ハルルの樹が満開になったことを見届けた龍姫は魔核泥棒がいると言う、学術閉鎖都市「アスピオ」にやってきた。
門の前まで来たのだが、どうやら通行許可証が必要らしく中に入れなかったのだが、
「それ、不法侵入だよ‼」
「そうです‼ フレンを待ちましょう‼」
「あいつ、規則って煩いから、一生、入れねぇよ‼」
脇道があったので奥に進んでいたら裏口らしい扉があったのでカロルが何の躊躇もなくピッキングで開けてしまった。
二人はそのまま入って行ってしまい、仕方なく龍姫とエステルも入るしかなかった。
「(はぁ~これでもゲイムギョウ界で守護女神の姉で、秘書兼客員女神なんだけどな~)」
「お~い‼ 置いてくぞ‼」
龍姫は入って早々、溜め息を着きながら心の中で後悔していた。
仕方なくそのまま行くことにした。
しばらく進んでいると階段を下りた先に小さな小屋を見つけたので、カロルがまたピッキングで扉を開けてしまいユーリはそのまま入って行ったので、龍姫とエステルは諦めて中に入るのであった。
そして、
「泥棒は、ぶっ飛べ‼」
「うわぁぁぁ‼」
中の住人がいきなり魔術で攻撃してきたので龍姫達は一斉に回避したが、カロルが逃げ遅れて喰らってしまった。
その時だった、
「お姉ちゃん‼」
「龍音‼」
「え? お姉ちゃん?」
「ってことは、龍姫って」
ユーリ達「女だったのかよ‼(んです)(の)(゚Д゚)ノ‼」
「あれ、みんなどうしたの? 石化して」
その小屋の二階から梯子を伝って、龍姫が着ている戦闘服の黒色を着て、お揃いの十字キーの髪飾りを着けて、ポニーテールに結った、身長163㎝の少女こと、龍姫の実の妹で、パープルドラゴンシスターこと鳴流神龍音が降りてきた。
龍音は姉との再会を心から喜んでいたら、ユーリ達は龍姫と龍音が女だったことが信じられなくて、その場、石化していた。
石化から解けたエステルは一目散に、
「わたし、同年代のお友達初めてなんです‼ これからも仲よくしましょうね‼」
「こちらこそよろしくお願いいたします」
「なんで敬語?」
「一応、ボクは年下ですから(女神になったから、歳が止まってるんだけどね)」
鳴流神姉妹の手を握り、友達になって欲しいと言われてしまったので、龍姫は勢い余って敬語になってしまった。
しばらくしてユーリがもとに戻り、
「じいさんから特徴聞いといて正解だったな、小柄‼ マント‼ 名前はモルディオ‼」
「確かに、一致してますね」
「たく、アンタ達兄妹に構ってる暇はないのよ‼」
龍姫&龍音&ユーリ「兄弟じゃない‼(ねぇ‼)」
「知らない人から見ると兄妹にしか見えないよ、三人とも・・・」
ハンクスさんに聞いていたらしく魔核泥棒の特徴が一致したのだが、その人物が、龍姫と龍音とユーリを兄妹と勘違いをし出したので、三人そろってその人物に突っ込みを入れていたのだった。