ランスIF 二人の英雄   作:散々

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第68話 歓喜の瞬間

 

-食料コア 地下二階-

 

「アレキサンダーさん、サイアスさん。どうですか?」

「奥に何か……んっ……」

「やれやれ、いきなり水浸しとはな……」

「ごめんなさい……迷惑を掛けてしまって……」

 

 橋の上から水の中にいるアレキサンダーとサイアスに声を掛けるメナド。二人は水の中に入り、水路の中継地点にある柵を探っていた。魔農民から南の水路に何かが詰まって水の流れが悪くなっているという情報を聞いたからである。申し訳なさそうにしているリックに手だけで返事をし、その横に立っているカバッハーンに向かってサイアスは声を掛ける。

 

「雷帝も手伝っては下さいませんか?」

「馬鹿者。年寄りをこんな冷たい水の中に入れようとするなど、何を考えておるのじゃ」

「サイアス様。やはり私も手伝います」

「それならぼくも……」

「いや、いや。こういうのは男の仕事さ。二人もあちらの儀式に合流してくるといい」

 

 手伝おうとするキューティとメナド。救助隊の中でも特に真面目な二人であり、特にメナドは赤の軍副将としての責任感も持っていた。だが、その二人を手で制するサイアス。女性には優しい紳士な男である。それを横目にアレキサンダーは柵の奥に詰まっていたものを手に取るが、それは何かの鉱物であった。

 

「違いましたか……」

「あら、サイアス様。あちらに何か光るものが……」

「あれか? よっと」

 

 真知子が指差す方向には確かに何か光っている。その指示を受けたサイアスがそちらに向かっていくのをロゼが眠そうにしながら見ている。

 

「いやー、夏だけど迷宮内は結構寒いのに、よくやるわ」

「ロゼさん。そういえばどうしてさっきはダ・ゲイルさんを呼んでくれなかったんですか?」

「万が一戦闘で死んじゃったら、誰が私の夜の相手をしてくれるのよ。戦闘でダ・ゲイルは使わないって、神に誓っているのよ。神様なんて信じてないけどね」

「こいつ、本当に神官か?」

 

 シャイラが訝しげな目でロゼを見ているが、ロゼは全く気にした様子もなく欠伸をしている。ゼス側からしたら驚くべき光景だろうが、カスタムやリーザスの面々はとっくに慣れたものである。

 

「でも、ロゼさん。最近ダ・ゲイルさんを呼び出す回数減ってませんですかー?」

「あら? どうしてそう思うの?」

「そういえば……以前はいつ教会にいっても……その……悪魔と交わっている印象がありましたが、ここ数ヶ月は少なくとも昼はそういう行為をしているのを見ませんね」

「遂にロゼさんも真面目に神の道を歩む決意を? 素晴らしい事です!」

 

 トマトと香澄の言葉を聞いてセルが感激に打ち震える。だが、ロゼ本人は頭を掻きながらそのセルの言葉を否定する。

 

「んー……別にそんな気は更々ないんだけどね。でもまあ、ダ・ゲイルとする回数は減ったかな。最近どうも気分が乗らなくて……」

「心境の変化ですか? ま、まさか……!?」

 

 何か思い至る事があったのか、トマトが後ずさりながらわなわなと震える。その反応を見て何を考えているか一目瞭然と言うもの。苦笑しながらそれも否定するロゼ。

 

「あー、トマトの心配してるような事はないから安心しなさい」

「ほっ。これ以上ライバルが増えるのは避けたかったので、安心ですー」

「……正直、私よりもセルの方が怪しいと思うけどね」

「な、何を急に!?」

「ロゼさん詳しく」

「真知子……いつの間に……」

 

 わいわいとガールズトークに花を咲かしている自由都市の面々。その後方では、水路調査の合間にお互いの戦力確認をするため、レベル神を呼び出してのレベルアップ及びレベル確認の作業が行われていた。サイアスに促されたキューティとメナドもいつの間にかこちらに合流している。

 

「ちちんぷいぷい……ぷるるんぷるるん……んーえいっ! スイートハニーかなみのレベルは33だね。次のレベルにはまだ経験値が足りないようだねぇ」

「くっ……どうしてもこの辺から伸びにくいなぁ……」

「いやいや。その年でこのレベルなら十分じゃぞ、嬢ちゃん」

「うん……私より高い……」

「というか、とんでもないレベル神を呼び出したわね。マリアのドジ」

「うっ……ごめん……」

 

 マリアが呼び出したレベル神のじょにぃは非常に変わったレベル神であった。レベル神には珍しい男性体で、ピエロ風の格好をした彼はマリアたちの事を男女問わずスイートハニーと呼んでいる。ただ、階級はルークとランスが契約しているウィリスよりも上らしい。

 

「スイートハニーチルディはレベル24、スイートハニーアレキサンダーはレベル43、スイートハニー志津香はレベル31、スイートハニーカバッハーンはレベル40、スイートハニーサイアスはレベル37、スイートハニーウスピラはレベル29、スイートハニーキューティはレベル25……」

