龍姫達とユーリ達はタルカロンの仕掛けを解きながら頂上で待っているデュークの下へ向かっていたのだった。
スキット:イストワール
ユーリ「龍姫、いーすんってどんな奴だ?」
龍姫「いーすんはイストワールって言うだけど、プラネテューヌの教祖の人工生命体で、自分の女神の理想を押し付けてきたり、人間の30倍仕事が遅いから職員の人が困り果てたり、ボクがプラネテューヌ教会で働くまで、真龍婭と美龍飛が監視されながら徹夜で仕事してたからね。確かに真龍婭が仕事を押し付けてたのは事実だけど」
ユーリ「おい、そんな奴で良く大丈夫だったな、オレがプラネテューヌ教会の職員だったら、辞表出して、やめてるぞ。」
龍姫「うん、だから、今、ボクの幼馴染みで、御神咲耶と龍宮神刀夜が次期プラネテューヌ教会の教祖候補になっているだ、これは天界の上層部の会議でいーすんの解雇処分が決定したからなんだ。もちろん二人とも女神なんだ」
レイヴン「そうだったの、おっさんも真龍婭ちゃん達は元気いっぱいに遊んだりしてくれた方がうれしいな」
エステル「そうですね、わたしも同じでしたから」
カロル「ボクも、そんなとこ嫌だな~」
リタ「その教祖、馬鹿って言う病気じゃない‼」
龍音「うん」
フレン「彼女は女神様を理想化しているんだね」
龍姫達とユーリ達はとうとうデュークの待つタルカロンの頂上に到着したのであった。
「デューク・・・‼」
「デューク、オレたちは四属性の精霊を得た。精霊の力は星喰みに対抗できる」
「だから、もう術式を解除してよ‼」
「お願いします、デュークさん‼」
「あの星喰みの大きさを見ればいい。たった四体ではどうにもなるまい」
「四体は要よ。足りない分は、魔導器の魔核を精霊にして補うわ‼」
龍姫達とユーリ達はデュークに術式を解除するように説得しているのであるが、デュークは
「おまえたちは人間の都合の良いように、この世界を・・・テルカ・リュミレースを作り変えてるにすぎん‼」
龍姫達とユーリ達は自分の思い思いをデュークにぶつけたのだが、デュークは
「だが、私にはわたしの選択がある」
「わかってくれねぇのはそれをやろうとしてるのがオレたち人間と異世界の女神だからか?」
「人間信用できないから放っとおいて、手遅れになったらいきなり消そうとするのってどうなのよ」
「おまえたちはこの塔がどいうものか知っているか? もともと都市だったこのタルカロンを古代人が自ら兵器に変えた。始祖の隷長を滅ぼすために‼」
「‼」
タルカロンは古代人が始祖の隷長を滅ぼすために兵器に作り替えた都市だと言い、古代人は魔導器を破壊する始祖の隷長は邪魔でしかなかったのだとデュークが述べ、また人間は同じ過ちを犯すと言い、龍姫達とユーリ達はクロームの言葉を伝えて、ユーリはやめるように言ったのだがデュークは始祖の隷長の意志を継ぐと言って聞かなかったのだ。
「確かに人は何かに頼ってしまうけど、人は変われるんです‼ 違う何かを知ろうとすることが人を変えれるんです‼ 人が変われば、世界だって変われるんですよ・・・そんな術式なんていらないんですよ‼」
「変わらない現実に文句を言うのは間違っています‼」
「失った悲しみを、守られた誇りに変えればいいじゃねぇか‼ 自分を守ってくれた命に意味があったんだと思えばいいじゃねぇかよ‼ なんでわからないだ‼」
「不思議じゃねぇ、あんたとオレたちは選んだ先・・・未来に見えてる物が違う。」
「未来は守らなければならん。守らねば破滅が待っている」
「未来は創り出すもんだろう。選んだ道を信じて創り出すもんだ‼」
それでも龍姫達とユーリ達はデュークを説得したのだが、デュークは聞く耳を持たないで宙の戒典を抜き、構えたのだった。
凛々の明星とプラネテューヌの女神の連合軍とデュークとの戦いの火蓋が切って落とされたのである。