ランスIF 二人の英雄   作:散々

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第91話 持つ者、持たざる者

 

-上部動力エリア 通路-

 

「急ぐぞい! 魔気柱の破壊タイミングで、全てが決まると言っても過言では無い!」

「くっ……」

 

 カバッハーンが通路を走りながらそう叫ぶ。しかし、手負いのアレキサンダーとトマトを抱えているサイアスはどうしても動きに限界がある。難しい表情を浮かべていたサイアスがアレキサンダーに向き直って口を開く。

 

「……ここからならば、闘将コアへの転移装置も近い。アレキサンダー、セル。お前らはトマトを連れて第三パーティーと合流しろ!」

「ですが……」

「気持ちは判るが、今のお主では護衛は務まらぬよ」

「くっ……」

 

 サイアスの提案をアレキサンダーが断ろうとするが、カバッハーンの言葉に口ごもる。確かに、今のアレキサンダーでは大した役には立てない。むしろ、ディオや闘神といった強敵と出会ってしまった場合、足手纏いになってしまうだろう。

 

「幸い、下にはストーン・ガーディアンはおらぬようじゃし、何よりそこまでの道にもモンスターが殆どいない」

「確かに、不気味な程にいませんね……」

 

 セルが辺りを見回しながら答える。こうして通路を駆けている今も、モンスターと殆ど出会っていないのだ。すると、エムサがそれに続く。

 

「この下の階にも、転移装置までの間にも不穏な空気は感じません。モンスターは殆どいないようですね」

「決まりだな。護衛はもう必要ない。治療の必要なあんたとトマトは、セルと一緒に第三パーティーに合流しろ」

「……判りました」

 

 エムサの言葉を受けたサイアスは護衛が不要であると口にし、三人を先に脱出口へと向かわせる判断をする。口惜しそうにしながらもそれに頷くアレキサンダー。だが、一つ問題が持ち上がる。

 

「でも、アレキサンダーさんの腕ではトマトさんを抱えることが……」

「そうか! しまった……」

「左腕で担ぎ上げるだけでは駄目ですか?」

「駄目です! ただでさえ危険な状態なのに、そんな持ち方……」

 

 セルの言葉にサイアスがハッとする。今は自分が抱きかかえているが、アレキサンダーの腕では同じように抱きかかえる事は出来ない。当然担ぎ上げるなど以ての外なので、セルが却下する。となれば、トマトを担ぐ役割が必要になる。残ったのはサイアス、カバッハーン、エムサの三人。唇を噛みながら、サイアスが口を開く。

 

「なら、俺が……」

「ワシが行こう。モンスターが少ないとはいえ、そちらに戦闘出来る者がいないのも不安じゃろう」

「雷帝!?」

 

 サイアスが脱出口へ向かう組に志願しようとしたが、それを遮るようにカバッハーンが一歩前に出て、サイアスからトマトを受け取ろうとする。困惑するサイアスを前に、カバッハーンは静かに笑う。

 

「なに、女子一人抱えるくらい何ともないわい」

「ですが……」

「行きたいのじゃろう? 闘神の……いや、ルークの下へ」

「っ……!?」

 

 サイアスからトマトを受け取り、難なく抱えるカバッハーン。サイアスが申し訳なさそうにしているが、カバッハーンはサイアスの心中を的確に当ててみせた。そもそもこの空中都市にまで来たのは、ルークを救助するためだ。その友が今も死線にいるのであれば、自分も友の横に立ち、あいつの力になりたい。そしてそれは、脱出口に向かっては果たせぬ事。

 

「魔気柱の破壊と、第一パーティーへの援軍は任せたぞい」

「……そちらも無事に辿り着いてください」

「カバッハーン様。加算衝撃を掛けておきますね。筋力が上がるので、トマトさんを抱えるのが多少は楽になると思います」

「おお、これはかたじけない」

 

 サイアスがカバッハーンに頭を下げ、エムサが付与魔法を掛ける。あの場に残ったヒューバートたちと二手に分かれた第二パーティーは、この場で更に二手に分かれる事になる。下の階段を目指すサイアスとエムサ、転移装置を目指すカバッハーン、アレキサンダー、トマト、セルという形だ。

 

「それでは……また生きて地上で」

「うむ。必ず生きて戻ってくるのじゃぞ」

 

 最後に一言だけ交わし、サイアスとエムサはそのまま振り返らずに下の階を目指す。魔気柱を一刻も早く破壊し、ルークたちの援軍へと駆けつけるために。

 

 

 

-闘将コア 地下二階-

 

「たあっ!」

「えーい、ジュリアちゃんとっかーん!」

「くっ……本当に強くなっていますわね。何か腹が立ちますわ……」

 

