からかなりの大不評でな、調整に問題が発生するほどだったそうな」
Jの報告で列車内に一時の静寂が流れた。
「……それは大問題だ。うん…念のために抹消するとしよう。最優先で。すまないがD、UNACのテストのついでに丁寧に掃除してきて。この自立…いやこの型番に関するもの全部」
「……私らがか。これも命令なら仕方ないが」
「すまないな…D」
当作品では原作ACVDで活用された過去作品のネタの結びつきをさらに多めに拾うことがありますので、ゲストキャラはまだまだ出るかと。
<今回のゲストキャラ設定>
●ゲド(AC乗り 出演作品:AC3)
AMMON 'A■軍団で暴走しピンチのフリージアに彼の十八番である「手こずっているようだな…手を貸そう」とのセリフで参戦。若いながらもフリージアご一行を認め去る。
正体は、工房如月所属の傭兵の一員。
自立兵器及び未確認兵器の調査とその脅威の対策で世界を駆け回っている。
一部では伝説とされており、特に出会った新人やルーキーが彼と邂逅し認められると、
その人が世界を動かすほどの逸材になるとも言われるが真偽は不明。
・ACアセン
対自立兵器想定で機体を組んでいるせいかTE兵器寄りである。
機動性のある軽逆足で攪乱しながらパルスを蒔く戦術。ベテランらしいエネルギー維持技術もあってか、ほぼ足を止めずに動き回る。工房如月から試作型のハンドCEショートミサイル『Su-HMCR-0』を受領し遠距離の戦闘で使っている。
【挿絵表示】
【アセン内容(通称/カテゴリー)
HEAD:KAGERO mdl.1、CORE:Co-G-F42、ARMS:MINORI mdl.1、LEGS:LRLB-111
FCS:Fs-L-F03、GENE:SUZUMUSHI mdl.1、BOOSTER:Bo-C-H11、RECON:RA-209
R-ARM:Su-HMCR-0(再現機にはAM/PGA-147(パルスガン)を使用)
L-ARM:Au-Q-D68(再現機のレーダーの代用のためあまり使用せず)】
<以下、後書き>
●Mission1の2馬鹿の扱い
アーマードコアMADのダン・モロとカニスのようなギャグポジションとなったため、相当のシリアスじゃあなければお亡くなりになりません。もしかしたら今後もでるかも。
●テンバーのサルベージしたゲーム
フロムユーザーにはわかるあの狩人ゲー。
●リタの放った技の元ネタ
フロムの某ファンタジー物であるダークソウルシリーズから。作中に登場するエリンギ先生のパンチを再現したものである。