 

 じょにぃが離れている面々のレベルも読み上げていくが、その度にゼスの面々が驚く。キューティが志津香に向き直りながら問いを投げる。

 

「高いですね……アレキサンダーさんも貴女も、リーザスの軍人ではないのですよね?」

「ええ、まあね」

「強いとは思っておったが、レベルだけならウスピラよりも上とはな……これはより精進しないといかんの、キューティ、ウスピラ」

「は、はい!」

「頑張らないと……」

「(くっ! わたくしがこんなゼスの警備隊長如きに遅れをとるだなんて……)」

 

 チルディがキューティに対抗心を燃やしている中、ナギ以外のレベルが読み上げられた。最後の一人となったナギをちらりと見て静かに笑うじょにぃ。周囲に掛けられている魔法に気が付いたのだ。流石は高位のレベル神といったところか。

 

「ま、郷に入っては郷に従わせて貰うよ。スイートハニーアスマはレベル63だね。トレビアァン」

「えっ!?」

「た……高いですわ……」

「これで一魔法兵なのですか? カバッハーン様」

「うむ。アスマ様は一魔法兵に過ぎん」

 

 あまりの高レベルにレイラが疑問を口にする。こんなの、どこの国でも将軍クラスで無ければおかしい程だ。だが、カバッハーンはその問いにハッキリと頷く。だが、今の言葉に疑問を持ったマリアが質問を続ける。

 

「でも、様と呼んでいるんですね」

「それは私のお父様が偉いからだ」

「なるほど……高貴な生まれという訳ですわね」

「凄いわね、アスマ。鍛錬は父親と?」

「ああ、最高のお父様だ」

「そう。仲の良い親子なのね」

 

 父と聞いた志津香は両親の事を思い出し、フッと笑う。自分では最早叶わぬ望みを、目の前のナギは今も行っているのだ。だが、それに嫉妬したりなどはしない。自分よりもレベルの高いナギだが、どこか放っておけないところがある。ナギの事を静かに笑いながら見ていると、ナギが志津香に向かって言葉を投げる。

 

「志津香、ゼスに来ないか? それ程の才能を埋もれさせるのは惜しいぞ」

「悪いけど、今の生活がそれなりに気に入っているから行く気はないわね」

「そうか……残念だ……」

「悪いわね。ああ、もう。そんな顔しないの」

 

 実力を認めて貰った上での誘いは純粋に嬉しいが、カスタムでの生活は気に入っているため離れるつもりはない。それに、軍というのは肩が凝りそうだ。そう考えて丁重に断る志津香だったが、目に見えて気落ちするナギを慌てて宥める。その様子を見ていたカバッハーンとマリアは内心で思う。

 

「(ナギ様があれ程誰かに執着するとは珍しいのう)」

「(なんだか姉妹みたい……)」

「ビンゴだ! 見つけたぞ」

「あ、ボクのヘルメットです……」

 

 そのとき、水路からサイアスの声が響く。リックのヘルメットをようやく見つけたようで、高々と掲げてこちらに示してきた。水路から上がったサイアスはヘルメットをリックに手渡し、受け取ったリックは水を拭ってからそれを被る。すると、先程までの弱気な様子から一変し、深々と全員に頭を下げてくる。

 

「……ご迷惑をお掛けしました。汚名返上出来るよう、これからは働かせていただきます」

「ほう。本当に変わるもんじゃな。面白いのう」

「ユニーク……」

「あーん。ジュリアちゃんは可愛いリックちゃんの方がよかったのにぃ……」

 

 とはいえ、リック復活に胸を撫で下ろす一同。レベルでこそこの場での最強はナギに譲ったが、それでも彼の実力は誰もが認めるところだ。

 

「アレキサンダー殿とサイアス殿にも大変ご迷惑を……」

「ああ、気にしなくていいさ」

「これから期待しています、リック殿。それと、マリア殿。変わった鉱石を発見したのですが……」

 

 二人に頭を下げるリックだが、二人共まるで気にしていない様子であった。細かい事は引きずらない性格なのだ。服の水を絞っていたアレキサンダーが水路で見つけた鉱物をマリアに見せると、その目の色が変わる。

 

「こ、これはヒララ合金! これがあればチューリップ1号を更にパワーアップすることが出来る! アレキサンダーさん、これ……」

「必要ならば差し上げますよ。私には不要な物ですので」

「あーん、ありがとうございます! 香澄、今夜は徹夜よ!」

「ひぇぇぇぇぇ……」

 

 ガールズトーク側にいた香澄に大声で叫び、状況も判らず困惑する香澄。地味に香澄が更に不幸になっているのを横目に、濡れた体を小さな炎を出して乾かしながらウスピラに向き直るサイアス。

 

「どうだい。水も滴るいい男……ってな」

「別に……」

「つれないねぇ……」

 

