SAO~デスゲーム/リスタート~   作:マグロ鉱脈

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2話連続投稿!

アルヴヘイム編も終わったのでレポートとなります。



File04 レポート4

◇防御力・ガード・ダメージについて

 防御力とは不要か。HPを直接増やすVITにポイントを振れば防御力はおざなりでも構わないと誤解されがちであるが、自身の戦闘スタイルや実力に見合った防具・装飾品の選定や備える防御力の基準を決定することは重要である。

 防御力には全体防御力と部位防御力の2つがある。全体防御力とは、アバター全体に付与された防御力であり、部位防御力は頭・腕・腹・足などのそれぞれの部位に与えられた防御力である。

 全体防御力は大まかに分けて5つ、防具の装備、装飾品、レベルアップ、ステータス、スキルによって算出される。

 防具には2種類あり、メイン防具とサブ防具がある。メイン防具とは頭・胴・腕・足の4ヶ所の防具であり、サブ防具とはインナー、鎧用のサーコート、ブーツなどである。メイン防具は1つしか装備できないが、サブ防具はメイン防具に干渉せず、同ジャンルの重複判定が発生しない限りは複数装着可能である。

 防具としての性能は基本的にメイン防具の方が高めである。だが、胴装備のコートなどはインナー防具による補填を前提としたものが多い為か、より優秀なインナー防具を装着できる。だが、あくまで補填に過ぎないことに留意し、過信は禁物である。

 

・防具防御力の算出

防具防御力は基礎防具防御力と補正防具防御力の2つの合算である。基礎防具防御力とは、防具そのものに備わっている防御力のことであり、防具補正防御力とはステータスやレベルに応じて増減する防御力である。初心者は誤解しがちであるが、高レベルプレイヤーの防具を借りれば高い防御力を獲得できることは稀である。

防具にも装備条件ステータスが割り振られており、まずはこれをクリアしなければ、防具基礎防御力はマイナス値の防具補正防御力によって減算される。仮に装備できたとしても、防具補正防御力はレベル補正をベースにしたステータス補正によって決定されるため、レベル補正が発生するレベルに達していなければ防具補正は獲得できない。

 防具には全体・部位防御力の2つが設定されている。

 

 装飾品とは、ピアス、ペンダント、髪飾りなど、その多くは外観を飾るフレーバー要素であるが、様々な効果を付与したものも多い。防御力も設定されているが、それはメイン・サブ防具には比べるまでもない。だが、塵も積もれば山となる、という諺があるように馬鹿にできるものでもないだろう。また、スタミナ回復やオートヒーリングなどのバフ効果が大きいものも存在する。

 だが、装飾品のメインとなる指輪は別格である。プレイヤーは強力な効果を備えた指輪を装備できる枠を2つ与えられている。指輪の効果は様々であるが、鉄の加護の指輪のように物理防御力を直接高めるものなども多い。これらは防具だけでは不安を覚えた防御面の穴を埋める、または特定の防御力を特化して堅牢化するのに役立つだろう。

 一切の防具・装飾品を排した状態でもプレイヤーには基礎防御力が備わっている。レベルアップによって物理防御力は自動上昇し、また成長ポイントを割り振ることによって属性防御力を高めることもできる。

 そして、スキルにも防御力を高めるものは多い。代表例は≪魔法防護≫だろう。このスキルを獲得することによって魔法防御力は上昇し、またスキルの熟練度上昇に従って魔法防御力は更に引き上げられる。

 そして、全体・部位防御力の算出にはこの5つの要素を下記の計算式に割り当てられる。

 

 

 

・全体防御力計算式

(基礎防御力+防具全体防御力+装飾防御力)*装飾補正=全体防御力

 

・部位防御力計算式

(基礎防御力+防具部位防御力+スキル防御力)*補正(スキル補正+装飾補正)=部位防御力

 

 

 

 

 

 攻撃力が防御力に対して上回るほどにダメージが大きくなり、下回るほどに小さくなる。幾ら高VITであろうとも、防御力が低ければ上回られる数値が伸びて大ダメージを受けてしまうことになるだろう。生存力を高めるならば、VITに合わせた防御力の獲得は必須である。

 だが、ダメージをより減らすならば、ガードという手法もある。

 DBOにおいてガードとは、ガード判定が発生したアクションを指す。ガードすることによってダメージ判定をアバターにまで到達することを防ぐことができる。

 ガードが判定が発生するのは武器(盾を含む)、腕、足の3種類であり、それぞれにはガード性能が設定されている。腕や足の場合、それぞれの防具によってガード性能は上昇する。

 ガード性能は以下の要素に絡んでくる。

 

 

・スタミナ消費量

 ガードには全てスタミナ消費が伴う。相手の攻撃の攻撃力と衝撃力に対してガード性能が高ければ高い程にスタミナ消費は軽く済む。

 

・耐久度減少

 ガード性能が高ければ高い程に、ガード時の耐久度の減少に補正がかかり、破損しづらくなる。

 

・ガードバランス

 ガード時にはガードバランス測定が行われる。測定時に猶予値を突破した場合、スタミナの減少ペナルティとクリティカル判定が生じる。また、猶予値を大幅に上回った場合、ガードブレイクとなり、強制スタン状態となる。ガード性能が高い程に猶予値は高い。

 

・対衝撃補正

 ガード時に生じる衝撃耐性の上昇ボーナスが発生し、ガード性能が高ければ高い程に恩恵は大きくなり。ガード時に体勢を崩され難くなり、ガードバランス測定において有利になる。

 

・防御力上昇

 ガードブレイクしない限り、ガードすることによって防御力が上昇し、ダメージ判定がアバターに到達してもダメージを減らすことができる。ただし、物理・属性などで補正は分化しているので注意が必要。

 

 また、ガード面積やガード状態次第では、アバターにダメージ判定が到達してしまうこともある。また、ガード崩しに長けた打撃属性などにも注意を払わねばならないだろう。

 このように豊富な防御手段も準備されているが、最も重要なのはダメージ判定であるとも言える。

 ダメージは、武器攻撃力とモーション値で算出された基礎ダメージを基準として、相手の全体防御力・部位防御力・部位ダメージ補正・ダメージ到達深度・クリティカル補正・カウンター補正によって決定する。

 全体防御力と部位防御力は上述した通りであり、それ以外を下記する。

 

 

・部位ダメージ補正

 DBOではあらゆる部位においてダメージ補正が入る。腕や足のダメージは伸びづらく、逆に首や頭はダメージが出やすい。

 

・ダメージ判定到達深度

 攻撃で発揮される貫通性能・切断性能・破壊性能やモーション値に対して、部位防御力・攻撃命中ポイントのアバター強度・ガード判定などによって深度を抑えられる。アバターの深部にまでダメージ判定が到達する程にダメージが大きくなる。また、射撃攻撃中は近接攻撃に対してダメージ判定が深く到達するようになる。

 

・クリティカル補正

頭部(生物でいう脳がある箇所に限り、頬などは除く)・首・心臓などがプレイヤーに設定された主なクリティカル部位である。ここにダメージ判定が到達した場合、クリティカル補正がかかり、ダメージが大幅に伸びる。また、低確率ではあるがクリティカル発生によって部位関係なくダメージが上昇する場合もある。

 なお、クリティカル補正には、攻撃力上昇型・防御力低下型の2つがある。攻撃力上昇型は偶発的クリティカル発生やクリティカル部位へ攻撃命中した場合が多く、カタナの特殊クリティカルもこれに属する。防御力低下型の場合、スタン、麻痺、睡眠、ガードブレイク、スタミナ切れ、ソードスキル後の硬直などのペナルティ時に受けた攻撃や≪狙撃≫スキルによる射撃などが該当する。

 

・カウンター補正

 システムが認定するカウンター判定は、ソードスキルや格闘攻撃を除く、攻撃のモーション値が一定に達した時に発生する。また、≪歩法≫や≪弓矢≫のソードスキルやプレイヤーの魔法発動中は例外的にカウンター判定となる。カウンター判定発生時には防御力が低下する。低下が幅が大きい防御力は刺突>斬撃>打撃=射撃の順である。

 

 

 

 多くの要素が絡むDBOのバトルにおいて正答はない。単純な防御力のみならず、レベル上昇や防具によって部位ごとに上昇する切断・貫通・破壊耐性にもまた注意を払わねばならず、またデバフ耐性にも気を配らなければ足下を掬われるだろう。刺突・切断・打撃・射撃のそれぞれの防御力、物理と属性などに多岐に分かれる防御性能の把握は不可欠であり、己の防御面の長所と短所の把握は必須である。

 ダメージの防ぎ方を知っているならば、より効率的にダメージを与える方法も熟知できることに他ならない。

 

 

Topics1『ユニークスキルの分析』―クラウドアース情報部、クワトロマジェンダの手記より抜粋―

 多くのスキルやウェポンが存在するDBOにおいて、一際強力なスキルとされるユニークスキル。獲得したプレイヤーは他を隔絶する程の能力を獲得する一方で、周囲の嫉妬を恐れて隠匿する者も一定数存在するだろう。

 クラウドアースとしてもユニークスキルの収集は望ましく、また所有者の特定は欠かすことができない。だが、ユニークスキルの有無の判別は難しい。ユニークスキルかと思えば、特殊能力が備わった武器が正体の場合もある。スキル欄の開示の強要はマナー違反だ。表立った追究は難しい。

 現在、クラウドアースがユニークスキル所有者として把握している人物は4人。ラストサンクチュアリ専属傭兵のUNKNOWN、クラウドアース専属傭兵のユージーン、同じく専属のライドウ、クラウドアース暗部で指名手配中のリンネ。ヴェニデ直轄暗部も複数人のユニークスキル所有者の情報を獲得しているという情報もあるが、我々情報部とは仲が悪い。情報提供には期待できないだろう。ムーココナッツ事件で暗部解体になったのはやはり手痛い。

 聖剣騎士団や太陽の狩猟団、それに教会もユニークスキル所有者を隠し持っているという情報はあるが、真偽は不明だ。

 ライドウに関してはユニークスキルの詳細について情報開示を評議会も求めているようだが、応じていない。あの男のコントロールは困難だ。気分屋で、名声よりも自分が楽しめる戦いを求める戦闘狂だ。クラウドアースが良質な戦場を提供する限りは味方だろうが、やはり制御下におけない傭兵は信頼できない。傭兵ランク1、2をクラウドアースが独占しているのは好ましいが、聖剣騎士団や太陽の狩猟団のように、カリスマ性と実力を備えた正規戦力の確保が求められる。

 戦争を見越してユニークスキルの獲得はいずれの大ギルドも水面下で競っているとはいえ、やはり大っぴらに動けないのは、シャルルの森が尾を引いているからだろう。あの忌々しい【渡り鳥】のせいで大ギルド間の緊張は増し、また事の発端となったのがユニークスキル争奪戦だったが故に、世論を刺激しないように大々的にユニークスキル収集するのはイメージ戦略上まだ避けたい。

 ユニークスキルは自動習得型と報酬型の2つに分類される。UNKNOWNの≪二刀流≫は前者、ユージーンの≪剛覇剣≫が後者だろう。

 自動習得型はプレイヤーが条件を満たす事で自動的に獲得できる。だが、どれだけのユニークスキルが存在するのかも定かではない以上、いずれのユニークスキルがいかなる条件なのかは謎に包まれている。

