IS学園天文部-リメイク前-   作:山石 悠

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昨日投稿するつもりだったのですが、早い時間に寝落ちしてやり損ねましたので、今日に。

ついに、シャルロット嬢とラウラ嬢の登場です。さて、どんな風になりますかね?


第三十二夜「……あっ。ラファールか」

 朝から一年一組の教室は騒がしい。

 

 今日は、一夏と箒嬢のうわさで持ちきりだった。

 

「『話がある……』」

 

 芝居がかった口調で、演劇部の中村譲がそう言った。表情はキメキメで、その声に俺だけではなく周囲の女子達も一緒になって耳を傾けている。

 

「『来月の、学年別個人トーナメントなんだが……』」

 

 うんうん、と全員が頷いた。

 塊が大きくなる度に、何があったと他の生徒がやってくるため、塊はさらに大きくなっていく。

 

 俯き気味な中村譲が小さな、しかし確かに耳に届く声で語り始める。

 

「『わ、私が優勝したら……』」

 

 演劇部すごいな、とでもいうべきか。箒嬢のツンとした感じの恥じらいがうまい感じに表現されている。来月かなんかにある演劇部の定期公演、行ってみようかな……。

 俺達はさらに身を乗り出した。

 

 中村譲は少し間を開け、そしてガバッと顔を上げた。

 

「『つ、付き合ってもらう!』」

 

 突然の大声と迫力に気圧されたが、我に返ると俺達は歓声を上げた。

 

「「「「「おお~~~っ!!」」」」」

「え? ほんと? それってホントなの!?」

「ほんとほんと、私、隣の部屋なんだよね」

「うっそー、いいなあ……」

「ねえねえ、織斑君は? 織斑君はなんて返したの?」

 

 ガヤガヤと騒ぎながらも、その耳は中村譲の声に注意を傾けている。

 中村譲は少し思い出すそぶりを見せるが、すぐにその表情を緩めた。

 

「えっとね~……それが……」

 

 一瞬で周囲が静かになり、中村譲声だけが教室に響いた。

 

「『そ、それって、やっぱり男」ガラッ

 

 中村譲が語りだした瞬間、教室のドアが開いた。全員の視線がそちらに向く。

 すると、そこには噂の張本人様がおられた。

 

「おはよ。みんな、何盛り上がってるんだ?」

 

 ドアを開けた人物、そして噂の張本人である織斑一夏は、不思議そうな表情をしながらこちらに視線を向けた。

 ……ここで、知られるのはまずい。

 

「いや、今度のトーナメント、どんな風に試合運びしようか……って話だよ」

 

 とっさに嘘をついた。

 

「そ、そうそう」

「う、打鉄かラファールのどっちがいいかとか、エネルギーの配分とかさ、話すこといっぱいあるもんね」

「「「ね、ねえーー」」」

 

 俺の一言に周囲のみんなが合わせてくれる。ふっ……やはり、持つべきものは共犯(とも)だな……。

 

「そ、そうか……」

 

 一夏が少し懐疑的な視線を俺達に向けてきたが、今の俺達に騙せぬものはない。

 やがて一夏が諦めたように視線をそらし、

 

「……あ、っ……」

 

 箒嬢と目が合うがいなや、気まずそうに視線を逸らした。よく見ると、わずかに頬が紅潮している。

 微かに俺の目が細くなる。

 

「へぇ……」

 

 ニヤける頬を押さえられなかった。どうやら、俺の話は少しだけ効果があったらしい。

 

 しばらく気まずそうに教室の前で突っ立っている一夏を眺めていると、その奥に人影が見えてきた。織斑先生だ。

 

「おい、ホームルームの時間だ。さっさと教室に入れ」

 

 やってきた人物……織斑先生がそう言うと、軍隊のようにみんなが席に着いた。

 噂話の続きはお預けらしい。

 

 

 

 ホームルームは、後からやってきた山田先生が進行し始めた。まあ、いつものことなんだけど。

 

「おはようございます」

 

 山田先生はいつもの笑顔で挨拶をする。この前の天体観測による寝不足とかはないようだ。

 

「今日は、転校生を二人紹介したいと思います」

 

 山田先生がそう言って、教室のドアの方を示した。

 普通ならクラス中が騒がしくところだが、織斑先生がいるためそんなこともない。

 

