かなた 「きちんと直してもらうからかんべんな」
そうつぶやいて、少し悲しい気分になった。
2人は、まず代金の支払いを済ませた。
工場長のニコライに一括前金で4000G を払った。
ニコライ 「君がほんとにそのポンコツのオーナーなんだな、てっきり誰かのお遣いかと思ってたよ」
ニコライもなかなか評判のメカだ、かなたやメギ用に調整された内装を見て、スージーがこの二人用なのには気づいていた。
驚きは当然あったが。
かなた 「見習いハンターの かなたって言います、こっちは見習いメカのメギです。 よろしくお願いします」
メギ 「よろしくお願いしまーす♪」
ニコライ 「あー、よろしく。 それにしてもエライちびっこいメカだな~」
メギ 「ニコラさん、侮ってはいけませんよ!」
メギ 「あたし達、こう見えても お尋ね者スコア保持者なんですよ!」
ニコライ 「・・・・・、なるほど」
メギ 「・・・あれれ? 信じちゃったんですか」
メギ 「ここは、ウハハハハァ、冗談はその身長ぐらいにいとけぇー!とかって感じですよ、ふつう」
ニコライ 「・・・砂ザメだろ、あの超振動で削られた装甲は」
かなた&メギ 「!?}
2人は衝撃を受けた、目の前の現実から正確に真実を見極めた彼の目を。
彼は、ハンター稼業をしてたのではないだろうか。
そして、現役時代には、かなりの凄腕として名が通っていたに違いない。
少し話しただけだがそんな気がした。
ニコライ 「一つ聞いていいか」
かなた 「なんでしょう?」
ニコライ 「メギはコルセットの弟子か何か?もしかして子供?」
メギ 「えっ、それはどーゆー意味でしょうか?」
ニコライ 「コルセットのサインの入ったメモがポンコツの中にあったもんでね」
かなた 「!」
ニコライ 「俺とあの鉄腕バカは、少し腐れ縁があってね」
ニコライ 「で、どうなの、もしかして親父か?」
メギ 「い、いえ、コルセットさんとは何の関係もありません、関係があるのはこっちの かなたの方ですから」
ニコライ 「あー、お前の親父か!」
かなた 「違いますよ、何でそうなるんですか!」
ニコライ 「・・・・・、えっ、違うの、違うのか、焦らすなよー」
ニコライは何だかしみじみと安堵の表情を浮かべていた。
ニコライ 「アーッハハハハハハ、あいつは、昔っから女癖が最悪でね」
ニコライ 「自分の子をほっぽって、まだフラフラしてるんじゃないかとね、あー焦った、ハハハッ」
ニコラは豪快に笑っていた、少年達の憧れを壊して・・・・・。
特に、メギはコルセットのことをかなり美化してイメージしていたので、よく分からない失望感にさいなまれていた。
メギ 「・・・(悲)、・・・(怒)」
メギがワナワナしていた、爆発しそうだ。
その気配を察した かなたは急ぎ話をつなげた。
かなた 「メ、メモ読んだんですか、だったら大体の顛末は書いてあったはずなんですが・・・」
ニコライ 「何言ってんだ!人の手紙を盗み見するほど落ちぶれちゃいねーよ、こう見えても!」
その結果この惨状では説得力は無いが。
かなたは、大まかにスージーを手に入れた経緯を話した。
ニコライ 「ぬぁにぃー!!!あいつが無償で修理しただとー!!!」
ニコライ 「ばかな、ありえねー、ありえねーぞ、そんなの!」
ニコライ 「あいつのことだ、女関係でもない限り、ヤローのくるまをただで修理してやるはずがねーよ」
ニコライ 「なんか、なにかあるはずだ、なにか?」
ニコラはそう言ってスージーと二人を観察する。
そして、アーミーメットを深々と被ったメギに目が留まる。
腰をかがめてメギの顔をじっと見ている。
ニコライ 「あっ、おめー女の子か・・・」
ニコライ 「まっ、まさか!!!あん~の変体鉄腕バカ野郎、こんな子供にまでー!!!」
メギは涙目で目一杯バックスイングをしていた。
メギ 「そんなわけぇ、ないでしょうがぁ!!!」
「バァチィィィィィィィィン」
ニコライ 「ほげぇぇぇぇぇぇぇぇ」
・・・ガクッ
ニコラの首がねじ切れた。
メギの格闘センスを知っている かなたは思った。
死んだか・・・・・
これはニコラが悪いな!
