あの日から   作:女子1

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今回の登場人物


主人公 神崎瑠璃


先生 大川勇気


スッポン




出会いはこんな感じでした。*1話

高校生活なんて私なんかには、ただの勉強する時間になるんだろうな

 

なんて思っていた。入学式のあの日までは……

 

**************************

 

私が入学するのは、名門校でもなく特別悪いわけでもなく普通なところだ。

 

私は入学式も終わり、科学準備室にむかっている。

 

というのは、担任の先生から、あなたと話がしたい人がいるみたいだからと言われたからだ。

 

今日は早く帰ってボーッとしたかったと思いながら、今、迷子になっている。

 

なんせ、今日初めて校舎を歩きまわるのだ。早くしないとと思うが、さっきから、同じ場所をグルグルしている気がする。

 

場所を聞いておけば良かったと後悔する。昔から方向音痴なのだ。

 

泣きそうになりながらも、足を進め、やっとついた。

 

はぁ…とため息をつき、ドアをノックする。

 

コンコン

 

「………」

 

中からの返事はない。鍵があいていたら入ろうと思い、ドアノブを回す。

 

「…開いてる」

 

こんなに不用心なのかと思い、中に入る。

 

「失礼します…」

 

中は思ったより暗かった。電気をつけ辺りを見回す。

 

「誰もいないじゃん」

 

愚痴をこぼしながら、置いてあった椅子に座る。

 

もう一度改めて、ゆっくり見回してみると一つの水槽が目に入った。

 

「何が入ってんだろ?」

 

椅子から立ち上がり水槽に近づく。目の前まで来て、目を凝らしてみる。

 

すると、亀…いやスッポンが私の目の前まで出てきた。

 

ご飯が欲しいのか片手をヒラヒラと振って、可愛らしいしぐさをしている。

 

何かあげられるものがあるかと、周りにある物を見てみる。

 

「あっ、これかな?」

 

水槽の隣に亀のご飯と書かれたビンが置いてあった。

 

「亀ので良いのかな…」

 

まぁ、いいかとビンのフタを開け、ひとつまみ水槽に入れてやる。

 

スッポンは嬉しそうにご飯を頬張っている。何とも微笑ましい姿だ。

 

食べ終わり、また私の方を向き片手をヒラヒラとさせている。

 

私は、またひとつまみ取り水槽に入れてやる。

 

スッポンは満足したようで、ご機嫌な顔でプカプカ浮いている。

 

こんなに小さくて可愛いスッポンがいるものかと思いながら、スッポンと見つめあっていた。そのとき、

 

「可愛いか?そいつ」

 

と、声をかけられた。

 

どうやら、スッポンに夢中になっていたみたいだ。いつの間にか人が入ってきていたらしい。

 

私は慌てて声のした方を向く。

 

男の人だ。茶髪で、若そうな感じ。白衣を着ているから多分、科学の先生だろう。

 

「あっ、えっと、すみません。勝手にご飯あげてしまって…可愛くて…。その、スッポンって飼えるんですね!普通に!」

 

 

「えっ…そいつ、スッポンなの?亀だと思ってた…。」

 

「あ、私も、本で見たことあるだけなんですけど、似てるなと思って。」

 

「へぇ〜、確かに見えないでもないな。笑」

 

「すごく、可愛いですよね〜。私、亀とか大好きで、

あ、動物全般好きなんですけど、亀は特に!ゆっくりな動きがたまらないんです!わかりますか?…あっすいません…」

 

「いや、笑 というか、お前、何でこんなとこにいるんだ?

何か用だったか?」

 

「あ、あの担任の先生に私と話したい人がいると聞いて、此処で待っててと言われて」

 

「あ!お前がかぁ!えっと、確か…神崎瑠美だったよな。」

 

「あ、えっと、神崎瑠璃です。」

 

「あぇ?あ、すまんすまん笑

それでな、神崎!お前に頼みがあってな!」

 

「あ、はい」

 

「これから、3年間!お前は、ここに、登校してほしい!授業もここで受けてほしいんだ。」

 

「えっ、どうしてですか?」

 

「話せば長くなるんだ。まあ!とりあえず、明日詳しく話そうと思う!とりあえずは、ここに来てくれ。じゃあ!また、明日〜」

 

「えっ、ちょっ、待って…」

 

先生は私の話も聞かず、科学準備室から手を振って出ていってしまった。

 

「どうすれば、良いんだろう…」

 

**************************

 

これが、先生と私の出会いで

 

私の恋の始まりでもあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んで下さり、ありがとうございました!

何話まで続くのか分かりませんが、みなさんに楽しんでいただけたら、幸いです。

これから、よろしくお願いします。
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