 それにしても、こんな時期に、また転校生か……。

 

 俺達の視線がドアの方に向くと同時にドアが開き、転入生とやらがその前にいた。

 みんなの視線を受けている転入生は、確かな足取りで教卓の横にまでやってくる。

 

 そして、

 

「……はあ?」

「え?」

「うそぉ……」

 

 俺達からそんな言葉が漏れた。

 

 転入生は、何とも貴公子然とした様子で、さわやかな微笑みを作った。

 

「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。みなさん、よろしくお願いします」

 

 俺はあまり海外の名前に詳しくないわけではあるが、“シャルル”というのは男の名前ではなかっただろうか? そして、改造制服が認められているとはいえ、女子生徒はズボンでもいいのか。もう一人もそうだが。

 

 そんな、俺(を含め全員)が疑問を抱いている中、一人の女子が恐る恐るデュノアに問いかけた。

 

「お、おとこ……?」

「はい。僕と同じ境遇の方がいると聞いて、本国から転校を……」

 

 と、俺が聞こえたのはそこまでだった。

 

「「「「「きゃあああああああああああああ!!!!!!!」」」」」

 

 次に聞こえたのは超音波だ。

 俺は急いで耳をふさぐ。

 

「三人目の男子!」

「しかもうちのクラス!」

「美形! 守ってあげたくなる系の!」

 

 なるほど。一夏のような正統派イケメン、俺のような三枚目&知性派イケメン、そしてデュノアのような貴公子系イケメン。パターンの違う三人がそろったわけだ。

 ……お、俺はイケメンでイイデスヨネ?(震え声)

 

「うるさい、静かにしろ!」

 

 織斑先生が一喝した。一瞬で、教室が静まり返る。

 それを確認した織斑先生は、もう一人の転入生に視線を向けた。

 

「ボーデヴィッヒ、自己紹介しろ」

「はい、教官」

 

 ……教官?

 ずいぶんと軍隊的な感じだ。転入生の硬い表情も相まって、何とも規律主義な軍をイメージさせる。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

 と、無表情に告げるボーデヴィッヒ嬢。……嬢、って感じじゃないけど。

 

 沈黙しているので、しばらく観察しているが、綺麗な銀髪をした少女だ。眼帯をしているのは趣味か怪我かは知らないが、しっかりした作りなので日常的につけているのだろう。

 

「…………」

「い、以上ですか?」

「以上だ」

 

 山田先生が涙目になりながら尋ねると、あっさりとそう切り返す。

 ボーデヴィッヒはしばらく周囲を睥睨して、俺と一夏に視線を見比べた。そして、一夏の方に視線を向けると、カツカツと近づく。

 

「っ、貴様が!」

 

 という声とともに聞こえたのは、頬を張る音。

 

「認めない! 貴様があの人の弟などと、認めるものか!」

 

 ……状況が全く分からない。とりあえず、一夏が嫌い、ということだけは把握した。

 

 クラスが絶句の沈黙に包まれていると、織斑先生が「連絡事項だ」と言いながら手を叩いた。そこで、俺達の意識が戻る。

 

「今日は二組と合同でIS実習だ。各自、速やかに着替えて集合しろ。いいな?」

 

 そして、一夏と俺の視線を向けて。

 

「織斑、溝口。デュノアの面倒を見てやれ、同じ男子だからな。……それでは、解散」

 

 織斑先生はそれだけ言い残して速やかに教室を去った。

 俺は、デュノアと語る一夏の方に向かった。

 

「一夏、大丈夫か?」

 

 俺は頬を指さす。

 

「ん? ああ、ちょっとヒリヒリするけど、すぐ痛みも引くと思う」

「そうか。まあ、ハンカチ濡らして当てるとか、適当に冷やしとけよ」

「ああ、分かった。……っと、時間がない。星矢、急ごうぜ」

「だな。自己紹介は移動とか着替えの間にしよう」

「え、ええ?」

 

 デュノアが戸惑った声を上げるが、申し訳ない。移動教室なので、着替えなどの時間を考えると、急がなければならないのだ。

 

 俺が道を開けて、一夏がデュノアの手を引いた。

 

「実習は移動しないといけないからな。それに、担当は織斑先生だから遅れるわけにはいかないんだ」

 