 逆に報酬型は分かりやすい。イベントやアイテムによってユニークスキルを獲得できる。シャルルの森の時のように争奪戦になることもあるが、自動習得型に比べれば、どのようなユニークスキルなのか事前に把握でき易く、また獲得者をコントロール可能にできるのも喜ばしい。

 だが、もう1つユニークスキルの所有権をコントロールする方法がある。それは殺害による奪取だ。

 最終保有者だったリンネが持つ≪ボマー≫は、多くの保有者を経たユニークスキルだ。また、リンネがギルドを抜ける直前に起きた事件により、ユニークスキルの奪取には幾つかの条件があることが分かった。

 

 

1.奪取者は対象となるユニークスキルの獲得条件を満たしていなければならない。

 

2.条件1が満たされない場合、獲得条件を満たしたプレイヤーに発現する。対象者がいない場合、報酬型は新たな獲得イベントが生じる。※自動習得型は情報不足により不明であるが、新たな条件達成者が出現するまで消失すると想定される。

 

3.ユニークスキル保有者は、ユニークスキル保有者を殺害しても奪取できない。

 

 

 リンネは≪ボマー≫所有状態で遭遇したユニークスキル所有者を殺害するもユニークスキルを奪取できなかった。いかなるユニークスキル所有者を殺害したのかは、この直後の彼女の大規模テロによる裏切りによって資料が1部紛失して分からなくなってしまった。だが、UNKNOWNのように複数のユニークスキルを獲得するのは高難度になるだろう。

 汎用性と高性能、ユニークウェポンのように破損による消失のリスクが無いユニークスキルの有無は、個人の戦力価値を大きく高める。今後も情報部はユニークスキルの詳細について調査を進める必要性がある。

 

 

◇経験値とコル

 多くのゲームと同じく、DBOもレベル制である。経験値を蓄積することによってレベルアップすることでプレイヤーは強化を図れる。

 レベルアップの恩恵は、HP上昇、防御力上昇、成長ポイントの獲得など幅広い。一方で、レベルアップ毎に必要経験値量は増加し、特にレベルが20の倍数に到達すると大幅に引き上げられる。この事からプレイヤー間では『20の壁』とレベルアップの難問として意識されている。

 経験値の獲得方法は大きく分けて3つ、モンスター撃破、NPC殺害及びPK、ソウルアイテムの使用である。

 

 

・モンスター撃破

 モンスターを撃破すると経験値を獲得できる。獲得経験値はモンスターごとに細かく定められているだけではなく、個体違いによるランダム差異もあるので、常に同数値を獲得できるわけではない。

 経験値は、貢献度・EXPキャップ・レベルキャップの3つによって決定される。

 

●貢献度:パーティ単位・複数人で戦闘を行った場合、戦闘時の貢献度合いによって個々人の獲得できる経験値量は変動する。貢献度とはダメージ量だけではなく、ガードや回復などの援護も含めて総合判断される。貢献度システムによって、高レベルプレイヤーがお守りをしながら低レベルプレイヤーのレベルアップを支援する、蔑称で『介護プレイ』や『寄生プレイヤー』などの行為は非効率となっている。

 

 

 

●EXPキャップ

 同モンスターから獲得できる経験値は、撃破数に応じて減少していく。これは同じモンスターを繰り返し倒して経験値を稼ぐマラソン行為にデメリットを持たせるシステムであり、プレイヤーは得意とするモンスターだけを相手にしてレベルアップすることを妨げられる。モンスターによって差はあるが、最終的には10分の1、時には100分の1まで減少する場合がある。複数人で戦闘を行った場合、バトルシステムでカウントされたプレイヤー内で最大のEXPキャップ対象者が全員に適応される。

 黒騎士や月光蝶のように、同名ではあるが、複数のステージにランダムポップし、強さにも違いがあるモンスターは、例外的にEXPキャップが適応されない。

 ネームドやボス・ネームドは、他に比べて莫大な経験値を獲得できるが、リポップ型ネームドに限り、初回以降はネームド自体にEXPキャップが適応され、プレイヤーの対象ネームドとの戦闘歴の有無に関わらず、獲得経験値は減少する。

 EXPキャップが比較的緩く、またモンスターの強さがステージ・ダンジョンの水準よりも下回っているモンスターが出現する場所は、俗称『狩場』とされ、プレイヤー間で貴重なレベリング場所として重宝される。

 

●レベルキャップ

 ステージ・ダンジョンによってシステム上決定される水準レベルが存在する。モンスターの強さは1部の例外を除いて、水準レベルに適したものとなる。対象のモンスターの水準レベルから乖離する程に獲得経験値は減少する。複数人で戦闘を行った場合、レベル上位10名の平均値を基準にしてレベルキャプは適応される。ただし、10名以内でレベルが20以上の差があった場合、最大レベルが対象となる。

 レベルキャップは、水準レベルを上回る程に大きく適応され、獲得経験値の減少幅もまた大きくなる。

 

 

・NPC殺害及びPK

 プレイヤーはPKすることによって経験値を獲得できる。

 獲得できる経験値は、殺害されたプレイヤーとのレベル差によって決定する。相手のレベルの方が高ければ高い程に、大きな経験値を獲得できる。逆に、相手のレベルが下回っていた場合、その差が大きくなるほどに獲得経験値は減少する。ただし、レベル1~20の場合はレベル差+-5まで、それ以降は+-10までは大きな経験値量の増減は無い。

 同水準レベルのモンスター撃破よりも獲得経験値が大きく、また殺害数によって成長ポイント獲得ボーナスがつき、遺品ドロップもあるPKは、DBOのPK推奨の証左となっている。成長ポイント獲得ボーナス目当ての『低レベル狩り』もあるが、低レベルプレイヤーが複数人で高レベルプレイヤーを撃破して恩恵を分け合う『ジャイアントキリング』もまた横行している。

 また、PK方法として誓約『ダークレイス』を結ぶことによって、闇霊とよばれる特殊状態になって、レベル+-20の範囲内で対象としたプレイヤーをダンジョン限定で襲撃することもできる。闇霊で殺害した場合、獲得経験値にボーナスがつき、また襲撃時に死亡した場合も複数のデスペナルティからランダムで選ばれることから、例外的にデスゲームとなったDBOでも『HPがゼロになっても即死しない』PK方法となっている。

 ただし、ランダムペナルティには即死も含まれており、そうでなくともレベルアップ必要経験値量はそのままで大幅なレベルダウンなど総じて厳しく、闇霊状態でもモンスターに狙われる上にパーティを組めないというリスクがある他、侵入時には自身のレベルに対して+30の範囲内で誓約『暗月の騎士』を結んだプレイヤーが青霊として、最大3人まで召喚され、青霊に殺害された闇霊は必ず即死のペナルティが課せられる。また、闇霊に殺害されたプレイヤーは即死する直前に10秒間の告罪猶予が与えられ、これによって闇霊に罪カウントを増やせる。罪カウントは大きなリスクが伴う免罪で減らさない限り、青霊によって市街を除くダンジョン・ステージにおいて襲撃される危険性がある。

 逆に暗月の騎士は闇霊を撃破した場合、獲得経験値は少なくなるが、レベル差に応じて誓約アイテムを入手できる。だが、闇霊と共謀して暗月の騎士誓約者を殺す『出待ち』も少なくなく、また誓約を結ぶ難易度の高さから、暗月の騎士の誓約者は多くない。

 デスゲーム化したDBOにおいて、ダークレイス誓約者は『無差別PKの意思あり』と判断され、あらゆる方法で殺害・無力化することを認めると大ギルドの合議によって決定されている。この事からダークレイス誓約者の数は乏しく、通常PKの方が主流になっている。

 

・ソウルアイテム

 ドロップやトレジャーボックスなどから獲得できるソウルアイテムは、加工するなどして装備化・素材化・魔法化する以外にも経験値獲得にも使用できる。戦闘以外で経験値を獲得できる手段であり、デスゲーム化したDBOでは重宝され、高値で取引されることも珍しくない。特にユニーク系ソウルは莫大な経験値を獲得できるが、獲得経験値は対象ソウルの水準レベルや強さであり、低レベル水準で獲得されたユニーク系ソウルは獲得経験値も少ない。

 また、それぞれのソウルアイテムには、使用者の基準レベルが設定されている。これは低レベルプレイヤーが高レベル帯のソウルを使用してレベルアップを図ることを制限する為の措置であり、基準レベルに到達していない場合、獲得経験値はレベルアップ不足分までしか入手できない。だが、多量の高レベル帯のソウルを準備してレベルアップを狙うプレイヤーも少なくないが、高レベル帯ほどにプレイヤー本人の実力が問われる場面が増える傾向にあるDBOにおいて、実戦経験の不足はそのまま死亡に直結する。

 

 

 

 経験値と同じくして、戦闘において入手できる成果としてコルがある。

 コルはDBO内の通貨であり、アイテムの購入から装備の整備、食事など多くの場面において必要不可欠となる。NPC商人に限らず、プレイヤー同士での商取引でも使用される。ただし、NPCからの購入・支払いを除けば、プレイヤー間でのコルの受け渡しはアイテム化が必須であり、1コル=銅貨1枚、20コル=銀貨1枚、100コル=金貨1枚となり、膨大なアイテム化が必須となる。これを防ぐ方法として、スキルによる小切手化が不可欠である。また、≪鍛冶≫所有プレイヤーは1人だけ『お得意様』登録ができ、アイテム化なしでのコルの支払いが可能である。

 プレイヤー間の取引を除いたコルの入手方法は、モンスター撃破、PK、イベントクリア報酬、アイテム換金である。

 

 

・モンスター撃破

 モンスターを撃破することによって、リザルト画面時にコルを入手できる。コルは経験値と同じく貢献度によって分配される。

 ただし、モンスターから入手できるコルは少額である。レベル帯が上がっても緩やかにしか獲得量は増えない。ただし、ランダムポップ型のモンスターからは比較的多額のコルが獲得できる傾向にある。また、ネームドやボス・ネームドは例外的に高額のコルが得られるチャンスである。だが、リポップ型ネームドは初回のみが高額であり、以降は低額化する。

 

・PK

 殺害されたプレイヤーは、装備中も含めたストレージ内のアイテム全てをドロップし、またPKリザルトで所持するコル全額を奪われる。貧困に喘ぐ低レベルプレイヤーや借金を抱えたプレイヤーによるPKの原因の過半は、コルとアイテムの強奪を狙ったものである。

 

・イベントクリア報酬

 多くのイベントがあるDBOでは、クリアすることによって報酬としてコルを獲得できるものが多くある。ただし、多くは初回クリア限定であり、2回目以降は入手できない。パーティ単位でイベントにクリアした場合、クリアまでの過程で経験者が含まれている場合は初回クリアと見なされない。

 

・アイテム換金

 最も主流とされるコルの獲得方法。商人NPCなどを通じて売却することでアイテムを獲得できる。

 ドロップアイテムは高レベル帯ほどに高額で売却できる傾向がある。プレイヤーはアイテムを売却することでコルを獲得することこそがDBOのシステム設計における正答と呼べるだろう。

