メタルマックス 斜めにまっすぐ見た世界   作:KR410

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街のホテルの上等な一室。

 かなたは、目を覚ました。

いつものようにしばらく呆然として、ゆっくり目が覚めていく。

 かなた 「・・・・・」

寝ぼけ眼の かなたの前に寝癖でぼさぼさのメギがいた。

 かなた 「おはよー」
メギ 「おはよ♪」

 かなた 「クククッ、メギさん寝癖すごいです」
メギ 「フフフ、かなたこそモヒカンになってるわよ」

二人は爆笑したが、昨日と違い怒号も罵声も返ってこない。

仲間に「おはよー」と言った初めての朝だった。
なんだか、とても幸せな気分がしていた。



第29話  SE が大破すると・・・・・

メギ 「キズを見せて」

 かなた 「もう血は止まったみたいなんだけど」

おでこをグルグル巻きになっている包帯を解き、額から頭にかけての傷を見る。

 

メギ 「うん、キズは大したことなさそうね、血も止まってる」

メギは、傷口を消毒して新しい包帯をグルグルに巻き始めた。

ついでに、かなたの髪を逆立たせて遊んでいる。

 

 かなた 「メギさんこそ、腕はどうなの?」

メギ 「調子いいわよ♪」

そう言って左腕をブンブン回して見せた。

 「ブンブンブン」

メギ 「あたっ! ・・・・・まだ完全じゃないみたい、アハハ」

 

その容姿でそれをやると、どう見ても子供にしか見えない・・・・・。

実際は年上の、彼女のギャップ感にときどき混乱する かなただった。

 

朝食後に、二人は別行動で街に出た、昼までは、お互い、自由時間とゆうことで。

嵐は去り、街は多くの人で賑わっている。

 

 かなたはまず、スージーの修理に工場(こうば)をあたった。

情報を仕入れながら何軒か梯子して、良さそうな修理屋「ニコラオート」を見つけるとそこで修理の見積もりをお願いした。

 

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エンジン 全損 交換 1000G

シャーシ 修理    500G

ボディー 修理    200G

駆動系 修理     200G

足回り 交換     500G

 

   納期 3日

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ついでに座席位置の調整、車体の補強、大型ターレットへ変更、高性能センサーユニットと交換するエンジンを指定して、コミコミで 4000G になった。

予算内だったので、その場で仮の契約書を交わし、スージーを預けることにした。

 

ジャイアントヒルの街はサウサほど大きくないが、サウサとは違う活気にあふれていた。

 

この辺りは対モンスター戦の最前線!

この地域を人が制すれば、ここらいったいの広域砂漠は安全になり、逆にここをモンスターに落とされれば、人類は砂漠から追われる・・・・・そんな重要な砦でもある。

 

そのため、軍需物資の流通が激しく、トラックが街中を走り回り、実戦部隊に属するハンターのくるまや、ソルジャーのパーティーを至るところで目にする。

土着の人間はほとんどおらず、すれ違う人、皆、間接的にしろ戦闘に係わる人ばかり。

必然的に、武装や戦闘用品、薬品、などを扱う店が多く、街の外れには輸送車を保有する大トレーダー達がキャンプを張り、この辺りでは手に入らない強力な装備を売っているそうだ。

ここは、まさに前線基地だった。

 

昨日の事件のように、命がけでトレーダーや輸送車がこの街に来るのも、金のため以外に「人類的な事業のため」みたいな、そんな雰囲気をこの街は持っている。

(当然、報酬もいいので鶏、卵論ではあるんですけど)

 

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かなたは、待ち合わせの時間まで、スージーに搭載可能で強力な必殺兵器は無いか探してみた。

街には当然、車載兵器の店も多かった。

 

一軒目

 かなた 「あのー、軽くて超強力な車載兵器を探してるんですが?」

店主 「お遣いかい?どんなのがいいって?」

 かなた 「何か、お勧めのものはないですか?」

店主 「そうだね~、このソプラノトロンなんてどうだい」

   「生物、植物系のモンスターにはてきめんに効くし、出力を落とせば味方と砂塵の中でも会話が出来る優れものだよ」

 かなた 「へぇー、それは面白いですね!」

店主 「ただし、出力を間違えれば鼓膜が爆発するからね~」

 かなた 「・・・・・」

店主 「それと、何せ「音」だからね、当たったのかどうかが良く分からんのよ、知らん間に味方に当たってたり・・・・・」

 かなた 「・・・どう考えても実戦では使えそうに無い」

 

二件目

 かなた 「あのー、・・・・・?」

店主 「アルアル、イチオシナノガアル、アル」

   「コレ、タップダンサー、ユウアル」

 かなた 「ロケットランチャーですか?」

店主 「チガウ、多連装迫撃砲ヨ!コウゲキリョクバツグン♪」

 かなた 「動いてる標的に当たるの?」

店主 「アタルワケナイヨ!」

 かなた 「・・・素直な人だと思った」

 

