かなたは、目を覚ました。
いつものようにしばらく呆然として、ゆっくり目が覚めていく。
かなた 「・・・・・」
寝ぼけ眼の かなたの前に寝癖でぼさぼさのメギがいた。
かなた 「おはよー」
メギ 「おはよ♪」
かなた 「クククッ、メギさん寝癖すごいです」
メギ 「フフフ、かなたこそモヒカンになってるわよ」
二人は爆笑したが、昨日と違い怒号も罵声も返ってこない。
仲間に「おはよー」と言った初めての朝だった。
なんだか、とても幸せな気分がしていた。
メギ 「キズを見せて」
かなた 「もう血は止まったみたいなんだけど」
おでこをグルグル巻きになっている包帯を解き、額から頭にかけての傷を見る。
メギ 「うん、キズは大したことなさそうね、血も止まってる」
メギは、傷口を消毒して新しい包帯をグルグルに巻き始めた。
ついでに、かなたの髪を逆立たせて遊んでいる。
かなた 「メギさんこそ、腕はどうなの?」
メギ 「調子いいわよ♪」
そう言って左腕をブンブン回して見せた。
「ブンブンブン」
メギ 「あたっ! ・・・・・まだ完全じゃないみたい、アハハ」
その容姿でそれをやると、どう見ても子供にしか見えない・・・・・。
実際は年上の、彼女のギャップ感にときどき混乱する かなただった。
朝食後に、二人は別行動で街に出た、昼までは、お互い、自由時間とゆうことで。
嵐は去り、街は多くの人で賑わっている。
かなたはまず、スージーの修理に工場(こうば)をあたった。
情報を仕入れながら何軒か梯子して、良さそうな修理屋「ニコラオート」を見つけるとそこで修理の見積もりをお願いした。
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エンジン 全損 交換 1000G
シャーシ 修理 500G
ボディー 修理 200G
駆動系 修理 200G
足回り 交換 500G
納期 3日
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ついでに座席位置の調整、車体の補強、大型ターレットへ変更、高性能センサーユニットと交換するエンジンを指定して、コミコミで 4000G になった。
予算内だったので、その場で仮の契約書を交わし、スージーを預けることにした。
ジャイアントヒルの街はサウサほど大きくないが、サウサとは違う活気にあふれていた。
この辺りは対モンスター戦の最前線!
この地域を人が制すれば、ここらいったいの広域砂漠は安全になり、逆にここをモンスターに落とされれば、人類は砂漠から追われる・・・・・そんな重要な砦でもある。
そのため、軍需物資の流通が激しく、トラックが街中を走り回り、実戦部隊に属するハンターのくるまや、ソルジャーのパーティーを至るところで目にする。
土着の人間はほとんどおらず、すれ違う人、皆、間接的にしろ戦闘に係わる人ばかり。
必然的に、武装や戦闘用品、薬品、などを扱う店が多く、街の外れには輸送車を保有する大トレーダー達がキャンプを張り、この辺りでは手に入らない強力な装備を売っているそうだ。
ここは、まさに前線基地だった。
昨日の事件のように、命がけでトレーダーや輸送車がこの街に来るのも、金のため以外に「人類的な事業のため」みたいな、そんな雰囲気をこの街は持っている。
(当然、報酬もいいので鶏、卵論ではあるんですけど)
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かなたは、待ち合わせの時間まで、スージーに搭載可能で強力な必殺兵器は無いか探してみた。
街には当然、車載兵器の店も多かった。
一軒目
かなた 「あのー、軽くて超強力な車載兵器を探してるんですが?」
店主 「お遣いかい?どんなのがいいって?」
かなた 「何か、お勧めのものはないですか?」
店主 「そうだね~、このソプラノトロンなんてどうだい」
「生物、植物系のモンスターにはてきめんに効くし、出力を落とせば味方と砂塵の中でも会話が出来る優れものだよ」
かなた 「へぇー、それは面白いですね!」
店主 「ただし、出力を間違えれば鼓膜が爆発するからね~」
かなた 「・・・・・」
店主 「それと、何せ「音」だからね、当たったのかどうかが良く分からんのよ、知らん間に味方に当たってたり・・・・・」
かなた 「・・・どう考えても実戦では使えそうに無い」
二件目
かなた 「あのー、・・・・・?」
店主 「アルアル、イチオシナノガアル、アル」
「コレ、タップダンサー、ユウアル」
かなた 「ロケットランチャーですか?」
店主 「チガウ、多連装迫撃砲ヨ!コウゲキリョクバツグン♪」