 メナド、ジュリア、チルディのリーザス三人衆が最前衛に立って敵を打ち倒す。本当に強くなっているジュリアに苛立ちを覚えるチルディ。第三パーティーは地下五階の脱出口を目指していた。キューティとウォール・ガイが徹底して護衛に回り、近寄ってきた敵を他のメンバーで倒す。ここまで町の人たちには指一本触れさせていない。これには護衛メンバーの働きも大きいが、それ以上に大きな理由が一つある。

 

「モンスターが……少なすぎる……」

「確かにそうですね。一体どうして……」

「少ないに越したことはないじゃねぇか」

「そうそう。平和が一番」

 

 ウスピラが氷の矢で敵を倒しながらそう呟くと、マリアもそれに頷く。シャイラとネイは脳天気に何も考えていなかったが、不気味なほどにモンスターが少ないのだ。横ではロゼも口に手を当てて考え込んでいる。彼女たちが知る由もないが、第二パーティー、第三パーティー共にモンスターに殆ど出くわしていないのは、ディオが一晩中モンスターを狩っていたためである。意外な形でディオから恩恵を受けた事になるが、それもまた巡り合わせという事だろう。

 

「これだけモンスターが少ないのは誤算だったわ……事前に判っていれば、もっと第一パーティーに人員を割けたのに……」

「今からでも……私が向かう……?」

 

 眉をひそめるロゼ。正直、現状はかなり手持ちぶさたな状態だ。気を抜く訳ではないが、もっと護衛の人数は少なくても十分回っていただろう。ウスピラが第一パーティーに合流しようかと尋ねてきたが、少しだけ考え込んだ後、ロゼは首を横に振る。

 

「……私たちの方からあちらに合流するのは予定にないわ。まだどんな事が起こるかも判らないし、イレギュラーな事態は極力避けましょう」

「…………」

 

 少しだけ不服そうではあったが、町の人たちを護るのが本来自分に与えられた任務。無言で頷き、護衛に戻るウスピラ。

 

「とにかく、闘神都市が落ちる前に早く脱出口へ!」

「急ぎやすぜぃ!」

「(こっちはもうすぐ脱出口まで辿り着けそうね……みんな、必ず来なさいよ……)」

 

 メリムがそう口を開き、戦闘能力があるため護衛任務を買ってでたタマが敵を蹴り倒しながら答える。その言葉を聞きながら、ロゼは心の中でルークたちの無事を祈る。第三パーティーは、問題なく脱出口へと辿り着けそうであった。そう、ここまでは。

 

「……ねぇ、今闘神都市が落ちるとか言ってなかった?」

「確かに聞こえたな……」

 

 その話を、一行が通過した通路の影から聞いていた二人組。共に殆ど全裸という、変態使徒、アトランタとジュノーだ。今の今までレキシントンの魔血魂を探していたが、偶然ロゼたちの会話が耳に入ってしまう。

 

「だとしたら、俺らも脱出しなきゃ不味いぞ」

「確か、動きそうな飛行艇が地下五階にあったわね……一台奪わせて貰いましょうか」

「「「賛成です!」」」

 

 そう口にしたアトランタの後ろから、大きく返事をする三人の声。振り返ると、立っていたのは四体の女の子モンスター。一人は喋らずにコクコクと頷いている。

 

「……誰?」

「私はセェラァ!」

「ブレザァと申します」

「ジャンスカです。びぇぇぇん!」

「ざしきわらしなの。脱出する気なら一緒に連れて行って欲しいの……」

 

 立っていたのはランスに散々やられたレア女の子モンスター三姉妹と、ディオの殺気に気が付き、何とか逃げおおせたざしきわらしであった。ポリポリと頭を掻くアトランタ。

 

「……まぁ、いいけどね。それよりも、何で平気そうなの?」

 

 アトランタが横で平然としているジュノーに問いかける。突如四体も女の子モンスターが現れたというのに、女嫌いの彼が平然としているのが理解出来なかったからだ。

 

「ふっ……彼女たちなら問題はない。なぜなら、全員ちっぱいだからな!!」

「「「「ふんっ!!」」」」

 

 断言したジュノーの腹に全力で正拳突きを放つ四体の女の子モンスター。今の切羽詰まった状況には相応しくないほどの面々。だが、彼女たちの存在が第三パーティーに誤算を生むことになる。飛行艇は、町の人たちとルークたちの全員を乗せるのにはギリギリの数なのだ。つまり一台でも奪われたとすれば、それ即ち全員での脱出の失敗を意味する。

 

「それじゃあ、行きましょうか」

「待って……こっちに秘密の通路があるの……脱出口の最奥に出られる抜け穴……」

「あら? いいものを知っているじゃない」

 

 闘神都市出身であるざしきわらしに秘密の通路を教えて貰い、アトランタたちは第三パーティーと出会う事なく脱出口を目指す形になる。自分たち以外に飛行艇を動かす者などいないと思い込んでしまっているルークたち。その誤算が、今こうして不穏な空気を招く事になってしまう。

 

 

 

-上部動力エリア 動力室-

 

「おらっ!」

「ククク……ふんっ!」

 

