The SCP Foundation エージェントJの日記   作:カッコカリ

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一年くらい経ってもまさか感想を下さる方がいるとは思わなかった。

リアルの都合であまりここに顔を出せる機会少ないけど、ご愛読ありがとうございます。

宜しければ、今後とも、よろしくお願いいたします。


なんて言いつつ短いんですけどねー!


第五話 エージェントJ、走る

●月✕日

さて、警報がひっきりなしに鳴り響いて五月蠅いが、とりあえず走り回ることにする。それなりに財団施設全体のルートは把握しているが、ここは迷路みたいになっていて時折何処を走っているのか忘れそうになる。

 

 

途中の十字路に差し掛かった時、パイプの上にクマのぬいぐるみが居て俺に紙を渡してきた。それはDクラス職員?らしき服装をした人間の絵。ナンバーらしきものが書かれているが字が下手過ぎてよめねぇ……。

あの五月蠅いクマは別として、いろんなものを作ってたんだなぁ、あのクマ。材料は人間の肉だが………

 

というかアヒルの玩具まである。一応safeクラスのSCPだが……完全に収容できてないようだ。やっぱりだが、どこぞのSCPが脱走したか、何かのはずみで財団の管理システムが全部解除されていやがる。

 

一つ一つどうにかしたいが、職員も出来れば助けたい。同時にやらなきゃなるまい。俺SCPで収容されなきゃならない筈なのに働きすぎな気がしてきた。

 

なんて考えて居たら、曲がり角でばったり誰かとぶつかりそうになったので、床を蹴って壁をぶん殴って軌道を変更、風圧で吹き飛ばされる誰かの後ろにもう一度床を蹴って壁をぶん殴って回り込んで受け止める。

 

それなりの体格をしているから男か。服装を確認するとDクラス職員のようだ。ナンバーは………D-9341か。

 

とりあえず生存者一人目を確保した。俺、ジョン・ドゥ、よろしく。………なんだか久しぶりに自己紹介した気がする。

 

クソトカゲどもを管理する部屋にナードよろしく引き籠ってたからなぁ、人と話す機会が無くなるのも無理はないか。

 

 

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D-9341と一緒に歩くことになったが、こいつ………

 

 

 ど う し よ う も ね ぇ ア ホ だ

 

 

誰が好き好んで危険なSCPに近づく馬鹿が居るっ!?それも、試せることは何でも試そうとしやがる!?

馬鹿だろ!お前馬鹿だろぉ!?

 

資料読んだよな!?危険だってわかってるよな!?オレが教えたよな!?なんで触れようとする!?なんで隔壁開ける!?馬鹿じゃねぇのお前!?マジで馬鹿だ!アホだ!

 

しかも悪びれる態度もねぇ……無表情そのものだこいつ。ああ、だけどゼンマイ仕掛けを使ってセキュリティーカードのレベルを上げるって試みは大したもんだ。発想が良い。

 

だけどさ、自分で入ろうとすんなよ……。それで本当に大変だったんだからさ。諦めろ、な?

 

とか色々話して居たら救急箱とか渡された。いや、俺傷は付かないし、仮に傷が出来てもすぐ再生しちゃうしな。

ん……電池?……あ、物持ち?なるほどね。 あ、万能薬発見。

 

一応D-9341と話し合ってみたが、こいつの目的は一刻も早くこんなところから脱出して元の生活を取り戻したいそうだ。

 

………………。

 

流石に脱出して元の生活に戻ろうとするなら俺もこいつを捕まえなきゃならん。

 

俺は人間のつもりだ。だからこんな状況を直ぐに脱して家族の下に、故郷に帰りたいという気持ちが芽生えるのも良く分かる。

 

だが、俺はSCPでもあり、財団の職員……エージェントだ。

 

気の毒だが、収容期間をちゃんと完了してからにしてくれ。その代わり今限りだが、必ず保護することは約束する。それが俺に出来る唯一の精一杯だ。

 

だけどさ、死にたくないなら危険なSCPに手を出そうとするなよ?良いな?手を出すなよ?フリじゃないからな!?

 

っておいおい走るな!走るな!