 水路に入ったときから考えていた渾身のネタであったが、見事玉砕。サイアスの背中には哀愁が漂っている。

 

「お、ようやく現状確認が終わったか?」

「ふふふ、この愛と勇気の戦士の強さに驚きましたか?」

「…………」

 

 ガールズトークをしていた面々も立ち上がってこちらに歩いてくる。シャイラとネイがレベル神での結果はどうだったかと尋ねるが、カバッハーンは無言で電磁結界を二人に放つ。

 

「「ぎゃぁぁぁぁぁ!!」」

「戦闘要員でない真知子殿と香澄殿を除けば、お主らがずば抜けて低いわ! よくレベル一桁で傭兵に志願したもんじゃな! 別の意味で驚いたわい!」

「私はジュリアさんがセスナさんよりもレベルが高かった事の方が驚きましたけど……」

「きゃはははは! ジュリアちゃん無敵!」

「ぐぅ……ぐぅ……」

「一応親衛隊の訓練はさせているからね……」

「ま、レベルは一つの目安でしかないって事だな」

 

 何気に酷い発言をするサイアスだったが、ジュリアよりもセスナの方が頼りになりそうなのは誰もが認めるところであったため誰も突っ込まない。あの巨漢のデンズを吹き飛ばした程なのだ。

 

「さぁ、それじゃあ捜索を続けましょう。この鍵があれば地下三階に行けるはずよ」

 

 現状確認を終えた連合軍は地下三階に向けて出発する。かなりの大所帯になったが、心強いメンバーが一気に増えた。ぞろぞろと通路を歩いて行く中、痺れているシャイラとネイがロゼに助けを求める。

 

「か、回復を……」

「一回50GOLD」

「くっ……微妙に払えそうな値段を……」

「駄目よシャイラ! それだけあれば一回飲めるわ!」

「あんたらも駄目人間ねー。私と一緒」

 

 結局20GOLDで二人を回復するロゼ。セルに頼めばいいという事に気が付いていないシャイラとネイだった。

 

 

 

-闘将コア-

 

「見ろ、これが闘将だ。役立たずの貴様らではわたくしの護衛に不安が残る。これを復活させ、わたくしの護衛にする。そうなればお前たちなんか用無しだな、ケヒャケヒャ!」

「…………」

 

 闘将コアにビッチの笑い声が響く。リーザスとゼスに敗れたヘルマン調査隊。原因は、明らかに戦力不足だ。それを補うため、彼らは闘将が奉られているという闘将コアにやってきていた。中々闘将は見つからずにイライラしていたビッチだったが、ようやく一体の闘将を発見すると一気に上機嫌になる。その闘将は、とある部屋の中の椅子に腰掛けたままその動きを止めていた。椅子には人間の頭蓋骨と思われるものが装飾されており、部屋の至る所に頭蓋骨が飾られていた。メリムが怯えた声を出す。

 

「これ……この闘将がやったのでしょうか……?」

「さあな。だが、あまり良い趣味ではないな」

「メリム。それではこの闘将を動かせ!」

「出来ません……」

「なにぃ!?」

 

 ビッチが大げさに驚く。闘将を今すぐにでも動かせると思っていたようだが、その勘違いをメリムが正す。

 

「この闘将は何らかの方法で昏睡状態にあるみたいです。魔法で脳に刺激を与えないと目覚めないと思われます。それと……」

「それと、何だ?」

「闘将はこの闘神都市の中枢より行動命令を受けているため、それ以外の命令は聞かないようです。動かしたところで、ビッチ様の命令を聞くかどうかは判りません……」

 

 メリムが俯きながらそう答えるが、ビッチはニヤリと笑う。

 

「ケヒャケヒャ。そんな事なら心配無用だ。絶対にわたくしの命令を聞くようになる手段がある」

「……また姑息な手か?」

 

 ヒューバートが腕組みをしながら呆れた様子で問いかけると、ビッチはごそごそと服の中を探って何かを取り出す。

 

「このヘルマン特性のぷちハニー爆弾をこいつの体内のあちこちに仕掛ける。頑丈な外部装甲ではなく、内部や関節などを重点的にな。わたくしの命令を聞かなければ……ドカーンだ!」

「やはりそんな手段か……」

「よし、メリム。さっさと取り付けろ」

「は、はい!」

 

 ビッチの指示を受けてメリムが爆弾を取り付けていく。闘将自身では簡単に外せないよう、内部にもしっかりと埋め込む。最終的に13個もの爆弾を取り付けた後、ビッチが闘将に近づいていく。

 

「では、動かすとするか。魔力を注ぎ込めばいいのだな?」

「はい。でも、魔法を使えるイオさんがここに居られないのでは……」

「わたくしがいるではないか。神魔法を極めたわたくし自ら魔力を注いでやろう」

 