 売却価格はレアリティも基準となるが、依存するわけではなく、高レアリティアイテムでも二束三文の価格にしかならない場合がある。特にプレイヤーメイドの回復系・攻撃系アイテムはNPC商人に売却しても高値はつかない。また、コレクターアイテムと呼ばれる、素材としての有用性や装備としての性能が低い代わりに売却価格は高値の場合が多い。

 誤った売却したアイテムは、72時間以内ならば売却価格の10倍で買い戻しすることができる。売却時には細心の注意を払わねばならず、また盗難された装備・アイテムが売却された場合は大きな代償を支払わねばならない。

 また、NPC商人にアイテムを売却する毎に、対象のアイテム売却価格は下落する。これは全NPC商人に適応され、プレイヤーが特定のアイテムを売れば売る程に価格は下落する。これは本来の『希少性』をDBOも導入しているからである。

 

 

 DBOにおいて、大ギルドと呼ばれる3大ギルドはいずれもアイテム換金を営んでおり、高額売却を可能とするNPC商人を占有している。プレイヤーはいずれかの大ギルドにアイテムを持ち込んで換金する必要性がある。本来はGMコール級のマナー違反であるが、これもまたデスゲーム化の影響と呼べるだろう。

 

 

 

Topics2『DBOの金銭事情』―隔週サインズ、第5回ぶっちゃけワンモアタイムより抜粋―

 

 

エネエナ(以降エナ様)「カンパーイ! はいはい、今回も始まりました、みんな大好きぶっちゃけワンモアタイムのコーナー!……の取材のお時間でございます」

 

ヘカテ(以降ヘーちゃん)「良い御身分ですね。お酒を飲んで適当にお喋りすれば仕事になるなんて」

 

エナ様「相変わらずお堅いわねぇ。そんなんだからカレシできないのよ。ぶっちゃけワンモアタイムは隔週サインズでも大人気コーナーの1つ! 色々な人たちをお呼びして、DBOでも人気店の1つワンモアタイムで、お酒ドーピングで普段は話せないようなぶっちゃけ話をしようっていうコーナーなんだから。いやぁ、前回の某プレイヤーの不倫暴露話は盛り上がったね! まさか6股とは恐れ入ったわ!」

 

ペイト(以降正直善人)「いやぁ、あれは酷い事件でしたね。聖剣騎士団が介入していなければ、殺人事件に発展してもおかしくありませんでしたよ。面白おかしく記事を書くのは、娯楽が不足するDBOにとっても大切でしょうが、限度を弁えてくださいね」

 

エナ様「あざーす! もう、それ褒め言葉だから! 限度? んなもん知るか! アクセル全開じゃい! でも、まさか聖剣騎士団の円卓の騎士の1人ペイトさんが取材承諾してくれるとは思いもよりませんでした!」

 

正直善人「フフフ。我々聖剣騎士団はアノールロンド攻略を控える身でして、こうしてイメージ戦略で融資と勇士を募ろうという腹というわけですよ」

 

エナ様「いきなりぶっちゃけぇえええ、あざーす!」

 

へーちゃん「もう酔ってる。この辺ってもちろんオフレコですよね?」

 

カメラマン・ブギーマン(以降クズ)「編集はお任せください。皆さんの名誉とプライバシーは我々隔週サインズがお守りします」

 

へーちゃん「少しも信用できないのは様式美ですね。はぁ、アノールロンド攻略を控えてサインズも大忙しなんです。上の要請がなければ、取材なんて引き受けなかったのに……」

 

グローリー(以降裸族)「ですが、仕事であるならば全力投球しちゃうのがヘカテ嬢なんですよね! ですが、ご安心ください! この私がヘカテ嬢を全力サポートしましょう! もちろん、あらゆるぶっちゃけトークはお任せあれ! 騎士として! 騎 士 と し て! 騎 士 と し て!」

 

 

~お酒投入中☆お酒投入中☆お酒投入中~

 

 

へーちゃん「HEY! HEY! HEY! グローリーさんの頑張ってるトコロ、もっと見たい!」

 

エナ様「イッキ! イッキ! イッキ! イッキ!」

 

裸族「むぅうううううううううううう、ぷっっっはぁああああああああ! 大ジョッキ……いただきました☆」

 

正直善人「これは酷い」

 

クズ「いつものことです。ヘカテちゃーん、もっと胸元広げてー。ボタンも外しちゃってー。可愛いブラ見せてー」

 

へーちゃん「こ、こうですか?」

 

クズ「良いよぉ! すごくイイよぉ! もう服を脱ぎ脱ぎしちゃおうか?」

 

へーちゃん「わかりましたぁ。体が熱くて……私……もう……」

 

裸族「おっと、ヘカテ嬢のロリ巨乳ボディは撮らせませんよ! アーマー☆テイクオフ! さぁ、私の引き締まった騎士ボディをご堪能ください!」

 

クズ「うげぇえええええええええええ! ふんどし1枚の男の写真とか要らんのじゃ!」

 

正直善人「これは酷い」

 

エナ様「さーさー、次のイッキは……あ、え? はい。アイラさんの笑顔が怖い? マジ? あー、皆さん。今日は2階貸し切りなんですけど、ちょぉおおっとトーンを落としましょう。アイラさんは笑顔でキレて手がつけられなくなるタイプらしいので。1階のお客様に迷惑がかからない程度に」

 

エナ様「さーて、色々皆さんにぶっちゃけて欲しいことがあるんですけど、まずはちょっと汚い話……マネーについてお伺いしましょう」

 

正直善人「DBOの金銭事情は少し特殊ですからね。ご存知の通り、NPC商人を除けば支払いはアイテム化したコルで行われます。ですが、取引額が高値になればなるほどに支払いの手間は増える。なにせ、アイテム化されたコルは硬貨化しますからね。1枚1枚数えないといけません。そこで、多くのプレイヤーは高額支払いには≪金融≫スキルで発行できる小切手を利用するのが一般的ですね」

 

正直善人「大ギルドはそれぞれ銀行を経営しております。小切手の発行手数料も決して馬鹿にはなりませんが、銀行に口座を作っておけば発行手数料も安くなります」

 

正直善人「それにギルドやパーティ単位で口座を作っておけば、死亡によるコルの消失を最大限に防げます。プレイヤーが死亡するような事態が発生した場合、その多くが遺品回収すら困難な状況にありますし、パーティの財布役がコルを持ち逃げするといった危険も防げますね」

 

へーちゃん「でも、今でもコルを一定額持ち歩いているのは、やっぱり大ギルドへの不信感があるからでは?」

 

正直善人「…………」

 

エナ様「沈黙ダメ絶対! ペイトさんもほらぁ! これは大ギルド批判とかじゃないしぃ? 今日はぶっちゃけトークだしぃ?」

 

裸族「そうですよ! 私なんて聖剣騎士団専属ですが、各種サービス豊富なクラウドアース銀行を使っていますからね☆ いやぁ、専属として口座は作ってるんですけど、報酬が振り込まれたら片っ端からクラウドアースの方に移してます! やっぱり金利ですよ!」

 

正直善人「それ初耳ですよ」

 

裸族「ぶっちゃけさせていただきましたん☆」

 

へーちゃん「私もクラウドアース銀行使ってます。金融業はクラウドアースが走りですし、他は後追いしただけなんですよね。太陽の狩猟団はそこそこ様になってますが、やっぱり本職だったとされるベクターさんが直接経営しているクラウドアース銀行の方が多くの点で優れています。グローリーさんの言う通り、金利も良いですし」

 

裸族「ですが、最近は太陽の狩猟団も侮れない経済力を発揮してますね。特にトレーニング施設などの経営はすっかり軌道に乗って、中小ギルドのハートもがっちりつかんでますから。聖剣騎士団もそろそろレジャー施設の開発に力を入れた方が良いと提案します! 騎士として! 騎 士 と し て ! 騎 士 と し て !」

 

エナ様「それ、もう騎士関係ないじゃん」

 

裸族「ツッコミ辛辣ぅううう! でも、騎士は負けない! こんなことで感じたりしない! ビクン! ビクン!」

 

正直善人「これは酷い」

 

裸族「ですが、やっぱり何処もお金ですよねぇ。何だか悲しくなります。私は専属として聖剣騎士団から色々と優遇処置をしていただいているので、家賃などは支払っていないのですが、一般プレイヤーの方々は日々の家賃を払うだけでも四苦八苦だとか」

 

エナ様「ウチは一応サインズの直下で扱いだから、ヘカテと同じく寮暮らしだけど、やっぱり大変よねぇ」

 

エナ様「ぶっちゃけましょう。皆さんの月毎のお給料って……幾ら!? はい、まずは私! この度隔週サインズはお給料アップで、月給5万コルになりました! どんどんパフパフ!」

 

へーちゃん「うわぁ、高級取りですね。ゲスい記事書いて5万コルとか」

 

エナ様「まぁ、普通ならやっぱり家賃やら食費やらで苦しいんだろうけど、ウチは言った通り寮でタダだし、昼食費が別途支給されるし、取材費で飲み食いも出来るし! 5万コルあれば、自由に遊べるってわけ。ボーナスもあるしね~」

 

裸族「悲しくなりました。この大ジョッキ1杯が200コルもするんですよね。レベル1の頃はどうやって稼げば良いのかくらいに200コルは遠かったですよ」

 

正直善人「攻略が進めば進むほどにコルの獲得額は増えますからね。高レベルプレイヤー程生活が楽になるのは必然でしょう。ですが、物価もまた上昇しています。特に飲食業では、より上質な食材を使わねば生き残りできませんからね」

 

エナ様「諸行無常。やっぱりお金かぁ」

 

へーちゃん「ですが、高レベル帯ほどより強力な回復アイテムや武器で経費は嵩みます。修理費だけでもとんでもない額になりますからね。やっぱり、最前線に立つプレイヤーには大ギルドのような十分な資産・資源を持ったバックアップが不可欠です。だから、独立傭兵は本当に凄い方々ばかりなんですよね」

 

エナ様「まーた始まった。アンタってお酒入ると独立傭兵の話ばっかり。まぁ、アンタの担当は独立傭兵が多いしね~」

 

へーちゃん「武器1つ作るのに数十万コルかかって、なおかつ強化や整備で更なる投資も不可欠ですから」

 

裸族「今の基準だとオーダーメイドで最前線クラスを仕立てるなら100万突破しますけどね☆」

 

エナ様「うへぇ! もう世界が違うわ!」

 

正直善人「ええ。そうしたコルを貧困対策に回すべきだという意見もありますが、それこそ本末転倒です。炊き出し、キャンプ設立、レベルアップ支援事業。我々聖剣騎士団はプレイヤーの生活向上のための努力を欠かさず、同時に自立を促す活動を行っています」

 

へーちゃん「そのレベルアップ支援事業、多額の借金を背負う方が続出しているそうですが?」

 