 

 

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そうして、廊下を移動し、T字路に差し掛かると、その中央の床に黒いシミのようなものが広がっていた。

 

ポケットディメンションと呼ばれるソレは、オールドマンが作り出した”穴”だ。一応忠告はしておく。そこに入ると脱出はほぼ不可能だからな?気を付けろよ?

 

あ!またこいつ飛び込もうとしやがる!チャレンジ精神旺盛だなおい!それで資格でも取ってろよ!社会で役立つぞ!?

 

とかあーだこーだしていると、俺達の後ろの床から黒いシミがにじみ出て、そこから人型が出てきた。俺が良く知るあのSCPだ。

 

オールドマン。廊下にあるポケットディメンションを見つけてからもしかしたらと思ってたが、やっぱりか……んで、丁度年齢的にもドンピシャなD-9341を狙ってきたということか。

 

とりあえずD-9341にはさがってもらっておおおおおおおおおおおおおおおおおい!?

 

なにアスリート選手よろしく穴に飛び込んでんだてめぇーーーッ!?オールドマンも呆気に取られてるじゃねぇか!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

             警告:

            機密指定

  財団データベースへの許可無きアクセスは固く禁止されています

      違反者は追跡、特定、拘留されます

 

 

   人類は

   恐怖から逃げ隠れていた時代に

   逆戻りしてはならない。

 

   他に我々を

   守るものはいない。

 

   我々自身が立ち上がらなければ

   ならないのだ。

 

 

   確保し、収容し、保護しろ。

 

   確保し、収容し、保護しろ。

 

◆警告: HMCLおよびO5による承認が必要◆

 

 貴方がアクセスを試みているファイルはレベル5/■■■■■■クリアランスを持つ人員にのみアクセスが許可されています。このクリアランスは通常のレベル5セキュリティプロトコルに含まれません。

 

 必要なクリアランス無しにこれ以上のアクセスを試みることは財団による雇用の終了、全ての教育上、医療上、退職後、あるいは死亡時の福利厚生を取り消す根拠となります。

 

 資格認証のため、貴方はこれをもって既知の情報災害的画像に暴露される事に同意することとなり、貴方が画像に対する予防措置を受けていることを確認します。認証されていないアクセスの場合、このコンソールは操作不能になります。

 

 保安要員が派遣され、貴方を蘇生した後に尋問のため留置房へ護送することになります。財団のイントラネットに接続されていないいずれのコンピューターからこのファイルへアクセスを試みることも、クリアランスに関わらず即時終了をもたらすこととなります。

 

[ログイン資格を提示せよ: 要レベル5/■■■■クリアランス]

 

 

 

 

 

...

...

...

 

意識が確認されました。ファイルを取得します。

 

...

...

...

 

 

 

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20■■/■■/■■

 

 電源質の各部品に突然発生した異常劣化によって発生した件の騒動は複数のSCP脱走を招き、危うくKクラスシナリオが発生する危険性を大いに内包していた。我々にとって幸運だったのは、エージェントJ。騒動の中心にいたSCP(編集済み)がこのサイトに居たということだ。

 

 彼が行ったことはごく単純なもの。脱走したSCPをその手で捕まえ、収容フロアに押し込んだというもの。収容されたSCPは特に問題なく現在も収容フロアの中に居るが、特に変化の見られた個体が存在する。

 

 SCP106(オールドマン)とSCP096(シャイガイ)には疲労困憊の様子が見られていた。精密機器によるスキャンの結果、全身に殴打の跡が残っていた。

 

 件のトラブルが収束してより一ヶ月の日にちが過ぎたが、未だに当該SCP達には殴打の跡が残っており、回復の兆候は見られずそのままの状態で固定されているように見受けられる。エージェントJの持っている能力に更なる謎が深まった瞬間でもある。現状分かっていることは物理的法則を無視した身体能力とSCPから受ける肉体的影響を餞別、取り込むことによる自身の自己改造、SCP682(不死身の爬虫類)に匹敵する再生能力。これらに、殴打することによるあらゆるものの状態を固定するという物が追加された。

 

O5より追加の調査報告要請を受けられたし、随時報告を求む。 


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