ドSが蹂躙する!   作:ユキシア

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期待

ライザー・フェニックスとのレーティングゲームが始まり、私――――兵藤セレナは少しばかり困惑している。

 

イッセーはライザーとの一騎打ちを望んでいたがライザーのところまで来るにしても体力、魔力などの消耗は避けられない。なら、少しでもフェアにしようと私自身がライザーのところまで赴き少し弱らせてやろうと遊んだのだが・・・・・。

 

「・・・・・・・・・・」

 

泡を吹き、気絶しているライザー。それとジト目で私を見てくるイッセーを見て私はため息を吐いた。

 

まさか、ここまで弱いとは・・・・たかがあの程度で気絶するとはな。

 

多少なり怯ませる程度を目安に弱らせるつもりがライザーのあまりの弱さのせいでもう終わりかけている。このままあと一撃誰かが攻撃したら確実にリタイヤだろう。

 

こうなったら仕方がない。イッセーがインクルシオを使わせるのはコカビエルの時にしよう。上手く調整すれば何とかなるだろう。

 

私はそう結論を出してリアスにライザーにトドメをさすように言おうとした瞬間、突然の炎が私たちを襲いかかって来た。

 

瞬時に帝具の力で氷の障壁を作り、防御する。すると、その炎の中心には先程まで気絶していたライザーが立ち上がっていた。

 

外していた関節もいつの間にか元に戻り、ライザーから溢れ出ているその炎は明らかに原作以上のものだった。いったいどういうことだ?

 

「ライザー・フェニックス。いったいどういうカラクリだ?少なくともその炎は明らかに上級悪魔のレベルを超えているぞ」

 

問いかける私にライザーは私に視線を向けて気づいた。先程とは違う、今のライザーの目は戦士の目をしている。

 

「兵藤セレナ、俺はお前に感謝する。不死鳥の能力に過信し、俺は死の恐怖を知らなかった。それをお前が教えてくれた。そのおかげで俺は我が一族の業火を、不死鳥の真の力を解放することが出来た」

 

なるほど、そういうことか。

 

不死鳥は炎と風を司る以外にも命を司る。命、つまり生と死。先程の遊びでライザーは生と死の境界線を越えて力に目覚めたのか。

 

熱風だけで塵になりそうなほどの質量。原作では決してありえないライザーの進化。ふふ、今のライザーなら楽しめそうだ。

 

「兵藤セレナ。今この状態の俺でもキミに勝つことは出来ない。だが!このままでは終わらん!せめて一矢報いはさせてもらうぞ!」

 

不死鳥の炎を翼を羽ばたかせ臨戦態勢を取るライザー。

 

今のライザーなら遊びではなく一人の戦士として相手をしてやりたいが、残念だがお前の相手には先約がある。

 

「イッセー。どうする?私が殺ってもいいか?」

 

「・・・・・いや、姉貴。俺が戦う。皆も手を出さないでくれ」

 

一歩前へ出るイッセーだがリアスがイッセーの肩を掴む。

 

「待ちなさい!イッセー!今のライザーは私たち全員で戦っても勝てるかどうかもわからないのよ!貴方一人で戦う必要はないわ!」

 

「そうだよ、イッセーくん。幸い僕たちはたいして消耗もしていない。ここは全員でライザーを倒そう」

 

リアスと祐斗の言葉にアーシアたちは頷くがイッセーはリアスの手を取り払う。

 

「すみません、部長・・・・部長や木場の言うとおりだというのはわかってます。ですが、俺はどうしてもライザーに勝ちたい!いつも鍛えてくれる姉貴に報いたんだ!」

 

リアスに頭を下げるイッセー。

 

「我が儘だというのはわかってます!ですがお願いします!ライザーと戦わせてください!」

 

懇願するイッセーにリアスは深く息を吐きながらイッセーの頭を上げさせる。

 

「わかったわ。でも、戦う以上必ず勝ちなさい。貴方は私、リアス・グレモリーの兵士(ポーン)なのだから」

 

「はい!」

 

そして、イッセーはライザーと向かい合った。

 

「部長も姉貴も相手するまでもねえ!ライザー!お前の相手は俺だ!」

 

