ドSが蹂躙する!   作:ユキシア

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種まき鳥野郎

「原作ではもうすぐライザーとのレーティングゲームか」

 

リアスの様子を考え、恐らく今夜にはイッセーに夜這いを仕掛けに来るだろう。生殺しにされたことをネタに後でイッセーを苛めるのは当然として問題はどうイッセーとライザーを戦わせるか。

 

一対一がベストなのだがあれはあくまで原作通り。私というイレギュラーのことを考えどうベストな状態にするかが問題か。

 

「いっそのこと私も参戦してライザー以外殺しておくか」

 

いや、それではライザーが私に向かってくる可能性が高いな。フェニックスを拷問してみたいがイッセーのことを優先すると出来ないか。

 

赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)とインクルシオを移植、もしくは融合させれば間違いなくイッセーは私にとって最大級に面白い存在になるだろう。問題はこの世界の龍であるドライグとアカメが斬る!の世界にあるはずのインクルシオの素材となったタイラントが上手く適応するかどうか。

 

ドラゴンは自分勝手なのが多い為下手をすればイッセーは即死だろう。それではつまらん。だが、何故だろうな。イッセーなら出来ると思ってしまう私がいる。

 

「フフ」

 

自然に笑いが出ながら自分でも不思議にそう思ってしまう。

 

この世界の原作主人公の力なのか。はたまた私の野生の勘がそう予感しているのか。

 

「まぁ、悪くない気分だな。ん?」

 

「セレナお姉さま。入っても大丈夫ですか?」

 

部屋にノックしてきたのはアーシア。

 

ああ、そういえば万が一にリアスがイッセーの夜這いに遭遇させない為に呼んでいたんだったな。

 

「かまわん。入ってこい」

 

「はい、失礼します」

 

ドアを開け入ってくるアーシアはマジマジと私の部屋を見渡していた。

 

「セレナお姉さまのお部屋は色々なものがあります」

 

「そうか?私にとっては普通だぞ」

 

本棚には調教から拷問に関する本やイッセーの拷問成長記録。臨死体験レポートやその他。武器やそれに関するものにこの家に置いといて良さそうな帝具ぐらいだが。イッセーも何も言わないし普通だと思うのだが。

 

そう思っているとアーシアは机の上に置いてある指輪を興味深そうに見ていた。

 

「どうした?」

 

「あ、いえ、この指輪。凄く綺麗だと思いまして」

 

ほう、もしかしてアーシアとの相性がいいのか?試してみるか。

 

「着けてみるがいい」

 

「え!いいんですか?」

 

「ああ、もしかしたら面白いことがわかるかもしれん」

 

私の言葉に疑問を抱きながらもアーシアは机に置いてある指輪を着ける。

 

「どうだ?気に入ったか?」

 

「はい!とっても綺麗です!それにこの指輪ドラゴンの形をしていますからイッセーが傍にいてくれる気がします」

 

「ふふ、そうか」

 

それはそうだろう。それは水棲危険種の水を操作する器官を素材に作られた帝具、水龍憑依ブラックマリン。まさかアーシアとの相性がいいとは予想外だったがこれはこれで面白い。

 

私が知るこの世界の三人目の帝具使いの誕生だな。

 

―――ッ!

 

この気配はリアスではないな。ではグレイフィアか。銀髪の殲滅女王(クイーン・オブ・ディバウァ)、グレイフィア・ルキフグス。ぜひとも一度戦ってみたいものだ。

 

「セレナお姉さま?」

 

「いや、なんでもない」

 

おっと、思わず殺気を出すところだった。私もまだまだだな。

 

それから私はアーシアにブラックマリンの使い方を調、レイクチャーして眠りにつきながら思った。

 

アーシアは調教し甲斐がなさすぎる。純真無垢とはアーシアのことをいうのだな。無垢すぎて調教する気も起きなかったか。

 

やはり、一番調教、拷問し甲斐があるのはイッセーだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日の放課後、私はイッセー達と一緒に部室に向かっていると

 

「・・・・姉貴。昨日部長が夜這いにきた」

 

突然イッセーがそんなことを言っていた。

 

「そうか。で?リアスの処女は貰えたのか?」

 

