ドンから、ユニオンを尋ねてきたら、優先的に話を聞いてやると言われた龍姫達とユーリ達はダングレストに戻って来のであった。
早速ユニオンに向かったのだった。
今回はすんなり通してもらえたので、ドンの部屋に入ることにしたのだった。
「ユーリ‼どうして此処に?」
「おまえこそ‼」
「知り合いか?」
「はい、古い友人で・・・」
どうやら先にフレンがドンと話をしていたのだった。
「オレらは紅の絆傭兵団のバルボスってやつの話を聞きに来たんだよ、魔核泥棒の一件、裏にいるのがやつみたいなんでな」
「なるほど、やはりそっちもバルボス絡みか」
「って事はおまえも?」
ユーリとフレンは二人とも紅の絆傭兵団のバルボスの一件を聞きに来ていたのだが、フレンが紅の絆傭兵団との盟約を破棄させるための書状をドンに渡したのだが、それがドンの首を差し出せと書かれた真っ赤な偽の書状だと、龍姫達は気づいていたのだが、フレンがドンに潔白を求めたが聞き入れてもらえず、龍姫達とユーリ達の話を忘れられてしまったのだった。
フレンはギルド構成員に拘束されてしまい、そのままユニオンの地下牢へぶち込まれてしまったのだった。
仕方なく龍姫達とユーリ達は外に出たのだが、ふとユーリが、
「わりぃ、財布落としたみたいだ」
と言い出して、どうやらフレンを助けに行ってしまったので、龍姫達は紅の絆傭兵団を探すことにしたら、近くの酒場の二階から高みの見物をしていたのだった。
しばらくしてユーリが戻ってきたので、どうしようか考えていたら、レイヴンがいきなり現れて、龍姫達とユーリ達を酒場に案内されたのであった。
「(はぁ~女神だけど、これでも未成年者なんだけど)」
龍姫・龍音は心の中で溜め息を吐きながら、酒場の奥へ連れて行かれたのだった。
その部屋にあった垂れ幕を捲るとそこに隠し扉を見つけたのだった。
どうやらそこからバルボスのいる酒場の一階に出れると言うので、行くことにしたのだったが、
「レイヴン‼一緒に行くよ‼」
「おっさん、バックれるつもりだったのに~」
「ドンにチクるよ‼」
「青少年たち怖い~‼」
レイヴンが逃げようとしたので、龍姫達とユーリ達は半ば強引に連行して地下水路に入るのであった。
レイヴンはまだ、龍姫・龍音を男だと思っていたのだった。
地下水路の中は真っ暗だったのだが、近くに懐中電灯の魔導器があったのでエアルを補充しながら、魔物を倒しながら進んでいったのだった。
そしてバルボスが高みの見物をしている建物の一階に出たので、龍姫達とユーリ達は二階へ向かったのだった。
ラゴウとバルボスがどうやら仲間割れをしていたらしく、言い争っていたのだった。
「いい御身分だな!」
龍姫達とユーリ達は乗り込んだのであった。
外では騎士団とギルドの戦争が始まってしまったのである。
「ったく、遅刻だぜ‼」
その時だった、颯爽と馬のような魔物に跨ったフレンが現れて、事なきを得たのだ。
ことが思いように行かなかったので、バルボスがラゴウに八つ当たりし始めて、手下にフレンを狙撃させようとしていたので、カロルがカバンに入っていた物を投げつけて止めた。
バルボスはライフルで龍姫達とユーリ達を攻撃してきたのである。
「(龍華か優華龍がいてくれたら、あそこから狙撃してくれるんだけど、いないのは仕方ないよね、最近は斬馬刀とライフルの二刀流だからね)」
おまけにエアルが充填速度が速すぎて龍姫達の抜刀術の間合いまで行けなかったのだった。
そんな時だった、いきなりあの竜使いがバルボスに攻撃をしてこかしたのである。
バルボスはユーリが探していた水道魔導器の魔核がはめ込まれた剣で飛んで逃げてしまったのである。
その竜使いにユーリは一緒に連れて行ってくれと頼み込み竜に乗せてもらってバルボスが飛んで行った方へ行ってしまって、
「ユーリのバカ~‼」
とカロルが吼えてしまっていた。
「(流石に女神化して行くのはまずいよね)」
「(この状況で女神に変身したら、騎士団とギルド構成員に追いかけられるよ)」
龍姫達は女神に変身して飛んで行けるのだが、今の状況だと双方に攻撃をされる可能性があるので堪えたのであった。
仕方なく龍姫達は建物の外へ出て、ユーリが飛んで行った方へ向かったのだった。