 無能そうに見えるビッチであるが、一応神魔法の使い手ではあった。ヒューバートとデンズが負った怪我もここに来るまでにヒーリングで治療しており、既に二人は完治していた。闘将の頭に両手を当て、ビッチが魔力を注ぎ始める。

 

「はぁぁぁぁぁぁ……はぁぁぁぁぁ……はぁはぁ……」

 

 威勢良く声を出していたビッチだが、段々とその声が擦れていき、挙げ句の果てには息を大きく切らしていた。キッとメリムを睨み付けるビッチ。

 

「なんだ、動かないではないか! メリム、貴様間違えたな!」

「い、いえ。あの……ビッチ様の力が……」

「ん? わたくしが何だって!?」

「はっはっは。お前じゃ闘将を動かすには力不足だとさ。なっ、メリム」

「えっ……? あの……そうです……」

「くっ……生意気な人形め」

 

 忌々しげに闘将を睨みつけるビッチ。蹴り飛ばしてやろうかとも思ったが、そのはずみで爆弾が爆発したら最悪なのでそれは思い留まる。と、何かを思いつき表情を一変させるビッチ。

 

「おお、そうだ。先程のクソ共の中に魔法使いがいたな。あれを捕まえてやらせよう」

「ゼスの連中か? 四将軍を捕まえるなど到底……」

「いや、四将軍の他に無名の魔法使いが四人いただろう。リーザスに二人、ゼスに二人だ」

「あいつらか……そう簡単にいく相手とは思えんが……」

 

 ビッチが言っているのは志津香、ロゼ、ナギ、キューティの四人。実際に手を合わせたヒューバートが苦言を呈すが、ビッチは聞く耳を持たない。

 

「あの程度の奴らなら捕らえるのは容易い。適当に二人くらい捕まえて、わたくしに服従させ、この人形を動かす手伝いをして貰おう。自分たちの仲間を皆殺しにする手伝いをね、ケヒャケヒャ!」

「悪趣味な……」

「そうとなれば、早速捕まえるとしよう! 食料コアの地下三階には確かあのトラップがあったな」

 

 ビッチの言葉に驚くメリム。先に調査を進めていたヘルマン軍が事前に見つけていたトラップ。だが、それはあまりにも危険なものだった。

 

「え、あれですか!? あれは落とされた方が危ないのでは……?」

「リーザスとゼスのクソ共の命など知った事か。では行くぞ! ケヒャケヒャ!」

 

 こうして、ヘルマン調査隊は再び食料コアへと向かう。先に調査を進めて上部司令室まで探索をし終えたアドバンテージは大きく、彼らは闘神都市の中を自由に動き回っていた。魔法使いを捕まえるべく闘将の部屋を後にしたが、彼らは気が付いていなかった。いや、気が付けなかった。この部屋の入り口には本来注意書きが張られていたのだが、長い年月と共に風化したそれは到底読めるものではなくなっていたからだ。そこにはこう書かれていた。

 

-最強の闘将 ディオ・カルミス封印の間 何人も封印を解く事をフリークの名においてここに禁ず-

 

 ルークにとって、そしてゼス勢にとって最悪の相性を誇る闘将の復活が、着々と近づいていた。

 

 

 

-食料コア 地下三階-

 

 貯蔵庫の鍵を使い、三階まで降りてきた一行。道中何度もモンスターが現れていたが、全て瞬殺であった。

 

「大したモンスターはおらんの」

「そのようですね」

「なんて頼もしい……」

「これだけの豪華面子、中々揃わないわよ……」

 

 それも当然の結果であった。リック、レイラ、メナドというリーザスの猛者。志津香、アレキサンダーという自由都市の猛者。更にゼスからは四天王一人と四将軍三人という夢のような状況。襲いかかってくるモンスターが可哀想になる程であった。そのとき、先頭を歩いていたリックが急に立ち止まる。

 

「これは……?」

「どうしたんですか、リックさん?」

「いえ……おかしいですね、この先に進めません」

「ん……? 雷帝、これはまさか……」

「ふむ、男結界とは珍しい結界じゃな」

「男結界?」

 

 リックとサイアスが目の前の通路に張られた結界に手を触れている中、カバッハーンが珍しそうにしながらしげしげと眺める。男結界という聞き覚えの無い結界にメナドは不思議そうにしながら尋ねると、代わりに志津香がその問いに答える。

 

「その名の通り、男の人は通る事の出来ない結界よ」

「となると、俺らはここで待つしかありませんね」

「えっ!? それってかなり不味いんじゃ……」

「いやいや、十分な戦力だろ」

「ライトくんとレフトくんも男の子判定なんですね……」

「キュー、キュー……」

 

 ウォール・ガイのライトくんとレフトくんもどうやら男の子モンスターと判定されたらしい。結界を通れず、悲しそうな目をするライトくんとレフトくん。

 

「ふむ……生成生物であるウォール・ガイは、本来性別など無いのじゃがな……」

「長く連れ添う事で自我でも芽生えましたかね? よかったな、キューティ。立派な友達だ」

「喜んで良いのでしょうか……?」

 

