PCの電源を落とし、後を見たら金剛がいた。
何を言っているのかわからないと思うが金剛がいた。
「て・い・と・く~」
甘ったるい声で寄ってくる金剛。
なぜだろう嫌な気配しかしない…。
「…金剛さん、何のようですかね…?」
「そ・れ・は~夜這いに来たんデース」
少しずつ俺のほうに近づく金剛。
よーく見ると顔が赤いそして離れていても酒臭いのがわかる。
金剛はかなり酔っている。
ジリジリ。
ズサリ、ズサリ。
ジリジリ。
ズサリ、ズサリ。
寄ってくる金剛。
後ずさる俺。
ジリジリ。
ズサリ、ズサガタン。
しかし、部屋の壁にぶつかり逃げ場がなくなった俺。
金剛が俺に飛びかかろうとしたその時、バン!という音とともにドアが乱暴に開けられた。
「提督!お夜食作ってください!」
赤城が部屋に入るなりそう言ってきた。
何を言っているのだろうか?
「お夜食、作ってください」
え~…あれだけ食べといて何で夜食が必要なんだよ…。
「ピザ、あんなに食べたのにか?」
「…だっていつもよりも早い時間でしたし、今日はお昼も少なかったので。それに提督が作ってくれた日持ちするクッキーがちょうど切れてしまっていたので」
ああ、そう言えばお茶請け用にクッキーを作る時に大量に作って袋に包んで保存してたけど、作りすぎたので一航戦コンビにあげたな。
保存用クッキー、つまりカンパンのことだ。
「BooBoo!赤城、私と提督のMakeLoveのジャマしないでくだサーイ!」
「…よし、夜食を作ってあげよう。とはいえ材料は…ああ、そば粉があるからそばぼうろでいいか」
「そばぼうろですか?そば粉で作ったクッキーですよね?はい、お願いします」
「もう!提督~!逃げないで、下サーイ………zzz」
ふらふらとこっちに歩いてきたかと思ったら、俺に寄りかかって金剛は眠ってしまった。
酔っているのに興奮して急に動くからだ。
まあいい。
お姫様抱っこでソファまで運び寝かす。
結構軽いな。
「あら、いつもそうやって接してあげればいいのに」
「もっと過激になるだけだろう?ああ、赤城それは夜食というかおやつがいらないということなのかな?」
「うっ、すみません提督。謝りますからおやつを作ってください」
「…まったく、まあいい。ちゃっちゃと作るか」
「はいっ!」
というわけで執務室と繋がっている隣りの部屋のキッチンでちゃちゃっと生地を作り、妖精さんお手製のオーブンで焼く。
本来なら生地を寝かせたり、はちみつとか黒糖とかを入れたりするのだが、今回は紅茶に入れる砂糖を少量入れたのみだ。
ついでにお茶も用意しておく。
「1回目に焼いたのはここで食べていってくれ。2回目に焼いたのはいつもの袋に入れて持っていけばいい」
「おお~!ありがとうございます提督!」
うーんこの笑顔、食べ物が関係していなければ綺麗だと思えるのだが…。
1回目のそばぼうろが焼き終わり、焼きたてのそばぼうろとお茶で夜のティータイムと洒落込む。
今日は歓迎会で酒が入っているので特別だ。
普段は絶対にこんなことはしない。しない、はずだ。
「そういえば、加賀は来ていないのか?」
食べ物のことなら必ず加賀も一緒に来ると思うのだがなぜかいない。
「…あ………加賀さんはもう寝ちゃいました」
何かに気づいた後で、なんかいい笑顔でそう言った赤城。
…まあ、いいか。俺には関係ないし。
「提督!赤城さんを見ませんでしたか!
