これは、モンスター戦の最前線に近いことを意味している。
街に着くと、一目散にオフィスの一廓に設営されている、野戦病院に向かった。
アルは姫子を抱きかかえオフィスに駆け込んだ。
アル 「先生ー、姫子が重症なんだ!!! 助けてください、お願いだぁー」
女医・パセリさん 「セロリ、検査の準備を」
看護婦・セロリさん 「ハイ先生!」
メギ 「先生、大丈夫ですよね?」
パセリとセロリは答えずに、神妙な顔で検査を続けている。
ベッドに寝かした姫子に小さいスキャナーの様な物をかざし、しきりに専門用語で会話をしていた。
パセリ女医 「あなたは出てなさい! そっちのちびっ子は手伝ってくれる?」
メギ 「アルさん、少し休んでてください。姫子さんは必ず助けますから!」
アル 「・・・・・、わかった、頼む。 先生!!! お願いします!」
メギ 「まかせて!」
簡易な診察室で緊急手術が始まった。
アル 「クソッ、クソクソ!!!」
ニコライ 「落ち着けよ、酷なようだが、もうお前に出来る事はないぞ」
ニコライ 「お前も、コルセットもやれる事は全てやり抜いたんだろ、彼女は大丈夫さ」
アル 「いいや! 俺は何もやっちゃねー!!!」
アル 「俺が不甲斐ないばっかりに・・・・・、チクショー!!!」
ニコライ 「・・・・・」
アルとコルセットの傷もそれなりのものはあるが、当然、命にかかわるほどではない。
ぐっすり寝ているコルセットは、そのうち勝手に目が覚めるだろう。
そして、アルも。
だけど、彼は精神に深いダメージを負っている、彼女が回復したとしてもこの傷は癒えないだろう。
ニコライ 「そうか、彼女のことが大事なんだな・・・・・」
アル 「・・・・・そうか、そうだな、だから余計に自分が許せねーんだ!!!」
ニコライ 「だったら、なおさらだ、必要以上に自分を責めるんじゃねー、彼女が傷つくぜ」
アル 「・・・・・何でだよ?」
ニコライ 「何をやっても自由なこの世界で、何でお前ら3人はつるんでんだよ?」
アル 「それは・・・・・」
ニコライ 「どんな気持ちでかは知らねーがよ、姫子がお前を好きなのは間違いねーだろ、彼女が自分の意思でお前を守って、その結果お前の心が傷付いたと知ったら、・・・・・わかるだろ」
アル 「だけど、俺はリーダーとして・・・・・、守ってやれなかったんだ・・・・・」
ニコライ 「少なくとも、コルセットはそうゆうチームに馴染むタイプじゃねーぞ、たぶん姫子もそうだろ」
ニコライ 「自由に感情を表現できる、いざって時には躊躇なく背中を預けられる、何より一緒にいて楽しいんだろ」
アル 「・・・・・俺はどうしたらいい?」
ニコライ 「信じて待ってりゃ良いんじゃないか?」
アル 「・・・・・」
アル 「あんた、何となくコルさんに似てるな」
ニコライ 「・・・・・、あのバカとか。 ハハハッ」
アルはニコライに諭され、少しだけ表情を和らげた。
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手術は、日付けをまたいで早朝深夜。
看護婦さんが診察室から出てきた。
セロリ 「手術は終わりました、まだなんとも言えませんが」
アル 「中に入ってもいいですか?」
遅れて女医さんも出てきた。
パセリ 「服を着替えて、体を消毒してきなさい!そしたら付き添っても良いわ」
アル 「姫子は助かるんだよな!」
パセリ 「思ってくれる人がこんなにいるんだもん、そう簡単に女は死なないよ!」
アル 「助かるさ、そうだ、姫子がそう簡単にくたばるもんか!」
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さらに少し時間が流れ、太陽が頂点を過ぎた頃、姫子の容態が安定してきた。
傍らには、手を握り眠っているアルと、手術のショックで気絶しているメギがいた。
あとがき
即効性ケミカルと戦闘用ドラッグが異常進化したMM世界。
現場での医師不足を何とかするためだろう、
回復カプセルは、ただのビタミン薬!
信じるものは救われる?
再生カプセルは、ただの抗生剤!
信じるものは生き返る???
だって、カプセルだからね。
飲み込む力は残ってるわけだからね・・・・・