メタルマックス 斜めにまっすぐ見た世界   作:KR410

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 かなた 「コックリ、コックリ、・・・グゥー・・・」

ニコライ 「ちぃぇぇぇぇぇあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
 「シャァァァァァン、バスバスバス、ガンガンガン」

 かなた 「ウワッ!・・・」

メギ 「そうよ!確かにこれなら振動を減らせるわね♪」

 かなた 「ぐあぁぁぁぁぁぁ、寝れねぇぇぇぇぇぇ!!!」

すでに辺りは明るくなってきていた。



第33話  ナイルじーさんの過去は・・・

キュイーンキュイーン・・・

ニコライ 「できたぜー、よぉぉぉし、宣言どおりだ」

ニコライ 「ザ、ミラクル! やっぱ、俺のが上だな♪」

 

ニコライはスパナ片手にポーズを決めている!

ほんとに一夜で仕上げてしまった。

 

メギ 「確かに・・・、あなたの腕は鉄腕より上かもしれないわ」

ニコライ 「ん?あれっ、メギちゃん、まだ起きてたの」

メギ 「あなたの戦車理論はとても独創的ね、それ、我流でしょ?」

ニコライ 「えっ、なにっ、・・・、すまん、燃料切れだ・・・・・」

ニコラはそのまま仰向けに、大の字に倒れた。

 

ニコラ 「ぐがぁー、ごぉー、すぴー・・・」

そのまま寝てしまった。

 

 かなた・ネム 「あぁぁぁ、おぉぉぉ、終わったぁ、終わったんだぁー・・・」

 かなた・ネム 「あぁー・・・・・スー、スー、スー・・・」

かなたも寝てしまった。

 

メギ 「・・・・・ちょっと、あなた達!おきなさい!おきなさいよ~!」

メギ 「ニコラ、聞きたいことがたくさんあるの、起きて、おきなさーい」

メギ 「かなたー、あなたまで寝てどうするのよー、ちょっとー」

 

メギは激しく揺すってみた、だが二人とも起きる気配が無い。

男二人のとても幸せそうな寝顔が横たわっていた。

 

メギ 「・・・・・もー、しょうがないわねー」

そう言って かなたに、それとニコラにも毛布をかけた。

ニコラへの嫌悪感は、もうなくなったようだ。

 

----------

 

3時間ほど経って、かなたは「ビクン!」と跳ね起きた。

・・・目がしばしばする、体がだるい。

 

 かなた 「あれっ、何でこんなとこで寝てるんだろ・・・?」

 

そこは、コンクリートの地べただった。

隣には幸せそうな寝顔のニコラがいびきをかいている。

 

 かなた 「あっ、そうだ、スージーの修理が終わったんだ、ん?」

 かなた 「おおぉぉぉ! なんだぁこりゃぁぁぁぁぁ?」

 かなたは驚嘆して叫んだ!

ニコライ 「・・・なんだあぁ、うるせぇーなぁー・・・」

ニコラも起きた。

 かなた 「・・・・・」

 

スージーはキッチリ修理されていた。

だが、何だか、どこか違う。

いや全体のフォルムは前と変わらない、いやいや、やっぱり何か違う?

何だろうか、有機的な感じがする。だが、どこがどうとゆうわけではない。

 

足回りも、無理矢理詰め込まれた大きなエンジンも、強化された銃座も、追加された装甲も、さらにそれらを複合的、多面的に効率良くつなげたデザインワークの補強の数々。

一つ一つは小さい差だが、それらが積み重なって、まさに命を吹き込まれたような、まるで生物のような存在感を放っている。

 

 かなた 「すっ、すごい・・・、スージーだよね、・・・これ」

ニコライ 「スージー・・・? うわ! なんだ、このくるま・・・、すげーな!」

 かなた 「えっ?」

ニコラは寝ぼけていた。自分の仕事を忘れている。

 

ニコライ 「・・・・・、あー、そーか、俺の作品じゃねーか! 脅かすなよ、ハハーハハハッ♪」

ニコライ 「突貫だったけどよ、一切手は抜いてないぜ! ただ修理しただけじゃない、ニコラスペシャルだ!」

ニコライ 「時間が無かったんで、パーツは在庫を使わせてもらった、契約書の仕様とは大分スペックが違ってるがな」

ニコライ 「だけど、コイツにつめる最大クラスの装備を積んでオーバースペックに仕上げたから不満は感じないはずだぜ」

さっきから、かわいらしいスージーの存在感に威圧されている、不満があろうはずが無い。

 

 かなた 「・・・、代金はどうしましょう?(恐る恐る)」

ニコライ 「オイオイ、みくびるなっつったろーが! これは、俺が趣味でやったことだろ」

 かなた 「でも4000G じゃぜんぜん足りないでしょ」

ニコライ 「ハハハッ、いいから、とりあえず試乗してみろよ、説明するよりそれのが早いだろ」

 

かなたは試乗してみた。

 アクセル 「うわぁー、おぉぉぉぉ!

