ニコライ 「ちぃぇぇぇぇぇあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「シャァァァァァン、バスバスバス、ガンガンガン」
かなた 「ウワッ!・・・」
メギ 「そうよ!確かにこれなら振動を減らせるわね♪」
かなた 「ぐあぁぁぁぁぁぁ、寝れねぇぇぇぇぇぇ!!!」
すでに辺りは明るくなってきていた。
キュイーンキュイーン・・・
ニコライ 「できたぜー、よぉぉぉし、宣言どおりだ」
ニコライ 「ザ、ミラクル! やっぱ、俺のが上だな♪」
ニコライはスパナ片手にポーズを決めている!
ほんとに一夜で仕上げてしまった。
メギ 「確かに・・・、あなたの腕は鉄腕より上かもしれないわ」
ニコライ 「ん?あれっ、メギちゃん、まだ起きてたの」
メギ 「あなたの戦車理論はとても独創的ね、それ、我流でしょ?」
ニコライ 「えっ、なにっ、・・・、すまん、燃料切れだ・・・・・」
ニコラはそのまま仰向けに、大の字に倒れた。
ニコラ 「ぐがぁー、ごぉー、すぴー・・・」
そのまま寝てしまった。
かなた・ネム 「あぁぁぁ、おぉぉぉ、終わったぁ、終わったんだぁー・・・」
かなた・ネム 「あぁー・・・・・スー、スー、スー・・・」
かなたも寝てしまった。
メギ 「・・・・・ちょっと、あなた達!おきなさい!おきなさいよ~!」
メギ 「ニコラ、聞きたいことがたくさんあるの、起きて、おきなさーい」
メギ 「かなたー、あなたまで寝てどうするのよー、ちょっとー」
メギは激しく揺すってみた、だが二人とも起きる気配が無い。
男二人のとても幸せそうな寝顔が横たわっていた。
メギ 「・・・・・もー、しょうがないわねー」
そう言って かなたに、それとニコラにも毛布をかけた。
ニコラへの嫌悪感は、もうなくなったようだ。
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3時間ほど経って、かなたは「ビクン!」と跳ね起きた。
・・・目がしばしばする、体がだるい。
かなた 「あれっ、何でこんなとこで寝てるんだろ・・・?」
そこは、コンクリートの地べただった。
隣には幸せそうな寝顔のニコラがいびきをかいている。
かなた 「あっ、そうだ、スージーの修理が終わったんだ、ん?」
かなた 「おおぉぉぉ! なんだぁこりゃぁぁぁぁぁ?」
かなたは驚嘆して叫んだ!
ニコライ 「・・・なんだあぁ、うるせぇーなぁー・・・」
ニコラも起きた。
かなた 「・・・・・」
スージーはキッチリ修理されていた。
だが、何だか、どこか違う。
いや全体のフォルムは前と変わらない、いやいや、やっぱり何か違う?
何だろうか、有機的な感じがする。だが、どこがどうとゆうわけではない。
足回りも、無理矢理詰め込まれた大きなエンジンも、強化された銃座も、追加された装甲も、さらにそれらを複合的、多面的に効率良くつなげたデザインワークの補強の数々。
一つ一つは小さい差だが、それらが積み重なって、まさに命を吹き込まれたような、まるで生物のような存在感を放っている。
かなた 「すっ、すごい・・・、スージーだよね、・・・これ」
ニコライ 「スージー・・・? うわ! なんだ、このくるま・・・、すげーな!」
かなた 「えっ?」
ニコラは寝ぼけていた。自分の仕事を忘れている。
ニコライ 「・・・・・、あー、そーか、俺の作品じゃねーか! 脅かすなよ、ハハーハハハッ♪」
ニコライ 「突貫だったけどよ、一切手は抜いてないぜ! ただ修理しただけじゃない、ニコラスペシャルだ!」
ニコライ 「時間が無かったんで、パーツは在庫を使わせてもらった、契約書の仕様とは大分スペックが違ってるがな」
ニコライ 「だけど、コイツにつめる最大クラスの装備を積んでオーバースペックに仕上げたから不満は感じないはずだぜ」
さっきから、かわいらしいスージーの存在感に威圧されている、不満があろうはずが無い。
かなた 「・・・、代金はどうしましょう?(恐る恐る)」
ニコライ 「オイオイ、みくびるなっつったろーが! これは、俺が趣味でやったことだろ」
かなた 「でも4000G じゃぜんぜん足りないでしょ」
ニコライ 「ハハハッ、いいから、とりあえず試乗してみろよ、説明するよりそれのが早いだろ」
かなたは試乗してみた。
アクセル 「うわぁー、おぉぉぉぉ!
