~夢見る少女の転生録~   作:樹霜師走

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 更新、非常に遅れました。
 まるまる一ヶ月は筆が止まっていたようで、申し訳ないです。
  


『少女たちの邂逅』A

 

 

 

 ラクス・クラインが人質にされたのは、艦内におけるフレイの行動が切欠だった。

 艦橋にいるわけでもない、いち民間人に過ぎない彼女が、先の自分達の劣勢を冷静に判断できたとも思わないし、本人としても〝ただ怖かったから行動した〟程度でしかなかったろうが──父の艦が沈められるその前(・・・・・・・・・・・・)に、彼女は「それ」を実行に移した。

 けれども結局、誰も〝イージス〟を止められなかった。

 劣勢だったのは元よりの話だ。あの状況では誰しもが手一杯だったのであり、あのとき最も〝モンドゴメリ〟の近くにいて、誰よりも〝イージス〟を止められそう(・・)だったキラだって、やはり何ら批難を云われる筋合いはない。

 ──少なくとも、理屈の上ではそうだった。

 けれども人の感情というのは、それほどに単純なゼロサムで成り立っているわけではないらしい──

 

 

 

 

 

 

 

 キラに連れられる形で〝アークエンジェル〟へと帰投したステラは、その肩を強かに震わせていた。

 ステラが駆られていたのは、彼女の中から現れた、無力感から来る絶望だ。

 「ラクス・クラインを人質に取った」──この事実によって〝アークエンジェル〟は難を逃れることが出来た。しかし、覆しようのない事実として──補給に来た先遣隊は全滅し、彼らは再び、孤立無援の状態へと逆戻りだ。

 ナタルの勧告通りにザフト軍は撤退したが、そんなものは所詮、見せかけ(・・・・)だ。

 敵は後退したに過ぎず、このまま何事もなく、ラクスを乗せたこの艦を、地球軍本部のある月へ、穏便に見送ってくれるはずがない。────そんな真似をしようものなら、結果的に〝プラント〟にこの上ない不利益をもたらし、今より遥かに悪化した情勢を招きかねない。

 ──状況に変化が生まれれば、すぐさま攻撃は再開されるだろう。

 それを見越してか、戦闘が終わった〝アークエンジェル〟艦内は、今も依然として慌ただしかった。

 

 ──この状況下では、態勢を立て直すことくらいしか、今の〝アークエンジェル〟に出来ることはないのだろう。

 

 キラはステラを支えるようにして、医務室まで向かっていた。

 医務室へと繋がる居住区の廊下を渡っていると、少しずつではあるのだが、ステラが落ち着きを取り戻し始めているのに気が付いた。

 身体の震えが、次第に止まり始めている。精神が、自力で立ち直り始めているようだ。

 いまだ気が抜けたように茫然として、目は虚ろだが、キラは少しだけ安心した。

 

 その時、ふたりの前方、食堂の中から──引き裂くような悲鳴が響き渡っているのが耳に入って来た。

 

 何事かと考えるよりも前に、その悲鳴がフレイ・アルスターの上げたものであることを理解したキラは、それを看過することも出来ず、「ちょっと待ってて」とステラに声をかけ、ひとり先に食堂へ向かった。

 

「────返して! パパを、返して!」

 

 キラが駆け付けた食堂で、フレイ・アルスターは慟哭の声を上げていた。

 衣服は乱れ、燃えるような赤い髪は、くしゃくしゃに荒れている。凛とした花のような普段の彼女からは想像もつかないほど狂った様子だ。

 だが、それも無理はない。彼女は先の戦闘で、唯一の家族であった父──ジョージ・アルスターの命を失った。

 いや────奪われた、というべきか。

 食堂へやって来たキラの存在を認めたフレイは、サイの胸に必死で縋りながら、その奥に激しい瞋恚さえ窺えるほど鋭利な眼光を浮かべ、ギッとキラを睨み上げた。

 

「──嘘つきッ!」

 

 キラの姿を捉えたフレイが、失調したように叫ぶ。

 状況が理解できていなかったキラは、唐突に激しい剣幕の視線を向けられ、わずかに怯んだ。

 

「私、見てたのよ……!? 〝アークエンジェル〟の艦橋(ブリッジ)で! あなたの乗るロボット(・・・・)が……パパの船の傍で、戦ってるところを!」

 

 事実である。

 父親(ジョージ・アルスター)の身を案じ、辛抱の効かなくなった彼女は、目は赤く、顔面は蒼白の、只ならぬ形相で艦橋へと飛び出していた。

 不幸にも、そこで戦場の様子をモニターしていたのだ。──父が、砕かれた艦船と共に爆散していく瞬間さえも。

 

「フレイ……」

 

 ──ロボット(・・・・)……?