 遅れた時にどんな制裁が下るのか、考えるだけでも恐ろしい。

 

「先生は勝手の知らない転入生でも容赦ないかもしれないし」

 

 恐ろしい制裁を思い出せば、今でも気分が悪くなる。

 廊下に出て、少し小走りでアリーナへ向かう。このペースで行けば、普通に間に合うだろう。

 

「俺達男子は、アリーナの更衣室で着替えるんだ。実習の度に移動だから、早く慣れてくれよな」

「三人で二クラスは入る更衣室を貸し切れるんだから、リッチな気分になるんだよな」

 

 ……そう思うことこそが、リッチじゃないのかもしれないが。

 一人でボケツッコミまでこなしていると、一夏がチラッとデュノアを見やった。

 

「ん、どうしたんだ? そわそわして」

「い、いや……」

「あ、トイレか?」

「ち、違うよ」

「あれだろ? 自己紹介もしないままだからだろ?」

 

 礼儀正しそうだし、そういうのは気になるんだろう。

 俺の言葉に一夏が「なるほど」と納得したところで、正面に人影が現れた。

 

「あ、噂の転校生発見!」

「織斑君と溝口君も一緒!」

「うわ~、嫌な予感」

「言うなよ、星矢……」

 

 と言いながらも、ヤバいな、という表情を浮かべた一夏。

 肉の壁に気圧されて立ち止ると、後方からも声が聞こえてくる。

 

「あ、いた!」

「者共、出会え出会え!!」

「誰だ、煽ってんの!!」

 

 後方から聞こえた声に思わずツッコミを入れる。くそ、人増やしてんじゃないよ、ワレェ……。

 俺はすぐさま後ろを振り向いて、一夏とアイコンタクトを交わす。

 

「走れ!」

 

 俺の声を合図に、再び走り出す。

 前方から聞こえる「織斑君達の黒髪もいいけど、やっぱり金髪も素敵よね」とか、「ちょっとでいいからお話しようよ!」とか話している女子生徒たちの間に突撃する。

 

「ああ、逃げた!」

「待ってぇ!!」

「ちょっと、写真撮らせてよ!」

 

 女子の壁を振り切ると、そんな悔しそうな声が聞こえた。俺は後ろ走りに切り替えて、大きく手を振った。

 

「あばよ、とっつぁ~ん!」

 

 先に言うが、俺は泥棒などではない。もちろんのことだが、射撃の上手い男や、ほぼなんでも切れる男の知り合いもいない。

 

 言うことを言って正面を向き直ると、デュノアが不思議そうな声を上げた。

 

「ねえ、何であんなに騒いでるの?」

「そりゃあ、ISに乗れる男が俺達だけだからだろ」

 

 すると、デュノアは一瞬だけポカンと呆けていたが、すぐに表情を戻すと慌てた様子で笑った。

 

「あ、ああ。そうだったね」

 

 ……向こうでは、何も言われなかったのだろうか?

 

 俺は、首をかしげながら走るスピードを上げた。

 

 

 

 

 

 アリーナの更衣室には、何とか間に合った。着替える時間を考えても、遅刻はないだろう。

 

「何とか振り切れてよかったな……」

「ごめんね、いきなり迷惑かけちゃって」

 

 デュノアは息をと整えながら謝った。でも、転入してすぐにあんなことになっても混乱するだけだし、仕方ないことだろう。

 

「いいっていいって。それよりも、助かったよ。やっぱり男が二人だけってのも大変だし」

「そうなの?」

「まあな」

 

 やっぱりというかなんというか、女子というのは強い。あの勢いに勝てない以上、俺達男子の肩身は狭いのだ。……ISとか女尊男卑とかなくても、女性の方が強いんじゃないかろうか。

 思わず笑いをこぼすと、一夏がデュノアに手を差し出していた。

 

「これからよろしくな。俺は織斑一夏、一夏って呼んでくれ」

「うん。よろしく、一夏」

「それと、こっちが溝口星矢な」

「溝口なり星矢なり、好きに呼んでくれ」

「分かったよ、星矢。それと、僕のこともシャルルでいいよ」

「了解、シャルル」

 

 ようやく自己紹介もできたところで、一夏が「うわっ」と叫んだ。

 