正直善人「思い出してください。レベル20になるまで、多くのプレイヤーが犠牲になったはずです。安全なソウルアイテムによる一定までのレベルアップによって生存率を引き上げ、また職を獲得するならば、相応の対価が求められる。幾ら聖剣騎士団でも慈善事業で無償の施しをするには限度があります。ソウルアイテムも無制限に供給できるものではありません。それに、借金を背負われたくない方には低額のサポートプランもあります。こちらはソウルアイテムによるレベルアップではなく、自身による経験値獲得が不可欠になりますが、戦闘訓練や座学によって生存率を高めてレベリングに励むこともできます。護衛プランもありますが、こちらは値が張りますので……」

 

エナ様「一長一短よねぇ。ヘカテの言わんとすることも分かるけどさ。私だってようやくレベル30になったけど、これ以上はさすがにしんどいわ。レベル20以降がきつ過ぎ。仕事との掛け持ちでは限度があるわ」

 

裸族「DBOで職を得るならば、最低でもレベル20まで到達しないといけませんからね。他ステージに行くにしても、記憶の余熱を回収しないといけませんから、ダンジョンに潜らないといけません。最前線のように未知ではないですが、やっぱり戦いなれないプレイヤーには厳しいですし、怖いですよね」

 

エナ様「グローリーさんが真面目な事を言ってる……だと!?」

 

正直善人「これは酷い」

 

クズ「明日は竜の神が降って来るんじゃ!?」

 

へーちゃん「それ洒落にならないので止めてください」

 

裸族「私はいつだって真面目ですよ!?」

 

正直善人「現在のDBOはレベル80前後の上位プレイヤーが1割、レベル20~70の中位が3割、レベル20未満の低位プレイヤーが6割という状態です。特に低位プレイヤーの過半はレベル1~10の貧困プレイヤーであり、寝床の確保どころか日々の食事をするコルさえ賄えません」

 

へーちゃん「現在の貧困プレイヤーの月収は500コルに届けば良い方って言われてますからね。市街でアイテムを拾って大ギルドの換金場に持ち込んでも、受取拒否か買ってもらえても10コルに届けば良い方ですし。終わりつつある街や想起の神殿のNPC商人に売却しても大した金額になりませんし」

 

エナ様「周囲の平原でコル稼ぎとドロップアイテムを目当てで稼ぐことができるなら、中位プレイヤーになれないこともないしね。そこまでいけば、少なくとも食べて寝ることには困らない」

 

正直善人「中位プレイヤーでも最も多いレベル20~30のプレイヤーの月収は、平均で3万コルと言われています。ソロの方ならば、家賃や食費を抜けば、手元に残る額は決して多くはありません」

 

正直善人「先程ヘカテさんは借金が問題になっていると仰いましたが、聖剣騎士団は職の斡旋を行っていますし、支払いプランも組んでいます。それを奴隷労働と蔑む方もいらっしゃいますが、少なくとも貧困プレイヤーだった頃に比べれば、毎日を屋根のある場所で眠れ、また温かい食事もあるし、ある程度は自由にできるお金も得られる。生活レベルは劇的な向上と呼べるでしょう」

 

正直善人「他にも各大ギルドは試験的に独自通貨の導入も計画しています。コルに依存しない経済が成立すれば、新たな秩序が生まれるでしょう」

 

へーちゃん「噂は聞いてます。金本位制度と同じく、コルとの交換を可能とした通貨だとか。それは潜在的に金本位制度と同じ問題点を抱えることになるのでは? それに偽造通貨や紙幣が生まれる危険性もあります。現実世界以上に容易ですからね」

 

正直善人「仰る通りです。まだまだ問題は多く、導入には時間がかかるでしょうね」

 

裸族「うーん、難しい話は分かりませんね! 要はある程度の資産と生活水準の確保には、リスクを背負ってダンジョンに潜るのが1番ということですね! ダンジョンで記憶の余熱を手に入れれば、それだけ行けるステージも増えて生活は豊かになりますし、より高額の収入を得られるチャンスもあります!」

 

エナ様「まっ、それを言ったらお終いだけどね。皆が皆さ、自分の命を張れるわけじゃないのよ。それができるのは一握りだし、そういう連中が集まってパーティを組んで、ギルドを作っても、全滅する時は全滅するしね」

 

正直善人「その為の大ギルドです。我々の下部組織入りすれば、単独で経営するギルドよりもずっと実入りもありますし、我々が保有する物件に低額家賃でギルドハウスを持つこともできます。他にも武器の格安販売なども行っていますよ」

 

へーちゃん「ただし、契約内容にはご注意を……ですね」

 

正直善人「おや、今日のヘカテさんは随分と手厳しいね。なにか大ギルドに思うところでも?」

 

へーちゃん「これでもサインズ受付嬢ですから」

 

正直善人「…………」

 

エナ様「だから沈黙ダメ絶対! ビール追加ぁああああああ! ほら、イッキ! イッキ!」

 

裸族「ぷっはー! 体が熱くなっちゃった☆ 騎士として、ふんどしを脱ぐしかないようですね!」

 

クズ「止めろぉおおおおおおおおおおおおおお!」

 

エナ様「まぁ、ほらね? 宿屋暮らしでもさ、大体は1泊400くらいかかるわけじゃん? 1ヶ月なら1万2000コルなわけよ。月額契約なら1万くらいで済むけどさ。アパートだったり1軒家だったりしたら、家賃はもっと高くなるわ。ロケーションとか庭付きとか考えたらキリがない。それに、ようやく家を買ったと思ったら、今度は土地は別売りで地価を支払わないといけないし。土地ごと買っても修繕費とかかかるし。はぁ、ここまでリアルにしなくても良いじゃない。このゲーム、やっぱりおかしいわ」

 

正直善人「そもそもログアウト可能ならば、わざわざ寝泊りできる拠点など要らないですからね。フレーバー要素が生活のメインになるとは皮肉ですね」

 

裸族「パーティやギルドを組むもう1つの目的は、共同生活で家賃を浮かす事ですからね。ソロの傭兵が言うのもおかしい話ですが、複数人でモンスター狩りをする方が実入りは案外良かったりするんですよ。1人で1時間3体倒すよりも、6人で1時間8体しか倒せなくても、疲労度合いが違いますし、トータルでのコルは上ですし、ドロップアイテムを得られるチャンスも増えます。役割分担されていて1人でも奇跡が使えるヒーラーがいれば回復アイテムも節約できますから」

 

エナ様「グローリーさんがまたまともなことを言ってる……だと!?」

 

正直善人「これは酷い」

 

クズ「明日は【渡り鳥】の強襲があるかもしれない!」

 

へーちゃん「……それ、冗談でも止めてください」

 

裸像「ちなみに私と【渡り鳥】はマブダチ! 彼との協働はいつも楽で助かります! なにせ、他の方々が仕事終わりと同時に殴りかかって来る上に、もう協働もしてくれなくなるのですが、【渡り鳥】だけは何度も引き受けてくれるんです!」

 

正直善人「聖剣騎士団はもちろん、各大ギルドは保有する物件の賃貸も行っています。ギルド単位ならば、賃貸契約も簡単で格安年間プランもご準備していますよ。他にも、パーティを組める友人やギルドの仲間がいらっしゃない方の為にも、共同生活プランもご準備しています」

 

エナ様「やっぱり傭兵って凄いわぁ。1回の仕事で数十万コル動くんでしょ? それが週3とか4回のペース。そりゃ経済回してるわ」

 

裸族「でも、実収入は仕事内容次第ですけどね。スミスとかは回復アイテムはほとんど使いませんが弾薬は高額らしいですし、銃器は総じて修理費が馬鹿高いそうですから。修理費、情報屋、各種アイテム等々。傭兵業は単に生き残るだけではなく、いかに赤字にならずに依頼をこなせるかも大事なんですよ。動く金額が大きい分、赤字に転落すれば反動も大きいですからね。ソロで戦うのは、パーティよりも念入りな準備と惜しみない出費が要求されるわけです」

 

エナ様「グローリーさんがまたまたまともな――」

 

へーちゃん「だから傭兵の方々は本当に凄いんです。彼らは一騎当千で相応の報酬をもらっていますが、見合う難度のミッションをこなしています」

 

正直善人「傭兵雇用も攻略が進むごとに高額化していっています。ですが、大ギルドのみならず、中小ギルドからも依頼は途絶えません。聖剣騎士団は代理依頼申請の分割支払いプランもあります。是非ともご利用を」

 

エナ様「ここは天丼ノリでしょー!?」

 

クズ「オチもよろしいようで。これ以上まともな談義になる前に次に行きましょう! では、本コーナーのお約束! プレイヤーで1番可愛いORカッコイイのは誰!?」

 

 

 

◇キャラクターの紹介

 ここではDBOでデスゲームに挑む1部のキャラクターの紹介を行う。このステータスは2029年8月時点のステータスであり、以後も生存さえすれば成長を続けることになる事を留意する必要があるだろう。

 なお、ステータスは〈『ステータス名』:(チュートリアル配分済み)+(割り振り成長ポイント)=総ポイント〉と記述するものである。

 サインズ危険度判定は、サインズが情報収集できた範囲で判定したものである(範囲はS~E)。

 戦績は最大で8つ記載するものとする。また、前レポートで記載されたキャラクターの場合、追加戦績を最大で4つ記載するものとする。

 

プレイヤーネーム【クゥリ】 本名【久藤 篝】

異名:【渡り鳥】

立場:傭兵(フリー)

誓約:深淵狩り(レベル3)

 

レベル97 武器枠:5 スキル枠:15 魔法枠:7

DBOにおけるPK数:102人(第1位)

アルヴヘイムにおけるPK数:1041人

サインズ危険度判定:SS(特例)

 

入手成長ポイント

・レベルアップ=173ポイント

・ボス戦報酬=21ポイント

・イベントクリア=16ポイント

・ネームド撃破=22ポイント

・PK=15ポイント

・闇霊撃破=13ポイント

・誓約ポイント=8ポイント

総成長ポイント=『268』ポイント 

 

VIT:4+20=24

CON:4+39=43

STR:4+34=38

TEC:4+36=40

DEX:4+63=67

INT:4+14=18

POW:4+26=30

MYS:4+14=18

SAN:5+22=27 

 

ステータス構成スタイル:『高速戦闘オールラウンダー』

 

スキル構成(スキル枠15)

