科学で魔法を始めよう 作:ロイ
SIDE ロイ
さて、これでゲルマニアは手に入ったも当然だが。また忙しくなるのか、はあ。
取り敢えず、政務と貴族関連はマリア、経済と開発はマユ、諜報と裏仕事管理はメイリンに担当させよう。国家統治の良い訓練になるし、私は本業があるからな。謀略にノリ過ぎて危うく本来の目的を忘れるところだった。
で、ステラとギナは軍担当、私はマジックアイテムなどの収集か。
まあ、別に貴族による統治を滅ぼす必要とかもないな。ネオ・オーブじゃ無いんだし、そこまでやってやる義理もない。それに議会制なんて無理だし。知能が低いので、平民がそれを上手く理解出来ないだろう。
まずはゲルマニアの安定した統治だ。利用させてもらってる身だから全体的に改善しておこう。マリアの実力なら問題ないだろう、参考になる歴史情報も十分あるのだし。
マジックアイテムだが、まずは穏便に金で買うとしよう。まあ、金で買えない物を手に入れる為に私が居るわけだが。
資金源はどうする?宝石はばら撒き過ぎると価値が下がるし、他国に変な警戒をされる可能性もある。別のなにかハルケギニアでは貴重であり、ネオ・オーブで簡単に手に入る物……武器だな。
確か…ハルケギニアの平民の一年で使う金は大体120エキュー。そしてとあるボロ剣が在庫処分と言わんばかりに新金貨100枚で売られて事が有ったな、多分未来だけど。うん、これだ。
軍需産業の発展に問題を残すが、まあ、ここハルケギニアだし。ゲルマニアのインフラ整備にも協力するからいいと言う事で。代わりに防具の競争が激しくなるだろう。今後の武器職人は整備が主な仕事になる筈だ。量が多くなる予定なので生計には問題ない。
重要なのはメイジの血筋だが、これは調査する必要があるのだろうか?この情報は魅力的すぎるので恐らく隠しきれないだろう。個人的にコーディネーターがターミネーターに進化するのは嫌だ。将来的に魔法使いの才能は必要だろうが、今はまだ早すぎる、今は四つの種族で精一杯だ。魔法使いの遺伝子パターンは知識に有る、将来導入する時の問題はない、が、これは私に一存で決めていい事じゃない、本国で検討する必要があるな。
で、ある意味最も厄介なブリミル教。モラル維持の為に潰す訳には行かないが、内政に干渉されるのも耐えられない。聖戦の悪影響で出来てしまった国がゲルマニアだ。元からブリミル教の影響は弱いほうだが、これ以上弱まるのもマズイ。ゲルマニアに派遣された枢機卿は......恐らく賄賂は通用しないだろうな。ロマリアもこの微妙な状況で影響を失わないようにまともな人物を派遣するだろう。ならば洗脳sって駄目だ、便利すぎてどうも手段が傾く。ならば各事業でブリミルを宣伝しよう。ただし、ゲルマニアの下として。「女王主導の〜〜はブリミル教の手伝いもあって〜〜」てな感じで。ついでに色々手伝ってもらえばいい。ブリミルが救いを与えるなら女王はパンとサーカスを与えよう。後は情報操作に気を付ければ大した問題は無くなる筈。相手が強硬手段を取るならマリアを神に仕立て上げて新たな宗教を創ってやろうじゃないか。流石にそれは最終手段だな。
しかし、ガリアは後継者争い中で、トリスティンは名前も聞いたことがない王が統治している、アンリエッタの親か?そしてロマニアの教皇は聖エイジス“31”世。本当に何時なんだ今?あのラノベにそう言った情報はなかったと思う。
仕方ない、ここはテンプレ通りにルイズの年齢を調べてみよう。
SIDE OUT
ネオ・オーブでの検討の結果、メイジの遺伝子調査は見送られる事となった。コーディネーターと言う制御し切れなかった前例があったので慎重に行かなくてはならない。
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール改めラ・ヴァリエール家の三女は存在していた。ただし現在5歳。
