科学で魔法を始めよう   作:ロイ

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七年前

原作七年前

 

コルベールとメンヌヴィルが相打ちで両方共に死亡。実力ではコルベールの方が高かったが実戦離れしすぎてカンが鈍ったせいか、コルベールは最初の奇襲を察知できなかった。負傷した状況でなお、相打ちに持ち込めたのは流石隊長だと言ったところか。襲撃は“偶然”オスマンが王宮へ出向した時間に発生しており、夜中でギナが音を遮断していて、場所も実験棟内だったので誰にも気付かれなかった。ギナは実験棟から炎のルビーを見つけ、直ぐにネオ・オーブへ届けた。

 

 

トリステイン魔法学院襲撃事件は名が傷つくのを恐れた学院長と王宮が全力で隠蔽した。第一発見者がオスマンだったのは幸運だったのかもしれない。コルベールは実家へ帰ったとされ、実験棟はギナが証拠隠滅のために遺体以外全部燃やし尽くされ、しばらくは修理が必要となる。

 

 

 

 

 

 

 

 

ジェームズ一世が何の兆候もなしに、理由の説明もしないでにモード大公を幽閉する。その裏では大公がエルフを妾にしてた事がバレて、説得に応じない大公が幽閉されたと言う事実がある。シャジャルとティファニアはサウスゴータ家に匿われた。同時にサウスゴータを含む事情を知る大公の直臣三家はそれぞれトリステイン、ガリア、ゲルマニアに亡命を交渉する。しかし、理由を話せないので殆ど進展が無い、ゲルマニアを除いて。

 

 

ロイはこの一件を正確に把握していた。故にガリアやトリステインとは対応が違う。ロイはこの親子を助けるつもりだ、もちろん善意とかじゃあ無い。アルビオンからちょっとした物を手に入れる為である。

 

SIDE モード大公

 

まさか本当に兄弟の私を幽閉するとは、測り間違えたか。しかし、出来ればシャジャルとティファニアは逃したかった。我が直臣達に期待するしかないか。

 

「初めまして、モード大公殿下」

なに!どこから現れた?!それにコイツは

「ナイトオブワン!」

「ええ、女王陛下から交渉を任されました」

「交渉だと?」

「貴方の直臣、ミスタ・サウスゴータから亡命したいとの連絡を受けましてね」

なんと!ゲルマニアに渡り付けたのか!?

「この場合は、認めると考えてもいいのか?」

「まあ、条件はありますが」

やはりか。

「要求はなんだ?」

サウスゴータも理由は話してない筈だ。なのに受けるとは、バレたか?もし要求があの二人なら直ぐにコイツを括り殺してやる。

「知っての通り、我がゲルマニアは伝統よりも実績を重く見ている。つまり、貴方が名を変えて貴族になるには実績が必要なんですよ」

この状況では無理だ。もしや爵位を買えと言っているのか?いや、ならば私である必要はない。

「今直ぐ結果を出すのは不可能だ」

「ええ、分かっております。今結果を出すのではなく、将来ゲルマニアの役に立つと証明出来ればそれでも構いません」

将来?……ブリミルの血筋か?

「我らがほしい物はアルビオンにあってゲルマニアに無い物。ああ、ブリミルの血筋なんて巫山戯た事言ったら死んでもらいます」

違うようだ。ゲルマニアの金、物は絶対的に足りている。後は人か?しかし、統治効果から見て人手が足りないとは思えない、ラウンズ選定で優秀な戦士も集まった。いや、違ったか。空軍か。コイツが欲しいのはアルビオンがハルケギニアに誇る空軍だな。

「気づかれたようですね。貴方と直臣だけがゲルマニアに来ても、ゲルマニアには必要ないんですよ」

「しかし、これでは…」

アルビオンを裏切れと言うのか。

「我が国ではロマリアの影響は小さい、そちら方面でのエルフ母子の安全は保証しましょう」

くっ、何と言うエゲツないやり方だ!

「良い返事をお待ちしております」

くそっ!

 

SIDE OUT

 

 

この日を堺に、モード大公のアルビオン国王に対する態度が変わった。「エルフ親子の追放に絶対に了承出来ない」から「少し考えさせてくれ」に変わった。説得の効果が出たと思ったアルビオン国王は情もあってゆっくり待つ、エルフ母子の捜索は辞めないが。

 

 

エルフ母子はゲルマニアに提供された拠点に移って隠れる。大公直臣の三人はアルビオンの様々な貴族と接触する。

 

 

ネオ・オーブでは魔力バッテリーのプロトタイプが完成した。魔力抽出で風石の魔力を抽出してバッテリーに入れるのが成功する。次はバッテリーの大容量化と大量抽出技術を目指す。同時に電力->魔力変換の基礎理論が完成した。

 

 

 

ロイの魔法研究が完了。不老儀式と寿命改変儀式が完成した。知識としては有ったが、様々な理論の検証と必要物資の収集と製造に時間がかかった。その内実は緻密で大規模な生体操作である。遺伝子レベルの大規模改変であり、概念上人間では無くなる。食事制限などのデメリットも多く、結構大変である。

 

 

 

サハクの五人とマリアは直ぐに実行。メイリンとマユは悩んだ末にロイと共に生きるために同じく実行する。ここに変わらぬ18歳が五人(ロイ、マリア、ステラ、メイリン、、マユ)と25歳が二人(ミナとギナ)、35歳が一人(コトー)が生まれた。二つの儀式の存在はサハク家、ホーク家、アスカ家のみが知り、具体的な内容はロイの脳内にだけ存在する。

 

 

 

 

ゲルマニア王族の特徴に若く見えると言う内容が追加される。程があるだろうと言いたいが他のデタラメさに比べれば大人しいもんだったので案外簡単に受け入れられた。それに15歳くらい若く見えるのは結構ある事である、例えば原作のジョゼフ。

 

 

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