かなた 「動いてる標的に当たるの?」
店主 「アタルワケナイヨ!」
かなた 「・・・素直な人だと思った」
三件目
かなた 「・・・・・」
店主 「いいとこにきたね、ちょうど入荷したてのすっごいのがあるんだ」
かなた 「いいですね~♪どんなのですか?」
店主 「ピッチングマッスィィィンと言って旧世紀の発掘兵器だよ!」
かなた 「おおぉぉぉ~!すごそうですね♪どんな兵器なんです?」
店主 「な、なんと、手榴弾をMAX180Kmで投げれるんだ」
かなた 「・・・・・?すごいの、それ?」
店主 「何言ってんの、カーブも投げれるんだよ!すごいだろー♪」
かなた 「・・・うん、確かにすごい」
四件目
店主 「うちの一押しはね~、ATMミサイルだね!」
かなた 「ミサイル♪」
今度のはまともそうだ。
店主 「単発のランチャーだけど、射程距離は10km、自動追尾機能搭載」
かなた 「いいですね~、何か欠点とかあります?」
店主 「欠点ね~、攻撃力も申し分ないし・・・・・、しいて言えば補給費用が高いことぐらいか」
かなた 「いくらですか?」
店主 「高性能ミサイルだからね、一発 5000G」
かなた 「・・・撃てば破産確定だ」
その後も数件の店を回ったが目ぼしい物は無かった。
・・・・・てゆうか、実戦では使えそうに無いゴミばかりだった。
歩き回っているとトレーダーキャンプがすぐそこだった。
ついでだから、なん軒かのキャンプにも寄ってみた。
かなた 「こんにちはー、・・・・・?」
トレーダー 「そうだねー、ここより遥か北の大陸で開発された TTフリーザ はどう?」
「冷凍ビームが出るんだよ♪どんな敵でも一瞬で凍らせることができるんだ!」
「ただね~、結構、重いんだよねーコレ」
かなた 「なかなか良さそうな兵器だったが重量が・・・・・」
トレーダー 「それか、これかな~、サンバーンXX。とある工場で発掘された世界に二つとない超兵器だよ」
「問答無用の殺人ビームで何でもかんでも真っ二つ!」
「しかも、そのビームに触れた物は高熱で焼き尽くされる、まさに究極兵器!!!」
かなた 「やっぱり重いんでしょ?」
トレーダー 「うん、重さも、価格も戦車一台分♪」
かなた 「究極兵器!!!ほ、欲しい❤ だけど、どう考えても分不相応・・・・・」
トレーダー 「必殺兵器ではないけど、こんなのもあるよ」
「連装20mm機銃、大砲のつめない くるまにお勧め、反動もそこそこで軽くて使いやすい」
「それか、30mmチェインガン。連装機銃並にコンパクトで重量も同じぐらい、自動装填装置つき、威力は小口径の大砲を上回るよ!」
かなた❤ 「それいいですね♪」
トレーダー 「本当はどちらも 10000Gなんだけど、今ならセール価格で 8000G !どうだい、お得だよ」
かなた❤ 「今、手持ちが無いんですが、本気で欲しいです♪」
かなたは、30mmに心を奪われてた。
カタログを貰い前向きに検討することにして、キャンプを出た。
かなた 「よし、メギさんに相談してみよ♪」
それからも色々な店で話を聞いたが、30mmを超えるものは見つからなかった。
街をぶらつきながら色々物色していると、昼前になっていた。
そろそろ、メギとの待ち合わせの時間だ。
あとがき
SE 特殊兵装について。
タップダンサー系。
大好き❤
迫撃砲?ロケット?
だけど、誘導兵器じゃないよね、アレ。
動いてる敵に・・・、当たらないだろうなー。
音波系兵器。
超指向性音波砲なんだろうけど・・・、うっかり見方の射界に入って地獄!
全体攻撃タイプは、超見方殺し兵器♪
見えない攻撃は、基本的に避けようが無いですからね。
ミサイル。
現実の誘導ミサイルは大量生産のスパローミサイルでも鼻血が出るほど高価・・・・・
しかも賞味期限つき❤
たぶん、装備してももったいなくてスイッチを押せない。
ボンバー系。
ピッチングマシーンや、簡易ランチャーから強力な爆弾を投擲。
補給も安い、攻撃力も抜群。
だけど、命中率は悪そう。
それに、なんと言っても、爆発力に対して射程が・・・・・。
自爆覚悟♪
ビーム
重量の問題を克服すれば、まさに究極兵器❤
射程、命中率、攻撃力、瞬発力、どれも最高レベル。
だけど、もれなく有害な磁場、力場、エネルギー線を発散してるよね、やっぱり。
核耐性のあるMM世界の住人ですら、1日で体調不良、3日で入院、10日で死亡❤
特殊な炸薬やエネルギーを搭載するSEが「パァーン」と言って大破。
例えば、サンバーンがパーンって言ったら内蔵されているエネルギーなり炉心なりが暴走して敵味方関係無しに大惨事。
あんな恐ろしげな物を露天装備する彼らの気が知れない。