ARMORED CORE VERDICT DAY ‐カーチス姉妹の協奏曲‐ 作:黑羽焔
side:マグノリア
あの事件から1週間経過したわ。結局、あのUNACの暴走はシリウスやヴェニデだけではなくEGF、三大勢力指揮下に配備されているUNACすべてが暴走したらしい。
今三大勢力では、暴走UNACでの対応におわれているわ。UNACの暴走は多発的にかつ連鎖的に発生しその騒乱は治まる事を知らなくなったから戦争どころではなくなったようで、サインズでもその掃討依頼が留まる事を知らないわ。
でも、私達は今のところ情報収集以外は目立ったを動きしていない。ガーベラの整備に少し時間をとられてしまった事とパイロットであるフリージアを休ませる事もあるけど情報が少ない中では動きたくないからね。。
『UNAC事件、黒幕は財団?』
新しいニュースが入った。……まあ、財団が真っ先に疑われるのも当たり前か。UNACに関しては財団がその技術をほぼ独占しており、三大勢力やサインズなどの大型組織にその技術を提供してるせいかその責任もある。
今回の暴走は、UNACが特定のパターンをとることによって仕組まれていたプログラムが起動し引き起きこされたようね。ただ、厄介なのが暴走したUNACはどうやら統制された動きを見せていて周囲の兵器を排除しながら最寄りのタワーへと進軍してる。なにか目的意識があるのかしらね。
……しかし、アイン達がUNACのコアを回収していたようだけど、「技術屋なのでそう経たないうちにあっちから依頼がくるでしょう。だったら、先に調べて情報を売り出そうと…」っていう感じで言ってたわ。そのおかげで早期に判明したようね。……どのくらいで売り出したか気になるわ。
「んー、こんなところね…」
「お姉ちゃん、お疲れ様」
私は作業がひと段落し椅子に深々と座り直し身体を伸ばすとフリージアがコーヒーを手渡してきた。…うん、美味しい♪
「それはそうと、大丈夫なの?」
「うん。あの戦闘で疲れてはいたけど、十分に休んだからもう大丈夫。ガーベラも修理とか終わってるからいつでも依頼に出れるよ」
そっか。……例の『声』を聞いて、またふさぎ込んでるかと思ったけど…。
あぁ、フリージアの聞く『声』についてだけど、その昔『危険を感知する』等の第六感?っていうのかしらそういう感覚が鋭い人がいたみたいで『声』という感じで聞こえるみたいね。これは臆病な性格つまりはフリージアの場合だと人見知りなところがあるせいで発現したかもってファットマン達が言ってたわ。……まあ、あの子にも昔に色々あったからね。
「あの時よりかはマシになった方だよ……昔なんてもっと……」
「2人共、サインズからご指名のお依頼が入ったぞ。ちょっと来てくれ!」
「……久しぶりお仕事が来たようだね。お姉ちゃん、行こ!」
「えぇ!」
ご指名の依頼か…さて、何が待っているのやら。
昔の話はまた今度するとするわ。…あの子にとっても辛いこともあるから。
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side:工房如月
-隠れ工房如月 電算室-
「……解析率100%。纏めるのもやっと終わったわねぇ~」
「「「(フィアさん、お疲れ様です)」」」
《ようやく完了したか…流石にブラックな部分が多かったな》
工房如月では暴走UNACのハードウェアの解析がさらに進みほぼすべての解析を終えた。なお、暴走の原因はすぐに発見し世間には公開済みだ。
「でも、じんってさやろうと思えばできるよね~♪」
「ドライ姉さん…仕事はどうしたの?」
「修理ばっかで飽きた。それに全部片付いて暇だ」
いつの間にか電算室にドライが入り込んでいた。
「こほん…ジン、少しいいですか?」
《どうした、改まって》
「早速ですが、あの人に会ってくるために少し出かけようかと思うのですが」
「お~ふぃあ、もしかして『あの場所』行くの?ボクも行きたいなあ」
《…そうか。あの事件で被害の煽り受けたのは彼らもだったな。いいだろう、行ってきなさい。そのために最近根詰めていたのだろう》
「(!?)いいのですか!ありがとうございます♪」
《ドライ、フィアを送ってくれ。どうせ、行きたいのだろう?ああ、疲れているだろうから安全運転でね》
「さっすが~じん。話わっかる~。すぐに用意するね」
ドライはヘリの準備にドヒャアという感じで颯爽と行ってしまった。
「姉さん……あの事件で今はあの行事は自粛気味なんですけどねえ…」
《あの子には関係ないと…《ジン、よろしいですか?》…アインかどうした?》
《客が来ました。用件は『例の件』でだそうです》
《わかった。会おう》
-隠れ工房如月 ブリーフィングルーム-
「待たせたね」
ジンが来客の前に姿を現した。どうやら相手は一介のある傭兵のようだ。
「いや、それほど。あなたも忙しいのに時間をとらせてしまって」
「前置きはいいよ。それで例の件は」
傭兵がデータの入ったPDFを渡す。それに目を通したジンが内容を確認する。
「…そうか。やはり出てきたか」
「あぁ。暴走事件が起きてから早すぎるペースだ。確認しただけで……27人、傭兵が奴に殺された。大体同じ手口でな」
「いよいよ本格化してきたという訳か」
ジンは少し思考に耽ると、傭兵に打診した。
「次はどこに出ると思う?あくまで君の予想でいいが」
「…『NORTH FRONTIER』のシティ跡地」
「そうか…君の機体は修理中だったが代理は出す。調査に向かってくれないか?」
「それは『依頼』か?」
「もちろん正式なものとして処理はするし報酬も出す。やり方は君の自由にしてくれても構わない。後始末もしておこう」
「……奴らが関わっているなら……受けよう!」
ジンと傭兵の間に依頼の契約が結ばれた
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side:財団
《本当にこんな額でいいのか!?》
「あぁ…これでいい。それで返事は?」
《前金のみでこんなに貰ってるんだ。やってやる!》
「そうか。ならば頼む」
交渉を行っていたものが通信を切る。
「……始めようかね。次の実験を」
財団の一言で1台のヘリが飛び立つ。
「……そうだ。あの機能も使ってくれるともっと助かるのだがね…ふふふ」