約一月あまり準備をしていた佐渡島攻略作戦をついに実施することになった。
今回は全員で簡易鎮守府移動し、そこから第一艦隊を出撃させることにした。
前回と違い、囮など必要としない少数の部隊相手のため、第一艦隊のみの出撃であるが、街がいなく戦力は過剰だろう。
なんせ第二艦隊が何度か行なった偵察では敵は駆逐イ級eliteと軽巡ホ級eliteのみの編成が三部隊だからだ。
ただし、敵はelite級のみで編成されているため、並みの錬度では夜戦に持ち込まれたら負ける可能性もある。
しかしこちらは戦艦三隻と一航戦だ。
さらに今作戦のために連携が取れるように何度も演習を行なって艦隊としての錬度が高めてある。
制空権は完全に取れるだろうし、今回は雷撃機と爆撃機も搭載してあるので一航戦コンビも攻撃に加わる。
おそらく勝っても、ああ、やっぱり楽勝だったかで終わるだろう。
しかし、油断しないように言っておかなければならない。
もし、楽勝だろうという雰囲気を俺が出し、彼女達が油断して、万が一にでも轟沈なんてしたらショックで死んでしまうかもしれない。
「俺達はこの作戦のために準備を万全にしてきた。何度も演習し、偵察し、作戦を練った。万が一にでも負ける可能性はないだろう…だが、万が一にでも負ける可能性があるということを肝に銘じろ。ゼロではない。ならば相手がウサギのような戦力でも全力で狩れ、俺がお前達に命じるのは二つ、勝て帰ってこい!以上だ」
いや、本当に無事で帰ってきてくれよ…。
「だいじょうーぶ。金剛におまっかせくだサーイ!」
「気合い、入れて、いきます!」
「任せなさい。あなたに吉報を持って帰るわ」
「はい。慢心なんてしません。必ずあなたの元に帰って来ます」
「大丈夫。私たちは負けないわ」
気負いながらもいつものような表情で言う艦娘達。
プレッシャーを完全に呑み込んでいるな。これなら大丈夫だ。
「よし、これより佐渡島攻略作戦を開始する!旗艦金剛、比叡、ビスマルク、赤城、加賀。第一艦隊出撃!」
「「「「「了解!第一艦隊抜錨!出撃します!」」」」」
などと気合入れたが結果は楽勝だった。
というか雷撃機の雷撃とアウトレンジからの砲撃で完全勝利のみで終わってしまった。
ちなみにMVPは加賀だった。
航空戦力として艦娘中一番搭載数が多い上にシステム的には戦闘機、爆撃機、雷撃機、戦闘機の雷撃機中心で積んでいったので、雷撃機が敵戦力を半分も落とした。
一機だけしか狙えないとかそんなことはないので錬度が上がると、艦載機に細かい命令を下せる、なのでアウトレンジからボコボコにして、さらに同数の戦艦の主砲で遠距離から観測機による高精度の砲撃。
敵旗艦はなんと雷巡チ級flagshipだった。が、駄目。いわゆる開幕雷撃ができない距離から雷撃機による攻撃を受けた後、戦艦による蹂躙。
敵からすれば無理ゲーだろう。
しかも被害はボーキがちょっと減ったかな?くらいの被害だった。
まあ、無事に帰ってくるに越したことはないので、勝って兜の緒を締めること
にする、が翌日である今日は労をねぎらうということで、
「これより戦勝パーティーを開く!」
パチパチパチと艦娘達から拍手がなる。
「今日は解放されたこの海の浜辺で取れたての魚介類と近くの農家からもらった野菜、そして一頭潰した分の牛肉でバーベキューをする」
さすがに肉を部位ごとに切ったりはしてない。専門の人に頼みました。
「「ジュルリ」」
涎の音がするが、誰のとは言わない。言わなくてもわかるからだ。
「とはいえ、まだ午前だ。なので各自海で遊んでいてくれ。俺はバーベキューの準備をする」
「提督、私達が手伝います」
扶桑と山城が手伝いに来てくれた。
何気に料理できる姉妹だから安心だ。
「ありがとう」
二人に手伝ってもらい、俺は準備を予定よりも早く終えることができた。
なお、二人の不幸が起きて、野菜を落とすところだったが、何とかカバーできた。
しかし、それは問題じゃなかった。
問題だったのは…
「提督、目がいやらしいんですけど」
艦娘が水着を着ていて、この姉妹は白いビキニを着ているからエプロンつけると裸エプロンに見えてしまうってことだ。
豊満なバスト。
むっちりしたふとももは太っているというよりもグラマー。
扶桑は髪をポニーテールに結ってうなじが見え、山城はセミロングの髪が程よくほつれているのが色っぽい。
尻もボンと出ていて、フリフリ動くと後ろから見ているとつい目がいってしまいそうだった。
純和風なのに、ボディはBIGという扶桑型、これはエロい(確信)
「提督が見たいと言うのでしたら…」
「ちょ、姉様!?」
正直言うと見たい、しかし、しかし俺には恋人が三人もいるんだ。
だから、だから、
「せっかく遊ぶ時間が出来たから泳いでくる!」
逃げてしまうのだった。
つか、あのままいたら我慢するのは無理。
「…見てもよかったのに」
「…ぐぬぬ」
「では、これよりミスコンを始めます!」
頭を冷やす意味も込めて一通り泳ぎ、疲れて休んでいたら、なぜか始まったミスコン。
霧島、そのマイクは一体どこから出した?
そして、いつか見たアニメが脳裏によみがえる…。
劇場版?知らない子ですね。
「審査員は当然提督のみです」
ああ、なんかいやな予感がするなぁ…。
「まずはエントリーナンバー一番!金剛!」
「Hey!提督ぅ!優勝候補筆頭金剛が一番手デース!」
垂れ幕が上がり、現れたのは豹柄のビキニを着た金剛だった。
「金剛の魅力で、メロメロにしちゃうデース」
髪をさらりと払い、ウインクしてくる金剛。
アグレッシブで健康的な肉体が豹柄と相まって色気がある。
妖艶という色気ではないが、健康的な色気がある。
「続いて二番手!榛名!」
榛名は白のビキニと青いパレオを着ている。
「て、提督…に、似合いますか?」
顔が紅潮して恥らっていおり、顔が伏せ気味なのが可愛く、また清楚を感じさせる。
スタイルもバランスがよく、姉の金剛に似ているが少し線が細めだ。
恥じらっているのがとても男心をくすぐる。
「続いて三番手!赤城!」
赤城は赤色の…エグイハイレグの競泳水着。
くっ、さすが恋人の中で一番の策士。
大食いとかに騙されやすいが、空母の中では一番物事を冷静に見れると俺は思っている。
ぴっちりと張り付いた少しきつめの競泳水着。
その上、腕を頭の後ろで組み、腋が丸見えになって、胸が強調される。
うん、もろ好みだ。
「最後は…正妻空母の意地を見せるか!加賀!」
加賀は…スクール水着!?
大人の肢体にスクール水着、一歩間違えばただの色物で終わる。
しかし、加賀の普段の鉄面皮が崩れ、顔をやや紅潮させて恥らっている姿が、なんともいえない。
これが、萌え…か。
「さあ、提督!だれが一番か選んでください!」
艦娘って、みんなエロいよね…。
すみませんが、これにてエターとさせていただきます。