 ──ああ。フレイには「モビルスーツ」みたいな、その手の言葉が通用しないんだ……。

 無知な子が放つような稚拙な表現を聞いた途端──キラは、目の前で泣き崩れる少女が、本当にこれまで戦争など知らず、ただ一方的に家族を殺された非力な女の子であることを改めて、思い知られるように痛感した。

 

「どうしてパパの船を守ってくれなかったの!? あの時あなた、『大丈夫』って言ったのにィ!」

「フレイ、キラだって必死に……」

 

 サイはキラを気遣い、彼女を諌めようとしたが、彼女は興奮している。

 当たり前の擁護など、今の彼女には通用しなかった。

 顔を真っ赤にして、フレイが叫ぶ。

 

「どうして…………! どうしてあの()優先()ったのよぉッ!!」

 

 ぴしっ────。

 場の空気が、音を立てて──凍り付いた。

 唖然とする一同は、夢中になって叫んだ、フレイの言葉の意味を疑った。

 

「フレ、イ……?」

「ステラって名前の、あの()──キラとは違う、もう一機に乗ってた……! あなたはパパの乗ってる船より、あの娘を取ったんでしょう!? どうして!?」

「え……あ……っ」

 

 キラは愕然とし、返す言葉を失った。

 切り返せる言葉を、この時のキラは、持ち合わせていなかったのだから。

 

 あの時──〝イージス〟と交戦状態にあった〝ストライク〟は、ミリアリアの通信から響いた一言で、冷静な判断力を失った。

 

〈──〝ディフェンド〟が、危ないの!〉

 

 ミリアリアの呼びかけに反応し、咄嗟にキラが視線を戻せば──汎用型の〝ジン〟を相手に追い詰められている〝ディフェンド〟の機体が映った。

 まさか。

 どうして。

 ステラの乗る〝ディフェンド〟には、先日の秀逸な戦果があるだけに、キラはその時、余計に困惑した。

 ──失いたくない。

 今思えば「それ」は──なんて自儘で、なんて蒙昧な発想だっただろう。

 

 気が付けば〝ストライク〟は、〝モンドゴメリ〟から機体を翻し──〝ディフェンド〟へと向かっていた。

 

 キラはあの瞬間──友軍艦よりも、一機のモビルスーツと、ひとりの少女(パイロット)を優先して選んだのだ。

 結果、追撃を免れた〝イージス〟は〝モンドゴメリ〟に取り付き、意図も簡単にこれを撃墜した。

 そんな光景を見たフレイが、何を思い、何を考えたのか──。

 

 キラが絶命の危機に瀕する(ジョージ)を眼前で切り捨て、ひとりの少女を助けに上がった光景を見て────フレイはいったい、何を考えただろう?

 

 キラを睨むその眼光の奥底に、どんな感情を抱いているのか、計り知れない。

 ──(パパ)を、助けられたかもしれないのに!

 キラはその可能性を、検証する以前に放棄したのだ!

 自分の発言も顧みず、ただ、ひとりの少女のために?

 咀嚼するほど、ふつふつと湧き上がる怒りに、フレイが叫びをあげる。

 

「パパを返せ…………」

 

 怒りに震える瞳の先に、苦しみに震える少年の姿が映る。

 

「戻してよ……ぜんぶ元に戻してよぉ…………ッ!」

「フレイっ……!」

 

 サイがかばうように、フレイの身体を抱きしめた。

 フレイの怒りは──彼女の父を救えなかったキラに、向けられているモノではない。彼女の父を救おうとしなかった(・・・・・・・・・)嘘つきに向けられている。

 戦闘に駆り出されたキラの必死さが、最終的に────今のフレイに、微塵も伝わらなかったのだ。

 キラが息を呑み、その背後で、食堂へと歩いて来たステラが、ゆっくりと室内に顔を覗かせた。

 

「…………?」

 

 ステラは呆然とし、首を傾げている。

 会話の中に、自分の名前が上がっていることを理解しているようだ。

 

「ステラ……!?」

 

 ゆっくりと顔を覗かせた彼女の存在に気付いたミリアリアが、不意に、その名を呼んだ。

 

「あ……っ」

 

 同時に──名を呼んだことを、後悔した。

 ミリアリアの声に反応して、食堂に居合わせた一同の視線が、一斉にステラの方へと向いたからだ。

 みなの視線を一同に浴びたステラは、射竦められたように、委縮したようにキラの腕に縋った。その腕にぎゅうと抱き付くように身を竦め、そこを拠り所とするように、弱々しく周りの者達の顔を伺う。

 それを見たフレイは、ステラの顔を、貫くような鋭い視線で睨んだ。

 

「ゆる、せない…………」

 

 真っ赤に充血した眸でステラを睨むフレイの声は、強かに震えていた。

 ──なによ……それ(・・)……?

