つらい。ただひたすらにつらい。何をするにも全くやる気が起きません。でも一つだけ継続しているものは、深夜アニメを見ることですかね。家には録画機なんてハイカラなものはないので、リアルタイムで見るしかないんですよねー。
愚痴終わり
それでは、本編へどうぞ<(_ _)>
#12
「それじゃ、さっき言った通りに頼むよー」
「……ああ」
とある廃墟ビル。そこには二人の女の声が響いていた。
「でも、なんだってそんなことをする?自然と目覚めるのを待てばいいと思うんだが」
「そんなの決まってるじゃん、実験が成功するか失敗するか見たいんだよ、私は」
「そうかい、だが、私にはそれだけじゃないように見えるがな」
「そこまで見抜いちゃう?流石は#1『プリメーラ』だね!私も頑張ったかいがあったよ」
「あんたが今は話せないってんなら別にいい。……それと、私に『プリメーラ』なんて似合わない」
「そんなわけないよ、私は君の実力を一番だと思ったからそれにしたんだよ。変えたいって言っても変えないからね!」
「……やれやれ、とんだ主君だ」
「さてと、それじゃ私はもう行くよ。長居してると委員会の馬鹿共に見つかっちゃうからね。じゃあねー、スターク」
主君と呼ばれた女は一瞬で姿を消した。スタークと呼ばれた女は面倒そうに頭をぽりぽりとかいた。
「面倒くさいが、やるしかないか……」
そして、スタークも姿を消した。
俺達が更識家に来てから半年が経った。俺達は親父から武術の基礎を習っていた。
「一夏、もっと腰を落とせ!マドカも腕が下がっているぞ!そんなことでは相手に隙をつかれてしまうぞ!」
「「はい!!」」
ちなみに、今の状況は俺とマドカが二人がかりで親父と組み手をしている。数の上ではこちらが有利だが、技が全く当たらない。正確に言えばすべて弾かれているのだが。
「はっはっは!初めて来た頃よりはだいぶ良くなったが、まだ遅いな!」
「く……そっ!」
「なんてスペックだ……」
親父はこの場所から一歩も動いていない。なら、せめて一撃だけでも当てる!
「ふッ!」
親父の顔面目掛けて飛び後ろ回し蹴りを放つ。
「むっ!」
もちろんかわされる。だが、さらに俺は蹴りを繰り返す。
親父の守りは自分の頭に集中する。マドカも俺の狙いに気づいたようだ。
「はぁあぁああっ!」
マドカが跳躍し、右側頭部に蹴りを放つ。親父の意識が一瞬左に向けられる。ここだ!
「はッ!」
蹴りの足を踏み換え、親父の懐に飛び込み鳩尾に手刀を繰り出す。さっきのマドカの蹴りは、当たる瞬間に体と膝から下をひねり、脳天への蹴りに変えていた。
これは防げない!
「それで決まったと思っているならまだまだ甘いぞ!」
手刀をつかみ、頭を伏せる親父。マドカの蹴りが空を切る。マドカの足をつかみ、俺の腕を引っ張る。体勢が崩れたところで足をはらわれ、あっけなく畳に転がる。
「はっはっは!なかなかやるな、二人共!」
親父の高笑いが道場に響き渡る。マドカを肩車しながらだったが。
「うわっ!お、降ろせ恥ずかしい!」
顔を赤くしてじたばたするマドカ。俺を倒してからそのまま肩車へシフトしたようだ。もう化け物だろあんた。
「はっはっは!しかし二人共やはり筋がいい!このまま続ければいつかは私を超えるだろうな!」
確かに、いつかは親父を超えなきゃいけない。俺の目的を果たすためには。
「さて、ここいらで休憩でもするか!おーい刀奈、お茶を持ってきてくれ!」
はーいと声がした。母さんの入れるお茶は美味しいから楽しみだ。
同時刻、更識邸近くのビル、屋上
「それじゃ、始めるか」
ガシャ、とスタークは背負っていたチェイ・タックM200を取り出した。
「スナイパーライフルなんて性には合わないが、仕方ないか……」
照準を合わせ、狙いを定める。スコープから一夏が家族とお茶を飲んでいるのが見えた。
「恨みはないんだが……悪く思うな、少年」
スタークは一夏の頭部に銃弾を撃ち込んだ。
「毎日頑張っていますね、一夏、マドカ」
「ああ、早く強くなりたいからな」
刀奈だけでなく、母さんと簪もお茶を持ってきてくれたので、家族全員で休憩していた。
「一夏、ちょっとは休みを取らないと体保たないわよ」
「いや、鍛錬を怠るわけには……」
「姉さんの言うとおりだぞ、兄さん。たまには私も兄さんと買い物にでも行きたい」
「そうね、一夏に下着でも選んでもらおうかしら?ね、簪ちゃん?」
「な、なんで私に振るの!?」
「何言ってんだ……」
刀奈姉が悪戯っぽい笑みを浮かべて簪をからかう。
「はっはっは!刀奈、ならば父さんがお前の下着を選んで……」
「重國さん?それは冗談ですよね?」
母さんが冷たい笑みを浮かべている。親父、またやらかしたな……。
「は、はっはっは冗談に決まってるだろう?私はそんなことはしないぞ?」
「ならばよろしい」
そのまま何事もなかったようにお茶をすする母さん。更識家最強はやはり母さんである。
っと、お茶がなくなってしまった。
「ちょっとお茶を入れてくる」
と立ち上がった刹那、頭に鈍い痛みが走る。頭痛かと思い頭に手をあてる。だが、離した手を見ると、そこにはべっとりと血がついていた。
「う……」
意識がもうろうとし、ドサリと崩れ落ちる。自分に何が起きているのかさっぱり分からなかった。
目の前がぼやけてくる。最後に見たのは、俺を泣きながら揺さぶる簪たちの顔だった。
「これでいいんだろ?」
「うん!やっぱり君はいい腕してるよ!私の目に狂いはなかった!」
ビルの屋上で、スタークと主君と呼ばれる女が話していた。
「別に、あんたにとってはこの程度、朝飯前なんだろ?」
「そうなんだけどねー。じゃ、さっさと帰ろっか」
そう言うと、女は空間に裂け目を作り出した。
「さーて、今日のおやつは何かな~?」
「…………」
スタークはスキップしながら裂け目に入っていく女をしばらく見つめていたが、
「……帰って寝るか」
やがて自分も裂け目に入っていった。
どうでしたか?
結局IS学園まで書けなかった……。毎度毎度申し訳ないです。しかも飛んですらないし。自分の計画性のなさに涙が出ます(ToT)
今回スタークが使っていたスナイパーライフルはangelbeatsから参考にしました。てか調べてたらこれが最初に出てきたんですけどね。
ではでは、次回第十三話で会いましょう!
さらば!