科学で魔法を始めよう 作:ロイ
エレオノールが捕まり、ゲルマニアへ送られた。
演説を始める前に資金調達や協力要請などでクルデンホルフに向かったのだが、そこから一直線でゲルマニアへ送られてきた。
激しく要らね〜と思ってしまったのはロイのせいじゃないと思いたい。
ロマリアは依然と宣言をせず、裏工作に励む。しかし、彼らにはタイムリミットがあった。ゲルマニアは順調にガリア、トリステイン、アルビオンを取り込みつつ有る。ロマリアの対応は尽く失敗し、遂に追い詰められた。
人材、主に裏工作の者だが、手馴れが殆ど居なくなっていた。それは時間をかければなんとかなるだろう、しかし、時間をかけてはいけない問題もあった。
ロマリア領内の島が一つ浮上した。
これは十分すぎるほどにロマリアの無力を示した。ロマリアはパニックに陥り、上層部は決断を下さなければならなくなった。屈するか、戦うかだ。
ここに至り、ヴィットーリオは前者を選んだ。彼に取って最も大事な者は三つ。一つは自分の命、一つはハルケギニアの平和、一つはブリミル教。三つ全てを手に入れることが叶わないなら次善で二つを手に入れよう。自分の命とハルケギニアの平和なら両立できる、その為にはブリミル教の権威を著しく落とす必要があるけど。
ゲルマニアの統治は穏便であり、暴動、決起などの予兆は全くもってない。ゲルマニアの兵員数、どちらかというと謀略を好む戦略、トリステインの復興を手伝っている行動から平和を実現するのは問題ないと考えている。
だが、これは教皇の謀反と取られ、ロマリアは分裂する。さっさと保守派を一掃しようとするヴィットーリオではあるが、この可能性を警戒していた保守派は全員無事に襲撃から身を守ることに成功する。
そして保守派が東、ヴィットーリオ派が西を手中に収め、内戦開始。
が、直ぐに内戦は終了する。ヴィットーリオは教皇として「ブリミル教以外の宗教を認める」「異端審問の永久的廃止」の二つを同時に宣言。更にアンリエッタを筆頭とする元トリステイン貴族全員をゲルマニアへ引渡す事でゲルマニアから援助を得た。
この二つの宣言に反対したのは保守派だけであり、ガリア、アルビオンは共に好意的な態度を示している。
ラウンズの派遣と兵器の安い値段での売却。それだけでヴィットーリオは簡単に勝利を得られた。
ここに至り、全ての戦乱が集結した。
SIDE ロイ
終わったか。
長かった。目的は全部達成、ゲルマニアの繁栄も50年位なら維持できるだろう。
ゲルマニア主導で緻密な商業網を作ればある程度の抑止力に成りえるはず。それ以上は、この世界に人間の仕事だ。
それにしてもトリステイン貴族とアンリエッタって、あっちで処分して欲しかった。死刑にして残酷なイメージを持たれたくないし、アンリエッタがいるからには秘密裏に処分できそうにもない。なによりカトレアを兄さんの前でってのはな。
はあ、後回しだ。
兵器売買で集まりすぎた金をどうしよう?文字通り山ができそうな勢いなんだが、下手に投資しすぎるのも経済に悪いだろうし、何とかできないものか。
使う分だけ残して埋蔵金だな。ゲルマニアには夢を残すべきだろう。錬金魔法がネオ・オーブで実用化に向かって研究されているので金が只の金属に成り下がるのは時間の問題だ。さて、どこに埋めようか?次いでに迷宮も作ろう。やっぱりお宝は迷宮だな。
エルフはどうする?敵対する理由が全くなくなったが、直ぐに仲良くなるのは無理。我らが此処にいる間に少なくとも通常の交流を開始させたい。その為にはあらゆる固定観念を一気にぶち壊すのが一番だな。
そしてゲルマニア王の問題。我らはここを離れるので続けられない。スキルニルを使ってもディテクトマジックでばれる。キュルケを最高責任者に置きたいが、アイツは断るだろうな。まあ、今のゲルマニアを維持する労力はマジハンパないからな。六人で担当しても休暇なしなんだ。全部を一人で片付けるのは無理すぐる。なまじ優秀だから何でもできちゃって、不備を放っておけないんだよね、キュルケは。
まあ、幾らでも方法は有るんだけどね、フフフ。
SIDE OUT
SIDE キュルケ
ロマリアの事実上の降伏。戦争は終わったわね。ガリアは弱体化と国内の緊張でしばらく下手に動けない、アルビオンは経済崩壊、ロマリアは影響力が大打撃を受け、ゲルマニアの独り勝ち。
ほんっと恐ろしいわねウチの王族達は。これから何をするのかしら?まあ、ハルケギニアが全部かれらの物見たいな状況だから見ものではあるわ。
それに陛下達は優秀なので宰相の私に回ってくる仕事は少なくなるし、最高だわ。しかし王が機能していなかったトリステインをあそこまで生き残らせたマザリーニ枢機卿はホント化物よね。あの年齢であの激務に耐えられるなんて、尊敬するわ。同じ宰相で無いと案外分からないものね。
うんうん。タバサとの結婚もそろそろだし、運が回ってきたわ。
SIDE OUT
残念ながら彼女にはとっても不本意な未来が待っています。