≪戦槌≫:戦槌にボーナスが付く。戦槌のソードスキルが使えるようになる。

≪戦斧≫:戦斧にボーナスが付く。戦斧のソードスキルが使えるようになる。

≪両手剣≫:両手剣にボーナスが付く。両手剣のソードスキルが使えるようになる。

≪カタナ≫:カタナにボーナスが付く。カタナのソードスキルが使えるようになる。

≪薬品調合≫:アイテムを合成させ、薬系アイテムを作成できる。

≪気配遮断≫:隠密系スキル。エンカウント率や発見率を減少させる。動いていると効力を発揮し辛くなる。

≪武器枠増加1≫:武器枠を1つ増加させる。

≪武器枠増加2≫:装備できる武器の数が増加する。≪武器枠増加1≫を得ていなければ獲得することができないスキル。

≪武器枠増加3≫:装備できる武器の数が増加する。≪武器枠増加2≫を得ていなければ獲得することができないスキル。

≪格闘≫:体術スキル。格闘攻撃にボーナスが付く。格闘のソードスキルが使用できる。

≪剛力≫:両手持ち専用武器が片手でも使用になる。ただし、武器のカテゴリーは変化しない。

≪歩法≫:体術スキル。DEX値によるスピードの倍率を上昇させる。また、歩法のソードスキルが使用できる。

≪槍≫:槍にボーナスが付く。槍のソードスキルが使えるようになる。

≪銃器≫:銃器が使用可能になる。熟練度が一定に達すると所持弾数が増加する。

≪光銃≫:光銃が使用できるようになる。また、熟練度を上昇させる事によってリロード時間の短縮、チャージ魔力量が減少する。

セレクト・デーモンスキル≪幻燐≫:特定のスキルにEXソードスキルを追加する。

ランダム・デーモンスキル≪ソウル・ドレイン≫:特定のスキルにEXソードスキルを追加する。また、モンスター・プレイヤー問わずに、撃破時にHPと魔力を回復する。

誓約スキル≪深淵狩りの業≫:誓約ランクに応じて能力を解放する。また、闇属性防御力を高める。

誓約スキル≪狼の体術≫:STRとDEXが増加する。

誓約スキル≪深淵纏い≫:デーモン化状態に限定してSTRとDEXを高める。ただし、使用中はデーモン化制御時間の消費が激しくなる。

ユニークスキル(バグ)≪妖精王の権能≫:改変アルヴヘイム限定で管理者権限を使用できる。

 

・追加戦績

『ボス<深淵の氷獣トリスタン>の撃破』

『ボス<欠月の剣盟>の単独撃破』

『ボス<結晶火の太陽、アポロン>・<銀月の魔女アルテミス>の単独撃破』

『ネームド<裏切りの騎士ランスロット>・<欠けた月光のランスロット>の単独撃破』

 

☆匿名希望(ペンネームKK)より一言

 うーん、スキル脳筋! ここまで戦闘関連で染め上げたスキル構成も珍しいんじゃないかな? フレーバースキル皆無なのも清々しいね♪ ステータスは、ランスロット戦を想定して、彼のスピードに対抗すべくDEXを大幅に、それ以外をバランスよく高めたようだねぇ。ただでさえ回避特化の彼がスピードを手に入れた。相変わらずのVITの低さは弱点だけど、彼の戦闘スタイルなら問題にならないだろうしねぇ。ただし、彼はスキルやステータス構成以外の部分で大きな弱点を抱えているから、自滅も時間の問題じゃないかな? ボクからの一言はこれだ。『人は人によって滅びる。それが必然だ』。

 

 

 

プレイヤーネーム【シノン】 本名【朝田 詩乃】

異名:【魔弾の山猫】

立場:傭兵(太陽の狩猟団とパートナー契約)

誓約:狩猟者の戒律(レベル3)

 

 

レベル:87 武器枠:3 スキル枠:15 魔法枠:5

DBOにおけるPK数:0人(ー)

アルヴヘイムにおけるPK数:49人

サインズ危険度判定:D

 

入手成長ポイント

・レベルアップ=153ポイント

・ボス戦報酬=16ポイント

・イベントクリア=18ポイント

・ネームド撃破=20ポイント

・闇霊撃破=1ポイント

・誓約=8ポイント

総成長ポイント=『216』ポイント

 

VIT:3+32=35

CON:5+35=40

STR:3+17=20

TEC:7+58=65

DEX:7+40=47

INT:3+00=03

POW:3+17=20

MYS:3+00=03

SAN:3+17=20 

 

ステータス構成スタイル:『高機動』

 

スキル構成(スキル枠15)

≪短剣≫:短剣にボーナスが付く。短剣のソードスキルが使用できる。

≪弓矢≫:弓矢にボーナスが付く。弓矢のソードスキルが使用できる。

≪銃器≫:銃器が使用可能になる。熟練度が一定に達すると所持弾数が増加する。

≪精密射撃≫:射撃攻撃の精度が上昇する。動きながらの射撃攻撃精度の下方修正を小さくする。

≪気配遮断≫:隠密系スキル。エンカウント率や発見率を減少させる。動いていると効力を発揮し辛くなる。

≪隠蔽≫:完全に静止している状態で使用可能のスキル。他プレイヤーやモンスターの視界から完全に消える。≪気配遮断≫の上位スキル。

≪気配察知≫:隠れた存在を察知するスキル。また、事前にモンスターの位置を察知する事によってエンカウント率を下げる事もできる。

≪狙撃≫:射撃属性の物理攻撃のみに発動するスキル。このスキルを使用した射撃攻撃は対象がスキル使用者を未認識の状態に限り、相手の防御力を無視したダメージを与えられる。ただし、通常よりも2倍の威力の距離減衰が発生する。

≪歩法≫:体術スキル。DEX値によるスピードの倍率を上昇させる。また、歩法のソードスキルが使用できる。

≪作曲≫:曲のデータを作成することができる。作成した曲は≪演奏≫で自動演奏する事ができる。

≪演奏≫:曲データに応じて演奏する。熟練度が一定に達する事に演奏できる楽器を1つ増やすことができる。

≪曲剣≫:曲剣にボーナスが付く。曲剣のソードスキルが使用できる。

≪武器枠増加1≫:武器枠を1つ増加させる。

≪光銃≫:光銃が使用できるようになる。また、熟練度を上昇させる事によってリロード時間の短縮、チャージ魔力量が減少する。

≪頑強射撃≫:スタミナを消費することによって、射撃反動を低下させることができる。

 

セレクト・デーモンスキル≪抗呪の理≫:レベル1の呪いを無効化する。また呪い耐性を引き上げる。

ランダム・デーモンスキル≪3番目の指輪≫:指輪枠が1つ増加する。

誓約スキル≪狩猟者の掟≫:隠密ボーナスが高まり、また隠密系スキルによるスタミナ消費量を抑える。

誓約スキル≪奇襲の心得≫:相手に察知されていない状態に限り、背後からのクリティカル攻撃を強化する。

 

追加戦績

『ボス<蝕みの魔女ケランデ>の撃破』

『ネームド<巨鉄のデーモン>の撃破』

『ネームド<穢れの火の守り手、竜喰らいの古獅子>・<王の下賜の古獅子>の撃破』

『ボス<妖精神オベイロン>の撃破に貢献』

 

☆UNKNOWNからの一言

 やっぱり慣れた遠距離射撃戦から近・中距離型に変更した弊害が大きいかな。特にVITとCONを大幅に増加して近接戦対策をしないといけなくなったのは、彼女の予定していたステータス成長方針を歪めたと思う。でも、TECの強化は彼女の得物とも相性が良いし、それに狙撃だって以前と比較したら精密性が下がったというだけで、並のプレイヤーよりも遥かに上だ。近・中・遠の全レンジ対応できる射撃プレイヤーは今後も重宝されると思う。彼女にも何か計画があるみたいだしな。だから『焦るな』って言いたい。今のシノンは余裕が無いように見えるから尚更な。

 

 

プレイヤーネーム【ディアベル】 本名【????】

異名:【青騎士】

立場:ギルド【聖剣騎士団】リーダー

 

レベル79 武器枠:3 スキル枠:15 魔法枠:7

DBOにおけるPK数:3人(10位未満)

サインズ危険度判定:E

誓約:青の守護者(ランク2)

 

入手成長ポイント

・レベルアップ=137ポイント

・ボス戦報酬=23ポイント

・イベントクリア=24ポイント

・ネームド撃破=28ポイント

・ギルド補正=15ポイント

・闇霊撃破=3ポイント

・誓約=5ポイント

総成長ポイント=『235』ポイント

 

VIT:5+55=60

CON:4+45=49

STR:7+31=38

TEC:4+11=15

DEX:4+21=25

INT:3+00=03

POW:3+30=33

MYS:4+36=40

SAN:3+06=09

 

ステータス構成:『アンバサ戦士』

 

スキル構成(13枠)

≪片手剣≫:片手剣にボーナスが付く。片手剣のソードスキルが使えるようになる。

≪盾≫:盾にボーナスが付く。盾のソードスキルが使用できる。

≪魔法防護≫:防御系スキル。魔法攻撃の威力を低減する。

≪射撃減衰≫:射撃攻撃の威力を低減するスキル。物理・魔法問わずに射撃属性全てに効果を発揮する。

≪武器枠増加1≫:武器枠を1つ増加させる。

≪暗号解読≫:暗号ならば種類を問わずに解読できるようになるスキル。

≪魔法感性≫:魔法を使用する為の必須スキル。このスキルがなければ魔法は使用できない。

≪信心≫:奇跡を使用できるようになる。≪魔法感性≫が無ければ習得できない。熟練度の上昇により、ゴースト系・アンデッド系モンスターからの攻撃を減衰させる。

≪気配遮断≫:隠密系スキル。エンカウント率や発見率を減少させる。動いていると効力を発揮し辛くなる。

≪料理≫:食材系のアイテムで料理を作成することができるスキル。

≪釣り≫:釣りをする際にボーナスを得るスキル。

≪バトルヒーリング≫:受けたダメージの1部を10秒かけて回復することが出来るスキル熟練度の上昇により、回復割合が増加する。ただし、デバフによるスリップダメージには効果を発揮しない。

≪瞑想≫:魔力の回復速度を高める。ただし、使用中は他スキルの使用が不可となり、また行動できない。

セレクト・デーモンスキル≪友軍鼓舞≫:周囲の非敵対プレイヤーの攻撃力と防御力を僅かに高める。

ランダム・デーモンスキル≪反撃心≫:受けたダメージ比率に応じて攻撃力を一定時間高める。

誓約スキル≪守護者の加護≫:誓約【青教】のプレイヤーが周囲にいた場合、防御力が増加する。

誓約スキル≪青の秘剣≫:奇跡【青の武器】が使えるようになる。

 

追加戦績

『ネームド<空腹の巨人ウゥーノ>の撃破に貢献』

『ボス<魔眼の霊王>の撃破』

『ネームド<小ロンド騎士団>の撃破に貢献』

『ネームド<土の塔の悪霊>の撃破に貢献』

 

☆ヴォイドからの一言

 団長はソロプレイヤーだった俺を高く評価してくれた。あの時にスカウトが無ければ、俺は何処かで野垂れ死んでいたかもしれない。結成当時に比べれば、聖剣騎士団は良くも悪くも大きくなり過ぎた。その重圧と責任感が貴方を変えてしまったのだろう。だがな、『感謝している。最期まで我が剣は貴方の為に』。俺は……このギルドが嫌いではない。

 

 

プレイヤーネーム【ジャック・スミス】 本名【????】

異名:無し

立場:傭兵(フリー)

誓約:戦女神の尖兵(誓約ランク3)

 

 

レベル82 武器枠:5 スキル枠:15 魔法枠:7

DBOにおけるPK数:61人(第2位)

サインズ危険度判定:B

 

入手成長ポイント

・レベルアップ=143ポイント

・ボス戦報酬=17ポイント

・イベントクリア=21ポイント

・ネームド撃破=22ポイント

・誓約=8ポイント

・PK=8ポイント

・闇霊撃破=32ポイント

総成長ポイント=『251』ポイント

 

VIT:4+28=32

CON:5+40=45

STR:5+42=47

TEC:5+41=46

DEX:5+45=50

INT:3+06=9

POW:4+30=34

MYS:3+00=3

SAN:3+19=22

 