 ヒューバートが剣を横薙ぎに振るうが、それを悠々と躱すディオ。そのままヒューバートの腹部に強烈な蹴りを見舞う。足に力を入れて吹き飛ばないよう堪えるものの、脳内に駆け巡る激痛にヒューバートの表情が歪む。

 

「うぉぉぉぉ!」

「はあっ!」

 

 ヒューバートに続くように、デンズとミスリーの二人もディオに飛び掛かる。デンズは巨大な斧をその脳天目がけて振り下ろし、ミスリーは素早い蹴りをディオの体に向かって放つ。

 

「雑魚共が……」

 

 そう呟き、ディオが迫っていたミスリーの右足とデンズの斧を左右の腕で同時に掴む。

 

「「なっ!?」」

 

 デンズとミスリーが目を見開く。デンズが必死に斧を動かそうとするが、見た目からは想像も出来ないほどディオの握力は強く、斧を少しも動かすことが出来ない。

 

「くっ……」

 

 ミスリーも同様で、掴まれた足を動かすことが出来ない。その時、後ろにいたフリークが自らの腕を外し、中から出てきた砲身をディオに向ける。

 

「がら空きじゃ。くらえぃ!」

 

 両腕が塞がっているディオに向け、フリークが砲撃する。その攻撃はディオの顔面に直撃したが、煙が晴れてきて見えたディオの顔は無傷。

 

「効いとらん!?」

「この程度の攻撃では、私に傷一つ付けられんぞ、フリーク!」

「きゃっ!」

 

 ディオが左腕を振り回し、掴んでいたミスリーの足ごと体を持ち上げ、フリークに向かって勢いをつけて放り投げる。ミスリーがフリークにぶつかり、二人して地面へと倒れ込む。

 

「す、すいません、フリーク様」

「大丈夫じゃ。くっ……ワシの攻撃では奴に傷をつけられんというのか……」

 

 フリークが悔しそうに呟く。元々フリークは魔法での攻撃を主体とする闘将であり、砲身やロケットパンチなどの機能は取り付けられているが、特段近接攻撃に特化している訳では無い。そのフリークが魔法を封じられては、闘将の硬い装甲に傷を付ける手段は無いのだ。

 

「ぐ、ぐぬぅ……」

「カカカ、動かんか? なら動くようにしてやろう!」

 

 デンズが額に汗を掻きながら必死に斧を動かそうとしているのを見て、ディオが愉快そうに笑う。そして、その掌に力を込め、掴んでいた斧を叩き割る。砕け散った破片がパラパラと宙に舞う。

 

「なっ……!?」

「動くようになっただろう? その代償として、貴様の命を貰おう」

 

 突如軽くなった斧に驚き、デンズが後ろに仰け反る。その隙をつき、ディオが真っ直ぐにデンズの胸目がけて手刀を繰り出す。命を奪うには十分な一撃だ。だが、その手刀は横から突き出された剣によって阻まれる。

 

「むっ……」

「させねぇよ……もう二度とはな!」

 

 脳裏に浮かんだのはディオに貫かれたデンズの姿。あのような光景を再現させる訳にはいかない。咆哮し、ヒューバートは剣を連続で振るう。だが、当たらない。ヒューバートの剣速は決して遅いという訳ではないのに、ディオはヒューバートの攻撃をことごとく躱すのだ。

 

「ちっ……くそがっ!」

「ククク……どうした? 私はここにいるぞ?」

「てめぇっ!!」

 

 ディオの挑発に乗ってしまい、ヒューバートは大振りになってディオの脳天目がけて剣を振り下ろす。だが、その単純な軌道は完全に読まれており、先程のデンズ同様ディオに刃先を掴まれてしまう。

 

「ぐっ……」

「ではこの武器も破壊させて貰うとしよう」

 

 ディオが再び拳に力を込め、デンズの斧と同様に叩き割ろうとする。だが、ヒューバートの剣は折れず、逆に力を込めたディオの掌に強烈な闘気が見舞われる。

 

「何だとっ!? ちっ……」

 

 そう呟き、瞬時にヒューバートの剣から手を離して後方に跳ぶディオ。何が起こったのか理解していないヒューバートの顔と、その手に握られている剣を交互に見ながら、ディオはニヤリと笑う。

 

「なるほど……剣だけは一流のようだな。だが、その使い手がこの程度ではな……」

「なんだとっ!」

「はっきり言ってやろう。貴様はその剣を扱いきれていない」

 

 ヒューバートの手に持つ剣を見ながらそう断言するディオ。ヒューバートはその言葉を聞き、悔しそうに唇を噛む。

 

「…………」

「あ、あにぃ……」

 

 デンズが心配そうにヒューバートを見るが、その表情は変わらない。何かに苛立っているようだ。ヒューバートが思い出すのは、かつてこの剣を譲り受けたときの事。

 

 

 

GI1003

-ヘルマン 帝都ラング・バウ-

 

