ここ一週間ずっと勉強してテストに挑みましたが、赤点を回避できない気が128%くらいします。
因数分解って何の意味があるんでしょうね?
あと、お気に入り300件突破ありがとうございました!びっくりしました。
それでは、本編へどうぞ<(_ _)>
#11
「ようこそ、ここが更識家よ。」
その屋敷を一言で述べるのなら、デカい。
ただひたすらにデカい。
何故人は東京ドームを使って広さを比べるのかは分からないが、多分東京ドーム10個くらい入ると思う。
それでいて、昔のおもむきが漂う風流な家だ。
「この家広いでしょ?だからいろいろと大変なのよね~。」
「そうだな、特に掃除とかは辛そうだ。」
と雑談をしながらこれまたデカい門をくぐる。すると、
ザザザザザザザッ
「「「「お帰りなさいませ、刀奈お嬢様!!」」」」
どこからともなく黒服を着たゴツい男達が集合し、前の楯無に一礼。ヤク○かよ。
「ん…刀奈…?」
「そういえば言ってなかったわね、私の本当の名前は更識刀奈って言うの。」
「へえ、いい名だな。」
「ふぇっ!?」「うおっ!?」
楯無…じゃなくて刀奈に驚かれた。その顔は若干赤い。
「……兄さん」
マドカにジト目で睨まれる。なんだよ、素直に褒めただけなのに。
「…おっほん、ほら、さっさと奥に行くわよ、早くついて来て。」
っと、今は挨拶に行くんだったっけ
「ほら、マドカ行くぞ。遅れたらここの頭首に失礼だ。」
「む…分かった。」
少し不満そうなマドカをせかし、俺達は奥へ向かった。
side 楯無
…初めて、名前褒められた…。しかも、男の子に…。
なんかまだドキドキしてる…。何だろ、この感じ…?
end
side マドカ
兄さんめ、無自覚すぎる…。楯無…じゃなくて刀奈を落としかけるとは、刀奈も刀奈で照れすぎだし…。
むぅ、なんかじぇらしー。
end
奥の間に通され、黒服に囲まれたまま待ち続ける。
刀奈が、すぐ呼んでくるからとこの場を離れてもう20分くらい経つ。黒服連中の視線がキツい。
「遅いな…。」
「そろそろ来るんじゃないか?もう少し待とう。」
5分後
すっとふすまが開き、刀奈が歩いてきた。
「待たせちゃってごめんね、お父さんたらどんな服を着ていこうかってずっと悩んでたのよ。はあ…まったくもう…。」
そんなことで遅くなったのかよ…、いったいどんな人なんだろう、刀奈の父親は。
と思っていると
スターン!
「はっはっは!遅くなって申し訳ない!」
ふすまを勢いよく開けて一人の男性が入ってきた。まさか、あの人か…?
ちなみにマドカはうたた寝をしていたが、さっきの音でビクッと震えて起きた。かわい…げふんげふん
「いやあ、服を決めるのに手間取ってしまってね、それに刀奈がせかされたから多少変かと思うが、気にしないでくれ!」
確かに浴衣に蝶ネクタイなんてスタイルは誰が見ても変だと思う。マドカなんて笑いこらえてるぞ。
「さて、まずは自己紹介といこう。私は先代楯無でありここの頭首、更識重國だ!よろしく!」
「い、一夏です。」
「マドカ…です。」
あまりの勢いに若干引きながら自己紹介する。この人その辺の子供より元気あるだろ。
「…お父さん、一夏達引いてるわよ。」
「む、そうか、はっはっは、すまんな。こういう性分でな!直しようがないのだよ!」
知らんがな。
「はっはっは…それでは、真面目な話をしようか。」
途端に重國さんの雰囲気が変わる。俺達は思わず背筋が伸びた。
「少し効きたいことがある、君たちはクロツチという科学者に何をされたか教えてくれ。」
「…っ」
まさかこんな時に聞いてくるとは思わなかった。彼らに話すとどういう反応をされるか分からない。
追い出される、ということも考えられる。
「兄さん、どうする…?」
…仕方がない。
俺達は何をされたか全て話した。コアを埋め込まれたことも、実験のことも、何もかも。
「………………。」
話を聞いた重國さんはしばらく黙っていたが、おもむろに口を開いた。
「…君たちのその外見はコアの影響か?」
「…はい。」
今の俺は深緑の目に目元から同じ色のラインが顎のあたりまで伸びている。マドカは煌めくような金髪に、左目のあたりに青い刺青のようなものが入っている。
「マドカ、お前それ自分でやったって言ってたが…。」
「…黙っていてすまない。実は私もコアを埋め込まれていたんだ。」
思わず歯ぎしりする。クロツチ…!俺しかやっていないんじゃなかったのか!