 ライトくんとレフトくんの事は大事に思っているが、友達と認めるのは何か悲しい気がするキューティ。因みに人間の友達、0人。

 

「本当に大丈夫かな……」

「心配しすぎだ。それで負けるところが見てみたいよ」

 

 結界を通る事の出来ないリック、アレキサンダー、サイアス、カバッハーンの四人と二体のウォール・ガイが通路で待機する事になる。不安そうにするマリアだが、この四人が減ってもまだウスピラ、ナギ、志津香、かなみ、メナドと戦力的には十分な状況だ。サイアスが笑い飛ばす。

 

「結界の解除装置が多分中にあるはずじゃ。それを解除してくれれば、すぐにでも追いつくぞい」

「……結界解除しても、ジジイだけここに置いていかないか?」

「……賛成」

「何か言ったかの?」

「「いえ、何でもありません!」」

 

 小声で話していたシャイラとネイだが、カバッハーンに睨まれて即座に土下座をする。その二人を見下ろすナギ。

 

「この二人は土下座をするのと痺れるのが仕事なのか?」

「うっ……否定できません……」

「やれやれ……もっとマシな人材いなかったの?」

 

 ナギにそう問われ、この二人の責任者であるキューティが申し訳なさそうにする。志津香がため息をつくが、まさか傭兵募集会場に四人しか来ず選ぶ余地が無かったとは思っていなかった。チラリとシャイラとネイを見ると、既にその土下座は板についていた。

 

「それじゃあ、先に行って結界を解除してきますね」

「お気をつけて……」

「レイラ殿、メナド。頼みます」

「任せておいて、リック」

「ウスピラ、アスマ様、キューティ。油断はするなよ」

「任せて……」

「問題ない」

「では行って参ります、サイアス様、カバッハーン様!」

 

 キューティがビシッと敬礼をし、女性陣だけで結界の先へと進む事になる。それを見送りながら一息つく男性陣。

 

「大丈夫でしょうか?」

「ま、あれだけ戦力が揃っていればなんとかなるだろ」

「まさかゼスと協力する日が来るとは思いませんでしたよ」

「それは俺もさ、赤い死神」

「サイアス殿はルーク殿と長い付き合いで?」

「まあな。出会ったのは十年以上も前だ」

 

 リックの問いかけにサイアスが苦笑しながら答える。当時はまだまだ若かったなと思っているのだろう。瞬間、カバッハーンがニヤニヤと笑っているのが視界に飛び込んできた。

 

「ゼス最きょ……」

「新聞であいつが行方不明になったと知ったときは驚いたものさ!」

 

 即座にカバッハーンの言葉を遮るサイアス。あの頃の若気の至りによる失言を弄られる訳にはいかない。それも、敵国の将軍の前でそれは死ぬほど恥ずかしい。舌打ちをするカバッハーンを横目に、サイアスは心の中で安堵しながら話を続けた。

 

「まさか解放軍の中心人物だったとはな……」

「ええ、ルーク殿がいなかったらリーザスは滅びていたでしょう」

「やれやれ、相変わらずお人好しで苦労しているな、あいつは……」

「だが、それがルーク殿らしいといったところでしょうね……」

 

 本来敵同士であるリックとサイアスだが、ルークという共通の知り合いの話題で盛り上がる。そこにアレキサンダーも加わり、更に話題は広がっていく。ふと、サイアスは気が付く。途中からカバッハーンが会話に参加していない。カバッハーンもルークの事は知っているはずだ。ふて腐れてしまったかと考えながら視線を向けると、真剣な表情で自分たちが歩いてきた通路に視線を向けていた。

 

「雷帝、どうされましたか?」

「……構えるのじゃ。こちらに凄いのが近づいているぞい」

「何ですって!?」

 

 カバッハーンの言葉に三人が目を見開く。サイアスもリックもアレキサンダーも間違いなく大陸で有数の強者。だが、その三人よりも早くカバッハーンはこの場に近づいてくる者の気配を察したのだ。これが、場数を踏んできた老兵の経験といったところか。

 

「二人じゃな……間違いなく強いの」

「それは我ら四人と比較しても……」

「勝てるかは微妙じゃな。ふふ……滾る、滾る……」

「一体、何者が……」

「…………」

 

 全員が身構え、通路の先を見る。ここに来てカバッハーン以外の三人もその気配を感じ取った。強い、それも二人共だ。ひょっとしたら自分たちよりも格上かもしれない。アレキサンダーの頬を汗が流れる。だが、サイアスだけは他の三人と違う表情になる。

 

「(いや……この気配はまさか……)」

 

 そして、通路の角を曲がり二つの人影がこちらに姿を現す。それは他の三人にとって意外な人物であったが、サイアスにとっては予想通りの相手であった。

 

 

 

-食料コア 地下三階 結界操作室-

 