「では、今日の稽古はこれまでとする」

「ありがとうございました」

「はぁ……はぁ……」

「水だ……水くれ……」

 

 アリストレスが丁寧にトーマに向かってお辞儀をする横で、パットンとヒューバートは息を切らし、その場にへたり込んでいた。この時、パットンとヒューバートの年齢は15、アリストレスは16になり、トーマの修行を受け続けた三人は逞しく成長していた。

 

「やれやれ、情けない……アリストレスはこうして大丈夫だというのに……」

「剣の稽古が弓の稽古に比べて気合い入り過ぎなんだよ、このクソ親父がっ!」

「私も一応剣の稽古にも参加しているのだがな……」

 

 ヒューバートがそう悪態をつく。パットンは言葉を話す元気も無いらしく、俯いたまま一歩も動かない。ボウガンの名手であるアリストレスだが、意外にも剣の腕前も一流であり、剣の稽古にもそれなりに参加している。そのため、アリストレスはヒューバートの言葉が不服だったようだ。

 

「ふむ……そろそろ専用の武器でも見繕ってやろうかと思い、今日はそれを持ってきておったのだが、早かったようじゃな」

「トーマ……今すぐ……それを……俺にくれ……」

「パットン、無理すんな……」

 

 トーマの言葉を聞き、パットンが息も絶え絶えに口を開く。だが、あまりにも聞き苦しかったため、ヒューバートが即座に突っ込みを入れる。その二人に苦笑しつつ、アリストレスはトーマに向き直る。

 

「トーマ将軍。それで、我々の武器というのは?」

「これじゃ」

 

 トーマが三人の前に武器を差し出す。目の前に置かれたのは、剣が二本とボウガンが一つ。

 

「これがパットン皇子の武器、スターブラスター。かつてワシが大陸を旅していたとき、自由都市で発見した名剣になりますぞ」

「これが俺の……」

 

 パットンがその剣を手に取り、嬉しそうに素振りをする。見るからに凄まじい斬れ味でありそうなのが判る。

 

「そして、これはアリストレスのじゃ。ボナパルドというボウガンでな。とある王国の独眼の氷龍と呼ばれる武将から、その昔友情の証に譲り受けたものじゃ」

「失礼……はっ!」

 

 アリストレスはボウガンを手に取り、一言断ってから木に向けて試し打ちをする。その軽さ、速度、威力、射程、連射性、どれをとっても申し分がない。

 

「素晴らしい……ありがとうございます、トーマ将軍!」

「譲り受けたは良いが、ワシの弓の腕では扱いきれなくてな……使いこなすのじゃぞ!」

「はい!」

 

 最近では弓の稽古でも、三度に一度はアリストレスがトーマに勝つようになっていた。間違いなく自分の上を行く才だと見定めていたトーマは、自らが使いこなす事の出来なかった武器をアリストレスに期待を込めて譲ったのだ。

 

「って事は、残ったこいつが俺のかい?」

「うむ」

 

 ヒューバートが残っていた剣を手に取る。軽く、よく馴染む剣だ。だが、特段斬れ味が良さそうには思えない。

 

「……俺のだけ適当に選んだんじゃねぇだろうな? あっちの二つに比べて、どうもこいつだけ一枚落ちる気がするが……」

「馬鹿者。それは不知火。かつてJAPANで手に入れた一品じゃ。扱う者の腕でその斬れ味は大きく変わる。こいつの真の力が判らないのであれば、それは扱う者の腕の問題じゃな」

「俺が未熟だって言うのか!?」

 

 トーマの言葉に少しだけカチンとくるヒューバート。純粋に強さだけを求めていた幼い頃と違い、最近では英雄である父親の存在が大きなプレッシャーとなり、二人の関係は少しだけギスギスとしたものになっていた。

 

「……少し貸せ」

「…………」

 

 トーマがヒューバートから不知火を受け取り、腕に力を込める。すると、不知火から禍々しいまでの妖気が噴出し、ヒューバートたちは目を見開く。

 

「これは……」

「何という力だ……これが不知火の真の力……」

「よく見ておけ、ヒューバート。秘剣、骸斬衡!」

 

 トーマがそう叫び、必殺の剣をアリストレスが弓の試し打ちをした木に向かって放つ。その一撃は大木の幹を粉砕し、轟音と共に大木が倒れた。

 

「すげぇ……」

「…………」

「これが不知火の力じゃ。扱い方は自力で見つけ出せ」

 

 パットンが感嘆する横で、トーマに声を掛けられたヒューバートは無言であった。息子である自分は、このような技を使うことは出来ない。その事が、またプレッシャーとなってヒューバートにのし掛かる。その時、三人の後ろから拍手の音がする。

 

「これはこれは……良いものを拝見させていただきました」

「ロレックス将軍」

 

