喜怒哀楽、人生1回分の感情を3日間で全て燃やし尽くしてしまった、そんな気すらしていた。
かなたは抜け殻だった。
最低限の人付合いはあるが、悩みを打ち明けられる友はいない。
こんな時、信頼できる仲間がいればどんな感じだろう?
そんな妄想をしながら、やっぱり アルと姫子さんを思い出すのだった。
調査の仕事が終わり街に戻ってから5日が過ぎている。
かなたはあれから、仕事らしい仕事をしていなかった。
今までにこんな経験をした事は無い。とにかく色々なものが頭の中をぐちゃぐちゃに駆け巡っている。
考えが全くまとまらない。
狭いが落ち着く自分の部屋のベッドに寝そべり、天井を見上げてぼーっとしてると、何に対してか解からないが激しい焦りを感じる。
だけど何をするべきなのかわからない・・・
かなた「オレ、どっかおかしいのか?」
自問してみるも、病気の類ではないことも、あの3日間の出来事に影響されてるだろうことも解かっていた。
だけど原因も対処法も解からない。
・・・悶々として数日が過ぎていった・・・
さらに、それからしばらくたったある日。
かなたは平穏ではない、砂塵の世界の日常を何とか取り戻しつつあった。
そして今日は待ちに待った くるま の修理が上がる日だ。
正直まだ、アル達のことを思い出すとなぜだかブルーになるが、ひとつの決心が かなたの足を一歩づつ前に進ませている。
街はずれのボロい修理工場「イワンモータース」で整備を終えた くるま がワックスがけされて、かなたの到着を待ちわびていた。
かなたは修理工場のイワノフにお礼を言って くるま を受け取る。代金は先払いで支払済みだ。
始めてエンジンをかけたときとは違い、なかなかの快音を奏でている。
イワンはなかなかに腕のいい職人として評判だった。
ハンターは職人の評判を特に気にする、不良や故障は命にかかわる。
今回追加した改造は、荷室のワイド化とルーフ上のターレットぐらいで、その他の装備は元の仕様のままだった。
運のいい事に、もともとハンターが使っていたようだ。
そのおかげでかなり安く仕上げることができた。
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車の修理費 3200G
改造費 2000G
(補給費用はサービス)
牽引料 300G
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かなたは自分の くるま に、そのまま「スージー」と名づけた。
試運転を兼ねてスージーで、注文していた装備を受け取るため街の店々をまわる。
途中、知り合いから積極的に声をかけられたり、坂道発進で操作を間違えエンコして笑われたり、普段話す機会があまり無い補給関係のオヤジ達と雑談したり・・・何だか街の雰囲気が違って見えた。
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12.7mm50口径機関銃(中古)3000G
弾薬 サービス
予備弾薬200発 200G
簡易管制装置 500G
サバイバルセット 300G
修理キット 300G
ジェリ缶☓4 200G
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ヨルレイクの街で唯一の兵器市場でスージーに出物の50口径を搭載した。
すると、なんとも愛らしいフォルムになった。
スージー 状態 もえ❤
その勇姿?を満足そうに眺める かなた君は心の中で決意する。
「とうとう明日か!」
かなたは珍しく 熱い、彼は燃えていた!
かなた 状態 もえ !
あとがき
かなたの くるまは「スージー」と呼ばれるタイプのものだった。
クロカン仕様のジムニーに似たフォルム、小さいビッグフット四輪駆動、セミオートマチックのピックアップトラックだった。
(スージーは小型ピックアップの俗称で固有名詞ではなく言わば代名詞)
後部は箱型に改造されわずかだが荷室が拡大された。
運転席はセンターシート、単座仕様、それに折りたたみ式の補助シートが2脚。
ボディー・シャーシ・ドア・ルーフ全て、最低限の防弾仕様に補強、強化されている。
フロント、サイドウィンドも防弾仕様でガラスの面積自体がだいぶ小さくなっている。
窓には戦闘用の防弾シャッター付き。
ルーフ上には小型だが開放型回転銃座まである。
スージーは比較的一般に流通している数少ない車体だった。買うとなればそれなりの額になるがヨルレイクでも購入は可能だった。