ARMORED CORE VERDICT DAY ‐カーチス姉妹の協奏曲‐   作:黑羽焔

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ヴェニデ領内に潜入した味方諜報部隊が、脱出を図っています。
指定ポイントにて同部隊と合流し、以降の行動を援護してください。

脱出に際し、敵部隊による追撃が予想されます。
十分な警戒をお願いします。

作戦目標:味方諜報部隊の脱出を援護せよ

(イレギュラー情報:ヴェニデ方面で動き有り)

【アセン内容(カテゴリー/その他)
HEAD:HF-277、CORE:CB-209、ARMS:AE-118、LEGS:AOI mdl.1
FCS:FA-303、GENE:MAKIBASGURA mdl.3、BOOSTER:BA-309
R-ARM:AM/GGA-206(ガトリングガン)
L-ARM:AM/BRA-125(バトルライフル)
SHOULUDER:SL/RCB-112(KEロケット)
R-HANGER:HABAKIRI.mdl1(高周波ブレード/オリ武器)
L-HANGER:Au-N-C85(プラズマガン)】

ここから原作とはミッション内容を変えていきます(AC4系統シリーズのハードモード方式みたいなもの)。


Story5 SECRET GAME part.A

これから語られるのは、我々が独自に入手したUNAC暴走事件に至る各勢力の貴重な記録である。

――― VoW(Voice of War)主筆 J・ジェスター ―――

 

 

 

――― ヴェニデ第1支部司令部 会話記録より

「支部長、シリウスの虫どもが動き出しました!!!」

 

「それで?」

 

「はっ。すぐさま追撃部隊を派遣。現在も補足し追撃中の模様です」

 

「ふん、我らを出し抜こうとしたその罪……身をもって知るがいい!!……UNAC部隊も用意しろ」

 

 

 

――― シリウス207突撃部隊(対救助編成) 会話記録より

「諜報部隊からの連絡……『追撃を受け、至急救助求む』!」

 

「くっ…領域到達までは?」

 

「ギリギリ持ちこたえられそうにあちませんね」

 

「そうか。彼らに一番近い友軍は?」

 

「少しお待ちを…(!?)遊撃で雇った傭兵が一番近いようです」

 

「そうか。至急傭兵を先遣として動かせ、その間に救出部隊を寄せるぞ」

 

「了解しました!」

 

 

 

なお、以下の話はその渦中の最中にあったある傭兵たちの戦闘の記録である。

 

 

 

――――――――――

 

 

 

No side(視点:マギー&ファットマン)

 

-MID-CONTINENT ヴェニデ・シリウス境界線付近-

『マギオンシティ』と呼ばれた廃都市。現在この都市はヴェニデにより境界線の向こう側のシリウスを牽制するためにいくつもの砲台を設置、一種の基地と化している。設置された対空砲による弾幕が飛び交う中、ヴェニデの高機動型に追われつつある1台のシリウス製ヘリが飛んでいた。

 

《3番ヘリ…大破!残りは我々だけです!》

《援軍は!? このままではもたないぞ!》

 

「こちらシリウスに雇われた傭兵だ。もうすぐそちらに着く!そっちは何機?」

 

追撃を受けているシリウスの諜報部隊のヘリだったが、それを救出する指令を受けたファットマンの大型ヘリが接近しつつあった。今回マギー達はシリウスの依頼を受け任務行動を行っており、先行して味方のヘリを護衛する指令を受け大急ぎで飛んできた。

 

《傭兵!こっちだ!!追撃されている、早くしてくれ……ぐっ、ぐわぁぁぁぁ!!》

 

ヴェニデ側から放たれたミサイルがエンジン部分に直撃し爆発し火を上げながら落下する大型ヘリ。

 

《被弾した!被弾した!!ダメだ…不時着する!!》

 

機体を引きづりながらもなんとか不時着した大型ヘリであったが、ヴェニデは仕留めようと部隊を集結させる。

 

「くそっ!シロウトが!!」

「見捨てるわけにもいかない!フリージアを落として!!」

「まだ敵陣だ!次々来るぞ!!」

《了解!……そっちに行かないで!》

 

牽引機を切り離しガーベラを降下させる。切り離されたと同時にガーベラはガトリングで迫りくる高機動型に弾を叩き込み破壊した。

 

「スキャンした!…砲台までいやがる!!」

 