即位後のマリアは色々ハルケギニアでは考えられない行動をする。自軍の3000人の傭兵を常備軍にすると言い出したのだ。生産力が低いハルケギニアではあり得ない考えだがロイの資金援助(武器販売)もあるし、最終的に足りなければ食料はネオ・オーブから運べばいいのでこれは実行された。
そして編成された軍は先の内戦で増えた山賊などの退治に回される。戦闘では傭兵と貴族を優先敵に攻撃したが、やはりこう言った物は避けられない。国内情勢を鑑みて完全に沈静化するまでは数年かかるだろう。もっとも退治しなければ増える一方だが。
軍は首都の外に駐屯するので基地を作らねばならない。そこら辺は土メイジを動員すれば直ぐだ。そして使わなくなった練兵場を改造し、ネオ・オーブから特注の屋敷を固定した。女王の屋敷が一晩で現れた事は女王の土魔法であると周りは好意的に解釈した。ロイ達は漸くマシな生活を手にいれたのだ。一応本国のネットにも繋いでて情報捜索とかチャットとかも出来る。通常の警備システムに加えて、屋敷の周りはAMFを展開しています(ロイ製)。ちなみにAMFの研究は本国ではまだ理論も出来ていない。
ネオ・オーブでは適当に要らなくてそれなりに硬い金属で構成された資源衛星から剣、槍、ナイフ、斧などの生産を始めた。比べ物にならない技術差は武器の質にも現れる、それがハルケギニアを震撼させるのはそう遠くはない。
メタルベースのマスドライバーが完成したので本格的な大規模輸送が可能になった。ロイ達がこれまで買ったマジックアイテムと採掘された風石が次々に本国へ運ばれていく。ネオ・オーブでは新たなるマッドが増え続け、旧来のマッド達と組み合わさってどんな化学反応を起こすかロイさえ分からなくなっている。
北と東の貴族は先の戦闘でボロボロだ。全員が必勝の戦いだと勘違いして功を焦った結果ぼろ負けした訳だ。しかし南は金を出しただけで軍の派遣はない。戦闘後、即座に忠誠を誓っていると言ったが信じられるわけがなく、南のゲルマニア貴族は毎日王のご機嫌取りに悩んでるだろう。
当然、それらをスルーする訳も無く、マリアは処罰を下し、南の貴族は大打撃を受けたわけだが。リストにある一つの貴族、ツェルプストーだけは何故か金や土地の処罰を免れている。
SIDE ロイ
ツェルプストー、少なくとも現当主は有能だろう。伯爵であり土地は対面の公爵家より少ない。更に敵には化物カリンも居るのにちゃんと引かずに防衛できた事もそうだし、原作では飛行船の制作資金も出したんだったな。新しい思想を取り込むという考えは他の貴族より強い、そして人を見る目もある、使える人材だ。それに今ツェルプストーが弱まればトリスティンがまたバカをやらかしそうで面倒だ。
しかし、皇帝を支持したので処罰無しは無理だ。どうするか?
そういえば使える奴がもう一人居たな。
SIDE OUT
ツェルプストー家からキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー(6歳)が王宮で働くことになった。そしてツェルプストー家にそれ以上の処罰は無い、表向きだが。実際はツェルプストー領がトリスティン、特にラ・ヴァリエール領と隣接してるのが原因でロイに容赦なくこき使われる未来があるのだが、被害がただ一人の胃に集中してるのでツェルプストー家は女王のお気に入りと言う噂が広まる。
キュルケをロイが他の五人に紹介した時、女性陣は一瞬ロイの趣味を疑ったが、ロイは自分は関わらないから女性陣に世話して欲しいと言った。ロイは人に物事を教える事を実体験込みで学んで欲しかっただけだが、女性陣は「子育ての練習!?」と勘違いして精力的に教える事になる。
断じてヒロイン追加ではありません。