「いいだろう!赤龍帝!いや、兵藤一誠!俺はお前を倒してお前の姉に挑戦させてもらう!」

 

「俺は絶対にお前には負けられねえんだ!輝きやがれぇぇぇぇぇぇぇッッ!!オーバーブーストォッ!!」

 

『Welsh Dragon over booster!!!!』

 

イッセーの籠手の宝玉が赤い閃光を解き放ち、イッセーの体が真紅のオーラに包まれる。

 

ほう、生で見るのが初めてだがあれがイッセーの禁手(バランス・ブレイカー)か。

 

赤いドラゴンの姿を模した全身鎧(プレートアーマー)

 

それこそがイッセーの禁手(バランス・ブレイカー)赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケイルメイル)

 

「鎧!?赤龍帝の力を鎧に具現化させたのか!?だが!」

 

驚愕するライザー。だが全身に炎を纏う。

 

「火の鳥と鳳凰!そして不死鳥フェニックスと称えられた我が一族の業火!その身で受けて燃え尽きろッッ!」

 

少しとはいえ離れている私たちのところまで熱風が襲ってくる。直撃すればライザーの言うとおり燃え尽きるな。

 

「アーシア。魔力で水を作って帝具の力で私たちを包み込め」

 

「は、はい!」

 

私の指示通りアーシアは魔力で水を作るとブラックマリンで操り私たちを包み込む。

 

これで熱風ぐらいならなんとかなるだろう。さぁ、イッセー。こちらは私が何とかしてやる。だから全力で戦うがいい。

 

「てめぇのチンケな炎で俺が消えるわけねぇだろォォォォォォォッ!」

 

鎧の後ろにある墳出口を墳かしながらイッセーはライザーに突っ込む。ライザーはそれを受け入るかのようにイッセー同様突っ込んだ。

 

ドゴン!

 

互いにぶつかり合うその衝撃がフィールド全体を震わせた。だが、

 

「ぐあああぁぁぁぁぁぁぁッッ!!」

 

イッセーはライザーに押し負け校庭へと叩きつけられた。

 

「イッセー!」

 

翼を広げて飛び降りるリアスたち。私もリアスたちに続くように跳び降りる。

 

しかし、先程のイッセーとライザーの衝突の瞬間。僅かだがイッセーの拳のほうが速くライザーの顔に当たっていた。だが、イッセーの拳が当たったと同時、ライザーは瞬時に再生した。恐らく、再生能力も遥かに上がっているのだろう。今のライザーなら関節を外したところでそれも損傷の内に入ってしまうだろう。

 

原作通りなら鎧を着たイッセーの勝率は六割。だが、今は三割以下。今のイッセーならまず勝ち目はないだろう。

 

「どうした!?兵藤一誠!お前の実力はその程度なのか!?」

 

「んなわけねぇだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!」

 

立ち上がったイッセーの手の平に魔力の塊を生み出しライザーに向かって放出する。赤龍帝の力も加わり校庭を占めるほどの魔力をライザーに向かって放った。

 

「デカい!だがその程度で・・・・」

 

ライザーも手の平に炎を作り出し、イッセーの魔力を迎撃する。

 

「このライザー・フェニックスに勝てると思うな!!」

 

イッセーの魔力とライザーの炎がぶつかり合う。だが、徐々にライザーの炎が押し始めている。

 

「燃え尽きろォォォォォォォォ!!」

 

ついにイッセーの魔力が押し負けてライザーの炎は校庭全体を火の海へと変えた。

 

ハハハ!面白い、これが本当に不死鳥の力か。たいしたものだ。

 

「ドラゴンキッィィィィィィィィィィクッッ!!」

 

「何!?ガハッ!」

 

ライザーの背後からイッセーが蹴りを入れてライザーを叩き落とした。

 

先程の魔力を囮にしてライザーの死角を作り、押し負ける瞬間に一気にライザーより上空へ移動していたか。考えたな、イッセー。

 

だが、もう通じないだろう。

 

「兵藤一誠!先程の言葉は前言撤回する!お前は強い!心のどこかでまだお前をなめていたかもしれない・・・・だがもうしない。俺は全力でお前を倒すッ!」

 

すぐさま起き上がるライザー。

 