ステータス構成:『バランス』

 

スキル構成(15枠)

≪曲剣≫:曲剣にボーナスが付く。曲剣のソードスキルが使えるようになる。

≪銃器≫:銃器が使用可能になる。熟練度が一定に達すると所持弾数が増加する。

≪光銃≫:光銃が使用できるようになる。また、熟練度を上昇させる事によってリロード時間の短縮、チャージ魔力量が減少する。

≪光剣≫:光剣が使用できるようになる。熟練度が上昇してもボーナスが得られない代わりに使用の際の秒単位魔力消費量が減る。

≪ヒートパイル≫:ヒートパイルが使用できるようになる。熟練度が上昇する事によって反動硬直時間が減少する。

≪気配遮断≫:隠密系スキル。エンカウント率や発見率を減少させる。動いていると効力を発揮し辛くなる。

≪歩法≫:体術スキル。DEX値によるスピードの倍率を上昇させる。また、歩法のソードスキルが使用できる。

≪武器枠増加1≫:武器枠を1つ増加させる。

≪武器枠増加2≫:装備できる武器の数が増加する。≪武器枠増加1≫を得ていなければ獲得することができないスキル。

≪武器枠増加3≫:装備できる武器の数が増加する。≪武器枠増加2≫を得ていなければ獲得することができないスキル。

≪暗視≫:暗闇を見通す事が出来るスキル。ただし、デバフ【盲目】を打ち消せるわけではない。

≪魔法防護≫:防御系スキル。魔法攻撃の威力を低減する。

≪遠視≫:有効視界距離を伸ばすスキル。熟練度の上昇により、更に距離が延びる。

≪荷造り上手≫:アイテムストレージ容量を増加させる。

≪短剣≫:短剣にボーナスが付く。短剣のソードスキルが使用できる。

セレクト・デーモンスキル≪煌羽≫:特定のスキルにEXソードスキルを追加する。

ランダム・デーモンスキル≪狂速≫:スキル発動中はスタン耐性と防御力が減少するが、DEXのスピード補正を高める。

誓約スキル≪戦女神の加護≫:あらゆる行動のスタミナ消費量が減少する。ただし、闇属性からのダメージが増加する。

 

追加戦績

『イベント<サイレントライン>のクリア』

『ボス<ニトの死竜ニーズヘッグ>の単独撃破』

『ボス<火の神フラン>の単独撃破』

『ネームド<土の塔の悪霊>の撃破に貢献』

 

☆ヘンリクセンの一言

 最も理想的な傭兵の1人と評価されている通り、あらゆるミッションを依頼主の希望通りにほぼ完璧に遂行する。近・中距離の射撃戦を主としながら、武器・格闘を用いた接近戦でも抜きんでていて隙は無い。だが、最近はルシアを始めとした守る者が増えたせいか、以前に比べれば丸くなったし、それが弱点でにならなければ良いが。ここ最近は無名の闇霊との遭遇率も異常に高いのも気になる。『注意しろ。誰かがお前を狙ってる』と言っておくか。

 

 

プレイヤーネーム【ユージーン】 本名【????】

異名:【赤き豪傑】

立場:傭兵(クラウドアース専属とパートナー契約)

誓約:クラーナの系譜(レベル3)

 

レベル91 武器枠:2 スキル枠:15 魔法枠:6

DBOにおけるPK数:12人(第10位)

アルヴヘイムにおけるPK数:7人

サインズ危険度判定:C

 

入手成長ポイント

・レベルアップ=161ポイント

・ボス戦報酬=28ポイント

・イベントクリア=20ポイント

・ネームド撃破=22ポイント

・誓約=8ポイント

・闇霊撃破=8ポイント

総成長ポイント=『247』ポイント

 

VIT:7+65=72

CON:6+44=50

STR:6+52=58

TEC:3+09=12

DEX:3+21=24

INT:3+19=22

POW:3+22=25

MYS:3+00=03

SAN:3+15=18

 

ステータス構成:『パワーファイター』

 

スキル構成(15枠)

≪両手剣≫:両手剣にボーナスが付く。両手剣のソードスキルが使えるようになる。

≪剛力≫:両手持ち専用武器が片手でも使用になる。ただし、武器のカテゴリーは変化しない。

≪格闘≫:体術スキル。格闘攻撃にボーナスが付く。格闘のソードスキルが使用できる。

≪魔法防護≫:防御系スキル。魔法攻撃の威力を低減する。

≪射撃減衰≫:射撃攻撃の威力を低減するスキル。物理・魔法問わずに射撃属性全てに効果を発揮する。

≪魔法感性≫:魔法を使用する為の必須スキル。このスキルがなければ魔法は使用できない。

≪バトルヒーリング≫:受けたダメージの1部を10秒かけて回復することが出来るスキル熟練度の上昇により、回復割合が増加する。ただし、デバフによるスリップダメージには効果を発揮しない。

≪気配遮断≫:隠密系スキル。エンカウント率や発見率を減少させる。動いていると効力を発揮し辛くなる。

≪罠感知≫:トラップを察知することができるスキル。熟練度の上昇により、よりトラップ発見率が上昇する。

≪逆境≫:HP残量に応じて防御力が上昇する。熟練度の上昇により、上昇防御力が増加する。

≪投擲≫:物を投げる為のスキル。投擲物の威力が高まる。投擲用のソードスキルが使用できる。

≪作曲≫:曲のデータを作成することができる。作成した曲は≪演奏≫で自動演奏する事ができる。

≪演奏≫:曲データに応じて演奏する。熟練度が一定に達する事に演奏できる楽器を1つ増やすことができる。

≪緑花の加護≫:スタミナ回復速度を高める。熟練度の上昇により効果が増す。

≪大力≫:あらゆるSTR補正を高める。

セレクト・デーモンスキル≪イザリスの焔火≫:呪術【イザリスの焔火】が使用可能になる。

ランダム・デーモンスキル≪致死の回避≫:背後から受けるダメージのクリティカル補正を下げる。

誓約スキル≪火への憧憬≫:呪術の攻撃力を上昇させ、魔力消費量を抑える。

誓約スキル≪火への畏怖≫:火炎属性防御力を高める。

ユニークスキル≪剛覇剣≫:ガードを完全貫通し、専用ソードスキルが使用できるようになる。使用する為にはエンチャントが必要であり、使用中は攻撃力が増加し、敵にダメージを与えるとスタミナ回復速度が一定時間上昇する。ただし、スタミナ切れになると自動消滅し、一定時間使用不可になる。

 

追加戦績

『ネームド級<黒獣パール>の撃破』

『ネームド<竜鱗の光馬>の単独撃破』

『ネームド<簒奪されし者>・<皮無しの賢王オベイロン>の単独撃破』

『ボス<妖精神オベイロン>の撃破に貢献』

 

☆ベクターの一言

 クラウドアースの誇るランク1であるユージーンは、我がギルドにとっても好ましい人材だ。高いカリスマ性を持ち、また威圧感に満ち溢れている。少々傲慢に過ぎる部分もあるが、それが許されるだけの成果を彼は出してきた。来たるラストサンクチュアリとの決着、対UNKNOWN戦にも意欲的だ。『完璧な成果を期待する』と応援しよう。

 

 

 

プレイヤーネーム【ユウキ】 本名【紺野 木綿季】

異名【絶剣】

立場:ギルド【チェーングレイヴ】のメンバー

 

レベル81 武器枠:2 スキル枠:15 魔法枠:8

DBOにおけるPK数:10人(10位未満)

アルヴヘイムにおけるPK数:0人

サインズ危険度判定:-

誓約:星を巡る者(レベル3)

 

入手ポイント

レベルアップ=141ポイント

ボス戦報酬=8ポイント

イベントクリア=18ポイント

ネームド撃破=24ポイント

ギルド補正=5ポイント

誓約=8ポイント

闇霊撃破=6ポイント

総成長ポイント=『210』ポイント

 

VIT:3+20=23

CON:5+18=23

STR:3+02=05

TEC:3+20=23

DEX:6+44=50

INT:6+44=50

POW:5+35=40

MYS:3+20=23

SAN:3+07=10

 

ステータス構成『魔法剣士』

 

スキル構成

≪片手剣≫:片手剣にボーナスが付く。片手剣のソードスキルが使えるようになる。

≪暗器≫:暗器にボーナスが付く。暗器は例外としてソードスキルが存在しないが、代わりに特定の部位に対してボーナスアタックが高く設定されており、このスキルを持つことで威力を高めることができる。

≪歩法≫:体術スキル。DEX値によるスピードの倍率を上昇させる。また、歩法のソードスキルが使用できる。

≪魔法感性≫:魔法を使用する為の必須スキル。このスキルがなければ魔法は使用できない。

≪射撃減衰≫:射撃攻撃の威力を低減するスキル。物理・魔法問わずに射撃属性全てに効果を発揮する。

≪投擲≫:投擲にボーナスが付く。投擲のソードスキルが使えるようになる。また、投擲にロックオン機能を使用できるようになる。

≪多重結界≫:全属性防御力を上昇させる。

≪気配遮断≫:隠密系スキル。エンカウント率や発見率を減少させる。動いていると効力を発揮し辛くなる。

≪抗体≫:毒・麻痺・睡眠・疫病の耐性を高める。

≪料理≫:食材系のアイテムで料理を作成することができるスキル。

≪占術≫:24時間に1度使用可能。専用のアイテムを使用する事によって多種のバフからランダム発動させる事ができる。

≪省略詠唱≫:設定した魔法枠の魔法発動速度を上昇させる。熟練度上昇により設定可能数が増加する。

≪追跡≫:対象の足取りを追う事ができるスキル。

≪未登録≫

≪未登録≫

セレクト・デーモンスキル≪常夜の恩寵≫:一時的に闇属性防御力と闇属性攻撃力を高める。使用中は光属性防御力が低下する。

ランダム・デーモンスキル≪血の慟哭≫:攻撃力とDEXを高めるが、スタミナがゼロになるまで減少し続ける。

誓約スキル≪星の導き≫:24時間に1度使用可能。周囲の隠密ボーナスをゼロにする。誓約ランクにより、効果半径が拡大する。

ユニークスキル≪絶影剣≫:片手武器に限定で発動できる魔法剣。使用後は幻刃が武器攻撃に追尾し、ダメージを与えることができる。また、魔力を消費することで闇属性の結晶剣を生成し、様々な剣陣を発動させることができる。ただし、発動中は対象武器のソードスキル使用に魔力消費が伴う。

 

DBOにおける主な戦績

『ネームド<世継ぎ無き女王エルザ>の撃破』

『ボス<怨鬼の武者>の撃破に貢献』

『イベント<亡者の晩餐会>のクリア』

『イベント<不死廟の秘宝>のクリア』

『ネームド<金毛のオーガ>の撃破・<銀毛のオーガ>の撃破に貢献』

『ネームド<深淵狩りのガウェイン>・<深淵の魔物、ガウェイン>の撃破』

『ボス<死の賢者マーリン>の撃破に貢献』

 