 アリストレスが一礼をする。現れたのはロレックス・ガドラス。まだ若いが、その圧倒的な実力からヘルマン第5軍将軍へと登り詰めた男だ。ヘルマンの人斬り鬼とまで呼ばれ、各国にその名を轟かす大剣豪。ヘルマン国内でも、トーマに次ぐ実力の持ち主であるともっぱらの評判である。寡黙で人付き合いの苦手な男だが、その後ろ姿に惹かれてついてくる者も多く、第5軍の部隊としての纏まりはレリューコフ率いる第1軍、トーマ率いる第3軍にも決して劣らない団結力を誇っていた。

 

「これは皇子。覗いてしまった形になり申し訳ありません。丁度近くを通りかかったもので……」

「気にしなくていい」

「ふむ……ロレックス!」

 

 皇子であるパットンに深々と頭を下げているロレックスを見ながら、トーマは何かを思いついたように声を掛ける。その声に反応して頭を上げたロレックスだったが、すぐに自分に向かって何かが投げられているのを目にし、慌ててそれを受け取る。それは、先程までトーマが持っていた不知火。

 

「おっと……」

「不知火じゃ。ヒューバートにやったものじゃが、使い方が判らんようでな。試しに見せてやっては貰えんか?」

「それは恐れ多い……なるほど、これは中々に扱いの難しそうな剣ですね……いや、JAPANの剣だから刀なのか……?」

 

 しげしげと受け取った不知火を見るロレックス。一度だけ素振りをし、何かを確かめるようにすると、突如不知火から先程のトーマ同様禍々しい妖気が溢れ出す。その凄まじい妖気を前にし、パットンとアリストレスが驚愕に声を漏らす。

 

「すげぇ……」

「なんと……これが人斬り鬼……」

「流石じゃな。もう掴んだか」

「こいつは……まだ若いヒューバートには厳しいんじゃないですか?」

「問題ない。ワシの息子じゃ」

「っ……」

 

 その言葉が、知らず知らずの内にヒューバートを傷付ける。これがもう少し年を重ねていれば、一笑に伏せられたのかもしれない。だが、ヒューバートはまだ15。周囲の期待というプレッシャーを受け流すには、あまりにも若過ぎた。

 

「……皇子、そちらの剣も貸していただけますか?」

「これか? 構わないが……なるほど、そういえばお前のスタイルは……」

 

 ロレックスがパットンに一礼し、スターブラスターを受け取る。右手に不知火、左手にスターブラスターを持ち、構えるロレックス。同時に、ロレックスの体から周囲に何かが放たれる。それは闘気。すると、不知火の禍々しい妖気が更に増す。

 

「はぁぁぁぁぁ!!」

「何という闘気……」

「……ヒントをやり過ぎじゃ。馬鹿者が……」

 

 トーマがため息をつく中、ロレックスの闘気は更に増していく。そのまま目の前にあるトーマが倒した大木を睨み付け、二本の剣を高く掲げる。ロレックスの流派はバジバハル流。それは、大陸でも珍しい二刀流の流派。

 

「弐武豪翔破!!」

 

 二本の剣から放たれた剣撃は周囲に衝撃波を生み、パットンたちがその衝撃で吹き飛ばされそうになる。トーマは悠然と立っている中、真っ直ぐに大木へと向かって放たれた剣撃は大木を粉々に砕け散らせた。

 

「ちっ……」

 

 目の前で悠然と立つトーマとロレックスを見ながら、ヒューバートは歯噛みする。もっと幼い頃は、いつかはその位置まで辿り着けると思っていた。だが、この年になれば嫌でも気が付いてしまう。自分には、あの二人のような才能が無い事を。幼い頃から何でも器用にこなせた。剣も、弓も、頭の出来だって悪くはなかった。僅か11歳でヘルマン正規兵試験に合格した数百年に一度の天才児。それがヘルマンの英雄であるトーマの息子となれば、必然的に周囲の期待は高まる。

 

「(駄目なんだよ……俺じゃあ……俺は……英雄にはなれない……)」

 

 最近何かを気にして稽古に身が入っていないヒューバートに発憤して貰おうと思い、トーマは三人に武器を渡し、丁度通りかかったロレックスにあえて不知火を使わせたのだ。それは全て、ヒューバートのため。だが、それは皮肉にも逆効果になってしまった。二人との実力差をまざまざと感じさせられたヒューバートは、更なる劣等感に苛まれる事になる。

 

「(ヒューバート……)」

 

 アリストレスが何かを察したようにヒューバートを見る。その後、ロレックスがパットンとヒューバートに剣を返し、将軍としての話があるとトーマを連れて城の中へ入っていってしまう。稽古場に残された三人。パットンは思わぬ形で手に入った名剣を見て嬉しそうにしているが、ヒューバートの表情は暗い。そんな中、アリストレスが口を開く。

 

「少し変な話をするが……いいかな?」

「どうした、改まって?」

 

 三人でいる時の態度としては珍しいその改まった様子に、パットンとヒューバートは不思議そうにしながらアリストレスの方を向く。

 

