ARMORED CORE VERDICT DAY ‐カーチス姉妹の協奏曲‐ 作:黑羽焔
それと、ラスト茶番注意。
side:ファットマン
あれから機体回収して帰路に着いたのはいいのだが。やはりフリージアの様子がおかしい。
初めての任務は成功したが、初めて人に「手を掛けた」んだ。あの子の性格だと、いくら外道相手でも思うことがあるんだろうなあ…。
というわけで、今彼女の部屋に向かっている。メンタルのケアも仕事のひとつだからな。
なあに、伊達に歳はとってねえからな。こういうのには慣れて…。ん?あれは?
「マギー?」
フリージアの部屋に入っちまった。こりゃあ先越されたな。まあ少しマギーのお手並みでも見てやるか……。
――――――――――
side:マグノリア
「フリージア?入るわよ。」
「う・・・う~ん。あ、お姉ちゃん」
どうやら泣きつかれて寝てたようね。無理もないか。あのクソ野郎が相手だったとはいえ、あの優しいフリージアじゃこうなるか。
「やっぱし今日のこと気にしてたのね。」
「うん…(グスッ)」
「あまり気にしたらダメよ。確かに『命』を掛ける仕事だけど、いちいち気にしてたら身がもたないわよ」
「それはそうだけど。……でもね、お姉ちゃん…私が気にしてたのはそのことじゃないんだ」
「どんなことなの?」
「あのね。私初めはお姉ちゃんやファットマンのおじちゃん達、お世話になった大事な人のために『戦う』って決めてたんだ。でもね、今回初めて『人』が乗ってる兵器と戦って急に怖くなったんだ。今日のお仕事でいくらああいう奴とはいえ、『人』に手をかけてしまってその人のこれからの人生を奪ってちゃって……。やってから後悔しちゃって」
……。
「また色々傷つけていって、自分じゃ無くなっていきそうで。…それが怖くって、この先何かしでかしそうで……」
はあ。やっぱり私に似てこの子は思い込みが激しいから、悩むとこうなるんだよなあ。
しょうがないなあ。
「えい!(ぽかっ)」
「きゃぁ!なにするの!お姉ちゃん!」
「前のおかえしよ。フリージアも私に似て悩み過ぎ!気にし過ぎ!」
「え?」
「いいフリージア。そういうのをいちいち気にしたら負けなの。はじめにも言ったけどこの仕事は迷った奴から死んでくわ。厳しいけどそれが現実で起きてる。相手はそれなりに『覚悟』もってるからそれを気にせずに襲ってくるわ」
「でも……」
「それにあなたは優しすぎるからああいう人でも傷つけることに抵抗あるかもしれない。でも、貴方の場合しっかり戦闘に集中すれば大丈夫だと思う。
あの状況でも意外と冷静に戦えたのがその証拠よ。それと、私たちみたいに傷付けることに関して慣れることはしなくてもいいわ。それがフリージアの強さだし、大事なものだから……」
「(ガチャ)そういうことだフリージア!」
「ファットマン「おじちゃん」!!」
真打もきちゃったか。ファットマンあとは頼むわね。
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side:ファットマン
マギーがああまで言うとはな…。やはり大事なものを持ってると強くなるな。ほとんど言いたいこと言われちゃったからなあ。一言でいいか。
「フリージア、お前さんは俺のストーカー人生の中で扱ってきたパイロットでは今までにない『何か』をもってるんだ。それが俺らを動かす一種の『希望』になってるんだ。それを大事にしてくれ」
「おじちゃん」
「ついでにお前さんの機体『ガーベラ』もそれにちなんでみんなで付けたんだ。こういう世界だ。…そんなやつもいればおもしろいだろ?」
「うん…(ぐすっ)お姉ちゃん、おじちゃんありがとう。少し楽になったよ」
どうやら、少しは吹っ切れたようだな。
「さてと、おじちゃんはそろそろお暇させてもらうぜ、マギーあとは任せた」
「ちょ、…ちょっとファットマン」
これ以上は本当の『家族』であるマギー…お前の出番だ。おじちゃんはクールに去るぜ。
――――――――――
side:フリージア
おじちゃん、言いたいことだけいって帰っちゃった。でも、お姉ちゃん達にああ思われていたなんて、本当に私大事にされてたんだなあ。うん、一人で悩むことはもうやめたみんながいるもん。
「ねえ、お姉ちゃん」
「ん?どうしたの?」
「みんながそうまでして私の事思ってくれるなら、それに応えないとダメだよね。私もう悩まない!みんなの『希望』として精一杯頑張るよ!」
「(この子ったら)それなら私もファットマン達と精一杯サポートするわ。これからもお願いねフリージア!」
「うん!」
でも、今日だけは…。
「……お姉ちゃん今日はわがまま言わせてもらうね。一緒に寝てもいいかな」
「(はあ。まああんなこともあったし)…いいわ。でも先に着替えましょうね。」
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こうして、フリージアは新たな『覚悟』を決め戦場に立つのであった。これから1年後、『評決の日』と呼ばれる大きな戦いの前章が始まる。
【以下、茶番注意】
side:テンバー
フリージアちゃん大丈夫っすかね~。まあいいや。慰めて好感度アップねらうっす~。
「フリージアちゃんはいりまっす~(ガチャ)」
「きゃぁ!?」
「ちょ、ちょっとまだ入らないで!?」
あらま!?こりゃあ眼福っす!?ってこの感じは……。
「テンバー入る前はノックしろって前にもいったよねえ(ブチ切れ)」
「どうしてノックしないで入るのかな?(黒微笑)」
こ、これは不可抗力っす~~~~~~。ちょ…ちょっとその武器どこから出したっすか。
[マギー:グラインドブレード、フリージア:マスブレード]
「アインたちからもらったお仕置き用非殺傷オーバードウェポンよ(にっこり)」
なんで対人用の非殺傷タイプ開発してるんすか~じょ・・・冗談じゃ。
「少し・・・頭冷やそうか・・・。(黒微笑)」
「くたばれ!!このクソ野郎が!!」
みぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!
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No side
「みぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
「この断末魔・・・。」
「またテンバーか!あの無自覚変態め!」
「はっはっは。まあいつもの事だろ」
1人では未熟かもしれない。それならみんなで分かち合えばいいさ・・・。
どうも暗くなったから。茶番で雰囲気を変えたかったんだ。
というわけで、次回から原作を開始します。
方向性としては、
●ストーリーは真面目・シリアス時々熱血
●サイド・日常・その他では茶番・ギャグ
この2点でいこうと考えています。
この話に出てきたお仕置き用非殺傷オーバードウェポンはしっかりと工房如月が身を以て安全性を保障しております<m(__)m>