明星と龍の女神   作:天龍神

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参拾弐

ユニオンから聖核を譲り受けることに成功したので、今龍姫達とユーリ達はゾフェル氷刃海に来ていたのである。

 

「ヘクション‼」

 

「大丈夫です?」

 

「大丈夫だよ、取り敢えずエアルクレーネの所へ行こうよ‼」

 

「おっさんも」

 

真龍婭とレイヴンは寒さに堪えらしく、龍姫達とユーリ達は急いでエアルクレーネに向かったのだった。

 

リタが言うにはエアルの変換機を創り出して、エアルを効率よく物質化することによって総量を減らす為だと言うのである。

 

俗に言う「マナ」であるのだと言うのだった。

 

つまり龍姫達が女神化で消費している魔力のようななものである。

 

そんなこんなで龍姫達とユーリ達はゾフェル氷刃海のエアルクレーネに到着したのだ。

 

リタはエステルをエアルクレーネの近くまで移動させて、抑制術式を解除して、リタに言われたとおりに龍姫達も同調して魔力を注いだのである。

 

なんとか無事に聖核にマナを同調させることに成功したのだった。

 

「ねぷ‼」

 

「わらわは」

 

なんと聖核が女性の姿を形成してしまったのだった。

 

それでエステルがウンディーネと名付けて、これでエステルが移動制限を無くすことに成功したのであった。

 

龍姫達とユーリ達はゾフェル氷刃海のエアルクレーネを後にしようと、バウルの下へ戻ろうとしたら、突然サウデ不落宮の方から光が出て、空が赤く染まったのである。

 

「星喰みの眷属が街を襲ってるらしいわ。場所はノードポリカ」

 

どうやら、星喰みを抑えていた結界が崩壊してそこから星喰みの個体が降りてきて、ジュディスがバウルからノードポリカが襲われていると言うので、龍姫達とユーリ達は一目散にノードポリカに向かったのだった。

 

その星喰みの個体はノードポリカのカドスの喉笛の側の入り口の平原にいたので、龍姫達とユーリ達は一斉に得物を構えたのだった。

 

「陽炎‼」

 

「断空牙‼」

 

「虎牙破斬‼」

 

「月牙‼」

 

もちろん空を飛んでいるあのマンタのような魔物だったので龍姫達とユーリ達は対空技を繰り出しながら、なんとか倒して、街に入ったのだった。

 

当然街の中でもあのコゴール砂漠で戦ったマンタみたいな魔物がいたので、リタが魔術で倒して、ナッツと対話することにしたのだった。

 

ナッツとの話し合いはそれほど時間は掛けずに、切上げて外に出たのである。

 

ユーリ達はテルカリュミ・レースの魔導器の魔核を精霊化したらどうなるか考えた後、フィンエルティア号に乗り込んだのだった。

 

聖核を精霊にすることにしたのだった。

 

「なんか、ゲイムキャラも精霊になるのかな?」

 

「確かに、ゲイムキャラも四体いるもんね」

 

龍姫達は念話で以前分史世界のゲイムギョウ界のゲイムキャラも四体いたことを思い出して、精霊になるのか考えていたのだった。

 

ユーリとジュディスがバウルから「エレアルーミン石英林」と「レレウィーゼこ古仙道」と「コゴール砂漠」に始祖の隷長がいることがわかったのだが、レレウィーゼ古仙道は危険な場所だと言うので、龍姫達とユーリ達はエレアルーミン石英林に行くことにしたのだった。

 

エレアルーミン石英林に到着した龍姫達とユーリ達はどうやら先に誰かが来ていたらしく、足跡が残っていたのだった。

 

龍姫達とユーリ達はそのまま道なりに進んでいったら、突然、フラフープのような武器が飛んできたので、ユーリがニバンボシで弾き飛ばしたのである。

 

「ナン‼」

 

「師匠が迷いがあるからだって」

 

「迷い?」

 

「ナン、ボクたちと一緒に行く?」

 

「わかった」

 

魔狩りの剣のナンだったのだが、酷く疲労していたので美龍飛とエステルが治癒術を掛けて、話を聞いたら、師匠達に迷いがあるから置いてけぼりを喰らったらしく、龍姫達とユーリ達はナンをクリント達のとこまで連れて行くことにしたのだった。

 

しばらく奥に進んでいったら、以前戦った亀の魔物がエアルを吸収して暴れ出していて、クリント達がその亀と戦っていたのだが、

 

「ナン‼どうして戻ってきた‼」

 

ナンに怒鳴ったのだが、ジュディスがグシオスと呼んだ始祖の隷長が暴走して、龍姫達とユーリ達は吹き飛ばされたが、なんとか立ち上がって、ウンディーネが現れてエアルを浄化して

 

「精霊?」

 

「救ってやってくれ、あの者がグシオスでいる間に」

 

「わかったよ、ウンディーネ‼」

 

龍姫達とユーリ達はグシオスでいる間に戦うことにして、一斉に得物を構えたのだった。

 

「魔王炎撃波‼」

 

「鳳凰天空破‼」

 

「蒼破ぁ‼」

 

「ワウ‼」

 

龍姫達とユーリ達は弱点の火属性と風属性の術技を繰り出しながら、グシオスを鎮めて聖核にしたのだった。

 

龍姫達とユーリ達はクリントから十年前の人魔戦争の時に家族を始祖の隷長に殺されたことを聞かされて、ナンを返して、魔狩りの剣と別れて、精霊化を行なった。

 

四足歩行の哺乳動物のような姿になって、名前をノームとエステルが名付けて、フェローがいるあの岩場に向かったのだった。

 

「フェロー、フェロー、しっかりして」

 

「フェロー、しっかりしてよ‼」

 

「ごめんなさい、わたし達のために」

 

どうやらフェローがサウデ不落宮のアレクセイの攻撃のオトリをした代償でもう長くないと言い、龍姫達とユーリ達に好きにしろと言って聖核になったのである。

 

早速龍姫達とユーリ達は精霊化させることにしたのであった。

 

フェローが幽霊のような炎の精霊になって、性格が以前の頑固な石頭から、大雑把な性格になって、カロルが名付けようとしたら、リタが手刀を叩き込んで辞めさせて、エステルがイフリートと名付けて、龍姫達とユーリ達はレレウィーゼこ古仙道に向かったのだった。

 

 

 

 

 

 


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