だいたい、さっきスージーの話をしたとき、そのときにメギはいなかったって教えたのに。
だけど、どことなくだか アル に似ていて、憎めなかった。
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ニコライ 「あいたたた、ハハハッ、効いたぜ」
ニコラは笑顔で立ち上がった。
かなた・ヒソヒソ 「ニコラさん、メギはコルセットさんに憧れてるんです」
ニコライ・ヒソヒソ 「そうか、わりー事したな、だけどあいつは大馬鹿なんだぜ」
メギ 「ふぅぅぅぅぅぅぅー、まだゆうかぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ニコラは、目がグルグルのメギに追い回されていた。
スージーをこの人に預けて本当に大丈夫だろうか・・・・・
メギ 「うがぁぁぁぁぁぁぁ!」
普段のメギなら「ウガァ」なんて死んでも言わない、そうとう混乱してるのだろう。
ニコラ 「ちょっとたんま、たんまぁー」
しょうがないので かなたが止めに入った。
かなた 「メギさん、ドードー」
メギ 「フシュー、フシュルルルー」
かなた 「ドードードー」
メギ 「フゥー、フゥー、フーーー」
かなた 「メギさん、落ち着いた?」
メギ 「フー、・・・・・、うん」
どうやら落ち着いたようだ。
ニコライ 「いやー、凶暴な子だなー」
メギ 「キッ!」
ニコライ 「おっと、冗談だって、ハハハッ」
かなた 「・・・・・」
何だか3人はすごく仲良くなっていた。
あとがき
メカニック協会 通称「鉄の穴」
その活動の実態は、メカニックによる人類社会の統治。
俗に言う、世界征服だ。
衆愚政治の果てに世界は崩壊し、軍事偏重主義での ノアとの戦争で混沌深めたこの世界で、きたる次世代に備えテクノクラートを世界に派遣している。
彼らの理念は、優秀な技術者による世界の再生、技術的観点からの世界の理解と構築。
鉄の穴に集うメカニックたちは、基本的に師を持たない、いわゆる天才ばかりで、独創性による複数の価値観の融合。
メカA 「戦車にはウイングと翼端ノミサイルだろー♪」
メカB 「バカ言え、ドリルに決まってるじゃねーか!」
メカC 「多脚戦車といえば、やっぱり6本足だよな❤」
メカD 「あほか、みこしタイプに決まってるじゃねーか!!!」
最強の機動兵器、鉄の穴で仕上げられた戦車はある意味彼らの世界に対するメッセージでもあった。
メカの団の30年後。
実験的、技術至上主義都市国家「メカの団」
多くの優秀なメカニックとトレーダーの資金援助により、街は大きく繁栄していた。
賑やかな街の地下には、街より大きなメカニックドック、「鉄の穴」の本部が置かれている。
街は全て、技術優先で構築されているため、一見、めちゃくちゃでパンクな印象だった。
(必要の無い物は適当に、必要な物はしっかりと作ってあります、パイプ、電線等のラインもひたすらまっすぐ建物を貫通していたり、ぐちゃぐちゃだけど、ただぐちゃぐちゃなだけじゃないです)
ある日、この街を襲撃するために近づく者たちがいた。
それは武力至上主義を唱える、ハンター協会派遣軍だった・・・
最前線に近いジャイアントヒルの街で かなたはわりとのびのびやっています。
この街は、言ってしまえばハンターの街です。
危険も多いですが、外人ハンターだから街の人と確執がある、てことが無いのでかなたを取り巻く環境は故郷に近いものがあります。
ジャイアントヒルはその後、とある戦車を愛するハンターと、肉弾戦を好むソルジャーの酒場での口論をきっかけに、街を2分する大喧嘩の末、2つに分裂してしまいました。
後にその2つの村は・・・・・