☆クラインからの一言

 ヴェニデに預けてメイドと兼業で暗部の仕事を手伝わせた価値があったな。実力は大きく成長したし、もう俺じゃあ勝てねぇだろうな。それにユニークスキルも獲得して鬼に金棒ってところか。攻撃手段も魔法オンリーじゃなくて闇術も使うようになったから、より効果を発揮する為にMYSも高めてやがる。≪信心≫もあれば奇跡も使えるし、今後に期待だな。だが、黒馬鹿に負けてから憑き物も落ちたみたいだし、『これからの道は自分で決めな』って言っておくぜ。

 

 

プレイヤーネーム【ラジード】 本名【支倉 颯斗】

異名:【若狼】

立場:ギルド【太陽の狩猟団】のメンバー

 

レベル78 武器枠:2 スキル枠:13 魔法枠:4

DBOにおけるPK数:5人(10位未満)

サインズ危険度判定:E

誓約:アヌビスの代行者(ランク3)

 

入手ポイント

レベルアップ=135ポイント

ボス戦報酬=17ポイント

イベントクリア=21ポイント

ネームド撃破=12ポイント

ギルド補正=15ポイント

誓約=8ポイント

闇霊撃破=3ポイント

総成長ポイント=『211』ポイント

 

VIT:7+53=60

CON:6+39=45

STR:6+42=48

TEC:3+17=20

DEX:3+27=30

INT:3+03=06

POW:3+12=15

MYS:3+03=06

SAN:3+15=18

 

ステータス構成『近接ファイター』

 

スキル構成

≪片手剣≫:片手剣にボーナスが付く。片手剣のソードスキルが使えるようになる。

≪両手剣≫:両手剣にボーナスが付く。両手剣のソードスキルが使えるようになる。

≪特大剣≫:特大剣にボーナスが付く。特大剣のソードスキルが使えるようになる。

≪気配遮断≫:隠密系スキル。エンカウント率や発見率を減少させる。動いていると効力を発揮し辛くなる。

≪聞き耳≫:小さな物音や小声を聞き取る事ができるスキル。対抗として≪気配遮断≫スキルが存在する。

≪魔法防護≫:防御系スキル。魔法攻撃の威力を低減する。

≪射撃減衰≫:射撃攻撃の威力を低減するスキル。物理・魔法問わずに射撃属性全てに効果を発揮する。

≪騎乗≫:馬などに乗る事が可能になるスキル。熟練度が上昇するたびに騎乗できる対象を1つ増やす事が出来る。

≪生命活性≫:短期間に連続で攻撃を受けると防御力が上昇するスキル。熟練度の上昇により、防御力の増加率が上がる。

≪装備重量増加≫:装備重量を増加させる。

≪歩法≫:体術スキル。DEX値によるスピードの倍率を上昇させる。また、歩法のソードスキルが使用できる。

≪格闘≫:体術スキル。格闘攻撃にボーナスが付く。格闘のソードスキルが使用できる。

≪釣り≫:釣りをする際にボーナスを得るスキル。

セレクト・デーモンスキル≪鋼の剣技≫:スキル発動から短時間であるが、スタン耐性を高め、また怯み辛くなる。ソードスキル時には更に効果が増幅する。

ランダム・デーモンスキル≪緊急回復≫:HPが1割未満になった時にセットした回復アイテムを自動使用する。

誓約スキル≪代行者≫:アンデッド系に特効ダメージを与えられるようになる。

 

追加戦績

『イベント<荒野のチキンレース>のクリア>』

『ネームド<騎士王レンドルの亡霊>の撃破に貢献』

『ネームド<復讐者キルケン>の撃破』

『ボス<蝕みの魔女ケランデ>の撃破に貢献』

 

☆ミスティアの一言

 DBOでも片手剣・両手剣・特大剣を使い分けるプレイヤーはラジードくん1人です。異なる武器を瞬時に切り替えるのには類稀なるセンスと鍛錬が必要不可欠になります。ラジードくんは自分の実力が足りないと思いがちだけど、他の上位プレイヤーと比べても近接戦は抜きんでていて、武器だけの戦いだったらアタシも敵わないかもしれない。時々とても怖くなるの。ラジードくんは守りたいものがたくさんあって、力を求め過ぎていて、アタシの知らないラジードくんになっちゃいそうで、そんなの嫌。アノールロンド攻略がどうなろうと構わない。『無事に帰って来て』。アタシはそれだけで十分だから。

 

 

プレイヤーネーム【グローリー】 本名【????】

異名:【馬鹿】

立場:傭兵(聖剣騎士団とパートナー契約)

 

レベル81 武器枠:3 スキル枠:15 魔法枠:7

DBOにおけるPK数:2人(10位未満)

サインズ危険度判定:S(多数の傭兵から協働時のストレスで苦情が殺到した為)

誓約:太陽の戦士(レベル3)

 

入手ポイント

レベルアップ=141ポイント

ボス戦報酬=17ポイント

イベントクリア=21ポイント

ネームド撃破=23ポイント

誓約=8ポイント

闇霊撃破=8ポイント

総成長ポイント=『218』ポイント

 

VIT:8+54=62

CON:3+38=41

STR:4+38=42

TEC:4+09=13

DEX:4+16=20

INT:3+00=03

POW:4+24=28

MYS:4+32=36

SAN:3+07=10

 

ステータス構成『アンバサ戦士』

 

 

スキル構成

≪片手剣≫:片手剣にボーナスが付く。片手剣のソードスキルが使えるようになる。

≪盾≫:盾にボーナスが付く。盾のソードスキルが使えるようになる。

≪魔法感性≫:魔法を使用する為の必須スキル。このスキルがなければ魔法は使用できない。

≪信心≫:奇跡を使用できるようになる。≪魔法感性≫が無ければ習得できない。熟練度の上昇により、ゴースト系・アンデッド系モンスターからの攻撃を減衰させる。

≪ガード強化≫:ガード能力の性能を高める。

≪格闘≫:体術スキル。格闘攻撃にボーナスが付く。格闘のソードスキルが使用できる。

≪料理≫:食材系のアイテムで料理を作成することができるスキル。

≪ダンス≫:踊りのデータを作成し、読み込む事で自動で踊る事ことができる。

≪騎乗≫:馬などに載る事が可能になるスキル。熟練度が上昇するたびに騎乗できる対象を1つ増やす事が出来る。

≪武器枠増加1≫:武器枠を1つ増加させる。

≪魔法防護≫:防御系スキル。魔法攻撃の威力を低減する。

≪射撃減衰≫:射撃攻撃の威力を低減するスキル。物理・魔法問わずに射撃属性全てに効果を発揮する。

≪気配遮断≫:隠密系スキル。エンカウント率や発見率を減少させる。動いていると効力を発揮し辛くなる。

≪釣り≫:釣りをする際にボーナスを得るスキル。

≪ガード強化2≫:ガード能力をさらに高める。このスキルは≪ガード強化≫が無ければ習得できない。

セレクト・デーモンスキル≪深信≫:奇跡の威力を高める。

ランダム・デーモンスキル≪再生能力≫:時間経過によって欠損が回復する。

誓約スキル≪太陽の加護≫:奇跡の雷属性攻撃力を高める。

誓約スキル≪太陽の団結≫:奇跡【束ねられた太陽の光の槍】が使用できるようになる。

ユニークスキル≪神聖剣≫:盾のガード性能を大幅に高め、オートヒーリング能力が付与される。専用ソードスキルが使用可能になる。

 

追加戦績

『ネームド<土の塔の悪霊>の撃破』

『イベント<騎士道とは、社交ダンスを極めたり~アストラ編>のクリア』

『ネームド<黒き刃の二刀流の似非>・<白閃の刺剣使いの似非>の単独撃破』

『ボス<浮遊城の魔王の似非>の単独撃破』

 

☆真改より一言

『馬鹿』

(もう一言お願いします)

『阿呆』

(もう一言!)

『……最強』

 

 

 

プレイヤーネーム【リーファ】 本名【桐ヶ谷直葉】

異名:無し

立場:ギルド【フェアリーダンス】のメンバー

 

レベル78 武器枠:2 スキル枠:13 魔法枠:5

DBOにおけるPK数:0人(―)

アルヴヘイムにおけるPK数:0人

サインズ危険度判定:E

誓約:水乙女の契り(レベル3)

 

入手ポイント

レベルアップ=135ポイント

ボス戦報酬=2ポイント

イベントクリア=13ポイント

ネームド撃破=2ポイント

誓約=8ポイント

ギルドポイント=3ポイント

総成長ポイント=『163』ポイント

 

VIT:3+34=37

CON:5+25=30

STR:3+23=26

TEC:3+23=26

DEX:3+25=28

INT:3+00=03

POW:5+20=25

MYS:8+13=21

SAN:3+00=03

 

ステータス構成『アンバサ戦士』

 

 

スキル構成

≪片手剣≫:片手剣にボーナスが付く。片手剣のソードスキルが使えるようになる。

≪格闘≫:体術スキル。格闘攻撃にボーナスが付く。格闘のソードスキルが使用できる。

≪料理≫:食材系のアイテムで料理を作成することができるスキル。

≪耕作≫:土地を耕して植物系アイテムを生産することができる。

≪ダンス≫:踊りのデータを作成し、読み込む事で自動で踊る事ことができる。

≪歩法≫:体術スキル。DEX値によるスピードの倍率を上昇させる。また、歩法のソードスキルが使用できる。

≪魔法感性≫:魔法を使用する為の必須スキル。このスキルがなければ魔法は使用できない。

≪信心≫:奇跡を使用できるようになる。≪魔法感性≫が無ければ習得できない。熟練度の上昇により、ゴースト系・アンデッド系モンスターからの攻撃を減衰させる。

≪射撃減衰≫:射撃攻撃の威力を低減するスキル。物理・魔法問わずに射撃属性全てに効果を発揮する。

≪魔法防護≫:防御系スキル。魔法攻撃の威力を低減する。

≪気配遮断≫:隠密系スキル。エンカウント率や発見率を減少させる。動いていると効力を発揮し辛くなる。

≪恩恵≫:回復系奇跡のHP回復量を増加させる。熟練度の上昇により効果は増す。

≪大魔法防護≫:≪魔法防護≫スキルの効果を更に高める。また、魔法属性攻撃のダメージを確定1割カットする。

誓約スキル≪水乙女の祝福≫:火炎属性からのダメージを減少し、雷属性からのダメージを増加させる。また、液状の回復・バフアイテムの効果を高める。

 

DBOにおける主な戦績

『イベント<試練の鉄塔>のクリア』

『イベント<ローガンの魔本>のクリア』

『ネームド<巨鉄のデーモン>の撃破に貢献』

『ネームド<穢れの火の守り手、竜喰らいの古獅子>の撃破に貢献』

『ネームド<封印の守護者、エンディミオン>の撃破に貢献』

『ボス<穢れの火の封印者、【竜砕き】のスローネ>の撃破に貢献』

『ボス<妖精神オベイロン>の撃破に貢献』

 

☆匿名希望(ペンネーム:レギ☆ママ)の総評

 あらあら、妹様もアルヴヘイムで随分と強くなっちゃわねぇ。

 軽量から中量までのSTR・TECの両方にボーナスが均等にかかる上質系の片手剣を好み、奇跡による回復と攻撃を補助で組み込む戦闘スタイルね。物理寄りの攻撃メインで、全国レベルの剣道少女らしく、高い技量で巧みな戦い方をするわ。でも、力押しが必要な場面でも技巧で突破しようとする癖があるみたいで、そこはまだまだ成長途上ってところだし、対人戦における殺し合いはまだまだ不慣れかしら。