 「キラの傍なら安心」と言わんばかりの、その表情、その動向────。

 ──そういう関係(・・・・・・)ってわけ……?

 だから?

 ──だからパパより、その()が大事だったってわけ…………!?

 フレイの中で、怒りだけが沸々と湧き上がっていく。急速に沸騰するような怒りに身を委ね、

 

「あんたさえ……いなければッ………………!!」

 

 それが────フレイの口をついで出た言葉だった。

 そうよ────。

 ──コーディネイターなんて、初めからいなければ────ッ!!

 

「────フレイ!」

 

 フレイの腕には自然と力が篭り、隅々まで手入れが行き届き、綺麗に整えられた彼女の爪が、縋っているサイの腕に深く食い込んだ。

 まるで女の子の力とは思えないほど強く締め付けられ、サイの表情が、苦痛に歪む。

 ──狂乱、している……?

 父親を亡くしたショックから、フレイがパニックを起こすのは予想できたことだが、今の彼女の精神状態は、既に動揺の域を超えていた。

 このままでは彼女は──キラやステラに対して、取り返しがつかないほどの暴言さえ吐き捨ててしまいそうで、サイは思わず、キラに叫んでいた。

 

「────キラ、その子を連れて、ここから出ていけ!」

「サイ……!?」

「いいから、早く!」

 

 サイの怒号は、キラ達を思うからこそのものだったが──それは明らかな「拒絶」として受け止められ、キラの心を深く抉った。

 だが、今のフレイは確かに荒れている。キラはすぐにステラの腕を取り、食堂から駆けて出て行った。

 

「……まもれなかったから?」

 

 廊下を駆け、食堂から離れた場所で脚を止めた時、ステラがひとりでに、そう訊ねた。

 キラは振り向き、その問いに耳を傾ける。

 

「あの人……泣いてた。泣くのは、悲しいから……ステラが、味方を守れなかった、から……?」

 

 ──だから、あの人(フレイ)は泣いてたの…………?

 

「……ステラひとりのせいじゃ、ないよ……。フレイのお父さんを守れなかったのは……僕達みんなが、弱いからだ……」

 

 だから、ラクスを人質に立てるより他に、生き残る術はなかった。──キラとて、はじめは民間人を盾に取る地球軍(このふね)のやり方に怒りこそ憶えたが、情けない方法でしか生き延びることが出来ないのは、自分たちに、それだけの力がなかったからだ。

 避難民を乗せたこの艦を沈めさせる訳にはいかない。そこには、あの艦長の苦悩とてあったはずだと──冷静になれば、キラにも理解できる。

 

「ラクス・クライン──もし彼女がこの艦に居なかったら、僕達は全員、もしかしたら、あそこで────」

「らくす?」

 

 キラが語っていると、ステラが、その名前に反応を示した。

 円らな眸を、さらに丸くしているステラの様子に、キラは怪訝な顔を浮かべた。

 

「らくす・くらいん? その人…………」

 

 記憶を失っていたと述懐している彼女が、誰かの名前に反応を示すのは珍しいことだった。

 いくら相手が「プラントの歌姫」で著名人とはいえ、キラはすぐに目の色を変え、「知っているの?」と訊ねようとした。

 その時、

 

《ハロ、ハロ!》

《ハロハロっ!》

 

 二匹……いや、二機(、、)のハロが────キラ達の前に飛び出して来た。

 ピンク色をした一機のそれは、突如としてキラの顔面をめがけて勢いよく跳躍し、咄嗟に構えられたキラの右掌に受け止められた。

 海色をしたもう一機は、キラの回りをぐるぐると周回している。

 

「な、なに、これ?」

「ハロ」

「ハロ……?」

 

 キラが頭に疑問符を浮かべていると、遠くから物柔らかで、透き通った声が聞こえて来た。

 声は、この二機のハロを探しているようだ。

 ──よくできたロボットだけど、こんなもの、この艦に備えてあったかな……。

 そんなことを言えば自分の持つ「トリィ」とて精巧なロボットだが、キラはそのまま、ハロを抱え、その声のする方まで歩いて行った。

 廊下のT字路を曲がると、そこには、ひとり悠然と艦内を歩き回るラクス・クラインの姿があり────ふたりの目が、ばったりと会合した。

 

「まあ、ピンクちゃん! そんな所にいましたのね」

 

 ラクスが、キラの持つピンク色のハロを見、感嘆の声をあげる。

 対するキラは、ぎょっと目をむいて、驚愕の声をあげた。

 

「まあ、あなたが捕まえてくださったのですね、ありがとうございます」

「な、なんでこんなところに」

 