「やっべえ、時間がない。すぐに着替えようぜ!」

 

 一夏の視線の方向……時計を見ると、もう43分だった。着替える時間も考えるとヤバい。

 俺も慌てて制服を脱ぎ始める。

 

「ひゃあ!」

「ん?」

「どうした?」

 

 一夏が叫んだと思ったら、今度はシャルルだ。

 一体、今度はどうしたというのかと思って振り返ると、シャルルは俺達から目をそらして顔を隠していた。どうやら、半裸姿が目に毒だったらしい。

 

「男にまで恥ずかしがられるとは……一夏の漢気がすごいのか、シャルルがそっちの趣味なのか……」

「何言ってんだよ、星矢」

 

 思った通りのことを言っただけなのに、一夏にツッコまれた。……もう、この言葉すら違う意味に聞こえてくる。不思議!

 まあ、シャルルがそっちの趣味なら、一夏とよろしくやってくれればいいと思う。

 

「そっちの趣味って……」

「気にするなよ、シャルル。星矢はこういう奴なんだ」

「こういう奴ってなんだよ、こういう奴って。まったく、失礼な奴だ」

 

 「やれやれだぜ」と首を振ってみる。ちなみに、学ランを着る予定はないし、スタンドもいない。名前は好きだけどな。

 

「って、真面目な話、いいとこのお坊ちゃんっぽいし、こういうのに抵抗があるんだろ?」

 

 あくまでも、個人的なイメージの話だが。それに、デュノアという名前には、聞き覚えがある気がする。

 

「……あっ。ラファールか」

「は?」

「いや、デュノアって聞いたことあるなと思って……デュノア社、だよな?」

「うん、そうだよ」

「やっぱり」

 

 デュノア社というのは、IS関連企業の一つだ。フランスに本社があり、量産型ISラファールを中心とした主力商品で世界でも上位に食い込むほどの大企業だ。

 なるほど、それで貴公子っぽかったというわけだ。

 

 疑問が氷解した俺は、ロッカーの戸を閉めた。

 

「……と、着替え終了」

「早っ!?」

「喋りながら着替えればいいだけだろ」

 

 もともと下に着ていたのもある。これがアリだと教えてくれた鈴音嬢には感謝してもしきれない。

 

「それじゃ、お先に」

「待ってくれないのかよ!」

「すまない、少年」

 

 ……誰しも、譲れないモノ(遅刻の罰)があるのさ。

 

「じゃあ、二人とも遅刻するなよ」

 

 俺は、二人に手を振りながらアリーナに移動した。

 

 

 

 

 

「本日から、実習を開始する」

「「「「「はい!」」」」」

 

 ジャージに着替えた織斑先生の声に全員が元気よく返事をした。ジャージ着ても凛々しいとか、織斑先生マジリスペクトっす。

 

「溝口」

「は、はい?」

 

 織斑先生の視線が刺さった。同時に、周囲の視線も。

 

「最初は、戦闘の実演にする。……前に出ろ」

「は、はい……」

 

 何か怒らせるようなことをしただろうか?

 俺が黙って前に出ると、織斑先生がそっと俺に顔を近づけた。

 

「何を考えていたのかは知らんが、見逃してほしければ黙ってやれよ?」

「りょ、了解っす」

 

 ヤバいヤバいヤバいって!! なんで気づいてんの? 顔に出てた? マジで? ってか、どうやって気づくの!?

 

「後、オルコットと凰も出ろ」

「え、二人?」

「「はい」」

 

 俺はチラッと織斑先生を見た。三人なんて試合にならない気がするのだが……。

 という俺の気持ちなんて他所に、肝心の二人は返事とは裏腹に気だるげだった。

 

「めんどいなあ、何であたしが……」

「こういうのは、見世物みたいで気が進みませんわ……」

 

 なるほど、試合は好きでも実演は嫌いらしい。まあ、楽しいものでもないだろうしな。

 すると、織斑先生が二人の方に近寄る。……まさか、あの二人も何かよからぬことを考えていたのだろうか。

 

「少しはやる気を出せ。あいつにいいところを見せられるぞ」

「「っ!!」」

「あ、そっちか」

 

 なるほど……乙女の恋心を弄ぶとは、先生もお人が悪い(黒笑)。

 俺が思わず笑うと、織斑先生はすぐに俺に視線を向ける。

 