「……我らももう子供ではない。なればこそ、今のヘルマンがどういう状況か、二人も判っていると思う」

「そいつは……」

「…………」

 

 そんな話をパットンの前でした事に、ヒューバートが目を見開く。横を見れば、パットンはやはり苦々しい表情をしている。民は貧困に喘いでいるが、それ以上に今は不穏な噂がある。それは、シーラ派という存在の噂だ。三年前にシーラが生まれたときは、何も考えずにただパットンは喜んだ。だが、最近になって皇位継承権を持った者が二人いるという危険性に気が付く。自分と妹が原因で、国が割れてしまうのではないかという不安。

 

「確かに……この年になりゃ、ヘルマンの悪いところも見えてきちまうな……」

「それで……何が言いたいんだ?」

「なに、単純な事だ」

 

 パットンがそう呟き、ヒューバートが先程からの不機嫌を引きずったままアリストレスを睨み付ける。その二人の反応を見ながら、アリストレスがボウガンをスッと前に出す。

 

「我ら三人で国を変えようではないか。丁度こうして武器も同時に受け取った、腐れ縁だ」

「俺らが……国を……」

 

 あまりにもスケールの大きい話にヒューバートが驚いている中、横からスッと剣が突き出される。それは、パットンのスターブラスター。

 

「何を今更。俺が国を変えねぇで、誰が国を変えるってんだ? だが……そうだな、お前ら二人の力も必要かもしれねぇな……」

「ふっ……ほら、ヒューバートはどうする?」

 

 最初は意気揚々と、最後の辺りは少し恥ずかしそうにしながらパットンが笑う。その光景を見ながら、ヒューバートも知らず知らずのうちに笑みを浮かべていた。

 

「くくっ……しょうがねぇな。馬鹿皇子と青瓢箪は俺が護ってやるよ!」

 

 そう悪態をつきながら、ヒューバートも不知火を前に突き出す。丁度三つの武器が重なり合う中、アリストレスが口を開く。

 

「我ら三人、この三つの武器を手に、ヘルマンを平和へと導くことを誓おう!」

「剣士が二人と弓兵が一人か……バランスが悪ぃな。パットン、お前何か別の武器にしろ」

「馬鹿言うな。折角こんな名剣を貰ったんだ」

 

 三人が笑い合いながら、共にヘルマンの将来を作り出すと誓い合う。それを城の窓から見下ろすのは、トーマとロレックス。

 

「……一応、発憤にはなったようじゃの。アリストレスに感謝じゃな」

「トーマ将軍も、我が子には甘いようで……」

「子が生まれれば判る。というか、まだ生まれんのか?」

「こればっかりは、神様が決めることですからねぇ……」

 

 ロレックスが妻の事を思いながら頭を掻く。若い頃からリルという女性だけを真摯に愛し、数年前結婚を果たしたロレックス。二人の仲はヘルマン軍でも有名な程であったが、未だに子宝には恵まれていない。

 

「……万が一ワシがいなくなった後は、奴らの事を頼んだぞ」

「突然何を……?」

「今の軍でこんな事が頼めるのは、レリューコフとお主だけじゃ。後は……評議委員のハンティとフリークくらいかのぅ……」

「…………」

 

 二人の間に沈黙が走る。それ程までにシーラ派が台頭しているのだ。ロレックスはどちらの派閥か公言しておらず、中立の立場を取っていた。それにも関わらず、トーマはロレックスにこのような話をしたのだ。

 

「重荷になるようじゃったら、聞き流してくれて構わんぞ」

「……今はまだ、答えは出せません。ですが、いずれは……」

「……うむ。もしシーラ派になったとしても、アリストレスとヒューバートには目を掛けてやってくれ」

 

 深々と頭を下げるロレックスに近寄っていき、その肩に手を乗せるトーマ。

 

「ワシとレリューコフの後にヘルマン軍を支えるのは、お主じゃ!」

「っ!?」

 

 その言葉にロレックスが目を見開く。確かにその高い実力により、トーマの後釜として周囲から期待されてはいたが、こうしてヘルマンの英雄自らそれを口にしたのだ。即座にその場に跪くロレックス。

 

「有り難きお言葉……どのような道に行こうとも、ヘルマンにこの身を捧げるとこの剣に誓います!」

「頼んだぞ……」

 

 この日、二つの誓いが生まれた。若き三人の誓いと、これよりヘルマン軍を担うことになる男の誓い。だが、その二つの誓いは今では見る影も無くなってしまっていた。前者は一人が生死不明となり、後者は最愛の妻が亡くなったことにより人生を投げてしまう。そして、ヒューバートもまた、この誓いの数年後にはプレッシャーに耐えられなくなり、全てに身が入らなくなるのであった。

 

 

 

LP0002

-イラーピュ 上部動力エリア 動力室-

 