《……うぅ…》

 

「ヘリからはかろうじて応答がある!いっそ死んでれば、放り出してやるのに!」

《そんなこと言っちゃ駄目だよマギー。生きてるだけでついていたんだよ!》

「前方から地上部隊!接近してくる!!」

「そうね……。フリージア、味方の救援部隊が近くまで来てるらしいからそれまでヘリを護衛して!」

《了解…きゃぁ!》

 

ガーベラとヘリの近辺にハウザー砲台から放たれた榴弾の衝撃で思わず悲鳴をあげるフリージア。

 

「あの砲台!あれをなんとかしないと!」

「ヘリに敵が取り付いている!あいつらをなんとかして、隙をついて壊すしかないな!」

「建物が多い。小回りは効かないから出会い頭には気を付けて!」

《了解!》

 

ガーベラはヘリに取り付こうとする高機動型をガトリングとバトルライフルで1機づつ丁寧に落としていく。その迎撃をかいくぐってきた高機動型が装備されたパルスガンを照射してきた。

 

《建物が多い…ならこうしちゃうよ!》

 

数多く点在する高い建物を活かし重量級のガーベラは高く跳ぶ。5m程の大きさのACはビル間を駆け巡るようにして跳び回ることができる(ただし、タンク脚は構造上無理だが)。それを利用し高機動型を翻弄し照準を絞らせない。その隙にガトリングの掃射で高機動型を鉄屑に変えていく。

 

「地上部隊来たぞ……大砲持ちの防衛型!」

 

ファットマンの索敵と同時に合流した防衛型はヒートキャノンを発射。高威力のHEAT弾をもらうわけにもいかず、ガーベラはHBで回避行動をとる。反撃を言わんばかりにバトルライフルを3発程撃ち込むも防衛型は装備された大型のシールドでそれを防ぐ。

 

それを見たガーベラは防衛型に対し回り込もうとしたが、

 

「(!?)フリージア、誘い込まれてるわよ!」

 

マギーの指示を受け緊急回避、ガーベラのいた位置にハウザーの榴弾の雨が降り注ぐ。ちょうどその位置にあった高機動型の残骸にハウザーの1発が命中。残骸は跡形も残らず爆発四散した。

 

《あんなの喰らったらひとたまりもないよぉ……でぇぇい!!》

 

ハウザーの威力に驚愕するも右武装を換装。行動が遅れた防衛型に対し肉薄、右の高周波ブレードHABAKIRIで胴体を横薙ぎに一刀で斬り伏せ、返す刃で接近した高機動型も切り捨てた。

 

「おい、ヘリがやばい!!徐々に削がれていってやがる!!」

《マギー、援軍は!?》

「まだ来てな…《そこのAC、お前が我が方の傭兵か?》。(!?)やっと来たようね」

「やっと援軍かよ!遅えって!!」

 

シリウス側からの領域から5機の大型ヘリが接近してくる。

 

《遅くなってすまない。こちらの部隊は健在なのか?》

 

「やってるでしょう!いいから早く!!」

 

《(!?)了解した、各機UNACを投下しろ》

【U1、オペレーションを開始します】

 

マギーがシリウス救出部隊を急かす。その状況を見て上官は即座に判断。搭載された2丁のライフル装備の重量逆脚タイプのUNACを投下させた。

 

「何だよ、人形どもかよ」

「でも助かった。この数なら負けはない」

「ならいいが。どうにも俺は、こいつらが苦手でね」

《私も…かな。人が使ってるものだし》

 

《傭兵、私共はヴェニデの部隊を抑える。その間に、敵のハウザー砲台を止めてくれ》

 

「了解した。フリージア、あの人たちが引付けてる間に砲台を撃破して!今なら、UNACが抑えてい

 

るから道が開けているわ!!」

《うん、突っ込むよ》

 

送られてきたルートをGBで疾走し、その途上、点在する高機動型も落としていく。砲台のところに辿り着いた。

 

《スキャン完了。防衛用の小銃もついてるの》

「厄介ね。削られる前に一気に破壊して!」

 

1つ目の砲台では小銃の反撃で少々削られるも中枢部分をHABAKIRIで縦に両断。火薬庫らしき部分にバトルライフルを叩き込み内部から爆散した。

 

《傭兵。UNACに砲台の攻撃を向けさせるように仕向ける。あとは任せるぞ》

 