 ブレーキ 「おぉっととと」

 ステアリング 「ひぃぃぃぃぃー」

 

だが、悪い意味で期待を裏切られた、一つ一つの操作をするたびに彼の悲鳴がこだまする。

物凄いピーキーに仕上がっていた。

 

試乗を終えてニコラオートに帰ってきた。

 かなた 「な、なんですか、この拷問マシーンは・・・、恐ろしく過激なセッティングになってるんですけど」

ニコライ 「なんだよ、気にいらねーのか?このぐらい乗りこなせねーとハンター失格だぞ」

 かなた 「そんなこと言ってもね、自分の意思より倍は早く動こうとするんですもん!」

ニコライ 「ハハハッ、すげーだろ、制御ユニットもアップグレードしておいたからな、運動性は化け物だろ」

ニコライ 「お前のポンコツの長所はな、機動力なんだよ、だからそこを伸ばしてやったんだ、アレなら砂ザメぐらい軽く見切れるぜ」

 

かなたに運動性能で攻撃を交わすとゆう発想は無かった。

 かなた 「交わすんですか、攻撃を?」

ニコライ 「戦車の装甲だって無敵じゃないだろ、基本は被弾しないことだ、じゃーどうするか? ポンコツの場合は機動力ってわけよ」

 かなた 「へぇー、なるほどー」

ニコライ 「今のが戦闘用だ、通常用のもっとおとなしい制御プログラムも入れてあるから、心配すんな」

 かなた 「そうか!戦闘には戦闘用の動きがあるってことですね」

ニコライ 「・・・・・、お前、砂ザメとやってよく生きてたな」

 かなた 「・・・・・」

 

ニコラは仕方なく簡単な運転の講義をした。

かなたの運転レベルが少し上がった。




   あとがき

ナイルじーさん、砂ザメのうろつく砂漠を渡るは、燃えカスのバギーを一人で修理するは、現役のハンターたちにコネがあるは、ただものじゃ無い感が半端ない!


彼は、街では温和で笑顔を絶やさない、やさしい盆栽メカ爺さんだった。
ナイルは自分の素性を街の人には話さない。

街の人A 「また、ナイル爺さんが隣街に買出しに行ったってよ」
街の人B 「また砂漠に出たのか! ほんと、くるまのためには無茶ばかりするよな」

砂の舞う砂漠の大地。
遠くから近づいてくる人影があった。

その男は車載用長砲身7、7mm機関銃を肩に担ぎ、くわえタバコにゴーグルで砂漠をゆっくりと渡っていく。
ときおり出現するうろつきポリタンとキャノンホッパーの群れを、その強力な機関銃でなぎ払いながら。

ナイル 「貴様ら、雑魚に用はないわぁぁぁぁぁ、うせろぉぉぉぉぉぉ」
彼の気性は激しい。

ナイルは、元実戦でならした凄腕メカニックだった。
年齢により現役は引退しているが、実は反グラップラー組織のボスをしていた。
各地の孤児、若いハンター達に戦闘、運転、修理、サバイバル技術を叩き込み、グラップラーに対抗する庸兵団をまとめている。


マドの街が燃えたあの日・・・

モヒカンテッド 「ふしゅるるるー、あのじじーはまだ見つからないのか」
グラップル兵 「すんません、潜入させた兵隊が死んでます、逃げられました」
モヒカン 「またかぁぁぁぁぁ、ガガガガガガガ」

テッドブロイラーは、まだ形のある建物にラッガーを投げこんだ、怒りが収まらないようだ。

モヒカン 「ふしゅー、ふしゅるるー、野郎ども引き上げるぞ」

----------

嵐が去って地下に潜んでいた人間達が地上に這い出してきた。

街の人 「酷い、何て事を」
街の人 「これだけでも生き延びたんだ、運が良かったんだよ・・・」

街は完全に破壊され、多くのなじみの顔が焼死体になって転がっていた。

ナイル 「マリア、フェイ、アパッチ、ガルシア ・・・・・ 」

彼は唇をかみ締め、街の人には見せない鋭い眼光で涙を流していた・・・・・


なぜ、あんな小さな田舎の村を襲うのに、最強の四天王がやってきたんだろう?
理由など無くただ気まぐれでって事なんだろうけど、あえて理由付けをしてみました。
実はナイルが、反グラップラーの最大勢力の影のドンで、彼はグラップラーから指名手配を受けています。
当然、街では素性を明かせず、本性も隠して生活をしていました。
しかし、酔ったガルシアが酒場でうっかり情報を漏らしてしまいます。

そして、マドの街に、彼らはやってきたのです。
ナイルは、死を覚悟し、後任をフェイに託しました。
何があってもマドに近づくな、と最後の命令を残して。

襲撃の前日、街に現れたハンター4人。
ナイルは驚いたが、同時にこうなるような気もしていました。

ナイル 「お前たち、・・・ばか者どもが・・・・・」


自分は、ガルシアも結構好きです。
ウルフと同じに、コイツが仲間になったら面白いだろうなー、と思ったキャラの一人です。
だって、半分機械なんですよ!
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