またまたドアが乱暴に開けられ、今度は加賀が入ってくるなり尋ねてきた。
「あ」
「あ」
「「………」」
「赤城さん、遅いから見に来てみれば、これは、一体、どういうこと、ですか?」
「…えーと、ご、ごめんなさい」
「頭に来ました。おやつの取り分は3:1にします」
「ああ、それだけは許してください!」
…ぐ、グダグダだなぁ………。
「ああもう、こんな夜遅くに騒がない。もう1回分焼くから、加賀も食べていけばいいので、喧嘩するのはやめること」
「「はい」」
俺は2回目に焼きあがったそばぼうろをぽりぽりと食べている二人を見ながら、秘存の貴腐ワインをゆっくり舌で味わいながら飲んでいた。
昔料理屋で金持ちが食べたいと言ったレシピ、ほんの少数だけ育てていた豚の頬肉で作るワイン煮に使うためにわざわざ取り寄せた逸品の余りだ。
妖精さんが作ってくれたワイン棚に保管して置いたものだ。
なぜかこれが飲みたくなったので飲む。
一応二人にも少しだけ呑ませてあげた。まあ、この二人はおいしいお酒よりも食べ物の方が好きだからそこまで呑みたいとは思わなかったようだ。
目の前にそばぼうろがあったし。
「そういえば提督。金剛さんから迫られても手を出していませんが、男性の現象はどう処理されていらっしゃるんですか?」
「ゲフッ、ンンン!ンッ!ンググ! はぁはぁ…ふぅ……いったい何を言ってるんだ赤城」
「いえ、提督も男性なのでそういう現象は当然だと思いますがどうしているのかと思っただけですが?」
「え、いやその…まあ、自分で…」
なんでこんな話を正直にしてるのだろう…ああ、酔ってるからか。
「金剛さんが駄目だと言うなら私達に手を出されてもいいんですよ?」
「は?」
「提督、私達、これでもあなたに好意を抱いているんですけど」
と、加賀がそんなことを言ってきた。
「え、だって…えー………」
衝撃の事実だ…。
「私も加賀さんも提督にわがまま言ってばかりです。でも、提督はなんだかんだでいつもおいしいご飯をいっぱい作ってくれます。そんな提督に好意を抱くのは当然だと思いますが」
「…赤城さん…金剛さんみたいにかわされるのは面倒だから無理にでもやりしましょう」
いきなり俺を押し倒し、ベッドに運んでいく加賀。
抵抗しようとするが、艦娘に力で勝てるわけもなく…抵抗むなしくベッドに運ばれてしまった。
「では、提督…しましょう」
そんな言葉とともに俺は服を脱ぎだした加賀達と一夜を過ごした。
まあ、なんだかんだで俺も男だったということを記しておく。
翌朝、俺は鎮守府で食事を作り始めて以来、初めて朝食を作れなかった。
なぜなら、太陽が昇るくらいにようやく眠りかけたのだがすぐに朝になるということで、このまま徹夜しようと思い、赤城、加賀とともに艦娘の入渠施設(男女別、男は提督専用)に行こうとしたのだが、ソファで寝ていた金剛が目を覚まし、俺達を見つけて何があったのか悟り、
「てーいとくの馬鹿ーーーーー!!!!!」
「グハッ!(6番と7番がもっていかれた!?)
俺にボディブローし、俺のレバーにクリーンヒットして俺は気絶してしまったからだ。
あれは世界を穫れるボディブローだった…。
そしてその後赤城の膝の上で目を覚まし、昼食、夕食は何とか作り、一日が終わって夜自室で休んでいるのだが…。
「BooBoo!」
「金剛さん、そちら食べないのでしたら私が食べましょうか?」
「いえ、私がいただきます。ここはゆずれません」
なぜか金剛、赤城、加賀が部屋でおやつを食べていた。
いや金剛は俺を上目づかいで見ながら拗ねているだけだが。
そして一航戦二人はなぜか俺が作ることになって作ったおやつをバクバクと食べている。
どうして俺は頼まれたら作っちゃうのかなぁ…?