先程のイッセーのドラゴンキックは私から見てもよく出来ている。確実に直撃し、普通なら致命傷だ。それでもライザーを倒すことは出来ない。ライザーの不死性もそうだが、イッセーの鎧は制限時間がある。今のままじゃ制限時間内にライザーを倒せない。

 

イッセーがライザーに勝てる唯一の方法があるとしたら今のライザーの再生能力以上の攻撃力をライザーに与え続ける事。それか神クラスの攻撃か。

 

後者は不可能だが、前者ならまだ可能性はある。インクルシオを使いそれを最大限まで使うことが出来ればまだイッセーに勝ち目は出てくる。

 

少し、後押ししてやるか・・・・。

 

「イッセー。インクルシオを使え」

 

「・・・姉貴」

 

私に顔を向けるイッセーに私は言ってやる。

 

「勝ちたいんだろ?リアスを守りたいんだろ?だが、今のお前ではライザーには勝てない。勝ちたいのであれば命を懸けてインクルシオを使え」

 

「・・・・・・・・」

 

黙り込むイッセー。ライザーもイッセーの答えを出すのを黙って待っている。

 

「セレナ。命を懸けるってどういうこと?」

 

「ああ、説明していなかったな。イッセーには私とアーシアと同じ帝具を渡している。帝具、悪鬼纏身インクルシオ。負担が掛かる為並みの奴なら身に着けただけで即死する」

 

私の説明にリアス達は目を見開いて驚く。

 

「イッセー!止めなさい!貴方は充分に戦ったわ!セレナだって貴方が強くなっているのを認めているはずよ!貴方一人で戦う必要も命を懸ける必要もないわ!」

 

リアスが言っているのは間違いなく正論だ。

 

今戦っているのはイッセーの我が儘にすぎない。ここで帝具を使わずリアスたちも参戦しても私は文句一つない。むしろ、褒めてやる。戦いには柔軟な思考も必要だ。それをイッセーは理解した。それだけでも馬鹿なあいつにはいい効果だ。

 

「・・・・部長。確かに部長の言うとおりです。これは俺の我が儘で俺が勝手にやってること。でも、すみません、俺は戦います。もう弱い俺は嫌だ。姉貴!インクルシオを!」

 

魔方陣からインクルシオを取り出してそれをイッセーに投げ渡す。

 

「イッセー・・・どうしてそこまで・・・・」

 

涙目で言うリアスにイッセーは申し訳なさそうに言う。

 

「すみません、部長・・・・俺はアーシアの時、自分の弱さを知った。だから今度こそ守りたいんです!部長も!姉貴も!守ってみせます!」

 

地面に降りたイッセーはインクルシオを地面に突き刺す。

 

「俺は馬鹿だからどうすればいいのかわからねえ!でも、そんな馬鹿な俺に勝つことを信じてくれている部長と姉貴の期待に応えなきゃ男じゃねえ!!」

 

ここでアカメ斬る!のタツミの台詞が出てくるとは。偶然か必然か。なら、私も言ってやろう。

 

「叫べイッセー!熱い魂で!!」

 

私の言葉に呼応するかのようにイッセーも叫んだ。

 

「インクルシオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッッ!!」

 

イッセーの背後から現れた鎧姿のインクルシオに私以外全員が驚愕する。

 

「な、なんだ!?その鎧は!?神器!?魔法!?いったいなんなんだそれは!?」

 

驚愕の余り叫ぶライザー。

 

まぁ、驚くのも無理はない。私も内心では少々驚いている。さて、問題はインクルシオと赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)が上手く適応するか。

 

赤龍帝の鎧を身に着けているイッセーにインクルシオがその上に鎧を身に纏わせようと包み込む。だが、ここで問題が発生した。

 

「ぐっ・・・・・」

 

苦痛の声を出すイッセー。私の拷問に慣れているイッセーは並大抵の痛みはどうてことない。ということはそれ以上の痛みがイッセーに襲っているのだろう。

 

インクルシオと相性が悪いのではないだろう・・・・恐らく、ドライグとタイラント。ドラゴン同士がいがみ合っているのだろう。このままではイッセーは耐え切れず死ぬな。

 

「イッセー!もういい!もういいの!それ以上は貴方が・・・・・ッ!」

 

