目的地はかなたが持っている地図で、最北端に近い開拓団キャンプ。
未開地の探索に集まった、主にハンター、トレーダー、で構成される寄り合いキャンプである。
距離は大体30km、普通に走って1時間の距離だった。
真っ暗な砂漠をゆっくりと、順調に目的地に向かっていた。
この世界の統合管制装置搭載車は低速での移動ならある程度の自律走行が可能だった。
何の略かは解からないが、一般にD.O.Gシステムと呼ばれる機能である。
スージーにも小型だが年式の新しい優秀な新品をつんでいた。
簡易管制装置「スパシーボM」
汎用普及品でしかもリーズナブル。
自動で走らせながら、次に火器管制機能をテストする。
セレクトレバーを押して火器管制モード起動。
外は暗いのでガンカメラの映像は真っ暗。
サーモモードにすると砂丘の輪郭が浮かび上がる。
ナイトスコープモードにすると・・・これまた真っ暗、砂嵐もないし・・・アレ?
まあ、後でチェックすることにして次の項目に移る。
照準テストは明るくならないとできないから飛ばして、ターレットの動作チェック。
50口径は室内からのリモコン操作、男の子なら胸が弾む瞬間だった。
ワクワクしながら水平右回転させると、
「バァチバチビィリビリバリバリィー」
かなた、驚 「おわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
すごい音が頭の上で爆発した。
慌てて車を止めて確認する。
かなた、ガックリ 「あー、そーだった・・・」
防砂のためにルーフにホッカムリしてたのを忘れてた。
まあ、防砂のシートがちょっと裂けてカラビナが何個かだめになっただけだから、たいした被害は無いんだけど、さすがに 「クゥーハッ」 と声にならない声がでた。
だけど、こんなとき人に当たらないのがかなた君のいいところ♪
どう考えても自分のミスの、やり場の無い苛立ちをグッとこらえてシートを修理する。
まー、こんな子はいつか爆発するかもしれませんが・・・
修理を終えてドライブを再開する。
今度はチェックできる項目を慎重に選び一通りチェックを終えた。
そして、特にやることもなくなると、心地いい振動と、薄っぺらでタイトだが妙に着座性の良いシートが眠気を誘う。自動運転で、音も振動も抑揚が無いことがそれに追い討ちをかけた。
かなたは眠りに付いた、当然危険な行為であった。
(ただし敵襲、走行に問題が発生した場合は警報は鳴ります、人間の情報分析能力には劣りますが)
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「ビィィィィィ!」
警報で目が覚めた。かなたは跳ね起きて状況確認をする。
すると、警報ではなくて到着のアラームだった。
かなた 「・・・・・」
かなたはアラーム音の設定を、もう少し優しいものに変更した。
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開拓団キャンプに付いた かなたは、依頼人を探す。
・・・すぐに見つかった。
派手な赤いのぼりに「元祖」の文字。
気分の悪いカラフルな三角テント。
トレーダーの紅幕団が今回の依頼者だった。
指定された時間には少し早いが、かなたはテントを訪ねる。
ちょい悪 「ん、ひょっとして かなたさんで」
かなた 「はい、紅幕団さんですね、荷物を預かりにきました」
かなたは元気よく、営業スマイルで答えると自分の名刺を渡した。
名刺には簡単なプロフィールが書いてあった。
「見習いハンター・かなた お客様満足度99%のヨルレイクハンターオフィス公認 」
ちょい悪・困惑 「・・・(えらい若いのよこしやがったな)」
ちょい悪 「商品はこのドラム缶2缶、期限は3日、違約金は5割、間違いないな」
かなた 「はい、間違いないです、お届け先は「ジャイアントヒル」の街ですね」
ちょい悪 「・・・・・」
もう契約は交わしている、雇い主側からの契約変更はできるがオフィスまで行って手続きと手数料を払わなければならない。
ちょい悪はしばらく悩んだが スージーの50口径を見て依頼することにした。
ちょい悪の態度の変化から、武装にはこんな使い方もあることをかなたは知った。
奮発して買った50口径が、思わぬ形だが早速役に立ったのだった。
あとがき
トレーダーは当然用心深い、仕事を依頼するハンターの格好、乗っているクルマは当然チェックする。
神輿戦車にモヒカンメカニック3人のパーティー。依頼のあったトレーダーに会いに行く、先方のトレーダーは駐車場に入ってくる神輿と駐車場に止まったわけの解からない物から降りてくるモヒカン軍団を見ている。
しかし、トレーダーは笑顔で依頼をお願いしてきた。
そのとレーダーは後に・・・・・な偉業を成し遂げる大物だった。
かなた君は今、完全なオケラです。本文に書いてないですが財産より、借金の方が多い状態です。
この仕事が成功すれば何とかなる設定なんですが、う~んどうしよう。
行き当たりばったり、それが メタルマックス !