 通路を進んでいるマリアたちがとある部屋を発見する。扉にかかったプレートには、結界操作室と書かれている。

 

「ここね。さっさと結界を解除してしまいましょう」

「なあ、なんとかあのジジイだけ結界の向こうにやれないか……?」

「出来ません! あんまり酷いと報酬払いませんよ!」

「横暴だ!」

「職権乱用だ!」

 

 シャイラとネイがキューティに猛抗議するのを尻目に、マリアは扉を開ける。部屋の中には結界解除装置と思われるものがあったが、その側には羽の生えた赤ん坊が飛んでいた。非常に愛くるしい見た目であり、思わずマリアは素直な感想を口にしてしまう。

 

「あ、可愛い」

「おねーちゃん、遊んででちゅー」

「はーい、ジュリアちゃんが遊んであげますよー」

「あ、ずるいですー。トマトもあの子と遊びたいですー」

「いやいや、ここは母性本能溢れる愛の戦士シャイラが……」

 

 赤ん坊に近づいていこうとする三人だったが、その道を遮るようにスッと腕が伸ばされる。レイラ、真知子、セスナの三人だ。

 

「駄目よ、ジュリア」

「トマトさん。下がってください」

「危険……」

「は? 危険って、あの赤ん坊がか?」

「レイラさん、ちょっとくらい近づいても……」

「死にたいの?」

 

 マリアも不思議そうにしながら尋ねるが、レイラが真剣な口調でそう返す。ただ事ではない様子にマリアが周囲を見回すと、側にいたウスピラとナギもいつの間にか身構えていた。同じく事態を飲み込めていないキューティが困惑しながらウスピラに尋ねようとするが、その前にセスナが口を開く。

 

「あれは……女殺しというモンスター……」

「私も以前コンピュータの情報で見た事があります。絶対に近づいては駄目……」

「……ちっ」

 

 セスナと真知子の言葉を聞いて、女殺しが舌打ちをする。これこそが、女殺しの本性なのだ。レイラが剣を抜きながら、ジリジリと後方に下がる。

 

「男結界の奥に潜んでいるとは……厄介なトラップね」

「どういうモンスターなんですか?」

「女性ではダメージを与える事が出来ないの、絶対にね」

「そんなモンスターが存在するだなんて……」

「知らなかったわ……」

「あんたらは知ってなさいよ! 冒険者でしょ!」

 

 驚愕するシャイラとネイに突っ込む志津香。あまりモンスターと戦う機会のないかなみやキューティが知らないのは無理もないが、冒険者であるこの二人が知らないのは流石に擁護できない。事実、セスナは知っていた訳だし。

 

「後でカバッハーン様に報告を……」

「「それだけは止めてください、キューティ様!!」」

「ホワイトレーザー!」

 

 瞬間、ナギが女殺しに向かって魔法を放つ。その魔法は見事に直撃したが、女殺しはケロリとした様子。全く効いている素振りがない。

 

「お父様から聞いた事はあったが、本当にダメージを与えられないんだな」

「そんな……今ここには女性しかいないんですよ!?」

「ランスよりタチが悪いわ!」

「おねーちゃん、ぼくちゃんと遊びまちょう。綺麗に皮を剥いであげるでちゅよ!」

 

 香澄の顔が青ざめ、かなみがランスと比べて声を上げる。その言葉に反応するように女殺しの表情が一変し、パンツの中から血濡れた包丁を取り出して一気にこちらに向かって飛んでくる。即座に声を上げるレイラ。

 

「逃げるわよ!」

「ひぇぇぇぇ……」

「セスナさん! 何でもう寝ているんですか!」

「ぐぅ……ぐぅ……おおっ!」

 

 セルに引っ張られながらセスナも目覚め、歩いてきた通路を全力で引き返す一行。ダメージが与えられないのでは勝ち目が無い。せめて結界のところまで戻れれば、サイアスたちにとって女殺しなど敵では無い。全速力で逃げる一行の後を女殺しが笑いながら追ってくる。

 

「待ってでちゅ! ぼくちゃんと遊びまちょう!」

「イヤに決まってるでしょ!」

 

 必死に逃げるマリアたちだったが、あまりにも人数が多すぎるため狭い通路を思うように走れない。こんなところで大所帯のデメリットが出てしまうとは。女殺しがどんどんとその距離を詰めていたそのとき、真知子と香澄が転んでしまう。

 

「香澄!」

「真知子さん!」

 

 元々他のメンバーと違い、体力では劣る二人。必死に立ち上がろうとするが、女殺しはもう二人のすぐ後ろまで迫ってきていた。

 

「スノーレーザー……」

「ファイヤーレーザー!」

「ホワイトレーザー!」

「はっ!」

「ら、ライトくんとレフトくん。すぐにガードを! って、いないんだった!」

 

 ウスピラと志津香、ナギとかなみが即座に攻撃を放ち、それは全て命中する。だが、そのどれもが女殺しにはダメージを与えられなかった。狂気の表情を浮かべながら二人に迫っていく女殺し。