三件目

 かなた 「・・・・・」

店主 「いいとこにきたね、ちょうど入荷したてのすっごいのがあるんだ」

 かなた 「いいですね~♪どんなのですか?」

店主 「ピッチングマッスィィィンと言って旧世紀の発掘兵器だよ!」

 かなた 「おおぉぉぉ~!すごそうですね♪どんな兵器なんです?」

店主 「な、なんと、手榴弾をMAX180Kmで投げれるんだ」

 かなた 「・・・・・?すごいの、それ?」

店主 「何言ってんの、カーブも投げれるんだよ!すごいだろー♪」

 かなた 「・・・うん、確かにすごい」

 

四件目

店主 「うちの一押しはね~、ATMミサイルだね!」

 かなた 「ミサイル♪」

今度のはまともそうだ。

店主 「単発のランチャーだけど、射程距離は10km、自動追尾機能搭載」

 かなた 「いいですね~、何か欠点とかあります?」

店主 「欠点ね~、攻撃力も申し分ないし・・・・・、しいて言えば補給費用が高いことぐらいか」

 かなた 「いくらですか?」

店主 「高性能ミサイルだからね、一発 5000G」

 かなた 「・・・撃てば破産確定だ」

 

その後も数件の店を回ったが目ぼしい物は無かった。

・・・・・てゆうか、実戦では使えそうに無いゴミばかりだった。

 

歩き回っているとトレーダーキャンプがすぐそこだった。

ついでだから、なん軒かのキャンプにも寄ってみた。

 

 かなた 「こんにちはー、・・・・・?」

トレーダー 「そうだねー、ここより遥か北の大陸で開発された TTフリーザ はどう?」

      「冷凍ビームが出るんだよ♪どんな敵でも一瞬で凍らせることができるんだ!」

      「ただね~、結構、重いんだよねーコレ」

 かなた 「なかなか良さそうな兵器だったが重量が・・・・・」

 

トレーダー 「それか、これかな~、サンバーンXX。とある工場で発掘された世界に二つとない超兵器だよ」

      「問答無用の殺人ビームで何でもかんでも真っ二つ!」

      「しかも、そのビームに触れた物は高熱で焼き尽くされる、まさに究極兵器!!!」

 かなた 「やっぱり重いんでしょ?」

トレーダー 「うん、重さも、価格も戦車一台分♪」

 かなた 「究極兵器!!!ほ、欲しい❤ だけど、どう考えても分不相応・・・・・」

 

トレーダー 「必殺兵器ではないけど、こんなのもあるよ」

      「連装20mm機銃、大砲のつめない くるまにお勧め、反動もそこそこで軽くて使いやすい」

      「それか、30mmチェインガン。連装機銃並にコンパクトで重量も同じぐらい、自動装填装置つき、威力は小口径の大砲を上回るよ!」

 かなた❤ 「それいいですね♪」

トレーダー 「本当はどちらも 10000Gなんだけど、今ならセール価格で 8000G !どうだい、お得だよ」

 かなた❤ 「今、手持ちが無いんですが、本気で欲しいです♪」

 

 かなたは、30mmに心を奪われてた。

カタログを貰い前向きに検討することにして、キャンプを出た。

 かなた 「よし、メギさんに相談してみよ♪」

 

それからも色々な店で話を聞いたが、30mmを超えるものは見つからなかった。

 

 

街をぶらつきながら色々物色していると、昼前になっていた。

そろそろ、メギとの待ち合わせの時間だ。

 

 




   あとがき

SE 特殊兵装について。

タップダンサー系。
大好き❤
迫撃砲?ロケット?
だけど、誘導兵器じゃないよね、アレ。
動いてる敵に・・・、当たらないだろうなー。

音波系兵器。
超指向性音波砲なんだろうけど・・・、うっかり見方の射界に入って地獄!
全体攻撃タイプは、超見方殺し兵器♪
見えない攻撃は、基本的に避けようが無いですからね。

ミサイル。
現実の誘導ミサイルは大量生産のスパローミサイルでも鼻血が出るほど高価・・・・・
しかも賞味期限つき❤
たぶん、装備してももったいなくてスイッチを押せない。

ボンバー系。
ピッチングマシーンや、簡易ランチャーから強力な爆弾を投擲。
補給も安い、攻撃力も抜群。
だけど、命中率は悪そう。
それに、なんと言っても、爆発力に対して射程が・・・・・。
自爆覚悟♪

ビーム
重量の問題を克服すれば、まさに究極兵器❤
射程、命中率、攻撃力、瞬発力、どれも最高レベル。
だけど、もれなく有害な磁場、力場、エネルギー線を発散してるよね、やっぱり。
核耐性のあるMM世界の住人ですら、1日で体調不良、3日で入院、10日で死亡❤


特殊な炸薬やエネルギーを搭載するSEが「パァーン」と言って大破。
例えば、サンバーンがパーンって言ったら内蔵されているエネルギーなり炉心なりが暴走して敵味方関係無しに大惨事。
あんな恐ろしげな物を露天装備する彼らの気が知れない。
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