明星と龍の女神   作:天龍神

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弐拾壱

龍姫達とユーリ達は新月が近付てきたので、マンタイクからカドスの喉笛を抜けようとしたら、騎士団が封鎖していたので、レイヴンとパティの活躍で通り抜けることに成功したので、ベリウスに会う為、急いでノード・ポリカに向かったのだった。

 

到着した龍姫達とユーリ達はレイヴンと一緒にナッツの所へ向かった。

 

始めはレイヴンだけだったが、奥から龍姫達とユーリ達を通すようにナッツに指示を出して、龍姫達とユーリ達はベリウスの部屋へと向かったのである。

 

そんなこんなで部屋に入ったのだが、辺り一面が真っ暗闇だったのだが、しばらくして、部屋に紫色の炎が灯ったのである。

 

「魔物‼」

 

「ったく、豪華なお食事付きかと期待してたのに、罠とはね」

 

「罠ではないわ、彼女が・・・」

 

「ベリウス?」

 

「いかにも、わらわがノード・ポリカの統領、戦士の殿堂を束ねるベリウスじゃ」

 

魔物と勘違いしたユーリはいつものように剣の鞘を投げ捨て、抜刀してしまったのを、ジュディスが止めて、ベリウスが自己紹介をして、エステルが歩み寄って行った。

 

しばらくして、ベリウスにレイヴンがドンから事使った手紙を渡したのであった。

 

どうやらドンはベリウスにフェローとの対談を持ちかけて欲しいと言う内容だったのであることがわかったのだった。

 

そして、

 

「のう、満月の子よ」

 

エステルが満月の子だとわかったらしく、リタが質問したら、始祖の隷長は満月の子を認識できると明かして来て、龍姫達の方を向いて、

 

「鳴流神龍姫と言うのは」

 

「ボクです」

 

「お主が求めている答えは提供は出来ん、すまんのう」

 

「わかりました」

 

「満月の子も聞きたいことがあるんじゃろう?」

 

「エステリーゼと言います、満月の子って一体何なんですか?わたしはフェローに忌まわしき毒だと言われました、あれはどう言う意味なんですか?」

 

「それを知ったところでそなたの運命は変わらぬが・・・」

 

ベリウスは龍姫達の求めている答えは教えられないと告げて、エステルがベリウスに質問して、ベリウスが教えようと持っていたら、ジュディスがフェローから教えられたことを明かそうとしたら、魔狩りの剣のクリントとティンソンが殴り込んで来てしまって、ユーリはクリントの大剣を受け流したら、クリントがベリウスに斬りかかったので、龍姫は粒子化していた神代三剣「天羽々斬」と名刀「三池典太」と二刀小太刀を帯刀して、天羽々斬を抜刀して、

 

「お主‼」

 

「何‼俺の剣を斬っただと‼」

 

「此処はいい‼早くナッツの助太刀に行ってやってくれ‼」

 

「わかった‼行くぞ‼」

 

「逃がすか~」

 

「しつけぇんだよ‼ 獅子戦吼‼」

 

「ぼく、龍姫達が味方でよかったよ・・・」

 

「おっさんも」

 

クリントの大剣を紙細工だったかのように真っ二つにして、ベリウスから、ナッツの助太刀に行ってくれと言うので龍姫達とユーリ達が向かおうとしたら、ティンソンが殴り掛かってきたので、うずめが獅子の闘気を叩き付けて、気絶さて、急いでナッツの助太刀に向かったのだった。

 

そんなこんなで闘技場の試合会場に到着した龍姫達とユーリ達は魔狩りの剣の構成員に囲まれているナッツを発見したので、助太刀して構成員を片付けていたら、上からベリウスとさっきまで気絶させられていた二人が一緒に降りてきたのだった。

 

ティンソンをジュディスが止めて、エステルがベリウスに治癒術を掛けた。

 

その時だった、ベリウスが正気を失って暴れ出してしまった。

 

「マスター、どうやらベリウス様はエステルさんの治癒術の所為で体内の流れが乱れたようです、シェアエナジーで治すのも、無理みたいです」

 

「わかった」

 

「やるぞ‼」

 

暴走したベリウスを鎮めるため龍姫達とユーリ達は戦うことにしたのだった。

 

「岩斬滅砕陣‼」

 

「土龍閃‼」

 

「裂砕衝破‼」

 

「視滅衝‼」

 

龍姫達とユーリ達はベリウスの弱点の地属性の術技で攻撃して、何とか収まったのだが、どうやら、ベリウスはもう助からないのだった。

 

「ごめんなさい・・・わたし・・・わたし・・・」

 

「気に病むではない、そなたは・・・わらわを救おうとしてくれたのであろう・・・」

 

エステルが泣き崩れてしまって、ベリウスが青く光り出したのである。

 

「でも・・・わたし・・ごめんなさい」

 

「力は己を傲慢にする・・・だがそなたは違うようじゃな、他者を慈しむ優しき心を・・・大切にするのじゃ・・・フェローに会うがよい・・・己の運命を確かめたいのであれば・・・ナッツ、世話になったのう、この者たちを恨むのではないぞ・・・」

 

そう言ってベリウスは青い聖核になってしまい、これをドンに届けてくれと言って天に召されたのだった。

 

エステルが酷く落ち込んでしまったので、ユーリは剣を抜刀して、利き手ではない右腕を斬りつけた。

 

「何やってるんですか‼」

 

「救えたじゃねぇか‼行くぞ‼」

 

龍姫達とユーリ達は町の船着場に急いで向かったのだった。

 

レイヴンは先ほど知り合いの人物を連れて行くため龍姫達とユーリ達と別れたのであった。

 

 

 

 

 

 

 


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