原作で知ってはいるがあえて聞いてみるとイッセーは涙を流しながら叫んだ。

 

「それが貰えなかったんだよおおおおおおおおおおおッ!!脳内に焼き付けるほど部長のお体は保存した!この手で部長のおっぱいも揉んだ!でも、突然来た銀髪のメイドさんが現れて生殺しにされたんだよおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

 

手をワシャワシャさせながら泣き叫ぶイッセー。頬を膨らませてイッセーの頬を抓るアーシア。その光景を見て苦笑する祐斗。イッセーの泣き叫ぶ姿を携帯でビデオ撮影する私。タイトルは義弟、生殺しのあまりに悲痛の叫び声でいいだろう。

 

「・・・・僕がここまで来て初めて気配に気づくなんて・・・」

 

「それはお前の実力不足だ。もっと気配をよめるようにしておけ」

 

部室の扉前で祐斗は初めてその気配に気づいた。

 

部室に入るとそこにはリアスと朱乃そしてグレイフィア。あと、小猫。張りつめた空気が部室を漂わせているなかグレイフィアが私の前まで来た。

 

「貴女様がリアスお嬢様の協力関係にある現赤龍帝の義姉、兵藤セレナ様ですね。はじめまして。私は、グレモリー家に仕える者です。グレイフィアと申します。以後、お見知りおきを」

 

「私は貴様と会うのが楽しみだったぞ。銀髪の殲滅女王(クイーン・オブ・ディバウァ)。その二つ名に負けない実力を持っていることを願うぞ」

 

「さて、何のことでしょう?」

 

とばけるつもりか。まぁ、今ここでは私もこいつも全力では戦えん。そういうことにしておこう。

 

次の瞬間、部室の床に描かれた魔方陣が光り出す。

 

やっと来たか。

 

「愛しのリアス。会いに来たぜ」

 

魔方陣から現れたのはフェニックス家三男にしてリアスの婚約者ライザー・フェニックスだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやー、リアスの『女王(クイーン)』が淹れてくれたお茶は美味しいものだな」

 

「痛み入りますわ」

 

朱乃よ。そんなに露骨に嫌な顔をするな。隠すならちゃんと隠しておけ。

 

それにしても何故私まで立たなければいけないんだ。関係上で言えば私は客将みたいなものだろう。

 

まぁいい。ここは下手に関わらず黙っておこう。

 

「ところでリアス。先程からいるそこの美貌の持ち主は誰なんだ?見たところ人間のようだが」

 

私を指しながらリアスに問いかけるライザーに私は内心舌打ちした。

 

チッ。そういえばこいつもイッセー同様スケベ野郎だったな。

 

「協力関係者で私の友人のセレナよ。ある物を探す為に私と協力してくれているの」

 

「ほう」

 

リアスの説明を聞いたライザーは私に詰め寄ると私の体を一通りみてこう言ってきた。

 

「セレナと言ったな。お前俺の愛人になる気はないか?」

 

はぁ。まったくもって予想通りの答えが返ってくるとは。

 

「本来なら眷属と言いたいところだが生憎手駒は全て埋まっている。俺の愛人になれば豊かな生活も約束しよう。人間界では決して味わえないような生活をな。ああ、そういえば何かを探すためにリアスと協力しているんだったな。それを探す手伝いもしてやってもいい。どうだ?悪くない条件だと思うが」

 

全く、たかが不死鳥ごときの力でこうも傲慢になれるものなのか?面倒だ、ここで拷問して

 

「ふざけんな!!」

 

ライザーを拷問しようとしたときイッセーが私の前に出て来た。

 

「てめぇ!俺の姉貴に手を出すんじゃねえ!この発情期の種まき鳥野郎!」

 

ふむ。私はいつからイッセーのものになったんだ?イッセーは私の物だが。

 

「姉?ずいぶんんと似ていない姉弟だが」

 

「義理だからな。その辺は気にするな、ライザー・フェニックス。それからイッセー」

 

私はイッセーの腕を取りひじ関節を外す。

 

「誰がいつお前のものになった?」

 

「ご・・・・ごめんなさい。つい我慢できずに・・・・・」

 