 

「こ、この中に女だと思い込んでいるけど実は男の奴はいないのか!?」

「いる訳ないですわ!」

 

 シャイラが困惑しながら訳の判らない事を宣い、チルディが焦りながら突っ込みを入れる。これだけの強者が揃っているが、最悪の相性である女殺しにはどう足掻いてもダメージを与えられないのだ。

 

「マズイわ! ダ・ゲイル、今すぐ……」

 

 ロゼが先程戦闘には使わないと宣言していたダ・ゲイルを呼び出そうとする。それ程までに窮地なのだ。だが、間に合わない。真知子と香澄の目前まで迫っていた女殺しが包丁を振りかぶる。

 

「えっ……!?」

 

 その時、メナドが目を見開く。助けに入ろうとしていた自分の横を、猛スピードで駆けていく人物がいたのだ。

 

「ひっ……」

「ルークさん……」

 

 香澄が声にならない悲鳴を上げ、真知子が思い人の名前を口にする。全員が助けに入ろうとする中、その包丁がゆっくりと振り下ろされていく。だが、その刃が二人に届く事はなかった。

 

「真滅斬!!」

「ぎゃぁぁぁぁぁ!」

「……えっ?」

「うそ……」

 

 突如現れた男が女殺しを一刀両断にしたのだ。口をぱくぱくとさせながら、地面に落ちていく女殺し。その光景を見ながら、ウスピラとナギが不思議そうに呟く。

 

「誰……? どうやって男結界を……?」

「強いな……」

「ぐぅ……ぐぅ……」

「あーん、可愛かったのにジュリアちゃんショックー」

 

 この四人だけが、現れた男の正体を知らない。だが、他の者たちは目を見開く。知っている。いや、この男を捜すためにここまで来たのだ。男結界など、この男の前では意味を持たない。剣を仕舞いながら、現れた男が口を開く。

 

「サイアスから話は聞いた。こんな所まで来て貰って……迷惑掛けてしまったみたいだな……」

「あ……ああ……」

「出るタイミング……狙ってたんじゃないの……馬鹿……」

 

 かなみの目に涙が浮かぶ。志津香が他のみんなに見られないよう、帽子を深く被ってその顔を隠す。

 

「怪我はないか? 真知子さん、香澄」

「っ……ルークさん!」

 

 瞬間、真知子はルークの胸に飛び込んでいた。それをしっかりと受け止めながら、ルークは周りにいる人物たちをしっかりと見る。自分とランス、シィルの三人を助けるために、こんな場所まで来てくれた仲間たちの姿を。泣きながら、笑いながら、こちらに向かってくる少女たちの姿を。

 

「久しぶりだな、みんな」

「ルークさん!」

「よかった……本当に……」

「真知子さん抜け駆けですー!」

 

 どどど、とルークの胸にかなみ、メナド、トマトの三人が飛び込んでくる。三人ともその目には涙が浮かべていた。真知子を抱きしめたまま、その三人もルークはしっかりと受け止める。

 

「セルは行かなくていいのー?」

「私は別に……」

「…………」

 

 うずうずしているセルにロゼが呟く。否定するセルだったが、その横に立っているキューティはもっとうずうずしていた。そんな状況の中、マリアに向かってルークが声を掛ける。

 

「ランスとシィルちゃんも、今は一緒じゃないがいる場所は判っている。昨日まで一緒に行動していたからな!」

「本当ですか!? よかった……ランスたちも無事だったのね……」

「よかったわね、マリアさん」

 

 マリアがランスの無事を聞いてホッとする。レイラがその肩を叩く横で、チルディが疑問を口にする。

 

「でも、帰還用の飛行艇が……」

 

 そう、リーザスの飛行艇は既に壊れてしまっている。何か脱出方法を見つけねば、素直には喜べないのだ。だが、その疑問にキューティが答える。

 

「それなら、私たちが乗ってきた飛行艇があります。全員は無理ですが、順番に何往復かすれば全員無事に帰れますよ」

「本当ですの!? あぁ、これで帰れますのね……」

「案外あっけなく終わったものね」

 

 キューティの言葉にチルディが胸をなで下ろし、レイラも安堵する。これで帰りの心配はなくなった。どんな大冒険が待っているかと内心不安に思っていたが、蓋を開けてみれば呆気ないものである。

 

「どうする……? ここで会ったが百年目とか言いだし辛い空気だぞ……」

「そもそも、ルークを恨む理由が皆無になった今、私たちはどうすれば……」

 

 こそこそと話し合うシャイラとネイを余所に、ウスピラとナギがジロジロとルークを観察する。

 

「あれが……サイアスの親友……」

「赤い死神以上じゃないか? ん、志津香、どうした?」

 

 ナギの横を、帽子を深く被った志津香がずんずんと歩いて行く。不思議そうにその背中を見送るナギ。歩みを進め、ルークの前に立つ志津香。

 