 レベル自体は上位プレイヤー級とはいえ、大ギルドから距離を置いた中立ギルド出身だから、どうしても他の成長ポイントが低めね。この問題さえクリアできれば、ステータス面でも他の上位プレイヤーとも遜色がなくなるはずよ。後は自分の実力に見合った装備を取り繕わないといけないけど、その為には資材も金銭も大きく不足しているわ。あら、意外と問題山積みね。

 アタッカーとしてメインを張るには些か心許ないし、ヒーラーとして後方支援に徹する程にMYSもPOWも高くない。だけど、痒いところに手が届く。典型的な中間調整役ね。彼女1人がいれば、パーティの運用の幅は大きく広がるし、単独で人型ネームドを相手にしても即殺されないだけの実力もある。

 後はソードスキルの運用が不慣れみたいね。ソードスキル頼りになるよりはマシかもしれないけど、ALO出身者としてソードスキルに馴染み切れていないようね。いざという時に火力増強の有無は生死を分けるわ。それからデーモンシステムの獲得も急務ね。あらあら、やっぱり課題が多いわね☆

 今は剣士さんに妹だとカミングアウトしたけど、関係はどうなるのかしら。正妻様の『死』を目撃した彼と彼女の今後に興味は尽きないわ。

 個人的には大いに気に入っている1人よ。彼女は我らの王に祈らなかった。呪わなかった。何も受け入れることなく、ただあるがままに接した。もしも、彼女が王の本質を知った時にどんな反応をするのか、少し気になるところね。

 

 

 

プレイヤーネーム【レコン】 本名【長田慎一】

異名:無し

立場:ギルド【フェアリーダンス】のメンバー

 

レベル72 武器枠:2 スキル枠:13 魔法枠:4

DBOにおけるPK数:1人(10位未満)

アルヴヘイムにおけるPK数:11人

サインズ危険度判定:E

誓約:白教(レベル1)

 

入手ポイント

レベルアップ=123ポイント

ボス戦報酬=2ポイント

イベントクリア=13ポイント

誓約=3ポイント

ギルドポイント=3ポイント

総成長ポイント=『144』ポイント

 

VIT:9+45=54

CON:3+35=38

STR:7+23=30

TEC:3+00=03

DEX:3+07=10

INT:3+00=03

POW:3+17=20

MYS:3+17=20

SAN:3+00=03

 

ステータス構成『アンバサ戦士』

 

スキル構成

≪戦槌≫:戦槌にボーナスが付く。戦槌のソードスキルが使えるようになる。

≪盾≫:盾にボーナスが付く。盾のソードスキルが使えるようになる。

≪気配遮断≫:隠密系スキル。エンカウント率や発見率を減少させる。動いていると効力を発揮し辛くなる。

≪射撃減衰≫:射撃攻撃の威力を低減するスキル。物理・魔法問わずに射撃属性全てに効果を発揮する。

≪釣り≫:釣りをする際にボーナスを得るスキル。

≪荷造り上手≫:アイテムストレージ容量を増加させる。

≪魔法防護≫:防御系スキル。魔法攻撃の威力を低減する。

≪魔法感性≫:魔法を使用する為の必須スキル。このスキルがなければ魔法は使用できない。

≪信心≫:奇跡を使用できるようになる。≪魔法感性≫が無ければ習得できない。熟練度の上昇により、ゴースト系・アンデッド系モンスターからの攻撃を減衰させる。

≪ガード強化≫:ガード能力の性能を高める。

≪鍛冶≫:武器・防具・アクセサリを開発・生産・修理が可能になるスキル。熟練度の上昇により成功率が上昇する。また、専用の設備が無ければ作成できない。

≪HP増加≫:HPを増加させる。熟練度の上昇によって効果が増す。

≪生命活性≫:短期間に連続で攻撃を受けると防御力が上昇するスキル。熟練度の上昇により、防御力の増加率が上がる。

 

DBOにおける主な戦績

『イベント<試練の鉄塔>のクリア』

『イベント<ローガンの魔本>のクリア』

『イベント<製鉄の心得>のクリア』

『ネームド<巨鉄のデーモン>の撃破に貢献』

『ネームド<穢れの火の守り手、竜喰らいの古獅子>・<王の下賜の古獅子>の撃破に貢献』

『ボス<穢れの火の封印者、【竜砕き】のスローネ>の撃破に貢献』

『ボス<妖精神オベイロン>の撃破に貢献』

 

☆匿名規模(ペンネーム:人間賛歌)の総評

 もっともっとナギちゃんを魅せてよ!

 HAHAHA! レコンらしいよねー。言われるがままにスキルを集めて、死にたくないから生存優先スキルを集めちゃった感じが丸出し! でも、それが結果的にタンクの適正スキルを幾つか備えていたみたい。

 プレイヤーとして特筆する技量は無かったけど、良い御師匠様と死闘の中で覚醒して、盾術に目覚めたみたい。まだまだ半人前だろうけど、大切な人を守りたいって気持ちが強かったんだね。想いが力を凌駕する! うーん素晴らしい!

 タンクとして覚悟を決めたなら、今後は必要になるスキルが幾つもある。だけど、高VITかつSTR高めで、CONにもポイントを割り振ってるから、重装の道は険しくないよ。DEXは捨てたようなものだしね!

 奇跡で自己回復ができるタンクって案外なかなかに貴重だし、指揮官としても才能があるから前線指揮もできるし、適切なガードで仲間を守ることもできる。いざとなれば攻撃に回れる度胸もある。ナギちゃんは評価するよ?

 あとは戦略眼もなかなかだよね。犠牲を容認してガンガン攻められるのは才能だよ? でも、レコン自身にはカリスマ性が無いから、指示を聞いてくれる環境が必須になるね。大ギルドにスカウトされたら、権力を振りかざして指揮を執れば重用されると思うよ? ヘイトは集まるけどね!

 政治も出来るし、交渉や取引も上手い。だけど、やっぱりリーダーの器じゃないから、誰かを上に立たせてナンバー2、3のポジションが理想的だよ。

 

 

Topics3『血族の歴史』―紫藤静の手記より抜粋―

 血族。それは久藤家から広がる狩人の血族のように、他とは隔絶した生来の能力を有する一族のこと。ですが、現代では多くの血族が歴史に終わりを告げ、残っているのは僅かばかりとなっています。

 高い身体能力・生命力を有し、それを研ぎ澄まし続けたのが多くの血族ですが、久藤のように特異な本能を受け継がせたのは稀です。

 古い時代には多くの血族がいましたが、その多くは時の権力者の恐れの対象となり、排斥されました。特に魔女狩りの時代では、幾つもの血族が結果的に滅びることになったとか。それを率先して行ったのは騎士の血族であり、彼らは他の血族を根絶やしにすることで、自分たちの地位を絶対的なものにすることを企んだそうですが、皮肉にもこの時代に騎士の血族は複数に分裂し、以後は現代までいずれが宗家か巡っていがみ合っているそうです。

 日本にも多くの血族がいましたが、開国以降に清王朝から追われてきた暗殺を生業とする血族によってほぼ壊滅させられました。ですが、国外の血族の所業ともなれば政府の要請もあり、久藤の女を攫い、孕ませて血を奪おうとしていた蛮行もあり、当時の烏の狩人は狩人を率いてこれを殲滅。女子供も含めて主流となる血筋は残さず皆殺しにし、その後も大陸に渡って1人残さず狩り尽くしたとか。ああ、恐ろしい。我らの血を御せるなど甘く見た彼らの無知が恐ろしい。

 唯一生き残ったのは、早期に裏切った傍系の1つだけ。彼らは後に雷堂と名乗り、再興への道を画策したようですが、時代は大戦に。彼らも久藤と同じく戦場を駆け、ですが主流は途絶えて血が薄かった彼らは次々に過酷な任務に耐えれられず戦死。戦後の混乱もあり、今は行方も分からず、ほぼ断絶したと見て良いでしょう。

 狩人の血だけが内より我らの獣血を御す。殺戮を求める本能が私達には生まれながらに備わっている。人間を餌にしか感じられない。そんな自分がいる。自分も含めて、生死に達観してしまう。死への恐怖心が酷く薄い。無いにも等しい。代わりに、誰かを殺すことにより本能は満たされる。飢えと渇きを癒す血の悦びが得られる。それが私達。

 ねぇ、翼くん。私はたくさんたくさん殺したい。いつも我慢しないといけない。血が濃い私は、飢えと渇きとしか表現できない本能の疼きがとても大きい。

 だけどね、キミだけは違うの。私の血はキミを求めている。キミを愛している。だから殺意を抱かないで済む。それがとても嬉しいの。

 殺意なくキミを見つめられる。殺意なくキミとお喋りできる。殺意なくキミに触れられる。一族以外ではキミが初めてだったの。キミの前だけでは……私は普通の女の子になれる。 

 もうすぐキミと一緒に九塚村に帰る。私はね、キミの為に催しごとを開くことにしたの。

 あの人なら、きっと凄惨な事件を起こしてくれるはず。その為に、たくさんたくさん仕込んでおいたわ。私はとても演技が上手だから、翼くんもきっと騙せるはず。

 だけど、私が準備した事件なんて、きっと翼くんなら簡単に暴いちゃうよね? うん、そうじゃないと駄目なんだよ。事件を解き、真相を暴いて私にたどり着いて。全ての黒幕は私だって真実を突きつけて。

 そうして、私はきっとキミを愛せる。キミの全てが欲しい。だから、私の全てをあげる。全てを知った上で私を愛してくれる貴方が欲しい。

 あの人は御し難い。きっと、私の想像も超える蛮行だってするはず。それは九塚村に大きな波乱を起こすのかもしれない。でも、そんなの少しも興味が無いの。

 久藤の女たる者、慎みと気品を忘れるべからず。この掟はね、久藤の女が尋常ならざるほどに愛情深いから。他を全てを滅ぼしても愛を与えたいっていう気持ちがあるから、淑女としての振る舞いを身に着けなさいっていう自縛の教えなの。

 だからこそ、嬉しい。私は貴方に愛されたい。翼くんに愛して欲しい。私の全てを受け入れて欲しい。そうすれば、この心も体も血も全部あげる。

 ねぇ、愛して。私を愛して。全部知っても私を『獣』なんて呼ばないで。キミだけには『私』を受け入れて欲しいの。

 とても怖い。真実にたどり着いた貴方にケダモノや怪物と罵倒されたならば、きっと私は正気を保っていられない。ううん、違うね。他者が狂気と呼ぶ正気に私は戻る。

 だからね、その時は……愛してる分だけ惨たらしく殺してあげる。愛してしまったキミにだけは血の殺意を抱けないからこそ、きっと泣きながらキミを殺す。本能ではなく、私の意思でキミに殺意を抱いて殺す。

 全ては翼くん次第。こんな私を……愛せますか?




次回は再び仮想世界編です。

次のエピソードのテーマは『選択』となります。

それでは、304話でまた会いましょう!

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