「判ってんだよ、それくらい……俺が、不知火を扱えていない事くらいな……」

「あにぃ……」

 

 ヒューバートの不知火を握る手がぷるぷると震える。それは、怒り。他の誰でもない、自分への怒りだ。トーマとロレックスの影が脳裏に浮かぶ。あの二人のように、自分は不知火を扱えていない。

 

「判ってんだよ! 持っている奴と、持っていない奴の差くらいな! そして……俺が持っていないって事も、とっくに理解してんだよっ!」

 

 叫びながらディオに向かって駆け出す。ヒューバートも馬鹿ではない。不知火が闘気によってその斬れ味が増す魔刀だという事は、調べがついていた。だが、何度やってもあの二人のような力を出す事は出来ない。闘気の使い方が、その量が、あの二人とは違うのだ。

 

「クカカ……凡人の叫びか……いいぞ、実に心地良い……」

「ああ、そうだ! 俺は……天才じゃねぇ!」

 

 かつて天才児と呼ばれた英雄の息子。だが、次第に気が付いていった。自分が天才ではないという事に。勿論、一般人から見ればヒューバートは十分に天才だ。だが、ヒューバートの目標はあくまで人類最強、トーマ・リプトン。そのあまりにも高い壁が、ヒューバートの道を遮ったのだ。

 

「うらっ!」

「ふっ……ククク……クカカカカ!」

 

 ヒューバートが必死に剣を振るうが、それを難なく躱し続けるディオ。目の前のヒューバートを愉快そうに観察している。ディオの楽しみは生物が死ぬ間際に見せる表情や声の観察だ。当然、今のヒューバートの激昂はディオにとって最高の仕草でしかない。

 

「ククク……持たざる者の貴様が、何故まだ剣を振るう?」

「止めようと思ったさ! だけど……止められなかったんだよ! 誓っちまったんだよ!!」

 

 ヒューバートは確かに稽古に身が入らなくなり、かつて天才児と呼ばれていた頃の輝きは失っていた。だが、剣を置いた訳でも、稽古を完全に止めた訳でもない。何度も国を捨て、どこかに行ってしまおうかとも思った。だが、それを思いとどまらせたのは親友との誓い。三人で、この武器で、ヘルマンを変えると誓った。だからこそ、ヒューバートは未だに軍で剣を握り続ける。

 

「俺は……天才じゃなくても……親父に届かなくても……この剣で、あいつらを護ると誓ったんだよぉぉぉぉ!!」

「ヒューバート……」

 

 その叫びを聞き、フリークはトーマの息子という呼び方をしてしまっていた事を反省する。ここにいるのは、苦悩を抱え、それでも前に進むと決めた一人の戦士。

 

「頼む……不知火……答えろ……答えやがれってんだよぉぉぉぉ!!!」

「ぬっ!?」

 

 攻撃の手を止めてヒューバートを観察していたディオだったが、不知火の異変に気が付く。それは、かつてのトーマとロレックス程ではない。だが、ヒューバートの闘気を吸収し、不知火が禍々しき妖気を放ち始める。それに一瞬気を取られたディオに向かって、ヒューバートは剣を振り下ろす。

 

「秘剣、骸斬衡!!!」

 

 そう叫び、ディオの腹部に強烈な一撃を入れるヒューバート。それはトーマの骸斬衡とは比べられる威力ではない。衝撃波も発生していなければ、骨に響くようなダメージも与えていない。骸斬衡とは名ばかりの、持たざる者の一撃。だが、その一撃はディオの腹部にしっかりと残る真一文字の傷跡を残していた。

 

「やりおった……ディオの装甲を……」

「あ、あにぃ!」

 

 フリークは闘将の体を傷付けたという事に驚愕し、デンズは嬉しそうに声を上げる。その視線の先にいるヒューバートは、息を切らしながらも確かな手応えを感じていた。

 

「こんなものか……?」

「なにっ……ぐあっ!?」

 

 突如響き渡った不気味な声にヒューバートが目を見開くと、いつの間にか目の前に迫っていたディオがヒューバートの顔面に強烈な鉄拳を見舞う。その衝撃に吹き飛ぶヒューバート。その最中、右腕に握っていた不知火をディオが無理矢理奪い取る。ミスリーが即座に駆け寄り、吹き飛んできたヒューバートを後ろから支えたが、ヒューバートに礼を言う余裕はなかった。

 

「てめぇ! 返しやがれ!!」

「返すさ。別に剣にはもう興味は無いからな……これよりも更に上質な剣を扱った事もあるが、最終的には捨ててしまったしな……」

 

 激昂するヒューバートに向かって平然と答えるディオ。他の三人もディオに傷を付けた不知火を奪われた事に緊張を走らせるが、ディオの返答に眉をひそめる。

 

「返すじゃと……? では、何故奪った……」

「何か勘違いしているようだったからな……少し本物を見せてやろうと思ってな」

「本物……だと……?」

 