 ラクス・クラインは今、部屋の中で軟禁状態にあるはずだ。

 彼女は決して、ザフトの息が掛かった敵性存在ではないだろうが、偶発的に救助した〝プラント〟側のコーディネイターであり、今となっては〝アークエンジェル〟が生き延びるための「切り札」でもある。

 そんな彼女が、監視もつけずにひとりで艦内を出歩いているなど、おかしな話だった。

 

「ピンクちゃんは、本当にお散歩が好きでして……だからお部屋の施錠など、あまり意味がありませんの」

 

 ──いったい誰だ、そんなデリカシーのないロボットを作ったのは。

 キラは思わず、額を抑えた。

 

「そしたら! この艦にも、ハロがいますのね?」

「え?」

「そこのマリンちゃんですわ」

 

 あなたのものではありませんの? と訊ねられる。

 彼女はキラの足元をぱたぱたと耳を立てて回る、海色(マリンブルー)のハロを見やりながら、ゆったりと続けた。──マリンちゃん、というのは、その色からとった名前だろう。

 

「わたくし、ハロはてっきり、わたくしだけのものと思っていましたので、驚いてしまいましたのよ」

「は、はあ……」

 

 キラは、いまいち彼女が放つ、話のテンポについていけなかった。

 ──っていうか、そもそも「ハロ」って何なんだよ……。

 不思議とキラは、彼女と同じようにゆったりと話すステラと会話しているような気分になり、この会話がうまく成り立っていないことを理解した。

 

「ですが、ぜひともマリンちゃんの持ち主の方にお会いしてみたいなと思いまして。──それで、この艦を回っていたところですの」

 

 そんな理由で、敵艦を偵察まがいに観光しようとは。

 大した度胸だとキラは少し、彼女を畏敬した。

 文字通り、彼女はまぎれもない大物ではあるのだが。

 

「えっと……」

 

 キラが対応に困っていると、足元の「マリンちゃん」が突然、キラから離れ、遠くへと跳び去った。

 ぴょんと間抜けな音を立てながら離れて行くそれは──まるで「そこ」が正当な帰り家であるかのように、後からやって来たステラの掌に、すっぽりと収まった。

 ステラは手に乗ったそれを見つめ、言った。

 

「部屋から出ないように言ってたのに、わるい子」

 

 キラはきょとんとして、訊ねる。

 

「それ、ステラの? ……えーっと、ハロ、だっけ」

「うん。部屋の鍵、勝手に開けて出て来たみたい」

「うわ、それにもそういう機能あるんだ」

 

 短く答え、まるで叱るようにステラは人差し指で、ハロの頭を小さく叩いた。

 ハロは、きゅうとダメージを負ったような音声を発し、目が罰点に変化した。それを見たステラが小さく微笑む。

 まるで、戯れているようだ。──微笑ましい光景に、それを見たキラは不覚にも、表情が緩んだ。

 

 ──それにしても、ふたりが色違いの同型ロボットを持っているなんて、単なる偶然だろうか?

 

 よもや「部屋の鍵を勝手に開ける」機能を持った、間抜けな顔してえげつない「これ」が市販されているわけでもないだろう。

 それ自体、奇跡にも等しいような確率であるかのように思え、キラはそこで思い出したようにして、背後に立つラクス・クラインの方を振り向いた。

 

「えーっと、あの子だったみたいです、あのハロの持ち主。──名前は、ステラって云うんですけど…………」

 

 紹介しようとラクスに声をかけ、キラはその言葉の先を────噤んだ。

 

 

 ラクス・クラインが────そのきめ細やかな手で口を抑え、絶句していたからだ。

 

 

 いったい、どれほどの大口を開け、上品にもそれを隠しているのだろう。

 整った双眸は大きく見開かれ、普段のゆったりとした彼女からは想像もつかないほど、驚愕している。

 彼女のことをよく知る者であれば、これは、その者達が一様に返すであろう解答だが、

 

 あの(・・)ラクス・クラインが言葉に詰まること自体────考えられないほど、きわめて稀なことではないだろうか?

 

 だが、事実──それほどまでに、今の彼女は唖然としていた。

 キラには訳が分からなかったが、再びステラに視線を戻す。

 すると、ステラの方もまた、小さく口を開けたまま、硬直していた。

 

 そこだけ時間が止まったように硬直しているふたりの少女に挟まれ、キラはこの時、何をどう対応していいのか、分からなかった。

 

 

「ステラ、さん────!?」

 

 

 沈黙を破り────

 愕然とするラクス・クラインが────最初に、その名を呼んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 間をあけると文章を書く能力自体も低下しているような気がします……。
 分量も全体的に少なめですが、時間を見つけては書いていきたいと思います。

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