メタルマックス 斜めにまっすぐ見た世界   作:KR410

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巨人の森には巨大な火柱が立ち登り続けている。

もしかしたらこの狼煙を頼り誰か救助に来るかもしれない。

だが、βの残党がうろついているため、ここに留まるわけにはいかなかった。


第37話  ストーリーの裏側で・・・

コルセットの先導で巨人の森を抜け出した3人は、とにかく人のいる場所を探して移動していた。

現在位置が不明なため勘を便りのギャンブルである。

 

魔人の力を振るった代償に、高熱を出して意識を失った姫子。

それを付きっ切りで看病しているアル。

コルセットも仮眠は取っているが周囲の警戒を怠るわけにはいかず、ほぼ寝ていない。

 

3人はとうに肉体的限界を超えていた。

そのため日中は動けず、夜間にモンスターに見つからないルートを探しながら移動していた。

 

遭難から4日目の夕方、姫子の脈が弱い・・・・・

 

コルセット 「アル、どうする?このままじゃー、俺たち全滅だ」

コルセ  「俺たちだけなら何とかなるが、姫が一緒じゃぁ・・・・・」

アル 「!?、姫子を見捨てるってのかよぉー!!!」

 

アルはコルセットのむなぐらを掴んで震えていた。

コルセットは脱力して掴まれるままでいる。

 

コルセ 「兄(年長者)として言ってるんだぜ、このままじゃ、お前も死ぬぞ!」

アル・絶叫 「俺は死んでもいいんだぁ!」

 

アルは精神的にかなりまいっていた、明らかに冷静さを失っている。

 

  「バスゥッ!!!」

アル 「・・・・・」

コルセットは、素手の方の腕で アルを殴りつけた。

 

コルセ 「目が覚めたか、この野郎」

アル 「・・・・・、クククッ、姫子のパンチほど効きゃしねーよ」

 

アルは苦笑して掴んだ手を離した。

一応、リーダーは彼だ、その自分が取り乱してパーティー全体を危険にさらしている事実。

気心の知れた3人だからこのぐらいですんだが、もっと大所帯なら吊るされていたところだ。

 

アル 「目が覚めたよ、コルさんに殴られたのは久しぶりだな♪」

コルセ 「・・・で、どうするよ、リーダー」

アル 「・・・・・・・・・・」

 

アルはしばらく考えた、そしてリーダーとして方針を決めた。

 

アル 「俺は姫子を見捨てられないよ」

コルセ 「おめー・・・・・」

アル 「だけどコルさんは行ってくれ、そして3日以内に戻ってきてくれ」

アル 「俺は、姫子を守る、んで3日は何があっても生き延びる!」

コルセ 「・・・・・、勝算があるかわかってんのか」

アル 「・・・・・」

 

アルはなんとも頑固そうな決意した表情を浮かべている。

説得しても聞きそうに無かった。

 

コルセ 「わかった、3日だな、必ず戻ってくる」

コルセ 「だがこれだけは約束しろよ!もし姫が駄目だった・・」

 

  アル・絶叫 「俺も姫子も3日は生き延びる!!!」

 

コルセ 「・・・・・・・・・・」

アル 「・・・・・・・・・・」

 

2人は無言で語り合った、アルはコルセットに、コルセットはアルに。

 

コルセット 「死ぬなよ」

アル 「コルさんも♪」

 

コルセットは装備をすべて置いて、足早にその場を去っていった。

 




   あとがき

面白おかしくストーリーを進める裏側で多くの人たちのドラマがある。
だが、そのドラマの多くが悲劇なのがMMの世界。

だが、その悲劇をなるべく軽いものに、多少の悲劇は笑い飛ばしてしまう強さがこの世界の人達にはある。

メタルマックスが特異なのは、1の世界観を忠実に維持し続けていることではないでしょうか。
まあ、忠実には言い過ぎにしても、ほぼ共通の世界観を毎回見せてくれる。
だからこの世界観が好きなコアな人にはたまらない反面、なじめない人には見向きもされない。
ドラクエやFFなら、~は好き、~作目までは好きとかあっても、MMの場合、好きか嫌いの2択に陥る。
しかも、世界観が好きなのだから、ゲーム性など二の次だし。


そしてもう一つの悲劇がそこにあった・・・

このすばらしい世界観を見せておきながら本編では物語は語られず、ゲームはエンドレス、ちりばめられた謎にもやもやしても、他の良作RPGを横目に浮気せず、もう続編は出ないかと諦めたころに出る続編に狂喜乱舞!
しかし、やっぱり物語への言及はなく、にもかかわらずそこにただただ広がる荒野に安堵する・・・

MM世界の住人達が好きなわけですよ、だってMMファンは本質的にこの世界の住人なのだから♪
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