「提督ぅ…私は提督のLoverに成れないんですカー…?」
やばい…金剛がガチ泣きしそうだ。
女は泣くと厄介だ。
「提督、ここは甲斐性を見せるところですよ」
「私達を気にすることはありません…一緒に混ざりますから」
「ちょ、ちょっと待…ア、アーーーーー!!!!!」
この後俺は干からびて死にそうになった。
現実のハーレムは酷く過酷だった。
モテ期来たのかとか一瞬でも思った俺は馬鹿だった…。
320名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID ryouri
ってことがつい最近あったのですが
321名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID Lolita
ちっ(おめでとう)
322名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID template
もげろ(おめでとう)
323名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID lady
もげ腐れ(おめでとう)
324名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID iiiii
死ね、氏ねじゃなく死ね(死ね)
325名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID ryouri
ごめんなさい…。
326名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID lady
まあ、それだけ一航戦の好感度が高かったわけだよね。
ゲームでいえば一航戦はおいしい食事をプレゼントし続ければ攻略できるってことだよね。
…うん、現状ryouriさん以外無理じゃない?
327名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID template
ですね。
しかし、艦娘と肉体関係持てるんですね…。初期艦娘だけなのか?
まあ、ブッキーのことは好きだけどそういう対象じゃない、気がする…。
328名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID Lolita
少女は愛でるものだから、手など出さない。
しかし、最近鳳翔さんの母性に引かれている私がいる。
いったいこれはどういうことなんだ?
329名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID iiiii
つ赤い彗星
330名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID ryouri
似てますね。
331名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID lady
ああ、あのキャラの持ちネタね。
332名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID template
ああ、誰かに似てると思ったらあの人か。
333名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID Lolita
赤い彗星ってシャアだよな。
それが何か?
334名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID iiiii
知らないのならいいのですよ。
…ところで、する時の艦娘ってどんな感じでした?
やっぱり男だし興味があります。
335名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID ryouri
金剛はベッドの上では乙女。恥ずかしがったりして可愛かった。普段もこうならいいのに…。
赤城は貪欲っていうか、いろいろ試してくるので飽きない。そして底無しだった。
加賀はマグロだと思ったら我慢してるだけでどんどん乱れていくので徹底的に責めたくなる。
336名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID lady
羨ましい…。
私もゆりんゆりんしたい。
337名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID Lolita
ゆりとか誰得
338名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID iiiii
しかし、いいなあ。そんなに艦娘同士で仲がいいなんて。
こっちはやっと大井さんが協力的になってくれました。
毒舌だけど加賀と瑞鶴の喧嘩をフォローしたり、連続で出撃してくれたりする…嬉しいです。
339名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID template
デレ期か。
うちは二人とも仲いいし、仕事も順調。自分も艦娘とはうまくやってると思う。
ryouriさんのような進軍速度は無理だけど、無理せず皆で協力して地道にやっていけてる。
340名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID lady
戦力は大和ちゃん頼み。秘書艦としての仕事は明石ちゃん頼み。食事や雑務は雷ちゃん頼み。
私は…何なんだろう…?
341名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID Lolita
第六駆逐隊は私の癒し。鳳翔さんは私の母になってくれるかもしれない女性だ。
開発スキルあるので補正入ってるから鳳翔さんが流星ガン積みしてます。
先制爆雷おいしいです。1~3機は撃破できるし、敵が対空低いから滅多に落ちない。
342名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID ryouri
開発は妖精さん頼みだけど、勉強はちょっとずつしてる。
料理は全部自分がしてる。
あ、あとケッコンカッコカリできました。
343名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID lady
詳しく。
344名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID Lolita
詳しく。
345名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID template
詳しく。
346名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID iiiii
詳しく。
347名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID ryouri
4○した次の日に家具妖精さんが指輪作れるよ~って言ったので作った。
3人に渡したら性能に補正入ったみたいです。燃料と弾薬の消費は変わりませんでした。
指輪は家具妖精さんにもおやつ出したりコミュ取ってないと作ってくれないかも…?
348名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID Lolita
ああ、妖精さんともコミュれるな。
開発一緒にしてるから開発妖精さんとはかなり仲良いよ。
349名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID lady
そこまで気にしてなかった…。
350名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID iiiii
逆にいつも慰められてた…。
351名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID template
仕事は皆で頑張ってるから仲は良いと思う。
352名前:名無しの転生提督、投稿日20??/??/??(?)??:??:??.?? ID ryouri
とりあえずこんなケースがあったということを報告しておきます。
ではまた今度。
乙でした。