「ほう、つまりお前の脳内では私はお前のものでお前の好きなようにされているということだな」

 

「い、いえ、決してそのようなことは・・・・・」

 

まぁ、いいだろう。

 

「ライザー・フェニックス。見苦しいところ見せてな」

 

イッセーのひじ関節をはめながら言う私だがイッセーと私以外顔を青くしていた。

 

「イッセーさん!大丈夫ですか!?凄い音がしましたが!」

 

「ああ、大丈夫だよ。アーシア。いつものことだから」

 

心配しながら寄り添うアーシアにイッセーもいつも通りに答えた。

 

ん?待てよ。これは使えるな。

 

「グレイフィア。念のために訊くがもしこのままリアスが婚約を承諾しない場合はどうするつもりなんだ?」

 

「はい。最終手段としてリアスお嬢様にはライザーさまとレーティングゲームにて決着をつけていただくことになる手筈です」

 

「なるほど。リアスが勝てば婚約破棄。ライザーが勝てば即結婚。こんなところでいいか?」

 

「はい。リアスお嬢さまとライザーさまが承認すればですが」

 

「なら問題ないだろう。そうだろう?リアス」

 

「ええ、こんな好機はないわ。いいわよ。ゲームで決着をつけましょう、ライザー」

 

「いいだろう。そちらが勝てば好きにすればいい。俺が勝てばリアスは俺と即結婚してもらう」

 

これでゲーム成立。あとは。

 

「ところでライザー・フェニックス。先程貴様は手駒は埋まっていると言っていたな?」

 

「ん?それがどうした?」

 

「見せてはくれまいか?」

 

私の言葉に一瞬驚きライザーだがすぐに笑みを浮かばせ指を鳴らすと魔方陣からライザーの眷属が勢ぞろいで出現した。

 

「これが俺のかわいい下僕たちだ」

 

出現したライザーの眷属を見て私はライザーに言った。

 

「駄目だな、ライザー・フェニックス。貴様はこのままだと負けるぞ?」

 

「なっ!?どいうことだ!?」

 

「言葉通りの意味だ。おっと、勘違いする前に言っておくが別に貴様が弱いという訳ではない。むしろ、リアスと一対一で戦えば間違いなく貴様が勝つだろう」

 

「なら何故俺が負ける!?俺はゲームも何度かやり、勝利を収めているんだぞ!」

 

憤るライザーだが私は冷静に返した。

 

「単純な話だ。下僕を含めて戦えば貴様負けるということだ。その理由はこいつがいるからだ」

 

私はイッセーを引っ張り出してライザーに見せつける。

 

「え、俺が!?」

 

驚くイッセーを無視して私はライザーに告げる。

 

「こいつは私が鍛えた。こいつを倒さない限り貴様の敗北は決定している」

 

「俺が、俺がこんな下級悪魔に負けると!?」

 

「賭けてもいいぞ。チップはそうだな。貴様がイッセーに勝てば私は貴様の愛人にでもなんでもなろう。こちらが勝てばフェニックスの涙を定期的にいただく」

 

「なにっ!?フェニックスの涙をだと!?」

 

「どうした?自信がないなら断ってもかまわないんだぞ?どうせゲームは決まっている。貴様が断ったところでゲームはするんだ。ただそれに追加のルールとチップが増えただけだ」

 

憤るライザーにまともな判断は出来ていないだろう。ならもうひと押しか。

 

「自慢の眷属と不死鳥の力があるんだ。貴様が勝てばリアスと結婚し、私という愛人も出来る。いいとこ尽くしだと思うが?」

 

「・・・・・いいだろう。ただし、貴様もゲームに出ろ。貴様の目の前でそのご自慢の弟を俺が倒してお前のその自信をへし折ってやる!」

 

「出来るものならな。ゲームは十日後で文句はないな。あ、リアスも」

 

「私はついで?でも文句はないわ」

 

「ふん。せいぜい残りの時間で思い残す事がないようにしておくんだな」

 

それはこちらの台詞だ、ライザーよ。十日後、楽しみにしているぞ。そしてイッセー。私は期待しているぞ。お前が私の予想を超えてくれるということを。

 

 

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