 フリークの問いかけにディオがニヤリと笑う。その答えにヒューバートも眉をひそめるが、直後ディオが大声を出す。

 

「ふんっ!!」

「なっ!?」

「これは……」

「何と……」

「す……すげぇ力だ……」

 

 突如、不知火から禍々しき妖気が放たれ、その妖気が部屋中を覆ったのだ。目を見開くヒューバートたち。それは、トーマやロレックスが使ったのと同じ、先程のヒューバートとは比べものにならない程の力。

 

「これは闘気を吸う剣だな。生憎、闘気の扱いには慣れていてね……」

 

 ディオがそう言ってヒューバートに視線を向ける。ディオはその手刀に闘気を纏わせ、敵を討つ。闘気の扱いにかけては、超一流の使い手なのだ。闘気によってその斬れ味を増す不知火にとっては、最高クラスの使い手と呼べる。

 

「これがこの剣の本質だ。先程の貴様の一撃など、児戯に等しい」

「ぐっ……」

 

 そんな事はヒューバートにも判っている。トーマやロレックスの扱う不知火を見ているのだから。だが、目の前の闘将はあっさりと自分の上をいってしまう。10年以上も不知火を扱ってきた自分の上を。これが、持つ者と持たざる者の違い。

 

「そうだな……はぁっ!!」

「!?」

 

 ディオがヒューバートたちを見回しながら、何かを思いついたように一気に駆け出す。その狙いは、目の前でヒューバートを支えていたミスリー。すぐさま構えようとするが間に合わず、ミスリーに向かってディオが剣を振るう。激しい金属音と共に、ミスリーの左腕が宙に舞う。ディオの一撃で、左腕を綺麗に切断されたのだ。

 

「あっ……」

「馬鹿な……」

「うがぁぁぁぁ!」

 

 デンズが駆け寄ってきて体当たりをぶちかまそうとするが、ディオは即座にバックステップで距離を取ったため、それは不発に終わる。ミスリーが宙を舞う左腕を悲しげに見つめ、ヒューバートは闘将であるミスリーの腕を易々と切断した事に驚愕する。

 

「見たか? この剣の力を……そして、貴様の失策を」

「失策……だと……」

 

 不知火を肩に担いでこちらを見下すディオをヒューバートが睨み付けるが、ディオは言葉を続ける。

 

「この剣は闘将の体を切断する程の力がある。即ち……貴様がこの剣を完璧に扱えていれば、先程の一撃で私を倒せたという事だ」

「っ……!?」

 

 その言葉が、ヒューバートを深い絶望へと叩き落とす。

 

「俺が……折角のチャンスを……」

「そうだ。貴様の失策のせいで、全員死ぬのだ……ククク……」

 

 ディオが更に追い打ちを掛ける。だが、これは仮定の話でしかない。もしヒューバートが完璧に不知火を扱えるような使い手であったのなら、先程のように一撃入れさせるような余裕などディオは見せない。不知火を完璧に扱えていないからこそ、叩き込めた一撃なのだ。当然ディオもその事を理解していたが、絶望に染まるヒューバートの表情を楽しむためにあえて挑発を続ける。

 

「どんな気分だ? ククク……自分の無能さゆえに、仲間を全滅に追いやる気分は……?」

「耳を貸すな!」

「俺は……くそっ!」

 

 フリークがヒューバートに向かって叫ぶが、ヒューバートは悔しそうに地面を殴りつける。ディオはそれを愉快そうに見ながら、不知火を再び構える。

 

「では……この剣を返すとするか。返却先は……」

 

 ディオがニヤリと笑いながら、ゆっくりと歩みを進める。

 

「貴様の体だ! ククク……クカカカカ!!」

 

 剣を奪われたヒューバート、斧を破壊されたデンズ、左腕を失ったミスリー、攻撃の通用しないフリーク。絶望的な状況の中、ディオの手にある不知火は禍々しき妖気を放ち続けていた。

 

 




[技]
弐武豪翔破
使用者 ロレックス・ガドラス
 二刀流の剣から強烈な衝撃波を放つロレックスの必殺技。その威力は凄まじく、一撃で一個師団を半壊せしめるほど。あのトーマに、「必殺技の威力だけならロレックスの方が上」と言わしめた、人類最強クラスの剣技。


[装備品]
不知火
 ヒューバートの愛剣。かつてトーマがJAPANの平城京より奪ってきた魔刀で、使用者の闘気を吸い取ってその斬れ味を上げる。扱う者によっては闘将すらも打ち倒すことが出来る名剣。因みに、本来はJAPAN製の刀だが、あまり大陸では刀は普及しておらず、周りからは剣と呼ばれている。

ボナパルド (オリ装備)
 アリストレスの持つボウガン。かつてトーマが友より譲り受けた一級品。今ではアリストレスはこのボウガンを自分の腕のように巧みに使いこなし、必殺技まで持っているという。名前はアリスソフト作品の「ママトト」より。

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