「志津香、久しぶりだな」

「大丈夫だ、必ず帰るさ……だったわよね……?」

 

 瞬間、空気が凍るのが判る。抱きついていたかなみ、メナド、トマト、真知子の四人がススス、とルークから離れていく。

 

「それは……」

「で、言い残す言葉は?」

「違うんだ。俺の中ではまだあの事件から数日しか……」

「何を訳の判らない事言ってんのよ!」

 

 魔力を帯びさせた強烈な平手打ちがルークの頬に放たれ、乾いた音が通路に鳴り響いた。それを見ていたナギが笑いながら呟く。

 

「仲が良いんだな、あの二人は」

「どうしてそう思うのですか……?」

「志津香が笑っている」

 

 無事合流を果たしたルークと救助隊の面々。これでランスとシィルの二人と合流すれば、任務は終わり。ゼスは多少調査をしていく事になるだろうが、もしそうだったら少しくらい手伝っていっても良いかもしれない。だが、危険が迫れば帰ればいい。誰もが胸をなで下ろしていた。そう、これで終わるはずだったのだ。

 

 

 

-食料コア 地下三階 通路-

 

「それでは、フェリス殿はルーク殿と何ヶ月も一緒だったのですね」

「いや……そうじゃなくて……」

「あのルークに遂に春が来たか。で、どういう出会いだったんだ?」

「私はただの使い魔だってあれ程……」

「それよりもフェリス殿。ジル戦での活躍、見事でした。是非ともお手合わせ願いたいのですが」

「おお、その時はワシも一緒に頼むぞ」

「うわぁぁぁん! 早く帰ってきてくれ、ルーク!!」

 

 男四人に絡まれながら、涙目でルークの帰りを待っているフェリスであった。

 

 

 

-イラーピュ 草原-

 

「オ帰リナサイマセ、パイアール様」

「邪魔ですよ」

 

 エンタープライズに帰還したパイアールが出迎えたmk2を押しのけて中に入る。帰還できたのはPG-7とmk2一体のみ。大損害である。唇を噛みながら、ごそごそと飛行艇の中にある研究室を探るパイアールにPG-7が問いかける。

 

「パイアール様、闘神都市からは今すぐ撤退を?」

「馬鹿言わないでください。メガラスとハウゼル如き、準備さえ万端であれば恐れる相手ではありません。武器を補充してもう一度調査に向かいますよ」

「はっ! 申し訳ありません、パイアール様」

 

 パイアールは研究室を探り、メガラスとハウゼルに相性の良い兵器を準備し始める。そこに、留守を頼んでいたmk2の一体がPG-7に報告に来る。

 

「ん? ……そうか、判った」

「どうかしましたか?」

「少し離れた辺りの茂みに飛行艇が隠されていたようです。既にこちらに搬送してあります。かなりのボロ船です」

「飛行艇……?」

 

 研究室のモニターを操作し、搬送された小型の飛行艇を見るパイアール。それは、ゼス調査隊が乗ってきた飛行艇であった。

 

「これは……ボクの作った飛行艇ではないですか。あまりにも出来が悪かったので、メディウサにくれてやった物が何故ここに……?」

「ぱ、パイアール様の作ったものでしたか……」

 

 思いっきりボロ船扱いしてしまったPG-7が焦るが、パイアールは特に気にした様子もない。飛行艇をモニター越しに眺めながら、パイアールが考え込む。

 

「そういえば、以前人間界に建てた別荘の塔に置いてきたとか言っていたような……なるほど、これを使ってここまであの人間共はやってきたのですね」

「パイアール様、それでは?」

「破壊しておいてください」

「はっ!」

 

 闘神都市での戦いは、まだ終わらない。

 

 




[人物]
じょにぃ
 マリアが呼び出したレベル神で、階級は第八級とレベル神としてはかなりの高位。相手をスイートハニーと呼び、呼び出し方も「へい、じょにぃ。かもーん」と呼ばないと出て来ないなどクセのある神だが、腕は確か。儀式呪文は「ちちんぷいぷい……ぷるるんぷるるん……んーえいっ!」。


[モンスター]
ライトくん (半オリ)
 キューティ・バンドの相棒である指揮ウォール・ガイ。防御付与を受け続けた結果、普通のものよりも頑丈に育つ。自我も芽生えたキューティの数少ない親友。ご主人様大好き。

レフトくん (半オリ)
 キューティ・バンドの相棒である指揮ウォール・ガイ。多生破壊されても、生成生物であるため回復魔法で復活できる。ご主人様だけじゃなく、以前共に冒険をしたルークやサイアスにも懐いている。

女殺し
 可愛い顔をして残忍な性格のモンスター。相手がメスであれば一切の攻撃を受け付けないという恐るべき能力を持っており、女性にとっての天敵。女の子モンスターもつい殺してしまうため、中々繁殖出来ない事から絶滅危惧種に指定されている。
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