明星と龍の女神   作:天龍神

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壱拾四話

龍姫達は竜使いの竜に乗ってバルボスを追いかけていったユーリを追いかけていたのだった。

 

「マスター‼この先にうずめさんのデバイスの反応があります‼それと、さっきの竜と前に戦った亀とクロームさんはどうやら同じ反応が出ました」

 

「ありがとう、イルミナル‼」

 

どうやら、ユーリが向かった方角にうずめの次元デバイス「サザンクロス」の反応があった上に、先ほどの竜と前に戦った亀とアレクセイと一緒にいたクロームの生体反応が同じだと言って龍姫との念話通信を切ったのである。

 

そんなこんなで天高くそびえ立つ塔のガスファロストに到着した龍姫達は、真正面はまずいと判断して、塔の横にある梯子から上って、そこにいたギルド構成員を気絶させていたら、扉が開きそこからユーリが出てきてたのである。

 

そして、また颯爽とフレンがギルド構成員を片付けて駆けつけてくれたのだった。

 

そして、ユーリの陰から、

 

「お姉ちゃん‼ 龍音‼」

 

「うずめ‼変なことされなかった?」

 

「青年~まさか、」

 

「ユーリ」

 

「龍姫と龍音は女なんだよ‼」

 

「それじゃ、青少年じゃなく、嬢ちゃんだったの~‼(゚Д゚)ノ」

 

「つまり、彼ではなく、彼女だったのか」

 

「おまえら、驚きすぎだ‼(゚Д゚)ノ」

 

「別に気にしていいませんから」

 

夕日のような紅い髪を二つ結びにして、白との戦闘服に白のジャケットを来て、下は灰色のカーゴパンツに、赤と黒のブーツを履いた少女こと龍姫の妹の一人、うずめと再会を果たした龍姫達を見て、レイヴンとフレンは龍姫と龍音が男でなく女であることを知って、鳩が豆鉄砲を食ったようになってしまった。

 

もちろん、龍姫から譲り受けた天下五剣の一振り妖刀「鬼丸国綱」は粒子化していたので、奪われずに済んだのであった。

 

「誰だ?そのクリティア族っ娘?何処のお姫様だ?」

 

「オレとうずめと一緒に捕まっていたジュディス」

 

「こんにちは」

 

続けてユーリの陰から、女神化した神子龍と翔龍に似た風貌の女性が現れたのだ。

 

どうやらユーリとうずめと一緒に捕まったらしく、それぞれ自己紹介をしたのだが、

 

「俺様は」

 

「おっさん‼」

 

「レイヴン‼レ・イ・ヴ・ン‼」

 

「そんな言い方する人信用できないんだけど」

 

とレイヴンはメンバーから茶化されていたのだった。

 

龍姫達とユーリ達は合流できたので、仕掛けを解きながら塔を登って行ったのだった。

 

そして頂上でバルボスが待ち構えていたのだが、あの水道魔導器の魔核をはめ込まれた剣から弾丸を連射してきたのである。

 

「伏せろ‼」

 

とふと上を向いたらデュークが剣を天に掲げて、龍姫達とユーリ達に伏せろと指示を出してきたので、伏せたら、バルボスが持っていた剣の刀身が真っ二つになっていた。

 

「形勢逆転だな‼」

 

「所詮頼れるのは、己の力のみだったな」

 

バルボスはこの前の大剣に持ち替えて、手下たちを収集させて、龍姫達とユーリ達に挑

んできたのである。

 

龍姫達は次元デバイスをユーリ達に悟られないように使って自分達の得物に無殺傷モードを設定して抜刀して構えたのだった。

 

「鷹爪襲撃‼」

 

「獅吼爆炎陣‼」

 

「鳳凰天駆‼」

 

「ユーリ‼彼女たちに負けてられないね‼ 魔神剣‼」

 

「当たり前だろうが、円閃牙‼」

 

「彼女たちすごいわね‼」

 

 

そんなこんなでバルボスたちを懲らしめたのだが、

 

「悔やみ、嘆き、絶望した貴様がやって来るのを地獄で先に待つとしよう」

 

「しまった‼」

 

バルボスは後ろへ龍姫達とユーリ達に悟らないように下がっていたのだった。

 

龍姫は女神化しないで、ユーリと一緒に走ったが、手は空を掴んだだけだった。

 

後味の悪い結末になってしまったが、水道魔導器の魔核を取り戻した龍姫達とユーリ達はフレンとジュディスと別れてダングレストに戻ったのだった。

 

ダングレストに戻ったら、ラゴウが駄々をこねる子供のように騎士団に捕まってみっとなく足掻いて連行されていった。

 

「これで龍姫達は妹達と再会できたわけで、オレは魔核を取り戻せたからな、これからどうすんだ?」

 

「また旅に出るつもりだよ、これからドンに会ってから目的地を決めようと思ってるんだ」

 

「じゃあな、楽しかったぜ‼もう逸れんなよ‼」

 

ユーリからこれからどうすのか聞かれたので龍姫達はドンに会ってから目的地を決めると答えて、別れたのだった。

 


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