悲痛の叫びを上げるリアス。いや、リアスだけではないアーシアも朱乃も皆がイッセーを心配しているのだろう。

 

「セレナ!貴女ならイッセーを止められるはずでしょう!?お願い!イッセーを助けて!あのままだとイッセーが!」

 

「ああ、確かに死ぬな」

 

あの状態があと数十秒続けばイッセーの体は引きちぎられ無残な死を遂げるだろう。

 

「なら!」

 

「だがな、リアス。あまりイッセーをなめるな」

 

私はイッセーと出会って一緒に暮らしているうちに兵藤一誠という奴を知った。原作という知識という面ではなく、実際の兵藤一誠をな。

 

「心配したくなる気持ちはわからなくもない。あいつは馬鹿で、エロくて、どうしようもないほど大馬鹿だ。だからこそ愚直なまでに真っ直ぐなんだ。だから私は心配よりも信用しているのさ。あいつは必ず乗り越え期待に応えてくれるとな」

 

そう、それこそが兵藤一誠という奴なんだ。

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!」

 

叫ぶイッセーの視線を戻すと鎧の隙間から血が流れていたがイッセーはそれでも諦めていなかった。

 

「ドライグ・・・・インクルシオ・・・・・頼む・・・・力を貸してくれ・・・・・俺には力がいるんだ・・・・守る為の力が・・・・・・痛くても・・・・苦しくてもいい・・・・俺に力を貸してくれ!」

 

次の瞬間、イッセーの鎧にある宝玉が校庭全体を覆うように光り輝き出した。

 

「俺の想いに応えろォォォォォォォォォォォォッッ!!」

 

閃光のように光るその輝きは私たちの視界を覆った。

 

『Welsh Dragon evolution mail』

 

その音声が聞こえたと思うと光が輝きを止めイッセーの姿を視認できるようになると同時、イッセーに視線を向けるとそこには赤龍帝の鎧の背中に白い二翼の翼。

 

見た目は先程の赤龍帝の鎧とたいして変わらないが赤龍帝の鎧にインクルシオが適応したってところだな。

 

ドライグとインクルシオがイッセーの想いに応えたか。面白い、面白いぞ。イッセー。お前は確かに私の期待に応えてくれた。

 

感動している私の視界の端に火柱が視界を捉え、そちらを見るとライザーが待ち構えていた。

 

「兵藤一誠。どんな力を使ったかわからんが先程とは違うというのはわかった。だが!勝つのは俺だ!」

 

炎に包まれながら突っ込むライザーにイッセーも立ち向かった。

 

「負けられねえのは俺だって同じだッ!」

 

先程と戦いと同じ衝突。先程はイッセーが押し負けたが。

 

「があああぁぁぁぁぁぁッッ!!」

 

今度はイッセーが勝った。

 

だが、イッセーの攻撃はそれだけでは終わらなかった。

 

瞬時にライザーの背後に回り込み一撃加えて校舎へ叩きつけた。

 

「まだだッ!!」

 

校舎へ叩きつけられたライザーは立ち上がったがその目前にはすでにイッセーが拳を構えていた。

 

「ドラゴン百裂拳!!」

 

イッセーの拳の嵐がライザーを襲う。それを見て私は思い出した。

 

あれはアカメが斬る!の原作で出て来た皇拳寺百裂拳。遊び半分で私が身に着けた技だが、そうか、あの時隠れて修行していたのはこの技だったのか。確かによくイッセーにしてやったからな。

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!」

 

殴る、殴る、殴りつけるイッセー。一発の攻撃力はライザーの再生能力を上回っていた。恐らく強化された拳をさらに増幅させているのだろう。それを百発。今のライザーにも効果はあるだろう。

 

「ぐぅぅぅ・・・・・おおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!」

 

だが、ライザーも負けてはいない。全身から炎を放出させてイッセーと距離を取ることに成功した。それでも、もう二人とも限界だろう。

 

イッセーは三十分の間は鎧が着れるが今までのダメージとインクルシオとのパワーアップによって鎧を身に着けられる時間もあと僅かだろう。

 

ライザーもいくら力に目覚めたとはいえ限界はある。今のイッセーの攻撃とそれから逃れるために大量の魔力を消耗している。いくら不死性があるとはいえ、魔力までもが不死ではない。

 

イッセーもライザーもそれがわかっているだろう。なら、あと勝てる方法といえば短期決戦しかない。

 

「・・・・・兵藤一誠。俺もお前ももう限界に近い。なら次の一撃で決着をつけないか?」

 

ライザーの手の平に炎が収束される。

 

間違いなくライザーの最後の一撃。

 

さぁ、イッセー。お前はどう応える?