「命に関わることはないのか?」
「ええ、恐らく…。」
そこまで言うと、重國さんは
「…はっはっは!だがそんなことは関係ないぞ!」
大笑いした。
「命に関わることがなければ問題ない!せっかく息子と娘が増えたのに、すぐに死なれてしまっては私達家族が悲しむからな!私は嫌だぞ、そうなるのは!」
「…怖がらないんですか?」
「当たり前だろう!この世界に自分の子供を怖がる親がどこにいる?むしろ愛しているぞ!はっはっは!」
「私達を…愛して…いる…?」
そんなこと、言われたこともなかった。毎日が地獄だったから、愛なんて感じたこともなかった。けど、今日初めて知った、これが、愛だと。心を、身体を優しく包み込む、とても暖かいものだと。
気づくと、俺の頬を一筋の涙が伝っていた。涙なんて、もう無くしたと思っていた。
マドカも泣いていた。多分、俺と再会した時くらい泣いていると思う。
「ぐす…ぐす…」
何故か一番泣いているのが刀奈だったが。
「刀奈…何故泣いているんだ?」
「だっで…ぐすっ、なんか…嬉じぐで…。」
ついおかしくなって、笑ってしまった。マドカも、黒服連中も、重國さんまで笑った。
「はっはっは!よきかなよきかな!さて、そろそろ「私達の紹介も、してくださる?」…。」
一瞬で重國さんの笑いが消えた。
開いたふすまから黒髪のきれいな女性と水色の髪をした女の子が出てきた。
「あ…綾乃…。」
重國さんが、ギギギ、と首を後ろに向ける。奥さんかな?
「私達の紹介をすっ飛ばして先に大事な話に行ってしまうなんて、三歩歩いただけで私達のことを忘れてしまうんですか?」
「そ、そんなわけないだろう!しっかりこの後紹介しようと思っていたさ!」
奥さんだ、間違いない。
「おとーさん、ひどい。」
隣の女の子もぷぃっと横を向いた。…大丈夫か、この人。そっぽ向かれたけど。
「そ、そんな…。すまん、二人とも、許してくれ!いや許して下さい!」
そして華麗なる土下座。完全に尻にしかれてる。
「本当にすまん!もう二度としない!愛しているぞ、綾乃、簪!」
「うふふ、今度だけ、ですよ?重國さん?」
「しょうがない、ゆるしてあげる。」
終結。なんだこの流れ。
「うふふ、一夏さんにマドカさんね、お見苦しいところを見せてしまってごめんなさい。私はこの人の妻の綾乃といいます。ほら、簪も挨拶しなさい。」
「…ん、簪…です。よろしく。」
「よろしくお願いします、綾乃さん、簪。」
「あら、家族なのに敬語はいりませんよ、私は、お母さんで結構です。」
「はっはっは!ならば私のことは親父と呼べ!」
「じゃあ私は、お姉ちゃんで。」
家族が集まり、わいわいがやがやと話している。
その様子は、とても楽しそうに見える。
「兄さん。」
「ん?」
「あれが…私達の思い描く本当の家族なんだな。」
「ああ、間違いない。」
「一夏、マドカ!早くこっちに来て!」
刀奈が俺達を呼んでいる。
「はっはっは!それじゃあ、6人で飯にでもするか!」
「ごはん、たべたい!」
「行こうか、兄さん。」
マドカが手を差し伸べる。俺はその手をしっかりと握った。
「ああ!」
立ち上がり、家族のもとへ向かった。
もう俺は、一人じゃない。大切な、護りたいと思う家族がいるから。
「はっはっは!これからしっかり鍛えてやるぞ!」
もちろんだ、親父。みんな。
「これから、よろしく頼む。」
どうでしたか?
書きたいことが多すぎてついつい文章が長くなっちゃいますね。他の方みたいに上手くまとめたいですね。(このセリフ前も言った希ガス)
重國、なかなか豪快な人だと思います。別に原作の元柳斉みたいにおじいちゃんじゃないですよ?むしろ戦国無双の直江兼続をイメージしてます。
それでは予告タイムへ
次回は一気に飛ばします。一夏達を成長させ、IS学園入学前後あたりまで持って行きたいと考えてます。
ではでは、次回第十二話で会いましょう!
さらば!