フィンエルティア号から帝都の市民街の広場に振り落とされた龍姫は無事に妹達とユーリ達と合流を果たしたのである。
龍姫がいない間、ユーリ達は負傷して、バウルも負傷した上に、フィンエルティア号も航行不能になったらしいのだが、カプワ・ノームで、うずめと合流して、そこでティグル夫妻と再会して、医者を呼んでもらって、治療してもらい、うずめにも治癒術で治療されて、仕方なく、そのままゾフェル氷刃海の流氷を渡っていたら、エアルクレーネを利用する魔物に捕まったのだが、幸いにもユーリがカロルを突き飛ばして、うずめが感づいて、無事だったらしいが、カロルがユーリ達を助けるために、体に鞭打って、戦い出したので、うずめも一緒になって、助太刀に入って、カロルがその魔物に一撃を与えたら、ユーリ達は解放されたので、何とか倒したのだが、そのあとカロルが熱を出して倒れてしまったので、急いでハルルまで向かったらしく、そこで真龍婭と美龍飛と合流して、ヨーデル殿下と話して、フレンの部隊に遭遇して今に至るのであった。
ユーリ達は真龍婭達がほぼ無傷だったことに驚き隠せなかったのである。
閑話休題
合流した龍姫達とユーリ達はザーフィアス城の仕掛けを解きながら、御剣の階梯に待ち構えているアレクセイの元へ向かったのだった。
その途中でクロームに遭遇したのだが、どうやら龍姫達とユーリ達にアレクセイを止めて欲しいと言ってきたのだった。
謁見の間の階段を上がっていて、その奥の通路を進んでいったらエレベーターがあったので、乗り込んで最上階に向かったのだった。
「・・・呆れたものだ。あれ程の衝撃でも死なないとは」
「あやうくご期待に沿えるとこだったがな」
「エステル返してぶっ飛ばされんのと、ぶっ飛ばされてエステル返すのと、どっちか選びな‼」
「月並みで悪いが、どちらも断ると言ったら?」
「じゃあオレが決めてやるよ」
遂にアレクセイと四度目の対面を果たしていた龍姫達とユーリ達はアレクセイがエステルの力を評価し、エステルを下ろしたのである。
アレクセイはなんとエステルを操って、龍姫達とユーリ達を襲わせたのだ。
なんとかユーリが剣で受け止めて、レイヴンに戻って来いと言いだして、レイヴンが断ったのである。
「いい加減にしてください‼ エステルさんは、いや、人はモノじゃないです‼」
「ボクはあなたのような、人、許さない‼」
「ふん、姫様と遊んでもらうとしよう」
「ふざけんな‼ おめぇは、外道の片隅にも置けねぇ‼」
仕方なく龍姫達とユーリ達はエステルを正気に戻すため、戦うしかなったのである。
「お願い‼エステル‼」
「うわ‼」
「龍姫‼大丈夫? それにしても、龍姫達の戦術がこうもあっさり」
「あれって、龍姫達から聞いたけど、寝技って言う、戦闘術だよ」
龍姫は、エステルを無力化するため、足を払って、こかして、右腕を取って、関節を決めたのだが、無理やり外されたのである。
そんな時だった、アレクセイが、宙の戒典のまがい物の自分の剣を抜いたのだ。
そしたら、海の方から、輪っかのような、建物が浮き上がってきたのだった。
ユーリがアレクセイに斬りつけたのだが、テレポートされてしまった。
「これ以上・・・誰かを傷つける前に・・・お願い・・・殺して」
「今・・・楽にしてやる」
「ユーリ‼」
まだエステルが正気に戻ってなかったので、ユーリが一騎打ちをすることにしたのだった。
「エステル‼戻って来い‼おまえは道具として死ぬ気か‼」
「わたしはまだ、人として生きていた~い‼」
なんとか、正気を取り戻せたのだが、エステルが暴走しそうになっていたのだった。
「ただいま」
「おかえり」
リタがアレクセイの技術を応用して、龍姫達は五芒星を描くように立って、ユーリ達は星座の北斗七星を描くように立って、ユーリが宙の戒典を掲げて、無事にエステルを時救出したのだった。
龍姫達とユーリ達はヨーデル殿下とエステルの計らいで、ザーフィアス城の客室に一晩、宿泊することにしたのだった。