 

「ああ、これで決着をつけてやる!」

 

イッセーも手の平に魔力を生み出す。真正面からライザーの炎に対抗するのだろう。まぁ、予想できた応えだが。

 

お互いに最後の力を振り絞りその一撃に賭けた。そして、

 

「フェニックスの業火に燃え尽きろ!兵藤一誠!」

 

「ドラゴンショット!」

 

ドオオオオオオオオオオオオオオッ!!

 

不死鳥の炎とドラゴンのオーラがぶつかり合う。その二人の攻撃の余波に校庭や校舎が崩壊していく。私も帝具で氷の障壁を張ってリアスたちを守っている。

 

たいした威力だ。ライザーもイッセーもいい攻撃だ。

 

そう思っていると少しずつだがイッセーのオーラが押し負け始めてきた。

 

イッセーのほうがタイムリミットのほうが近かったか。このままでは負ける・・・。

 

「イッセーさん!頑張ってください!」

 

負けそうなイッセーに叫んだのはアーシアだ。

 

「イッセーくん!負けちゃ駄目だ!」

 

「貴方なら勝てますわ」

 

「・・・・勝ってください。イッセー先輩」

 

アーシアに続くように祐斗、朱乃、小猫がイッセーに応援する。

 

「イッセー!勝ちなさい!貴方はこのリアス・グレモリーの眷属なのよ!負けることは許さないわ!勝って、私に勝利を捧げなさい!」

 

リアスたちの言葉が聞こえたのか押し負けていたイッセーのオーラがどんどん押し返していく。

 

「聞こえただろう?ドライグ、インクルシオ、皆の声が。なら俺がどうしたいかわかるだろう?」

 

問いかけるように言うイッセーのオーラが飛躍的に上がりライザーの業火を上回った。

 

「絶対に俺たちが勝つんだ!!」

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoost!!!』

 

上回っていたオーラが更に上がりライザーの業火を呑み込むかのように包み込むそのオーラはライザー自身も呑み込んだ。

 

『ライザー・フェニックスさまの戦闘不能を確認。よってこのゲームはリアス・グレモリーさまの勝利です』

 

勝利宣言のアナウンスが流れた。それを聞いたイッセーは安堵したのかそれとも限界が来たのか鎧を解除してその場に倒れた。

 

「イッセー!」

 

「イッセーさん!」

 

「イッセーくん!」

 

「・・・・イッセー先輩」

 

「イッセーくん!」

 

リアス、アーシア、祐斗、小猫、朱乃はイッセーの元へ駆け出し、リアスがイッセーを抱きかかえるとイッセーは笑みを浮かばせながら言った。

 

「部長・・・・俺・・・勝ちましたよ・・・・」

 

「バカ・・・・ありがとう・・・・イッセー、私のイッセー」

 

抱きしめながら何度も頬を撫でるリアス。

 

ふむ、原作とは違うがこれでリアスもイッセーに惚れたか。インクルシオの鍵が見当たらないところを見るとブーステッド・ギアに同化でもしたのか。まぁ、これからも楽しめそうだ。期待しているぞ、イッセー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「リアスお嬢さま。勝てましたね」

 

「ああ、残念ながら今回の縁談は破談が確定してしまった」

 

「残念ですか?お顔をそうは見えませんが?」

 

「そうかい?それより気になることが出来てしまった」

 

「赤龍帝、兵藤一誠さまが使用していた帝具でしょうか?」

 

「それも気になるといえば嘘になるがそれよりも彼女の存在が気掛かりだ」

 

「兵藤セレナさまですか?」

 

「ああ、彼女の実力はまだ底が見えない。それにまだ何か隠しているような気がしてならないんだ」

 

「わかりました。それとなく調べておきます」

 

「頼むよ、グレイフィア」

 

「かしこまりました。サーゼクスさま」

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