《助かるよ。…いけぇぇぇ!!》

 

2つ目の砲台はUNACにハウザーの矛先を向けさせている間に、ガーベラは1つ目の砲台のビルからGBで加速、肩部のKEロケットで狙いを定め発射。砲台に叩きこまれたKEロケットが炸裂し、砲台ははじけ飛んだ。

 

《砲台の撃破……ご苦労であった。あとはこちらで片づけるから待機を》

 

そう言うと上官は部下に指令をだし、UNAC部隊による敵のいぶりだしと掃討に入った。

 

《はぁ~。なんとか終わった~》

「まだ戦場よ。安心するのはまだ早いわ」

 

フリージアは安心しきったもののマギーに咎められた。そして、辺りを警戒しつつ一息を入れようとした……その時である。

 

【…パターン感知、オペレーション……変更…承認】

 

《ふぇ?》

 

幻聴なのか奇妙な『声』が聞こえ、フリージアは警戒し辺りを見渡した。そして、シリウスのUNACの方に機体を向けると、

 

【…可能性…なんて…ない】

 

《(!?)マギー……あのUNACたちなにかおかしい!》

 

「もしや、フリージア…()()()()()

「おい、聞こえたって。マギー、もしや?」

 

《…何だ、この動きは?》

 

「何、トラブル?」

 

敵を掃討したものの突如シリウスのUNACが停止した。トラブルかと思いマギーが尋ねたが、

 

《どうしたんだ、こいつら!?》

 

「気をつけろ!人形どもがおかしい!!」

「何!?何が起きているの!!」

 

《ゆ、UNACが指示を受け付けん!何だこれは!?》

 

 

 

――――――――――

 

 

 

side:財団

 

【パターン感知。条件を満たしました】

 

あぁ……ついに…ついにこの時が来たんだ。

 

「何だ、何が始るというのだ?」

 

J…ついに動き出す…この瞬間が来たのだよ。あはは、笑いが止まらないよ。

 

「……ついに始まったのか。貴様の計画が」

「そうだね。君達には今まで以上に動いてもらうよ」

「構わん。私は戦えればいい……そして、強い奴を殺せればいい。そのために、死神の私がお前と組んだのだから」

 

そうだったね…。ふふふ、でもそんなこと言って本当はうれしいのだろう?

 

「そんなものはない…が、こういうものは心が躍る」

 

はは!言ってくれるねえ。

 

【オペレーションプログラム実行。全命令の書き換えを開始・・・プログラム起動】

 

さあ、始まるよ。人の『可能性』を否定し、すべてを滅ぼす戦いが!!!

 

side out

 

 

 

――――――――――

 

 

 

No side(視点:フリージア)

 

《人形どもが、全部向かってくるぞ!!》

「ふぇぇぇぇ!嫌な予感がしたと思ったらどうしてこうなるのぉぉぉ!!!」

《落ち着いてフリージア。…どういう事なの!?こうも裏切るとはね!!!》

 

《そんなことは絶対にしてない!第一プログラムにも組んでいない。UNACが勝手に動いているんだ》

 

裏切り行為と思いシリウス部隊に抗議しようとヒートアップするマギーを治めようとするシリウス部隊の隊長とのやり取りの間にもコントロールを失ったUNACはガーベラに向けその牙をむいた。

 

「マギー!?お人形さん(UNAC)がこっち狙ってきた!!」

《迎撃して!全部よ!!》

「おい、そんな事していいのか!?」

 

《構わん》

《(!?)隊長!!》

《こうなってしまったから仕方ない。傭兵、暴走したUNACを仕留めてくれ。だが、原因を探るために1機程生け捕りにしてくれ》

 

「……保証はあるの?」

 

《私が責任をもって行おう。シリウスの部隊を預かる者として!》

 

《了解しました!フリージア聞いての通りよ》

「わかったよ。生け捕りは1機であとは全部仕留める!」

 

手始めに突出したUNACにHABAKIRIを2閃、腕部を切り落とした後にすかさずブーストチャージし転倒させ、地面に伏せているUNACのコアと脚部のジョイントを切り裂いた。

 

《これで十分だ、感謝する。残りは仕留めても構わん。我が部隊は要救助者の救出の準備に入る》

 

残ったUNACがライフルでの集中砲火を浴びせる、重装甲のガーベラはそれを弾くものの徐々に表面装甲が削られていく。

 