ブレーキ 「おぉっととと」
ステアリング 「ひぃぃぃぃぃー」
だが、悪い意味で期待を裏切られた、一つ一つの操作をするたびに彼の悲鳴がこだまする。
物凄いピーキーに仕上がっていた。
試乗を終えてニコラオートに帰ってきた。
かなた 「な、なんですか、この拷問マシーンは・・・、恐ろしく過激なセッティングになってるんですけど」
ニコライ 「なんだよ、気にいらねーのか?このぐらい乗りこなせねーとハンター失格だぞ」
かなた 「そんなこと言ってもね、自分の意思より倍は早く動こうとするんですもん!」
ニコライ 「ハハハッ、すげーだろ、制御ユニットもアップグレードしておいたからな、運動性は化け物だろ」
ニコライ 「お前のポンコツの長所はな、機動力なんだよ、だからそこを伸ばしてやったんだ、アレなら砂ザメぐらい軽く見切れるぜ」
かなたに運動性能で攻撃を交わすとゆう発想は無かった。
かなた 「交わすんですか、攻撃を?」
ニコライ 「戦車の装甲だって無敵じゃないだろ、基本は被弾しないことだ、じゃーどうするか? ポンコツの場合は機動力ってわけよ」
かなた 「へぇー、なるほどー」
ニコライ 「今のが戦闘用だ、通常用のもっとおとなしい制御プログラムも入れてあるから、心配すんな」
かなた 「そうか!戦闘には戦闘用の動きがあるってことですね」
ニコライ 「・・・・・、お前、砂ザメとやってよく生きてたな」
かなた 「・・・・・」
ニコラは仕方なく簡単な運転の講義をした。
かなたの運転レベルが少し上がった。
あとがき
ナイルじーさん、砂ザメのうろつく砂漠を渡るは、燃えカスのバギーを一人で修理するは、現役のハンターたちにコネがあるは、ただものじゃ無い感が半端ない!
彼は、街では温和で笑顔を絶やさない、やさしい盆栽メカ爺さんだった。
ナイルは自分の素性を街の人には話さない。
街の人A 「また、ナイル爺さんが隣街に買出しに行ったってよ」
街の人B 「また砂漠に出たのか! ほんと、くるまのためには無茶ばかりするよな」
砂の舞う砂漠の大地。
遠くから近づいてくる人影があった。
その男は車載用長砲身7、7mm機関銃を肩に担ぎ、くわえタバコにゴーグルで砂漠をゆっくりと渡っていく。
ときおり出現するうろつきポリタンとキャノンホッパーの群れを、その強力な機関銃でなぎ払いながら。
ナイル 「貴様ら、雑魚に用はないわぁぁぁぁぁ、うせろぉぉぉぉぉぉ」
彼の気性は激しい。
ナイルは、元実戦でならした凄腕メカニックだった。
年齢により現役は引退しているが、実は反グラップラー組織のボスをしていた。
各地の孤児、若いハンター達に戦闘、運転、修理、サバイバル技術を叩き込み、グラップラーに対抗する庸兵団をまとめている。
マドの街が燃えたあの日・・・
モヒカンテッド 「ふしゅるるるー、あのじじーはまだ見つからないのか」
グラップル兵 「すんません、潜入させた兵隊が死んでます、逃げられました」
モヒカン 「またかぁぁぁぁぁ、ガガガガガガガ」
テッドブロイラーは、まだ形のある建物にラッガーを投げこんだ、怒りが収まらないようだ。
モヒカン 「ふしゅー、ふしゅるるー、野郎ども引き上げるぞ」
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嵐が去って地下に潜んでいた人間達が地上に這い出してきた。
街の人 「酷い、何て事を」
街の人 「これだけでも生き延びたんだ、運が良かったんだよ・・・」
街は完全に破壊され、多くのなじみの顔が焼死体になって転がっていた。
ナイル 「マリア、フェイ、アパッチ、ガルシア ・・・・・ 」
彼は唇をかみ締め、街の人には見せない鋭い眼光で涙を流していた・・・・・
なぜ、あんな小さな田舎の村を襲うのに、最強の四天王がやってきたんだろう?
理由など無くただ気まぐれでって事なんだろうけど、あえて理由付けをしてみました。
実はナイルが、反グラップラーの最大勢力の影のドンで、彼はグラップラーから指名手配を受けています。
当然、街では素性を明かせず、本性も隠して生活をしていました。
しかし、酔ったガルシアが酒場でうっかり情報を漏らしてしまいます。
そして、マドの街に、彼らはやってきたのです。
ナイルは、死を覚悟し、後任をフェイに託しました。
何があってもマドに近づくな、と最後の命令を残して。
襲撃の前日、街に現れたハンター4人。
ナイルは驚いたが、同時にこうなるような気もしていました。
ナイル 「お前たち、・・・ばか者どもが・・・・・」
自分は、ガルシアも結構好きです。
ウルフと同じに、コイツが仲間になったら面白いだろうなー、と思ったキャラの一人です。
だって、半分機械なんですよ!