「溝口」

「はい?」

「貸し二つ、だからな」

「す、すみませんでした!」

 

 ははっ。先生がブリュンヒルデになれたのって、戦闘能力だけじゃなくて正確無比な読心術が理由だったんじゃなかろうか。戦闘能力だけでもなれただろうけど。

 

 ともかく、織斑先生の思惑通り、「ここはイギリスの代表候補生……(イギリス)」とか「ここは実力を見せる絶好の機会……(中国)」なんて言ってる二人がいるので、問題ないのだろう。ないったら、ないのだ。

 

「それで、試合はお二人とですの? 星矢さんにリベンジするちょうどいい機会ですし、せっかくですから鈴さんもお相手しますわ」

「この前のクラス対抗の作戦も星矢が一枚噛んでたって聞いたし、星矢の闘い方が気になってたのよね。ついでだから、セシリアもボコってあげるけど」

「……という二人の希望を一部叶えて、俺一人とかないですよね……?」

 

 そんなことになったら、秒で死ぬぞ。

 

「安心しろ。四人目はちゃんと……」

 

 と、織斑先生が空を見上げた。それに釣られ、俺達も一緒に空を見上げる。

 

「…………ぁぁぁあああああああああああっ!!!!」

「え?」

 

 それは、高速で落下してきた。

 

「きゃあああああああああ! どいてくださいいいいっ!」

「っ、一夏!」

 

 巨大な金属の塊……ISは、整列していた生徒達の方に落ちていく。みんなが逃げるが、一夏だけが呆けた表情でそこにいた。

 

星間の夢想家(スター・ゲイザー)!」

 

 急いでISを展開し、落ちてきたISから一夏をかばうように立ちはだかった。幸いなことに、今回は“防御の巨蟹宮(キャンサー)”で展開したのだ。

 

 ガンッ、という金属同士がぶつかる音がして、強烈な衝撃が俺を襲う。しかし、“防御の甲殻(アクベンス)”がそれをすべて受け切った。

 衝撃に耐えきったのを確認した俺は、一夏を確認した。

 

「大丈夫か?」

「あ、ああ……助かった」

 

 呆然として地面に座り込んでいる一夏の腕をつかんで起こす。

 そして、一夏が我に返ったのを確認して、俺は落ちてきたISを確認した。

 

「痛た……」

「……何してるんですか、山田先生」

「あ、溝口君」

 

 ISを装着したまま腰をさすっている山田先生に声をかける。……もしかして、先生が四人目?

 

「織斑先生……」

「思った通りだ、溝口」

「あ、そうですか……」

 

 織斑先生が首肯しているのを見て、溜息をついた。と、言ったところで、物事がどうこうなるわけでもないが。

 一先ず、山田先生に手を貸して立ち上がってもらった。

 

「山田先生は、元日本の代表候補生だ。射撃に関しては、国家代表にも匹敵するクラスだ」

「そんな、昔のことですよ。それに、候補生どまりでしたし」

 

 そんなこと言われても信じられない。信じる材料が、どこにもないんですが……。

 

「信じがたいかもしれんが、その実力はこれから証明してもらうことにしよう。山田先生と溝口、オルコットと凰のタッグで試合だ。準備しろ」

「溝口君、よろしくお願いしますね」

「あ、はい」

 

 山田先生にお辞儀すると、試合開始のために移動を始めた。




雑談
星のネタがないです。すみません……。久々だと、どこにどうやって入れるのかあんまり分かんないですね、あれ。

それに、一話のテンポが速いです。でも、こうしないと配分的にきついしで、ペース配分が難しいところですね。
その辺をうまく切れる人は、いったいどうしているのでしょうか? 教えてもらいたい。

今日、Planetarianってアニメを見ました。作者keyはそこそこ好きなのですが、あれ面白かったですね。書いているのはいつもの人ではないらしいですけど。
あんまりネタバレしたくないので詳しい内容には触れませんが、雨がいい仕事をしてくれたと思います。

二日から三日おきに投稿していく感じになると思います。んで、原作が終わったら、みんな大好き天体観測だよ! 次の内容は未定です。要望があったら、作者にメッセージでも送ってくださって構いませんよ!
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