「もーうっとおしいよ!!」

 

右武装をガトリングに換装し、左武装のバトルライフルを掃射し反撃するも敵UNACは重逆を活かした3次元戦法で狙いを逸らさせガーベラを執拗に攻撃し続ける。

 

《フリージア、このままじゃ削られるだけよ。こういうときは分かってるわね》

「頭を使えだね、マギー」

 

ガーベラはビルが複雑に密集したエリアに退避する。UNACはそれを追い、ビルの裏路地の方へと入っていったが、

 

「かかった!?全部持ってけ~~!!!」

 

待ち構えたガーベラが密集した敵UNAC部隊にガトリング・プラズマガン・KEロケットを叩き込む。

 

UNAC4機は回避行動をとろうともせず、プラズマに焼かれ、ロケットの爆発により四散、または蜂の巣にされその行動を停止した。

 

《反応なし、どうやら全部ぶっ壊れたようだ》

「ふぅ…弾薬がギリギリだよ…でも、なんとかなったかな」

 

ファットマンの報告を聞いたフリージアはホッと胸をなでおろしたが、

 

《(!?)待て、……ヴェニデ側からヘリが接近》

 

《こっちでも確認した……嘘でしょ、ACを下げている》

《それもかなりの数だ!!やべえぞ、こりゃあ!!!》

 

UNACの暴走で時間をとられてしまったのかヴェニデ側からの追撃部隊の増援を許してしまった。シリウスの追撃に間に合った事を確信したヴェニデの隊長は指示を出した。

 

《見つけたぞ。UNAC投下、奴らを殲滅しろ!》

 

ヘリからヴェニデ製のUNACが投下ささる。編成はヴェニデらしい装甲・高火力重視の重2脚・タンク脚ACである。……が、様子がおかしいようだ。

 

《なにがあった?》

《(!?)オペレーション…起動したのに反応していません》

 

【……『候補者』を発見。ただちに排除へと移る……】

 

明らかにシリウスUNACと同じ状態になるヴェニデUNACはその銃口をヴェニデ部隊のヘリへと向けた。

 

《隊長!!!》

 

部下の一声で指示を出そうとしたヴェニデ部隊長だったが、UNACの攻撃を受けヘリが沈められてしまった。

 

《あの人形ども味方のヘリ撃ちやがったぞ!!》

《ヴェニデのACまでおかしい……フリージア警戒して!!》

 

「やるしか……ないの」

 

《傭兵、救助を急がせる。なんとか持ちこたえてくれ!!》

 

ガーベラはこの連戦により弾薬のほとんどを消費、APは5割ほどしか残っていなかった。その状態でヴェニデの暴走UNACとの戦闘に挑むほかはなかった。

 

 

――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

side:ライン姉妹

 

-MID-CONTINENT とあるヘリ着陸場-

「マスタージン、みんな集まりました。いったい何があったというのです?」

 

《各地でUNACの暴走が確認された…さらにタワーに向かっている機体がいることからついに奴らが仕込んだモノが左様しだした可能性が高い》

 

「「「(!?)」」」

「あらら~…ついに出ちゃったのね~」

 

《以上の裏付けを取りたい…大至急『MID-CONTINENT』のシリウス・ヴェニデの戦端へと向かい、UNACの暴走を鎮圧。機体のコアごとUNACハードウェアを確保してほしい。なお、この任務はサインズ経由での通常依頼として委託済みだ》

 

「仰せのままに…ツヴァイ、ドライ準備ができ次第すぐさま現場に向かって下さい」

「アイン姉、話は聞いて既に準備は済んでるぞ」

「…それなら、最大速度で」

「りょうかい~。みんないっくよ~全速前進DA~♪」

「「「「∠(`・ω・´) (了解!発進します!)」」」」

 

発着場から飛び立つ工房如月所属の大型ヘリ4機、それぞれにACを1機づつ吊り下げ向かうは…戦場『MID-CONTINENT』のシリウス・ヴェニデの境界線である。




いよいよ奴らが動き出しました。それに伴い作者考案のオリ勢力も。
そして、主人公フリージアにある異変が……。

なお、暴走UNACをまとめて仕留める方法は作者が初見でSランク+サブ全部とったときの方法そのままです。

次回は、オリ勢力が盛大に暴れます。
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